必要な医療体制ができていないことに国民が不安を感じている2021-01-26

あほなこと言いなさんな。

日本のコロナ対策は
感染源を特定し、その一つ一つをつぶすことだったはず。
(クラスター対策)
なのに感染増加傾向にあるにもかかわらず
人の接触機会軽減を求める施策を示さず
追いきれないほどのクラスターが出ても、
なお経済重視でGO TOをし続けてきた。
もはやクラスターを探す方途が限界を迎えているのに、
必要な対策変更を行う気がないという政府の対応だった。

いまだに年度内のGO TO再開を当て込む。

医療体制のひっ迫は11月下旬から指摘されていたことだ。
なのに人流を止めず、接触機会を野放図なまま放置し、
ハロウィーン、クリスマス、年末年始を
ほぼ無策なままに迎えさせただけだ。

各自治体が独自に呼びかけ人流を抑制し、
感染拡大に歯止めをかけようとしているのに、
その動きを阻害するGO TO事業のアクセルを閉じない。

そのことのツケを今払わされている。

医療機関は(医療関係者)は警鐘を鳴らし続けていただろう。

なのに題の言葉はあまりに他人事すぎる。
この事態を招いている元凶が政府にあると自覚できていない。
どうしても人流(経済活動)を止めたくないのであれば
感染爆発に対応できる体制を用意していなければならなかった。
日本式のクラスター対策で防疫するという考えに反するのだから。

コロナ対策病床の確保を行うとともに、
医療者の確保に見込みをつけ
同時に通常医療も細らせないで済むように検討する。
それが中央政府の果たす役割だろう。

医療体制なんて簡単に構築できるものじゃない。
そもそも人流が活発になる施策は行えない。
そう気づけたはずなのだ。
ちゃんと考えていたたなら深刻な医療ひっ迫は招かなかった。
s子に至る前に人流を止めないといけないとわかる。
現状を招いている原因が医療にあるというのは筋違いでしかない。
政治の側が感染症対策の方向を大きく歪めた結果だ。

ワクチンがどうやら有効で、確保のめどが立った。
あと半年耐えてくださいと訴え、
耐えられなくなる企業・個人に手厚い支援を行う。

GO TO事業などそのあとですればいいだけの話だ。

会食したい、旅行したい人たちはGO TOなど関係なくする。
今は少し緩んでいても大丈夫。
そういう発信があれば勝手に活発になる。
今はとても注意がいる。そう発信すれば控えた行動に移る。
だけれど特典があまりに大きなGO TO事業があれば
自制的な行動をする雰囲気が作れない。

思えば前政権から、
ふるさと納税と言い、GO TO事業と言い、
ろくでもない政策を行っていることよ。

コロナ禍というけれど2021-01-25


95歳の母がコロナ陽性反応が出、5日間の施設待機期間を経、
受け入れ先に入院、19日間の隔離を経、先だって退院してきた。
入院といったって積極的な治療方法があるわけではなく、
意地悪な言い方をすれば隔離しているだけ。
幸いにして致死率が数%の感染症なので
適切に容体観察をしていれば酸素吸入なりもできるし
さまざまな投薬を試せば回復できる可能性が高い。

先週ごろより新規感染者が減少傾向が見られる。
4都府県に緊急事態宣言が出て3週間、7府県に出されてから2週間がたつ。
人の接触機会が減少すれば、コロナ感染者が減る。
最初から分かっていたことだ。

第一波のおり感染症専門家が口をそろえていたのは、
何度も山を迎える。その都度人流を止め山を抑えてを繰り返していくほかない。
治療薬やワクチンが実用化されるまでは通常なら2-3年かかるが、
非常時なので期間は短縮されるだろうが、
それまでは緊張感を持ってコロナに立ち向かわなければならないだろう。
そういうことだった。

なのに忠告を忘れた末の混乱を招いた。
政治家たちの怠慢といっていいのじゃないか。

第2波は東京都(関東圏)を除けば一桁まで減少させられた。
感染増加期に各首長などが強い警告を発したから抑え込めた。
時期的にも温暖で湿度の高い時期だったし、
バカな経済刺激施策もなされていなかった。
うまくいったのにははっきりとした理由があった。

第3波は、首長たちも危機感が薄れたのか、警告を出すのが遅れた。
東京などずっと3桁以上の感染傾向にあったが、
11月ころからは300例に達しても、ほぼ何もしていない。
吉村大阪府知事などにしたところで後手を踏んだのは確かである。
それでも彼は、重症コロナ専門病床を用意したり、
コロナ専門病院を確保するなりしていたし、GO TO停止を早くから働きかけた。
その意味では都知事などより危機意識を持ち続けていたとも思う。
たとえ緊急事態宣言要請が遅れたとしても、
したほうが良いと指摘されていたところは充実させていた。
なのに入院・ホテル療養をするのに数日間待機しなければならない。

政府に至っては、全く無策極まりない。
単なる無策だったのならまだよくて、GO TOという最低の施策を実施し、
そのうえ止めなければならないという専門家会議の意見すら無視、
GO TOが感染を広げたという証拠はないと強弁し、
今現在の状況を作り出したわけだ。
皮肉らばGO TOが原因でない証拠もないだろう。

たしかに観光業者は直接的に助かったろうし、関連業種も助かったろう。
飲食店と関連業界しかり。
だけど山が高くなり始めた11月中旬には停止してしかるべきだったと思う。
そしてワクチンと感染したとしても確立した治療法ができるまでは
GO TO予算は全額産業支援と困窮者生活支援に回せばよかったのだ。

経済が壊滅すれば日本が死ぬ。
それはそうなのだろう。
じゃあ運を天に任せて感染爆発させてしまうという選択もある。
アメリカもブラジルも、そういう道を進んだ。
死ぬものにとっては不幸の極みだが、
近代にいたるまでは、新たな感染症は防ぎ得なかったわけだ。
それでも乗り越えてきた。それが人類なんだろう。
確実にその後経済は滞留することになっていたようであるが。

もっとも運を天に任せるような施策を打ち出した政治家は
政治の世界から退場してもらいたいと思うのも確実だろう。

今頃になって法改正を打ち出し、
感染症受け入れ拒否医療機関と、入院忌避者に刑事罰・罰金をなんていう、
あたかも感染増大の原因が、
そのようなところにあると誤読させようとしている。

今は入院したくても入院できない。
それで自宅療養・待機中に死んでいく。
浮かばれないよな、

やっぱり人災のような気がする。
そう思うのは僕だけだろうか。

掃除機(MC-SR38K)買い足した2021-01-24

ゴールデンと暮らし始めて26年目を迎える。
犬との生活は満足度が高くて、やめられない。
そう言いながらもいくつかの不満はある。
そのうちの一つが抜け毛と、その掃除にある。

犬が足を滑らせて転ばないようフローリングの上に
業務用のカーペット・マットを全面に敷いているのだけれど、
毛足に食い込んだ抜け毛は簡単には掃除できない。
掃除機では犬の毛が絡んで吸いきれない。
パワーブラシに毛が絡んでしまって吸い込みに支障が出る。
パワーブラシがきれいな状態の時なら吸い込めるが
毛が絡みだすと滑ってしまって毛が吸い出せなくなる。
パワーブラシの清掃を結構頻繁に行はないといけない。
換毛期ともなれば一度の掃除で2‐3度絡みを取らないといけない。
掃除機を廻している時間より、
パワーブラシの掃除をしている時間が長いくらいになる。

で、以前より絡みにくいヘッドを持つ掃除機はないものかと物色していた。
ダイソンのもので使えそうなものもあるが、
やっぱり結構絡みは起きているようだし。
たかが掃除機に10万円出す気にならなかったのだ。

昨年からテクニクスの掃除機が絡まないをうたい文句に宣伝している。
とても興味があったが、スティック式で結構高値な値付けだった。
それにテクニクス製品は2度とかうまいと思っていたので、
(CDでSL-P7というくそ機体にあたったため
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2015/09/28/7816128
他社から同様の製品が出ないものかと様子見をしていたのだ。
が、待っても出てこなかった。で、節を曲げ買うことにした。

ほんまに絡まへんがな。

これはいい。

長毛犬種を買っているなら買う価値は高いぞ。

買ったのはコード式サイクロンの機体MC-SR38Kだ。
実売価格は4万円前後といったところか。(4万2千円で購入)
コードレス・スティックもあるが価格が随分と高くなる。
使い方やコンセントは一から考えればコード式のほうが都合もいい。
惜しむらくはごみカップが小ぶりなところ。
もう少しでデカければいいのになあ。

メンテナンスも分解すればごみカップごと水洗いできる。
出だしの頃のサイクロン式に比べればすごい進歩だなあ。

新型コロナ感染症から帰還しても2021-01-23


95歳の母がコロナ陽性反応が出たため入院、
19日間の隔離を経、先日退院してきた。

これrといった定説化された有効な治療薬がなく、
感染者自身の抵抗力に任せるしかない状態なので、
入院することが自宅療養やホテル療養と比べて
特別に優れたものであると言い切れないけれど、
さらなる感染を防ぐためには入院して観察するということが
おそらく最も確実な感染拡大を防止する手段であろう。

いつ重篤化するかわからない状態での自宅療養では、
家庭内感染が起き、家庭内感染がさらに次なる感染を生む。
健康で体力が十分にあり基礎疾患もなければ、
無自覚なまま、いつの間にか感染して治ってしまっている。
そういう例も多そうだ。
だけれど気が付いたら重篤になっていたなんて話も多い。

だから今の国内状況なら入院できただけで幸運であると承知する。

とはいうものの…

母の場合は熱があまり上がらず咳こみもほとんどない。
そういう容態を聞き取り
軽症と判断して後回しになったのだということなのか。
受け入れ先が満床だったため待機となったのか、
その両方が事情としてあったのだろう。
しかし高齢者施設で待機であれば、介護者との接触は絶対に避けられない。
非感染者に、さらに感染を広める危険はあるわけだ。
いち早い隔離ができる状況を国は作り出すべきだろうと感じる。
こちらは別項で意見を書きたい。

無事入院できたものの、いろいろと情報が得られず困ることは多かった。
家族であれ見舞いには行けないとされる。
看護士たちは、たぶんだが頑張ってくれているのだと信じる。
患者の要望にできる限り答えてくれていたものだと信じる。
でも、一度でも入院したことがあれば分かろうが、看護士たちは多忙だ。
一人の患者に掛けられる時間はさほど多くない。
そうはわかっていても介護士並みを期待してしまうのが高齢患者だ。
一般的な入院なら家族なりが看護士が賄いきれない部分を補助できる。
だから患者は心が和む。
それができない。だから患者の不満は高い水準に達する。
「このままここで殺される」それが当人にとっての現実だった。

おそらく説明は当人にはあったのだろう。
病院だってちゃんと説明していないわけはない。
コロナ以前なら訪れた家族に看護士から説明の機会もあろう。
不安に思う患者に医師。看護士からの説明、家族からの励ましなどあり、
頑張れるのだ。

さて、病院に行けない状況で、家族は情報が不足する。
電話をかけて病状を聞くというのも憚られる。
情報は病院側からの連絡で知るしかない。
その情報は、都合8度の電話から得られるだけだった。
8度のうち3度は施設にされ、2度は入院時・退院時の事務手続だ。
アビガンを使用すること。退院時期に関すること。
保健所の指示により経過観察を行うため一週間退院が遅れる。
退院後の諸注意などは施設にのみあり、
どういう状況であるかなどは家族にまで伝わらない。

本人の弁によれば
「湿度が30%台でのどが痛かった。」
「風呂に入れてもらっていない。」
「ほとんどほったらかされた」
恨みつらみに満ちた言葉ばかりが並ぶ。
よくよく聞けば湿度が低いのは歓喜重視だったためであり、
入浴がないのはコロナによる肺炎が起きているときは入れるはずもなく、
観察中となってからは自立歩行できない以上やむを得ない措置といえる。
清拭はされていたようだから、清潔を保つべく手当は受けている。
ほったらかされたと感じるのは、自分本位な要望への対処に対する不満で
これもやむを得ない。看護士は多数を看ているのだ。
医師の回診などあっても、高齢による記憶の混濁があるから
他の感情が事実を上書きしていく。
たぶん、そういうことなのだ。

コロナ感染症は、入院といっても病気のもとを直接たたくわけではない。
呼吸を確保する。肺炎・発熱等の症状を抑える。
そういった方向で治療・療養が行われる。自己免疫(自力)で快方に向かうしかない。
言い方は悪いが、病気を広めないための隔離がされるだけだ。
ほんとうに症状が重い時期を除けば、治療することはない。
そして回復期になっても、菌を輩出する間は隔離しておくしかない。
この保菌者になるということは、自由が制限されることでしかない。
そのことをみんなが理解しておく必要がある。

隔離が必要となることから、情報が本人が理解しがたい状況になっていれば、
家族に伝わる情報量はほんとに少ない。
携帯を持ち込んでいても、本人から情報がほとんど伝えられない。

退院後は、入院時に持ち込んだ物品は72時間袋に入れたまま保管する。
連絡手段はなくなる。
そういう事実を知ったのもかなり時間がたってからだ。

記憶に難が出始めている高齢者の場合、そのあたりは知っておくべきだ。

あと行動に手助けが必要となっている要介護者は
入院中に確実に身体能力が低下する。
リハビリは早期に計画しないと、本当の寝たきりになりかねない。

うちでは機能維持を行う補助を週4度お願いしていた。(介護保険)
それ以外に自費で訪問看護による機能回復・維持をお願いしようと思っている。
こちらは自費ということになれば、恐ろしく高額になると予想される。
(今わかっているのは1回4000円/30分)
リハビリで通院ということができれば、それよりは費用は抑えられるが、
通院となると介護者が必要になる。
要介護区分で様々な介護を受けていることから
介護保険点数は上限になっていては、ここも自費となる。
訪問看護と事実上大差ないことになる。

若くて体力があり持病がない人なら、たとえ後遺症が残ろうが、
いずれは元の状態に戻っていくだろう。
だが、高齢者で持病があるなど、すでに弱っている人は、
絶対にコロナになってはいけない。移してはいけない。

新型コロナ感染症に関して2021-01-19

95歳の母が感染し、入院、19日間の隔離を経、先日退院してきた。

母は介護付き老人ホームに入所している。
身体障碍4級のため自立歩行が困難になっていて
要介護5認定を受けている。心疾患、腎臓疾患もある。
コロナ感染症の入院基準でいうと優先度が高いグループになる。
だけれど陽性が確認され入院先が見つかるまで1週間近くかかった。

経過は次のようになる。
12月21日に施設で最初の感染者が確認された。
濃厚接触者や施設職員のPCR検査を実施したところ
12月23日に5名の陽性者が確認された。
そのうちの一人だったということになる。
本人に自覚症状はないが、37度前後の微熱と多少の咳がある。
軽症に属するが、基礎疾患があるうえ自立できる状況ではないため
保健所が入院先を確保するまで施設待機となった。

大阪の感染者は11月中旬頃から200名/日を超えていて、
12月の頭には400名前後で推移していた。
その後、飲食店への時短要請などがあり、微減傾向が見られたが、
300人/日当たりの高い水準を維持していた。

介護度の高い人はホテルでの療養には適さない。
適さぬというより不可能である。
で、入院調整に時間がかかるだろうということは予想できた。
それでも、施設にも家族にも情報が入らないまま日数が過ぎていき
あまりにも長引いていたので、
基礎疾患でお世話になっている病院に連絡を取り、
受け入れの余地について尋ねるなど独自に打診し、
当該病院は受け入れ可能な病床はあるが、
入院については府が一括管理しているので
府にその旨を連絡するよう助言を受けた。
早速連絡したところ、前後して入院先が決定していた。
結局12月28日に入院ができた。

要するにこの時点で入院調整はかなり困難になっていてたわけで、
その後大阪では感染が爆発的に増加したから
現在ではもっと時間がかかることになっているだろうと推定できる。

入院時に病院事務から連絡があり、
おむつ等消耗品についての打診があった。
その時に家族で合意している治療に関する考え方や
身体状況等(感染発覚時に文書を作っていた)を改めて伝えた。
入院当日にレントゲンを撮ったところ、中程度以上の肺炎症状があり、
アビガンを使用すると姉に連絡が入った。
また作成した文書に目を通したと医師から報告があった。

アビガン投薬後の経過は順調で、
1/4に退院可能と姉に連絡が正月にあったが、
むしろ早すぎると感じ、再度連絡があった場合、
施設の受け入れが可能かの確認が必要と伝えるように言った。
そうしたところ1/8に延期するとの返答があった。
連絡がないまま退院前日を迎えたのだが、
今度は施設から保健所の指示により
1/15まで経過観察を行うと連絡があった。
この判断について文句を言う気はない。
そのようにしなければならないことなら素人が口をはさむものではない。
が、だ。本人にとっては退院できるという喜びがぬか喜びにかわってしまうわけで、
この辺りはもう少し患者の心に配慮してくれていたらなと思う。

施設で介護されているほうが、病院で看護されるより、
ずっと快適なのは間違いなく、入院が長引けば気落ちするのは確実なのだ。
退院後2度会ってきたが、ひどく被害者意識を持っていて、
とっても聞き分けが悪い駄々っ子になってしまっている。
忙しいし、そこまで心のケアを望むのは無理なのかもしれないが
情報を家族に伝えてくれれば、励ましもできるし、電話越しであれ不安をやわらげられたのに。

入院中の待遇については、本人の記憶が上書きされていて、
必ずしも現実反映しているわけではないと思うが、
別な記事で聞き取った限りのことを記してみたい。

一つ言えるであろうことは、介護認定まで進んだ人は
コロナにかかれば、たとえコロナが完治したとしても
確実に体力が落ち弱る。かかってはいけない。

信長を生んだ男2021-01-16

霧島兵庫  新潮文庫

単行本は平成29年に刊行されている。

織田信長は作家にとって魅力的な題材に間違いがなく、
彼自身を主とした物語は数多ある。
また本能寺の変のいきさつにのみ焦点を当てた作品も多い。
明智光秀との対比も数多くなされている。
ただ、たいていは桶狭間の戦い後に熱量が割かれ、
以前の事象には斬新な解釈がなされるような物語はあまりなかった。
この「信長を生んだ男」は、そういう信長の物語の中では
意表を突く視点で書かれている。織田信行が主人公なのである。

織田信行、兄・信長と覇を争いだまし討ちされた弟が描かれる。
その造形は従来説とは全く異なる。

信行は母に愛された甘えた男と書かれることが多いが
この作品の信行は、信長に匹敵する能力を有していたと解釈する。
信長の覇業を助けんと欲し、太原雪斎たらんとした男と描かれる。

信長は生涯で多くの非情な行いを行っている。
比叡山焼き討ち、一向一揆のなで斬り等々。
だが一時期の信長は明らかに非常に徹しきれない時期がある。
その変容を著者は帰蝶にあったとするのだ。
帰蝶は、作品の中で兄弟融和を果たさせている。
信行は、信長の他者に勝る資質を発揮し続けられるよう、
ある計略を実行する。命を懸けて。

帰蝶、信長、信行の関係は、それぞれにハードボイルドなのだ。

小説の最初と最後に
越前一向一揆での津田信澄と柴田勝家の会話が置かれている。
津田信澄は信行の子である。
一般には謀反人の子は生き永らえたとしても庶子に落ち
政権中枢から遠ざけられるのが常だが、
光秀謀反まで彼は侍大将として信長下にいる。
その理由の在り方も見事。柴田勝家が離反した理由も見事。
墓所に信秀、信行、勝家がともにまつられているということに
この作品が嬉しい解釈を与えている。

信長島の惨劇2021-01-03

田中啓文

うーん、この歴史を題材にしたミステリを表現する言葉が見つけられない。
バカミスとするのが適切なように思うが、
何やら、知られている史実に合わせるためにか、
アクロバティックな仕掛けをし過ぎていて、
さすがにそれはないじゃんか、と興をそがれた。
が、放り出しそうになりつつも、最後まで読ませたのだから、
面白いとは感じていたのだろう。
読み終えた今は856円返して欲しいと思っている。

本能寺の変の原因が、この書の肝になっているわけだが、
その入れ替わりがあったとしたら、
互いにもっと違う動きをしていたに違いなく
この物語のようには進みがたい。
信長は明智家を重視せざるを得ない立場になり
明智は信長を滅ぼすことだけはできなくなったはずになる。

ま、そこを見過ごすことができるなら、
エンターテイメントとしては成り立つ。多分。

しかし、最初の30ページほどで、
その入れ替わりを意識させる露骨な性格描写は
これでもかというほど突き付けている。
ならば読者にはちゃんと初めに種明かしをしておいたほうがいいよな。

田中さんはベテラン作家のようで、著書の数は多い。
主戦場はホラー系のようだから、読んでいても不思議はないのに、
読んでいたとしても不思議ではないのだが
タイトルを見てもピンとこない。
全く記憶にない。だから印象に残るものではなかったのか。
もしかしたら初めて著作を読んだのかも。

山崎の戦いを終えた後、清須会議までの間に、
死した信長の書状により、
秀吉、勝家、家康、高山右近の四将に、
森蘭丸、千宗易、弥助、細川ガラシャが
三河湾の小島に招き集められた。
四将には、それぞれ秘め事があり、
出所不明の書状であれ応じざるを得ない。
そして姿を現さぬ信長により
次々に見立てによる粛清がなされていく。

でたらめなんだが、つじつまだけは合うという離れ業作品。

個人的には、買ってまでして読むのはやめたほうがいいと思う。
借りて読むなら腹は立ちません。
好き好きだとは思うが、僕には何の評価もできません。
SFとしても、ミステリとしても中途半端です。
クリスティの「そして誰もいなくなった」をオマージュしたというが、
名作が迷作にされてしまっては悲しいのだ。

雪だ♪2020-12-31

天気予報通り雪が降った。

あいにくと大阪では見ることがないが
滋賀県では積もっていた。
ライブカメラで確認したら、ちょうどいい塩梅のようだ。

このためにスタッドレスを履いているのだ。
それが大晦日であろうと、犬Bの下僕たるもの行かずでどうする。

幸いに名阪国道は雪がなかった。
四日市から先は通行止めだったけど、
路側には積雪が残るものの上柘植までは問題なし。
下りてからは冠雪は部分的にありました。
VOXYでのはじめての雪道なので挙動を確かめながら
慎重に走ったので、いつもより10分程度と分に時間がかかった。

ドギパにつくと15センチほど積もっている。程よい積雪です。
貸し切りになるかと思っていたら、結構な人が訪れてきました。
まこらはいろんな人に遊んでもらってご満悦です。

残念だったのは、湿り気の多い雪だったので
まこらの胸、足、おなか、お股に、
大きな雪の塊ができてしまって、
それをつけたまま走り回ったものだから、
大きなフエルトがいくつもできてしまったこと。

家に帰ってからはさみで切ったけれど
ちょっと変な具合に短いところができてしまった。

次の雪遊びまでに、あちこちかっとしておこう。

10時について14時まで、途中休憩をはさんで、
たっぷり3時間遊んできたから、きゃつはもう寝ています。

信長の原理2020-12-29

垣根涼介 著  

垣根さんの作品は「光秀の定理」と「狛犬ジョンの軌跡」の
2作品を読んだだけだ。
「狛犬ジョンの軌跡」はファンタジーとして秀逸だったように記憶する。
「光秀の定理」は、モンティホール問題等の確率論を
物語の中心において光秀の織田軍団の中での軌跡を描く。
数学の考え方は、説明で分かったつもりにはなれるが、
すぐに理解は明後日のほうに行くので、
読んでいて不思議な気分にさせられたものの
新しい歴史小説の在り方かと感心させられたものだ・

「信長の原理」は「働きアリの法則」として知られるものがベースとなる。
いわば常に頑張るものは少数で、
多くの引っ張られていくものと、
頑張るものと同じ程度にさぼるものがいるという観測結果を
歴史小説に落とし込んだものだ。

いやはや、信長というリアリストの在り方に、
このような光の当て方があったとは。

のぶながが「働きアリの法則」を考え抜いた末、
発見していくさまが読ませる。
そして松永久秀の裏切りの不可解さなども
筋が通て行くのだから見事。

本能寺の変まで、信長が見出した原理で解釈してしまえるのも
とても興味深い点だった。

次は宇喜多直家を主人公に据えた物語を書いているという。
どんな仕掛けであるか興味津々。、

今さらな愚痴2020-12-25

新型コロナが止まらない。

そりゃ当たり前な話なのだ。
止める気がないのだから止まるわけがない。
経済をうんぬんしている時点で止まらない。

そもそもGO TOが間違いのもと。
トラヴェルはまだしもと思っているが、イートはあかんやろ。
今は外食しても大きな危険はないくらいでとどめておけばよかったに。
積極的に会食しましょうとやったのだから

そこに掛ける金があるなら
事業主の補償に全額廻しておけばまだしも、
利用者にばらまきをしたら、そりゃあつかうにきまってる。
食事にしたって飲むのにしたって
たいていの人は一人で満足するはずがない。
誰かと一緒に楽しむだろう。
いつもよりいい場所で楽しめる。それは魅力的だろう。

全国での感染が一けたになっているなら
それは確かな活性化になるけれど、
人の往来が増えれば感染症は広がるにきまってる。

今のこの状況は天災というより人災に近い。

業界への配慮だか何だか知らないが
事業展開を急ぎ過ぎたし、停止の判断も遅すぎた。
何よりイートが元凶になるくらい想像は容易だ。
なのに止めない。

かつて東日本大震災で民主党政権の
危機管理能力のなさをあげつらっていた自民党にも
危機管理能力のかけらもないさね。

政治家の判断能力のなさは極まれりだ。

何もしないほうがいいといってるのじゃない。
しなければならないことへの対処の順がおかしいだろう。
公明党が推し進めた定額給付金も
単純に人気取りでしかない。
10兆はいずれ税へ振り分けるしかない。
流行初期にばらまいて、人を動かす施策を急ぎ過ぎ。
さらに拡大は必至だというのに
初めの困窮者への給付にとどめておくほうがいい。
全員への給付は、するなら終息後だ。

地方も予算の無駄使いをすることに余念なし。
医療体制の構築と、
収入が激減する者への支援に振り向ければよいものを
オブジェを作ってなんとする。

国の借金を莫大に増やす。
それが必要な時期だってあるだろう。
でも今じゃない。

有効な治療体制・予防体制が構築されるまでは
メリハリ利かせた緩みと緊張を繰り返させるしかない。
緩みたい時期、クリスマスとか正月を迎えるためには
第2波が収まっていないとの認識を持つべきだったのに

まあ、今頃必死になって危機感をあおるようにしているが
時すでに遅し。

想像力がなさすぎる。

2000年以降の政治は幼稚化していると思うのだ。