小さな骨壺で2018-01-31

つい先ほど高槻動物霊園から帰ってきた。
骨上げを済ませて帰ってきた。
「ごお」や「ジョン」と同じ大きさの小さな骨壺に入っている。

斎場では「はいら」が何度も、何度も、そらんのところに行っている。
途方に暮れた顔でいる。たぶん僕も。
合掌を終え、いよいよ窯のふたをするとき、
はいらは一歩進んで困ったかおをする。
どうしてなのか、理解できないのだろう。

バーナーの着火音がして、再び合掌。
不思議そうな、困ったような表情で、足元で「はいら」はじっとしている。
もう、「そらん」はいないのだ。

家にいるときはたいてい「そらん」に寄りかかるようにしていた。
1月20日が過ぎて、いよいよ≪そらん≫が動けなくなると
引っ付いている時間が増え、
30日はずっと近くで寄り添い寝ていた。
息を引き取ってからも、何度も顔を覗き込み、
鼻面を押しても動かない「そらん」にどうしたのかと固まっていた。

その後も「そらん」の近くにいて、見つめてみたり、
横に寝てみたり、おなかの上に顎を乗せたり、
さすが飼い主より「そらん」ちゃんが好き好き。
明日からどうなるのか。

小さな骨壺を、同じ小さな「ごお」と「ジョン」の隣にそっと置く。

退職後は≪そらん≫とゆったり、まったり暮らそうと思っていたのにと、
途方に暮れる。

「そらん」は逝く。2018-01-30

14歳と9か月と14日。
もっと長く生きると信じていたのに、
30日10時10分ごろ、静かに息を引き取った。

15時ごろにクリティカルリキッドを飲ませ、水を与えて、
どうにも不安があったが、とりあえず勤務先に向かい、
今後のおむつを買い、補充の流動食を仕入れ、
こうしているまにも息を引き取るかもしれないと焦り、
さらに有休をとり明日の有休も申請り、
休暇に備え、さまざまに手配してから帰宅。
19時頃に戻った。

帰ってきて水を与えようとしたが、水さえ飲めないと呆然とする。
今夜が山と思い隣に布団を敷き、見守る。

何度か声を掛け、水の匂いをかがせること数度。
21時すぎに三口ほど飲み込んだ。
昼頃に比べると胸部の動きが大きい。
どうやら呼吸さえ苦しくなっているようだ。
それでも声を掛けると目は確かに僕をとらえる。

どうにかできないものかと思うが
もはや手遅れだろう。
とにかく明日まで生きろ。
獣医に行こうと考えている間に、
ふと呼吸音が小さくなった。
慌てて頭を撫で声を掛けるも、
その状態で2-3分。息が止まった。
胸に耳を当てるも、心音も途絶える。

いろいろなことが胸中に去来する。

再開するつもり2018-01-12

今日はとても寒い。
昨日も冷え込んだけれど、今朝ほどじゃない。
犬たちの小便流しようのバケツに氷が張っていた。
さすがに暖房を使っている。

忙しかった生活もあと3ヶ月。
退職後に備えて そろそろ放置していたことどもを再開しよう。
犬たちともしっかり遊ぼうと考えている。

考えていた。
考えていたのだけれど、
悲しいが≪そらん≫がリンパ腫になってしまった。

9月のドッグ・ドックでも、11月の追加検査でも異常がなかったのに、
突然食が細くなり、散歩に行こうとしなくなった。
それでも、それでも日によっては
旺盛な食欲があったし、2キロ以上歩いていた。
だから獣医につれていくのを少し遅らせた。
年末だったし、新年早々に行くのもな。
で、6日に行ったのだ。そしてリンパ腫。

≪ジョン≫が懸ったのもリンパ腫。
抗がん剤治療を行ってひどく後悔した。
だからというわけではないが、
≪そらん≫に抗がん剤投与は行わない。

ステージ進行も進んでいては、もう長い時は残されていないだろう。
14歳9か月。充分に生きたといえるのだろう。
あとは食べたいように食べ、したいようにする。

淋しくなる日が近い。

デジタル化進捗状況2018-01-12

始めてから2年を超えた。
現在のところ1450タイトルといった状況。
レコード盤数では1550枚あたりか。
レコードの4割程度が終わった。
(CDのファイル化も始めている。)
全ソフトの25%になる。

この調子だとあと6年かかるということだ。

10年以上聞いていなかった盤などざら。
いま聞くと購入したころと嗜好が変わっている自分に気づく。
随分と年を取ったのだと、しみじみ。

ディジタル化進捗状況2016-07-03

レコードのファイル化を初めて8か月目になる。

現在550タイトルを少し超えた。
アルバムの17%程度が済んだ状況だ。
曲分割前のファイルも保存しているので
総ファイルは500Gを超えている。

16bit,4.41MHzのWAVE(=CD規格)で十分と考えているので、
この程度だけれど、ハイレゾ化しようとしたならこの数倍になる。
費やした時間は、録音時間に400時間以上、
ノイズ処理及びタグ付与にに150時間以上、
おおよそ600時間程度ではないかと思う。

人の手を経てコレクションに加えたアルバムはあらかた済んだので、
今後のノイズ処理等の作業は短縮できる見込みだけれど、
そりでも録音、ノイズ処理、タグ打ちまで考えると
録音時間プラス10分程度は必要だと思うので、
これからの作業で、2000時間程度必要となる見込みだ。

その後アルバムごとにMP3に変換していく予定なので
すべての完了まで、このペースでいくと3年かかることになる。

レコードをデジタルファイル化しようという人には、
もし、僕と同年配なら、
いち早い着手をお勧めしたい。
せっかく音源化しても聞く時間なんて限られていますぞ。
豊富な資金をお持ちなら、
下手に音源化など考えないで、データを買うほうが楽ちんだ。

ノイズ処理はちまちまやっていると
肩は痛くなるし凝る。目はしょぼつくし、指もいたくなる。
最初からMP3にするなら、ネット経由でタグと取得が可能だけれど、
非可逆ファイルだから、原音重視派なら満足できないだろうし、
FLACじゃ、音楽CDを焼きたい人には、もう一手間かかっちゃう。

ハイレゾ音源化したいなら、
初期投資にMCカートリッジと良質なDACも欠かせない。

よくよく覚悟を固めて着手されますよう。

僕はすでにして、やや後悔している。
CD音質ではなくて、ハイレゾでーーー
24bit,192MHzまではともかくとして24bit,96MHzあたりで
ーーー始めればよかったのかもと。

後出しでも疑似的にハイレゾ化は可能なんだろうけれど、
余計な作業時間がかかるだけだ。
携帯用プレイヤーにMP3に落として使うのなら、
WAVEファイルを必要とする見込みは少ない。
家庭で聴くのがより正確なソースを使いたいという向きなら、
最初からハイレゾ品質を選択しておきべきだった。
ファイルの種類は統一しておくほうが、何かと混乱しなくてよい。
音源化にかかる時間は一緒であるし、
ハードディスク価格が1Tで6000円程度まで下落したのだから、
そんなに大きな出費になるわけではない。
一つのハードディスクに何千枚何万曲と保存しているより、
おおまかなジャンルごとに分けておいたりするほうが
聞くときのアクセスも速い。

今更550枚分やり返す気にもならんし、
このまま進めていくつもりではあるが、
上に書いた理由で、少々早まった感を感じている。

デジタル化着手2015-12-04

家にあるレコードは約3000枚。

レコードを聴く儀式は楽しいひと時ではあるが、
めんどくさいと感じる時もある。
車の中でも聞けるようデジタル化はしたいなと、
今の車に乗り出してから強く感じてきた。

セレナにはMDを搭載したが、
ヴェルファイアにはiPodを選択したから、
従来の車で聴いてきた音源は使えなくなり、
CDからiPodに取り込んだものしか聞けなくて、
大好きなアルバムが聞けないでいた。

レコードで持っているのにCDも買うのもばかげている。

ヴェルファイアを購入してすぐにデジタル化に着手しようと、
波形編集ソフトも買い、さあやるぞといきこんだものの、
いざやろうとしたら、ベルトがダメになっていたことから、
延び延びになっていた。

DP1300mk2を買ったから、やっと始めたのである。

現在約30枚をデジタル音源化したところだ。

ハイレゾ録音するという道もあったが、
すべて所有のレコードだから、いい状態で聴きたいのであれば、
レコードで聴けばよいのだから、
ファイルを巨大化してしまうこともないだろう。
16bit、44.1kHzのWAVで十分だろう。
さらに車載用にはmp3に落とせばいいと考えた。

波形編集ソフトはSound it!を5年前に買っている。
使用していないXPマシンで始めることにした。

Sound it5.0は、かなり前のソフトだけれど、
実際に使用すると、必要な機能はすべて入っている。
ノイズリダクション、クリップ除去などができれば十分で、
ごちゃごちゃとエフェクトをかけたりはするつもりがないから、
必要な機能はそろっている。

ところが、現在8が発売されているくらいで、
5.0はメーカーのサポートが受けられない。
使うようにするのに手間がかかった。
されから、いろんな情報を確かめると、
XPマシンのサウンドカードから取り込むのはお勧めでないとのことだ。
で、RolandのDuo Capture mk2も買ってきた。
これは48kHzか44.1kHzをサンプリング周波数に選べるのみだが、
値段が1万円以下で安いところが魅力だ。
Sonarという音声編集ソフトも付属していた。
(インストールしたが、レコードのデジタル化で使うには、
機能がありすぎて使いにくい。)

さて、実際に作業に入ってみたところ、
結局のところ片面を一曲として取り扱うから、
あとでファイルを分割したり、ファイル名を変更したりと、
いろいろとやることがある。
スタンドアロンで作業すればよいやなんて思っていて、
あらかじめ、できるだけソフトをアンインストールするなど、
軽くしていたのに、リソース不足をすぐに起こしてしまう。
それからタグ情報を付加したりするには
ネット接続しているほうが曲名などの℃&Dが楽になる。
スタンド・アロン運用は、かなり快適性を欠くことになる。
さらにⅩPでは、ファイル格納用2TBハードディスクが認識できない。

そこで方針を変更し、Win8ノートを使用することにした。
Soud itは5.0がwIN8では動作保障されないため、
7.0を新たに求めることにした。

5.0で10枚ほど取り込んだ後、
7.0で作業を始め、約1か月で70枚ほどまで進めている。
かなりコンディションの悪い盤もあり、
クラップ音の除去なども、かなり拡大した波形から、
最小単位で修正していっているため、
一枚のアルバムデータを作るには、
平均すると再生時間にプラス20分ほどかかる。
そうすると一日平均2枚程度の処理が、
現状では目いっぱいということになる。
すべての作業を終えるには4年かかる計算になる。
気の遠くなる話だ。

Sound it!使用で気が付いたことは、機会があればまとめてみよう。

681ZX後の録音機器2015-10-30

カセットデッキ SONY TC-K222ESJ 1994年

MDデッキ  2000年  SONY MDS-S50

CDデッキ  1999年  YAMAHA CDR-S1000

携帯プレイヤー 2000年  i Pod Classic (160G)

上記が使用していた録音機器ということになる。
車で鳴らすメディアがカセットからカセットとCD併用
→MD→携帯プレイヤーと変化してきた。
それに伴う買い足しということになる。
たぶん、まだ全部動くのではないかと思うが、
iPod以外はこの5年間使っていない。

MDの時代など、結局10年も続かなかった。
メーカーも大変な時代になったなと思う。
開発費の回収が怪しい時代。
こんなに変化が早くては、
取り残されてしまう僕のような人間が増えるばかりか。

MERIDIAN 5082015-10-18

いろいろな人に聞くと、CDプレイヤーで音が変わるという。
使っているD/Aコンバータ回路の優劣が一番大きな理由だという。
そのほか高級機ほど物量を投入しているのだから、
より熱対策、振動対策など施されているのも当然で、
どうしたって高い機器は、価格に見合った良さを持つ。
そのように口をそろえる。

セパレートアンプをあきらめたことで、
ややゆとりができた。
当初は20万前後の中級機を買おうと
DENON 、TEAC、SONYあたりを候補にしていたけれど、
40万から50万あたりまで範囲にいれられるようになった。
そこで候補に挙がったのが、ESOTERICの製品だ。

店頭で相談し、S3100とMA6800に組み合わせるには、
適当かどうか相談しつつ、試聴させてもらった。
おもに聞くのはJAZZで、テナーの音がすき、
ダラー・ブランドが一番気に入っているプレイヤーで、
ECMの温度か下がる硬質の音も好きだ。
だけれど、やっぱりブルーノートがいいね。
なんて言っていると、強く薦められたのが、
MELIDIAN 508だったわけだ。

試聴室にはマッキンのセパレートアンプがつながれていて、
兄弟機のS2600も置かれていた。
そこでESOTERIC X-1sだったかX-10だったかと、 
MERIDIAN 508を鳴らしてもらった。
正直なところ、どちらがいいかわからなかった。

違いがあるのは確かなのだが、
僕の耳が、この世界について行けなかった。
ESOTERICは、低域から高域まできれいに出ているけれど、
なんだかおとなしい気がする。
MERIDIANは、やはり音域は上下とも出ているけれど、
重みのある音で、それぞれの楽器が自己主張している気がする。
ベースラインが、よりよく締まっている気がする。
切り替えてもらって聞き直すと、
ESOTERICのほうが、良いような気がする。
でも、テナーの音ではMERIDIANが気になる。
そういう感じだった。

MERIDIANは英国のメーカーで、
当時購読していた雑誌では注目されていない記憶がある。
だけれど数々の賞を受賞した経歴を持つらしい。
ESOTERICのほうが、ホントはいいのじゃないかと思いながらも、
サックスの主張と店員の薦めを信じて、MERIDIAN 508を選んだ。

さて、今回新調した機器がそろったことで、
S3100、MA6800、MERIDIAN 508を接続した。
DP-8020も比較のためつないだ状態にする。

最初にかけたのは、たぶんダラー・ブランドだったと思う。
左手の使いが心地よいピアニストだ。
これまで聞いていたより、豊かに低温が響いている。
高音の立ち上がりも鋭くなった。音場感はぐっと広がる。
楽器が一段前に来たように感じた。が、重心が低音に偏っている。
DP8020に替えて聞く。
全体に聞きやすいバランスになるが、
広がりは薄い。音の立ち上がりが、やや甘い。
トータルに見れば、MERIDIANが圧倒している。
ついで、ケルンコンサートをかけたはずだ。
音のふくよかさ、粒立ちの明瞭さ、MERIDIANが圧倒している。
だけれど華やかさでは同格。
結果として満足はしているのだけれど、
費用対効果が満足できるレベルにあると言えるほどなのか。
高価である分、いい音がするのかと問われても、
確信をもって、いいおとです、と言い切れない。
そういう微妙さを感じるのだ。

DP8020は、一昨年、ついに壊れた。
つなぎで使っているのはDENON DBP1611UD
これはユニバーサル・プレイヤーで、
DVD藻SACDも、なんでもかけられる機種であるが、
これの音が、専用機と比べて悪いというわけではない。
よほどのハイエンドで構成されているのならともかく、
サブシステムで聴く分には不足はない。
MERIDIANと付け替えたところで、
耳が壊れている僕には、おそらく差が感じにくいだろう。

DBP1611UDは専用機でないことからDISC判別に時間がかかりすぎ、
それが不便で、CD専用機を物色中だ。
その時なら、価格の比較ができるのかと思う。

McIntosh MA-68002015-10-15

JBLにマッキンのブルーアイ。憧れの組み合わせた。

MA-6800はプリ・メインだ。
このアンプを選ぶまでは、
セパレートアンプ、LUXMAN M-06α+LUXMAN C-06αや、
できればマッキンのセパレートアンプが欲しいなと考えていた。
ただ、価格がどうしても高くなるし、
なによりもセパレートアンプを使いこなせるか不安があった。
いろんな人の話を聞くに、
プリメインのようにお手軽に考えていると、
聞くたびに、ウォーミングアップなども必要なるし、
バランス接続なんかの場合もあり、電子工作くらいできないと、
思ってもいないところで失敗するよと忠告された。
じゃ、プリメインにするかと思ったのだ。

海外製品で質のいいプリメインは結構あったし、
国産メーカーでも、Marantz KENWOOD LUXMANあたりは、
評判のいいプリメインを出していた。
けれど、出たばかりのMA6800は、その評判も良いうえに、
ブルーアイじゃあないか。よしこれだ。と、決定した。

出力も片CH 150Wあり、入力も豊富。
プリアウトもついていて、パワー段と別々に使えもする。
保護回路も充実している。

ある意味では古臭いアンプと言えるのかもしれない。
原音に忠実というより、音を作りこむタイプのアンプで、
ラウドネスも、トーンコントロールも、これぞマッキンといってよい。

もともと゛熱い゛という評判のマッキンだけに、
主として聞くJAZZとの相性は考えるまでもない。
事実、評判に嘘はなかったと感じた。
ただ、同時に導入したCDプレイヤーがMELIDIAN 508だったため、
゛熱い゛を通り越しで暑苦しくなってしまった。

その話は次回に。

JBL S31002015-10-14

1995年になって、かねて積み立てていた預金が満期になった。
ディスクの全ても手元にそろった。
幸いにして実家の床は、親の趣味の関係で強化してある。
築30年を超えた家にしては丈夫だ。
そこで、念願の38cmウーハーを手に入れることに決めた。

Project K2 S950077500は、どう頑張っても手が出せない。
エヴェレストも同様。
S5500なら可能性はあるが、アンプまで買うとなると厳しい。
第一30cmウーハーだし。
4344は4wayで鳴らし切るのは難しそうだし、
価格が100万ほどするからちょっとしんどい。
4430ならセットで80万程度だけど、
周波数特性が16kHzどまりと、スペックで見劣りする。
そもそもスタジオモニターを鳴らし切.る自信がないのだもん。
いっそTANNOY System 15はどうかなんて思ったりもした。
でも、やっぱりJBLの38cmが欲しかった。

うじうじ悩み続けていた。
あきらめて30cmのS2600で妥協しようか。
評判の良いスピーカーだけれど、
試聴したら物足りない。気のせいだったのだろうけれどね。
S2600から1年たち発表されたばかりのS3100が、
なんと38cmを搭載している。
2wayだけれど、スペック的に3wayとそん色ない。
周波数特性が30Hz~20000Hz、能率が94dB。
ドライバーも1inchが採用となっている。
セットで64万円ほどと手ごろ感もある。
上を見ればきりがない。
鳴らすために費やせる費用なんて、
しがない月給取りの身の上じゃ、
このスピーカーでも望外というものだろう。
僕にとっちゃ、十二分にハイエンドだわいな。

えいやっと購入した。
試聴すれば迷いまくるから、
もう聴かずに、雑誌と店員の言葉を信じて買った。
先にあげた、どのスピーカーよりおおらかになる。
実際、その通りだった。

家に届いたS3100を、とりあえず鳴らしてみる。
どうせ慣らしの時間がいる。駆動はPM80a+DP-8020だ。
鳴らしながら、アンプ、CDプレイヤーの梱包を解こう。
音出しした瞬間、手が止まる。
このアルバムは、こんなにいろんな音が入っていたのか。
ベースもドラムスもピアノも粒立ちが違う。
すべての楽器が、ちゃんと存在を主張している。
低音の音離れもよい。
軽く吹き上がっているようでも、良寛、質感ともある。
これまでのスピーカーから異次元にある。

ここら辺に置いといてと、何の工夫もせずポンとおいただけの、
リスニングポイントを作りもしていない状況でだ。
スピーカーから出る音だけで圧倒された。
思わず、他の機器は放り出し、
S3100の置き位置の調整に取り掛かった。
説明書に目を通し、スピーカー間の距離を2.5mにし、
壁から30cmほど話して壁に平行におく。
そこで音を聞き、数cmずらしたり、角度を少しつけたりしながら、
良いポイントを探していく。
1時間くらい試行錯誤したはずだ。
時分なりに納得のいくポイントを見つけて、
時分なりの帰順のCDとレコードを聴くことにした。

低音のチェックにはジェゴクが定番。
竹管から出る重低音が再生できている。
地の底から響いてくる重低音が揺さぶる。
ガムランで使用する高音パートの打楽器も歯切れがいい。
ドライバーから出る音は、まだ固いけれど、
音がきれいに分離している。
キングズ・オブ・マリをかけてみる。
ベースの音が、うねりを持って出てくる。
複数台のマリンバは、位置関係が見えるよう。
アタック音の鋭さは、4312Bでは感じられなかったほどに鋭い。
一つ一つの音がはっきり分離している。
僕にとっての最後のアイドル木之内みどりも聞いてみる。
ドラムもベースも軽快に歌う。
ボーカルはさ行の音もきれいに表現する。
つやっぽさが一段上がっている。ぞくぞくする。
価格に納得する色模様だ。

もはや他のスピーカーで聴くことはあるまい。そう思わせた。

スピーカーの追い込みは、このあたりまでにして、
いよいよ他の機材を使えるようにする作業に入った。