やってしまった2006-12-01

僕は体が弱い。
実物を知っている人なら、あんながたいで嘘!と思うだろうが、
ほんまに体は弱い。
弱い(悪い)ところをあげれば、
右手(ヘルペス後神経痛)、右耳(難聴)、左足首(捻挫癖)、右膝(交通事故後遺症)、首関節(4と5の間の軟骨が少ない)、腰(慢性腰痛)、心臓、頭
年齢相応には元気でいたいのだけれど、
いかんせん無茶がたたっているようだ。

さて、日ごろから症状が顕とならないよう、気をつけていたのにも拘らず、
きょう腰をやってしまった。ぎっくり腰に似た状況になっている。
重いものを持ったとか、無理な体勢で作業してなったのなら仕方ないが、
いすに座り読書していて座りなおしたところバキッと来た。
一瞬息が詰まり猛烈な腰の痛みに脂汗が出てきた。右足には痺れを感じる。
これは大変な事態になりそうである。
急遽出勤を止め、自宅で静養しているが、痛みは去らない。
晩の散歩は行かねばならない。
この足と腰で、『そらん』に打ち勝てるか不安だ。
幸い腰痛用の腰サポーターはある。装着していくつもりだが、
もしさんぼで悪化したら、明日からはお散歩代行を呼ぶ羽目になりそうだ。

悪化するなよ。腰。

何とかなりそう。2006-12-02

腰痛である。
ひどいときには1週間近く寝込んだこともある。腰痛は僕の持つ爆弾のひとつだ。
首から来る全体の痺れが一番怖いが、腰痛も軽視できないものがある。
ほとんど歩けないようになることもある。

昨晩一晩寝たら、痛みは少し引いた気がする。
さらに安静にして寝ていると、かなり楽になってきた。
朝の散歩は15分で堪忍してもらった。
夜の散歩も10分で我慢させた。

18日からの外壁工事がほぼ終わり、
朝から足場の撤去が始まり、昼には足場が無くなった。
だから、腰痛で苦しんでいるものの、玄関を開放して犬たちの自由はある。
もし工事中なら、『そらん』にどんな目に合わされていたことか。

本日さらに一晩安静にしていて、明日痛みが無ければドギーズパークで放し飼いにしよう。

腰痛でも下僕するぞ2006-12-03

おとつい突然にやってきた激しい腰痛。
金曜は仕事を休み、土曜も一日安静にしていた。
(もちろん下僕道だけは休めないので散歩は少なめでも行く。)
で、日曜の朝は痛みが鈍痛程度になっていたから、
先週放牧できなかったお詫びにドギーズパークにお出かけした。
『そらん』は用意しているとすでに期待で目が輝いている。
ジョンもうれしくてピョコピョコ跳ねて吼えている。
クルマに乗り込むや所定の位置にそれぞれ陣取り、
もうやる気満々な様子。

腰のほうは冷えたらまずいし、ひねると腰痛がぶり返すから、
しっかりとサポーターで固定して、ころころに着込んでお出かけだ。

きょうのドギーズパークもほぼ貸しきり状態。
ついたときに和犬MIXがいたけど、すぐに帰りはったし、
1時過ぎに顔見知りのジャックラッセル&ビーグルがやってきて、
少し遅れてビーグルがもう一頭来ただけ。
全部顔見知りで『そらん』の喧嘩の心配もなし。
平和に楽しく遊べた一日になった。

ちょっとばかし気温が低くて5度くらいしかなかったけど、
十分に二人とも走ったようで、満足そうにしている。
2頭を洗って帰ってきたけど、僕の腰もどうにか悪化せずに済んだ。
この腰で遊びに連れて行くの無謀かとも思ったけど、
結果がよかったから、よしとする。

きょうの『そらん』のオビのおさらいと熟練は、
珍しくほぼパーフェクトにできた。
その調子で頼むで、『そらん』。

マーリー2006-12-03

ジョン・クローガン   早川書房   1429円

全米ノンフィクションで一位を独走した一冊だそうだ。
副題は「世界一おバカな犬が教えてくれたこと」。
一口で言えば、「
犬を家族にしてみたら、その犬がパワフル且つお茶目すぎ、
ほとほと扱いに困ったけれど、その犬との一生はいろいろと楽しかったよ。」
という話です。

ラブラドールの『マーリー』は、グローガン家にやってきてわかったこと。
骨格が立派で大きくなること。夢中になると人の制止が利かないこと。
なんでも壊すこと。なんでも食べてしまうこと。
雷がめちゃくちゃに苦手なこと。やたらと人に飛びつくこと。

『マーリー』は、あっという間に成長し、40キロを超す成犬となる。
問題行動を矯正しようとジョンと共にしつけ教室に入学するも、
失格の烙印を背負うこととなる。
それでも何とか奮闘し、む常時ではなくとも側歩ができるようになるのだが、
誰もいないときだけという有様。
なんでも食べてしまうのにもきりが無く、ボトルの蓋、小切手など
あらゆる物を胃の中に納め、もどしたりウンチで出したり、
あげく結婚記念のプレゼントを食べてしまい、
毎日のうんち突きを飼主に課す始末。
数々の失敗をしでかす『マーリー』だが、
グローガン一家にとっては、笑いを演出するよき犬ということもできた。

そんな『マーリー』も一度はグローガン家から見捨てられる危機を迎える。
マタニティー・ブルーに妻が陥るのである。
もう顔も見たくない。
あらゆる物を壊し、あらゆる物を食べる『マーリー』の行動が、
妻の心に耐えられない苦痛を生んだのだ。
粟屋という瞬間に、妻の鬱が去り、
『マーリー』が一生をグローガン家で過ごすことができることとなるくだりは、
読み手をはらはらさせる。

グローガン家は、『マーリー』を筆頭に三人の子どもにも恵まれ、
なかなかにアメリカ的中流家庭として幸せな生活をすごしているが、
『マーリー』の老いが、徐々にやってきて、暗い影を落とし始める。
やがてGDVを起こし奇跡の生還を一度は果たすものの、
2度目のGDVでジョンは辛い選択を迫られる。
そのほろ苦さの中、『マーリー』がみんなに示し続けていたものに気がつく。
その結論こそ、犬を飼う楽しみの最大なものだと共感できる。

マーリーは、著者が言うようなおバカではない。
『マーリー』がおバカなのだとしたら、『そらん』なんて形容の仕様がない。
良くも悪くも、レトリーバー種らしい『マーリー』。
天真爛漫で歳をとっても遊び好き。
著者自身言うように、研究不足で家族に迎え入れ、
戸惑ううちに『マーリー』の特性を見誤ったところがあるだけだ。
決しておバカではないのだけれど、
そう表現するほかないというところに大きな共感がある。
謙遜の中、うちの犬はおバカでと言い訳している溺愛飼主諸氏には、
なんとしても読んでいただきたい好著である。

訓練する「そらん」2006-12-05

本日の訓練は下僕抜きであった。
訓練士さんのHPに捜索訓練中の写真が載っていたからリンクしてみた。
なかなか様になっていると思いません?
http://asaka-dogschool.ddo.jp/blog/diary.cgi?no=2

オペラ・エテルニタ2006-12-06

栗原ちひろ  角川ビーンズ文庫  

第3回のビーンズ文庫大賞受賞作だそうだ。
ビーンズ文庫なんて、嗜好からだけなら絶対に読まないものなのだが、
時には若い人たちの動向を知るため読まないといけないと思い読んでみた。著者の年齢はわからないが、世界観やら文体に齟齬がないから、
それなりに経験をつんだ大人なのではないだろうか。

世界は一度滅び、旧世界の遺物を畏怖しながら、
人々が暮らしている世界という設定だ。
薬師カナギは愛する人の病を治すため禁断の扉を開けてしまう。
魔物を呼び寄せてしまったのだ。
そのため故郷は灰燼と化し、罪をあがなう為討伐に参加、
魔物を無事封じ込めたものの、故郷には残された生存者がいる。
自らも魔物の毒を受け呪われた存在でありながら、
生存者を救うため脱走しカナギは暗殺者集団の追跡を受けながらも、
薬を求めて、国を魔物から守るという不死者を訪れる流離の旅にある。
旅の途中、博識で美しい奇妙な詩人と出会い、
さらに暗殺者たちとの戦闘で生き延びた一人の少女を助けてしまい、
妙な三人連れとなり、辺境の不死者の元に赴くこととなる。

三人三様の秘密を抱きながらの道行の先にあるのは何か。

一種独特な世界が提示されていて面白い。
少女向けの文庫というのではなく、大人にも十分受け入れられるしっかりとした世界がある。続編が発表されているので読んでみたい気にさせる一冊である。

雨が上がった2006-12-11

金曜から降り始めていた雨が上がった。
でも、滋賀方面は不安定な天気な様なので、
どうしようかと悩んでいたら、『そらん』がいきなり耳を噛みに来た。
どうやら新聞など読んでいないで早くどっかに行こうということらしい。
確かに悩んでいても仕方ない。じゃ和歌山に行こうという事になった。

そういやみかんも買いに行ってもよい頃だね。
湯浅の絞りたて醤油も買いにいかなくっちゃね。

きょうのパートナーズハウスはキャバリアのオフ会が開かれていた。
『そらん』は乱入したくって、ドッグランの柵を何度も乗り越え脱走した。
柵越えもずいぶん慣れてしまい、いまやワンアクションで超えていく。
飼主としては『そらん』の行動に呆れるやら恥ずかしいやら、複雑である。

ジョンはついに犬が怖いから脱却した。
でも、相変わらず『そらん』への態度ほどには、
よその犬には強く出られないでいて、
『そらん』が自由犬しだすとさびしそうにしている。

たまたまなのか、む本日は昔から来ている人たちがたくさんいて、
『ごお』のことが話題になった。
『そらん』を見て、遠くおよばへんなあ、なんていわれていた。
『ジョン』の洗われ方を見て、『ごお』君見たいやね、とも言われた。

『ごお』はみんなに注目されていた犬だったんだな。
『そらん』も『ごお』のようになって欲しいものだ。

世界は紙でできている2006-12-11

ココロ直   講談社   499円

コバルト文庫の一冊。2004年に発刊されている。
この人の作品は本作まではコンスタントに発表されているが、
その後ペースが落ち2005年に旧作の続編がひとつ発表された後、
現在はコミックのノベライズに移行しているようである。
どうやら読者に著者の世界観が飽きられてしまったということなのであろう。

コバルトはファンタジアやスニーカー、電撃などの、
新興のライトのベル文庫に押されているようだが、
赤川などを執筆人に迎えていた老舗なのである。
老舗といっても近頃は大ヒットがなく、行き詰まり感が強い。
その原因は編集方針が、
他社に比較して良心的であろうとしているところではないかと思っている。
コバルトの物語は、
大人が考える子どもの本としての限界を超えないのである。
そのこと自身は誇るべきことなのだが、
他社の売れるためにはなんでもありという出版に比べて、
物語の世界に刺激が少ないという点があるのだろう。

この『世界は紙でできている』という作品も、
そういう限界を感じる物語となっている。
著者自身の想像力にも問題があるのかもしれないが、
コバルトというブランドの限界が感じられる一冊になっている。
とは言え、自分の子どもがいるなら、この世界観で十分だと思っている。
現在流行っている物語の世界は、
人間の負の心に着目しすぎている気がしているのだ。
安定した世界を味わうことが、
不安定な世界観を受け入れるには、む必要不可欠と信じている。

高校生のトモカが、大地震の影響で異世界に飛ばされた。
その世界では紙が貴重品であり、
紙に念を入れることで兵器ともなる世界だった。
漆黒の髪を持つものは破壊者として忌み嫌われる中、
美貌の女性剣士オーディナリーに保護されたトモカは、
異世界の至宝『パピア・ローゼ』の再生に着手する。
トモカの動きとあいまって、陰謀が渦巻き、
登場人物たちの因縁が明かされていく。
トモカの運命は?

と、いうところなのだが、紙が貴重品といっておきながら製紙技術はあるとしている点などで、物語の進行に違和感がある。
トモカの帰還を目指す旅が続編として予定されていたようにも感じるのだが、
設定の強引さが、それを不可能としてしまっている。
物語として不可能なのではなく、
続編への期待感を喚起しにくいものであるという点だ。
物語自身は面白いところがあるので惜しい処理の仕方である。

雨は辛いよ2006-12-12

火曜日には訓練という楽しいことがあると知る『そらん』。
だけどあいにくきょうは雨。
訓練士さんから連絡があり、明日に順延とのこと。

すねた『そらん』は僕の布団を剥いで…。
しっかり寄せ集めてからデンと不貞寝してしまいました。

こらあ。わしが風邪引いたらどうすんねん。
困るのはお前やろがあ!
じゃあ早く散歩に連れて行け。
ごもっともでございます。

横でジョンが『そらん』に喝采を送っています。
下僕は辛いで。

雨。また飛んだ。2006-12-13

昨日に引き続いての雨。
『そらん』はがっくし来ています。
また訓練が流れた。

土曜日が晴れだといいね。