デジタル化着手2015-12-04

家にあるレコードは約3000枚。

レコードを聴く儀式は楽しいひと時ではあるが、
めんどくさいと感じる時もある。
車の中でも聞けるようデジタル化はしたいなと、
今の車に乗り出してから強く感じてきた。

セレナにはMDを搭載したが、
ヴェルファイアにはiPodを選択したから、
従来の車で聴いてきた音源は使えなくなり、
CDからiPodに取り込んだものしか聞けなくて、
大好きなアルバムが聞けないでいた。

レコードで持っているのにCDも買うのもばかげている。

ヴェルファイアを購入してすぐにデジタル化に着手しようと、
波形編集ソフトも買い、さあやるぞといきこんだものの、
いざやろうとしたら、ベルトがダメになっていたことから、
延び延びになっていた。

DP1300mk2を買ったから、やっと始めたのである。

現在約30枚をデジタル音源化したところだ。

ハイレゾ録音するという道もあったが、
すべて所有のレコードだから、いい状態で聴きたいのであれば、
レコードで聴けばよいのだから、
ファイルを巨大化してしまうこともないだろう。
16bit、44.1kHzのWAVで十分だろう。
さらに車載用にはmp3に落とせばいいと考えた。

波形編集ソフトはSound it!を5年前に買っている。
使用していないXPマシンで始めることにした。

Sound it5.0は、かなり前のソフトだけれど、
実際に使用すると、必要な機能はすべて入っている。
ノイズリダクション、クリップ除去などができれば十分で、
ごちゃごちゃとエフェクトをかけたりはするつもりがないから、
必要な機能はそろっている。

ところが、現在8が発売されているくらいで、
5.0はメーカーのサポートが受けられない。
使うようにするのに手間がかかった。
されから、いろんな情報を確かめると、
XPマシンのサウンドカードから取り込むのはお勧めでないとのことだ。
で、RolandのDuo Capture mk2も買ってきた。
これは48kHzか44.1kHzをサンプリング周波数に選べるのみだが、
値段が1万円以下で安いところが魅力だ。
Sonarという音声編集ソフトも付属していた。
(インストールしたが、レコードのデジタル化で使うには、
機能がありすぎて使いにくい。)

さて、実際に作業に入ってみたところ、
結局のところ片面を一曲として取り扱うから、
あとでファイルを分割したり、ファイル名を変更したりと、
いろいろとやることがある。
スタンドアロンで作業すればよいやなんて思っていて、
あらかじめ、できるだけソフトをアンインストールするなど、
軽くしていたのに、リソース不足をすぐに起こしてしまう。
それからタグ情報を付加したりするには
ネット接続しているほうが曲名などの℃&Dが楽になる。
スタンド・アロン運用は、かなり快適性を欠くことになる。
さらにⅩPでは、ファイル格納用2TBハードディスクが認識できない。

そこで方針を変更し、Win8ノートを使用することにした。
Soud itは5.0がwIN8では動作保障されないため、
7.0を新たに求めることにした。

5.0で10枚ほど取り込んだ後、
7.0で作業を始め、約1か月で70枚ほどまで進めている。
かなりコンディションの悪い盤もあり、
クラップ音の除去なども、かなり拡大した波形から、
最小単位で修正していっているため、
一枚のアルバムデータを作るには、
平均すると再生時間にプラス20分ほどかかる。
そうすると一日平均2枚程度の処理が、
現状では目いっぱいということになる。
すべての作業を終えるには4年かかる計算になる。
気の遠くなる話だ。

Sound it!使用で気が付いたことは、機会があればまとめてみよう。

681ZX後の録音機器2015-10-30

カセットデッキ SONY TC-K222ESJ 1994年

MDデッキ  2000年  SONY MDS-S50

CDデッキ  1999年  YAMAHA CDR-S1000

携帯プレイヤー 2000年  i Pod Classic (160G)

上記が使用していた録音機器ということになる。
車で鳴らすメディアがカセットからカセットとCD併用
→MD→携帯プレイヤーと変化してきた。
それに伴う買い足しということになる。
たぶん、まだ全部動くのではないかと思うが、
iPod以外はこの5年間使っていない。

MDの時代など、結局10年も続かなかった。
メーカーも大変な時代になったなと思う。
開発費の回収が怪しい時代。
こんなに変化が早くては、
取り残されてしまう僕のような人間が増えるばかりか。

MERIDIAN 5082015-10-18

いろいろな人に聞くと、CDプレイヤーで音が変わるという。
使っているD/Aコンバータ回路の優劣が一番大きな理由だという。
そのほか高級機ほど物量を投入しているのだから、
より熱対策、振動対策など施されているのも当然で、
どうしたって高い機器は、価格に見合った良さを持つ。
そのように口をそろえる。

セパレートアンプをあきらめたことで、
ややゆとりができた。
当初は20万前後の中級機を買おうと
DENON 、TEAC、SONYあたりを候補にしていたけれど、
40万から50万あたりまで範囲にいれられるようになった。
そこで候補に挙がったのが、ESOTERICの製品だ。

店頭で相談し、S3100とMA6800に組み合わせるには、
適当かどうか相談しつつ、試聴させてもらった。
おもに聞くのはJAZZで、テナーの音がすき、
ダラー・ブランドが一番気に入っているプレイヤーで、
ECMの温度か下がる硬質の音も好きだ。
だけれど、やっぱりブルーノートがいいね。
なんて言っていると、強く薦められたのが、
MELIDIAN 508だったわけだ。

試聴室にはマッキンのセパレートアンプがつながれていて、
兄弟機のS2600も置かれていた。
そこでESOTERIC X-1sだったかX-10だったかと、 
MERIDIAN 508を鳴らしてもらった。
正直なところ、どちらがいいかわからなかった。

違いがあるのは確かなのだが、
僕の耳が、この世界について行けなかった。
ESOTERICは、低域から高域まできれいに出ているけれど、
なんだかおとなしい気がする。
MERIDIANは、やはり音域は上下とも出ているけれど、
重みのある音で、それぞれの楽器が自己主張している気がする。
ベースラインが、よりよく締まっている気がする。
切り替えてもらって聞き直すと、
ESOTERICのほうが、良いような気がする。
でも、テナーの音ではMERIDIANが気になる。
そういう感じだった。

MERIDIANは英国のメーカーで、
当時購読していた雑誌では注目されていない記憶がある。
だけれど数々の賞を受賞した経歴を持つらしい。
ESOTERICのほうが、ホントはいいのじゃないかと思いながらも、
サックスの主張と店員の薦めを信じて、MERIDIAN 508を選んだ。

さて、今回新調した機器がそろったことで、
S3100、MA6800、MERIDIAN 508を接続した。
DP-8020も比較のためつないだ状態にする。

最初にかけたのは、たぶんダラー・ブランドだったと思う。
左手の使いが心地よいピアニストだ。
これまで聞いていたより、豊かに低温が響いている。
高音の立ち上がりも鋭くなった。音場感はぐっと広がる。
楽器が一段前に来たように感じた。が、重心が低音に偏っている。
DP8020に替えて聞く。
全体に聞きやすいバランスになるが、
広がりは薄い。音の立ち上がりが、やや甘い。
トータルに見れば、MERIDIANが圧倒している。
ついで、ケルンコンサートをかけたはずだ。
音のふくよかさ、粒立ちの明瞭さ、MERIDIANが圧倒している。
だけれど華やかさでは同格。
結果として満足はしているのだけれど、
費用対効果が満足できるレベルにあると言えるほどなのか。
高価である分、いい音がするのかと問われても、
確信をもって、いいおとです、と言い切れない。
そういう微妙さを感じるのだ。

DP8020は、一昨年、ついに壊れた。
つなぎで使っているのはDENON DBP1611UD
これはユニバーサル・プレイヤーで、
DVD藻SACDも、なんでもかけられる機種であるが、
これの音が、専用機と比べて悪いというわけではない。
よほどのハイエンドで構成されているのならともかく、
サブシステムで聴く分には不足はない。
MERIDIANと付け替えたところで、
耳が壊れている僕には、おそらく差が感じにくいだろう。

DBP1611UDは専用機でないことからDISC判別に時間がかかりすぎ、
それが不便で、CD専用機を物色中だ。
その時なら、価格の比較ができるのかと思う。

McIntosh MA-68002015-10-15

JBLにマッキンのブルーアイ。憧れの組み合わせた。

MA-6800はプリ・メインだ。
このアンプを選ぶまでは、
セパレートアンプ、LUXMAN M-06α+LUXMAN C-06αや、
できればマッキンのセパレートアンプが欲しいなと考えていた。
ただ、価格がどうしても高くなるし、
なによりもセパレートアンプを使いこなせるか不安があった。
いろんな人の話を聞くに、
プリメインのようにお手軽に考えていると、
聞くたびに、ウォーミングアップなども必要なるし、
バランス接続なんかの場合もあり、電子工作くらいできないと、
思ってもいないところで失敗するよと忠告された。
じゃ、プリメインにするかと思ったのだ。

海外製品で質のいいプリメインは結構あったし、
国産メーカーでも、Marantz KENWOOD LUXMANあたりは、
評判のいいプリメインを出していた。
けれど、出たばかりのMA6800は、その評判も良いうえに、
ブルーアイじゃあないか。よしこれだ。と、決定した。

出力も片CH 150Wあり、入力も豊富。
プリアウトもついていて、パワー段と別々に使えもする。
保護回路も充実している。

ある意味では古臭いアンプと言えるのかもしれない。
原音に忠実というより、音を作りこむタイプのアンプで、
ラウドネスも、トーンコントロールも、これぞマッキンといってよい。

もともと゛熱い゛という評判のマッキンだけに、
主として聞くJAZZとの相性は考えるまでもない。
事実、評判に嘘はなかったと感じた。
ただ、同時に導入したCDプレイヤーがMELIDIAN 508だったため、
゛熱い゛を通り越しで暑苦しくなってしまった。

その話は次回に。

JBL S31002015-10-14

1995年になって、かねて積み立てていた預金が満期になった。
ディスクの全ても手元にそろった。
幸いにして実家の床は、親の趣味の関係で強化してある。
築30年を超えた家にしては丈夫だ。
そこで、念願の38cmウーハーを手に入れることに決めた。

Project K2 S950077500は、どう頑張っても手が出せない。
エヴェレストも同様。
S5500なら可能性はあるが、アンプまで買うとなると厳しい。
第一30cmウーハーだし。
4344は4wayで鳴らし切るのは難しそうだし、
価格が100万ほどするからちょっとしんどい。
4430ならセットで80万程度だけど、
周波数特性が16kHzどまりと、スペックで見劣りする。
そもそもスタジオモニターを鳴らし切.る自信がないのだもん。
いっそTANNOY System 15はどうかなんて思ったりもした。
でも、やっぱりJBLの38cmが欲しかった。

うじうじ悩み続けていた。
あきらめて30cmのS2600で妥協しようか。
評判の良いスピーカーだけれど、
試聴したら物足りない。気のせいだったのだろうけれどね。
S2600から1年たち発表されたばかりのS3100が、
なんと38cmを搭載している。
2wayだけれど、スペック的に3wayとそん色ない。
周波数特性が30Hz~20000Hz、能率が94dB。
ドライバーも1inchが採用となっている。
セットで64万円ほどと手ごろ感もある。
上を見ればきりがない。
鳴らすために費やせる費用なんて、
しがない月給取りの身の上じゃ、
このスピーカーでも望外というものだろう。
僕にとっちゃ、十二分にハイエンドだわいな。

えいやっと購入した。
試聴すれば迷いまくるから、
もう聴かずに、雑誌と店員の言葉を信じて買った。
先にあげた、どのスピーカーよりおおらかになる。
実際、その通りだった。

家に届いたS3100を、とりあえず鳴らしてみる。
どうせ慣らしの時間がいる。駆動はPM80a+DP-8020だ。
鳴らしながら、アンプ、CDプレイヤーの梱包を解こう。
音出しした瞬間、手が止まる。
このアルバムは、こんなにいろんな音が入っていたのか。
ベースもドラムスもピアノも粒立ちが違う。
すべての楽器が、ちゃんと存在を主張している。
低音の音離れもよい。
軽く吹き上がっているようでも、良寛、質感ともある。
これまでのスピーカーから異次元にある。

ここら辺に置いといてと、何の工夫もせずポンとおいただけの、
リスニングポイントを作りもしていない状況でだ。
スピーカーから出る音だけで圧倒された。
思わず、他の機器は放り出し、
S3100の置き位置の調整に取り掛かった。
説明書に目を通し、スピーカー間の距離を2.5mにし、
壁から30cmほど話して壁に平行におく。
そこで音を聞き、数cmずらしたり、角度を少しつけたりしながら、
良いポイントを探していく。
1時間くらい試行錯誤したはずだ。
時分なりに納得のいくポイントを見つけて、
時分なりの帰順のCDとレコードを聴くことにした。

低音のチェックにはジェゴクが定番。
竹管から出る重低音が再生できている。
地の底から響いてくる重低音が揺さぶる。
ガムランで使用する高音パートの打楽器も歯切れがいい。
ドライバーから出る音は、まだ固いけれど、
音がきれいに分離している。
キングズ・オブ・マリをかけてみる。
ベースの音が、うねりを持って出てくる。
複数台のマリンバは、位置関係が見えるよう。
アタック音の鋭さは、4312Bでは感じられなかったほどに鋭い。
一つ一つの音がはっきり分離している。
僕にとっての最後のアイドル木之内みどりも聞いてみる。
ドラムもベースも軽快に歌う。
ボーカルはさ行の音もきれいに表現する。
つやっぽさが一段上がっている。ぞくぞくする。
価格に納得する色模様だ。

もはや他のスピーカーで聴くことはあるまい。そう思わせた。

スピーカーの追い込みは、このあたりまでにして、
いよいよ他の機材を使えるようにする作業に入った。

marantz PM-80a2015-10-12

JAZZを聞くようになって、ほうぼうのジャズ喫茶の音を聞きに行った。やまとやや、ブルーノート、インタープレイハチ、
あげていけばどれだけの店になるのやら。
だいたいの店は、JBLで、たまにTANNOY<ALTEC、
えれぼぃを置いていた店も少しだけあったかな。
JAZZ喫茶で聴いたJBLの音を、いつかは自分の家でと、願っていた。

高校生のころは、友人の家でレコードを聞かせてもらうと、
25cmとか、30cmウーハーから出てくる音は、
やはり16㎝フルレンジスピーカーのBL-3には
まねのできない音だと思ってしまう。
BL-3が悪いとは思わないけれど、
低音の質と、ドームツイーターの出す高音は別次元だった。
友人達が使っていたスピーカーは、
DIATONE DS-251mkII、VICTOR SX-7、Pioneer CS-700
あたりだったと思う。

それらのスピーカーであっても、アンプを入れ替えてから行けば、
また違った表現力を得ている。
前の音のほうがよかったね。今度の音はクールやね。
そんな風にして、オーディオ機器って
入口から出口まで、すべてが関連していて、
選び取るのって大変だなと学んでいった。

JBL 4312Bを購入するとき、共電社で買ったと記憶しているが、
試聴室で音出ししてもらった時、
確かにJBLだぜって思ったけれど、
駆動しているアンプは結構上等だった。
候補として挙げていたアンプで鳴らせばどうなるのか知りたかった。

候補として挙げていたのは、
marantz PM80a、ONKYO Integra A-917、SANSUI AU-α607
7万から9万円あたりの中級機。

店員と相談して、僕の好みの音から考えたら、
やはりONKYOという選択はありでしょう。
marantzはA級ドライブができて、ONKYOの音にSANSUIより近い。
PM80aがいいかもしれませんということだった。

そこで両モデルで4312Bを鳴らしてもらった。
それまでのONKYOのアンプと比べると、
音は素直な感じだし、よく鳴っている。
PM80aのほうも分厚い音で鳴っている。
やや華やかに聞こえる。
A級とB級の聞き分けを試したところ、
A級では透明感が増したような気がした。
店員の勧め通りにPM80aを購入することとなった。

家に到着してから、A級にしたり、B級にしたり、
セッティング中に試してみた。
どちらで駆動しようと、ボリューム位置は同じで、
聴感上では音量に差はなかった。
音の立ち上がりはA級のほうが早いが、
聞き流す分には、大差ない。
A級で使えば発熱が大きいというのは事実で、
やけどまではしないものの、
通電中に触れれば、温いというより熱い。
A級では、サックスやボーカルが子音がはっきり聞こえ、
つやっぽく聞こえ、品位が高いと感じるけれど、
聞くことに集中した時に感じる程度で、
劇的に変わったという感じではなかった。
ちなみに12時の位置までボリュームを上げると、
窓ガラスが震えていた。
それ以上にあげると、隣近所から叱られる。

CDで聴くようになってから、寝落ちすることも多かったので、
旧盤をBGM利用で聴くときにはB級で使い、
新盤を、または真剣に聞きたいときだけA級で鳴らすことになった。

integra A-817は、まだ使えていたと思うのだが、
PM80aには501Zもつなげていたから、この後、使用していない。
だけれど、どう処分したのか、記憶にない。
BL-3を譲渡した時に同時に譲渡したのかもしれない。

JBL 4312B2015-10-11

20年以上オーディオから離れていたから、
再び、ちゃんと聞こうしたら、やっぱり足りないものばかり。
あれがない。これがない。
で、物色に出かけるのだが、なんか時代が変わってしまっていて、
昔の知識だけじゃ『?』ばかりが生まれてくる。

ハイレゾなんてのが一番よくわからん。
CDの音をオーバーサンプリングすれば、どうしてよい音になるねん。
D級アンプ。なんじゃ、そりゃ?
レコードをWAVファイル化しようと思っても、
なんかやり方変わったんか?
アンプからパソコンに取り込んでいっていいんやろ?  
あーっ、ようわからん!

とりあえずオーディオ歴を振り返りながら考え中なのだ。

さて、現在に続くシステムを構築しだしたの1993年ごろ。
最初の変化は憧れのサウンドの入手。
4312Bは、4312Aがウォルナットだったのを、
ブラック塗装にしたものだ。
同じユニット構成なのだけれど、
出てくる音は微妙に違ったような気がする。
4312から、高域特性が改善されていて、
CDフォーマットを意識してリファインしたものになっていた。
30cmウーハー、13cmスコーカー、3cmドームツイーターの3wayで、
45Hzから20kHz、能率93dという特性だった。

周波数特性だけで見れば、
BOSE 501Zの30Hzという数字にはかなわない、
ところが実際の音の印象でいえば、
501Zより、メリハリの利いた再生音を持っていて、
体感上では、腹に響く、そういう感覚を持ったのを覚えている。
だけれど、ジェゴグの音を再生すると、
やっぱり501Zのほうが低い音を無理なく出していた。
高域側で見るなら、501Zより豊かな感じもしたし、
情報量も多くて、聞き込みたいときには有利だった。
501Zは、聞き流すときには邪魔にならないといった感覚だった。
これまで使っていたスピーカーが軽自動車で、
初めて普通自動車に乗り換えたときの気分になったといえば、
わかってもらえるのではないか。

専用スタンドもセットで買い、セッティングを色々と行いもした。
スピーカーとスタンドの間に硬質なものから、
プチルゴムなどの軟質のものを挟んだり、
壁からの距離、スピーカーの間隔、角度調整、
絨毯の敷き方、カーテンも薄手・厚手と取り換えるなど
スピーカー・ケーブルも取り換えたり、
あれやこれやとセッティングを試した。
スピーカーで、いろいろ遊んだのは4312Bだけだ。

同じスピーカーから出る音が変化していくのは、
話には聞いていてわかっていたつもりだが、
実際に試すと、その変わりようには瞠目した。
いろんなことを試した結果、
好みの音というのと評論家諸氏の良い音とはかい離があること。
高価格=良品質であっても、高価格>低価格とは限らず、
安価でもよくなるものがあるということも実感したし、
高品質が必ずしも好みの音につながるわけではないと実感した。
好みの音を探るのも、オーディオの楽しみに違いない。

造りについては、4312Aを安くしたということで、
エンクロージャーの質感は、安上がりなイメージだったと記憶する。
側面を撫でたときなど、ざらついた覚えがある。
そうした点が、音に違いを感じた理由かもしれない。
見た目の美しさは4312Aに及ばなかった。

ハードバッブや、新主流派あたりを聞く際には、
とても好ましい音を出していた。
だけれど、絶対的な低音再生能力では501Zに利があり、
JBLサウンドを手に入れたものの、
もっと、ずっしりとくる低音が聞きたいと欲目を出させた。

戸建てに住む2015-10-10

長らくアパートを転々として暮らしていた。
1992年に家を新築する計画があり、
1993年から戸建住まいをすることになった。
そのころ使っていた道具は、
プレイヤーがCEC ST-930
CDプレイヤーがKENWOOD DP-8020
アンプがONKYO integra A-817
スピーカーがBOSE 501ZとDENON SC-101
デッキがNakamichi 681ZX
CORAL BL-3はSC-101と時々差し替えて鳴らす程度になっていた。

戸建に住み替えることになり、
最初に考え、実行に移したのがシステムの刷新だった。

まず最初に、憧れだった、JBLサウンドの入手。
候補としてはControl 12SR と4312を挙げた。
それをドライブさせるアンプもいるなとなった。
オーディオラックもしっかりしたものがいる。
予算としては30万が限界。
安ければ、安いほどありがたい。
4312Aは届かないかと悩んでいたら、4312Bが発売された。
定価が20万円弱と、価格も1割近く下がった。
Control 12SRはサウンドは迫力があるが、
SR用スピーカーということで、ややナローレンジなところと、
家庭用スピーカーとするには取り扱いが難しいだろう。
価格的にも折り合いがつきそうにないことから、見送った。
4312Aも、実売で18万で厳しかった。
だから4312Bが出たのは渡りに船だった。
アンプには、Marantz PM-80aを選択した。
雑誌か何かで、4312Bにあうアンプの一つとして挙げられていた。
ラックはWAKATSUKI AV330を選んだ。
家屋の竣工に合わせ、4312BとPM-80aを納入してもらい、
従来のスピーカーは501Zだけを残し、
BL-3とSC-101は同僚宅に引き取られていった。
買値はアンプとスピーカーにラックをあわせて26-7万円だった。
少し余裕があったので、
メーター1500円程度のスピーカーケーブルを使うことにした。

1994年4月には親と住居を交換した。

アパート暮らしの間は、泣く泣くLP本隊は実家で保管し、
LPは200枚程度をピックアップし、50枚単位で入れ替えていた。
CDも最後のころは500枚程度をアパートに置き、
主力は実家保管となっていた。
住居の交換で全ディスクをいつでも使える環境になったので、
1995年になって、38cmウーハーの音を手に入れたくなり、
思い切ってS-3100の購入を決めた。
スピーカーの格に合わせて、
アンプとCDプレイヤーをも買い足すことにした。
アンプはMcintosh MA-6800、CDプレイヤーはMERIDIAN 508。
このころにVPI HW-16.5も買っている。
これらの総額は約200万円だったと思う。

そうすると4312Bは浮いてしまう。
PM80aとセットで、デッキを置いて行ってくれた友人に譲渡。

この直後に耳が壊れるのだから、笑えてしまう話ではある。

さらに1995年の暮れ、交換した住居を取り壊し、
新築することになった。
その計画で、D-15程度の防音室を作ることにした。
防音ドア、2重サッシ、内張りボードも2重張り、
そのうえで防音シートを壁に張り巡らすようにした。
床補強も通常の倍ピッチで行い、
システム重量に耐えられるようにしつつ、
床鳴りを抑るよう、フローリング下にコルクマットを挟んだ。
6000枚収容のソフトラックも造り付けた。
これらの費用は、家屋本体価格を15%あげることになった。

完成後は、さらにスピーカーベース、大型ラックを買い足し、
また、配線類もすべて一新した。
以前のラックはサブシステム用にしつつ、
サブ・システム用にPM-16を購入し、
1997年、現行システムが完成した。

が、1996年以降のこれらは意地たけでしたような気がする。
S-3100を購入した2か月後、突発性難聴のため、
耳が壊れてしまっていたのだから。

KENWOOD DP-80202015-10-08

SL-P7が、トレイの開閉が不確実になってきて、
(立ち上げ直後は開かない。気温が低いと開かない、閉まらない。)
おまけに購入当初のトラブルと同じ症状が出てきた。
いい加減、負の記憶のあるSL-P7を使うのに、嫌気もさしている。
修理するにしても多分数万とられる。
なら、新しいのを買ったほうがましというものだ。

その当時はハイビット化競争を各社していて、
再生能力は飛躍的に進歩していく途次にあった。
たいてい何を選んでもそん色ない。
で、日本橋に物色しに行くと、
高評価を得ていた本器が、
確か4万円台で売られていた。おおよそ半額という印象が残っている。
悪夢のSL-P7と売買するのだと、即買いしてしまった。

DP-8020を持ち帰ったその日に、
すぐSL-P7を外し、セットに接続、音出しした瞬間、
精神に悪影響を与えるSL-P7を、金がなくて買い代えるのを躊躇し、
我慢して使っていた自分に猛烈に腹が立ったと覚えている。

たいていは壊れていても、
直して使うという人がいれば譲渡していたし、
廃棄するにしても、そのまま生前の姿のまますてていたが、
このSL-P7だけは、叩き壊して捨ててやった。
いまだにTechnicsだけは、絶対に許してやらんのだ。
松下電器伝説、なんぼのもんじゃい。

DP-8020の再生音だけれど、
同じディスクが情報量が一気に増えたように感じた。
低音から高音までベールを取り払った感じ。
10年間で、こんなに練れたのかと感服した。

アパート暮らしのころは大音量で聴くことはなかったので、
いまいちよくわからない部分もあったが、
戸建に変わってから、そのバランスの良さに驚いた。
何度かメインシステムにつないだこともあるが、
メインのMELIDIANと比べて、全体のバランスや音場感はよかった。
音楽的にどちらがいいかと聞かれれば迷いながらも、
価格差も考えれば、DP-8020は捨てがたいものがあった。

2013年まで元気に働き続けて、ついにご臨終されました。
トレイ開閉のベルト交換をすれば、まだ使えたかもしれないけれど、
トレイ部の外側に油が湧出しだすなど、、
各部のシールも劣化してきたようなので、
廃品回収に渡しました。部品撮りしたいとのこと。
まさか、ちょこちょこと直して売るなんてことしてへんやろうな。

CEC ST-9302015-10-06

確か1990年か1991年ごろ、
長年使い続けたMR-611からCEC ST-930に変更した。
まだプレイヤーとしては動いていたが、
あちこちガタが出始めてきたこともあるが、
そろそろ買い代えないとアナログ・プレイヤーは、
Lカセットのように生産されなくなるかもしれないと恐れたからだ。

実のところ、良いプレイヤーと、良いカートリッジがあれば、
そして、それらを適切に使いこなしたなら、
CDよりアナログ・ディスクのほうが好ましい音を紡ぐ。
ダイナミックレンジでは、CDに利があるというが、
これもカッティング技術や、録音技術も、
1970年代から80年代にかけて向上したから、相当に接近している、トータルに見ればアナログの音のほうが良いと思っていた。
アナログでは無信号時にトレース音がするというが、
だから、ずっと雑音を聞き続けているのだとの指摘もあるが、
そもそも実演ならすでに雑音がないということはない。
そのことを考えれば、曲間ノイズが多少あるくらいで、
なにが不都合だろう。
トレース音が出るのは、針が音溝に接触している以上、宿命だ。
でも、プレイヤーを正しく扱い、盤を適切に扱えば、
かなり大きな音で聴いていても気にならないレベルになる。
アナログディスクは、デジタルに負けていなかったと思う。
ディスクの保守管理についてもCDだって気を使う点で変わりない。

なのに急速にとってかわられてしまった。
オーディオ産業界の、売らんかなという姿勢もあったろうが、
本当のところは、再生機器としてCDプレイヤーが、
金があろうと、なかろうと、大して差がでなかったこと。
それから、設置や調整に特別な知識も、神経を使う必要もなく、
何も考えずに、ポンとおいて使っても、鳴る。
それらが大きい原因だろう。

ともあれ、プレイヤーを買い代えることにした。
ダイレクトドライブはモーター制御などで、
かなり無理をしているのではないかと疑っていたので、
(実はDDの制御技術はBDにも使用されていた。)
買い代えにあたってはベルトドライブにしようと思っていた。
日本のメーカーはダイレクトドライブ機が全盛で、
ベルトドライブを主力として作っていたメーカーはほとんどない。
一部ハイエンドモデルで、ベルトドライブかその亜種が出てはいたが、
到底普通の給料取りが手を出せるような代物ではなかった。

そうすると極端に選択肢がなくなってしまうのだ。
トーレンスなどの海外製品か
30万も40万もする高価なものしかない。
ただ、CECだけが頑固にベルトドライブにこだわり続けていた。

ST-930は1988年か89年に発表された製品だ。
CPが高いCECの中にあって10万円を超す価格設定をした、
意欲的かつ高性能なモデルだった。
ワウフラッターなどでもDDの同価格帯のものとそん色のない。
2Kgのターンテーブルを採用していたが、
回転が安定するのも1回転もいらない。
シャシも2重構造になっていて、
モーターが取り付けられている下部と
ターンテーブルの乗る上部が、
それぞれにインシュレーターを持っていて、
共振を極めて少なくするように設計されていた。
電源はコントロールボックスとして別な筐体ににされ、
とにかくさまざまな影響を抑えるようになっていた。
おまけに78回転までかかるのだ。
S字トーンアーム付きモデルを選んだのだが、
それまで使っていたプレイヤーと比べて2段も3段も上質に感じた。

このプレイヤーで初めて聴いたとき、
今まで何を聞いていたのだろうと思うほど、
トレース音はほんとに気にならなくなったし、
床からの振動などもシャットアウトできていて、
音の輪郭がはっきりし、情報量が増えたのかと思ったのだ。

このプレイヤーにつけたカートリッジはSHURE M-95ED。
おとなし目の音が必要なときはAT150Ea/G。
S-3100導入時に、SHURE V15typeⅤxMRを足した。

ST-930は、本当によくできたプレイヤーだ。
25年たつ今も、元気に動いている。
インシュレーターなどはへたって来ているのだろうが、
全く感じさせない。
新たに買ったDP1300mk2より、
新品字なら、すべてで勝っているように思う。
25年経った今でもそん色なく働いている。

もし、いまST-930を発売するなら、
価格は30万円を超えることになろう。
搭載されているアームはJERCO製CSS9012なのだが、
それだけ単品で9万円になっている。
中古市場でも3万程度の値がついている。
ターンテーブル全体を、新しく設計して発売したとするなら、
40-50万になったとしても不思議ではない。

いいプレイヤーが安価で替えたころが懐かしい。