『そらん』奮闘す。2007-03-02

さて、『そらん』の試験ラッシュが近い。

先週、八ヶ岳に行ったもんだから訓練を休んだが、
訓練士さんの好意で、今週2度訓練していただいた。
訓練士さんが傍にいると、犬の下僕でも『そらん』は言うことを聞く。
かなり熟練、服従ともがんばれるようになっている。
捜索は、もう好きで好きで、結構集中して取り組むのだから、
あとは僕がハンドラーとして成り立つことがすべてのようだ。

それがもっとも困難な点であることは、指摘してはいけない。

深川黄表紙掛取り帳2007-03-03

山本一力   講談社   629円

江戸の市井ものである。5編からなる連作短編集である。
定斎売り・蔵秀と蔵秀にほれている男装の絵師・雅乃、文士・辰二郎、飾り行灯職人・宗佑という江戸・深川の若い衆4人が主人公となる。
時代は元禄バブル期であり、将軍綱吉による悪法『生類憐みの令』が出されている上、
農本主義が疲弊し、商業が急速に発達し、凄まじいインフレが起こっている。
悪名高い側用人・柳沢吉保もいれば、伝説の豪商・紀伊国屋文左衛門が登場した時期でもある。

深川の4人衆は、それぞれに職業のようなものを持っているが、
その特技を集めて、金が絡んだ厄介ごとを解決していくという裏家業をしている。

『端午のとうふ』では、使用人が誤発注したため、大豆を大量に在庫として抱えた大店からの依頼で幕を開ける。
大掛かりに仕掛けを拵え、正月の縁起物として豆を売り出すことにし、
渡世人やら、辻かごの元締めなども引き入れ計画を練る。
『招福大豆』として一升300文で売り、500にひとつ金の大黒を混じらせているという運試し、
ちょっと前から話題を先行させ評判にして、期待を煽る。
試みは大成功、大豆の在庫はすべて処理できた上、利益まで上がった。
ところがその豆が粗悪品だった。
何故、そうなったか調べるうち、大豆の誤発注が詐欺だったと知れる。
改めて、詫びを兼ねたビッグイベントを計画し、問題を解決に導いていく。
その見事な収束振りが読ませる。
『水晴れの渡し』は雅乃が新興商人の太田屋の総量息子・由之助と見合いし、
野心溢れる男の『行き遅れのでかい女』と呼ばわれるところから始まる。
蔵秀も雅乃には惹かれているのだが、なぜか距離を置いている。
そのため二人は、両思いなのに、結ばれていないのだ。
一方、『端午のとうふ』で困りごとを解決した縁で、
蔵秀は小豆問屋の内紛に巻き込まれている。
どうも小豆問屋の内紛には雅乃の見合い由之助が絡んでいるようで。
蔵秀たちは、あこぎなやり口の太田屋に対し義憤を感じ、
雅乃之あだ討ちのために、近々渡し舟が橋ができて廃止され層という極秘情報を得て、
それを元に太田屋を懲らしめる策を立てるのだ。
痛快仕事人。

以下、蔵秀に目をつけた紀伊国屋文左衛門からの依頼のなぞを追求し、
紀伊国屋に逸し報いる『夏負け大尽』
太田屋への仕掛けがほころびかけたところを、
文左衛門を巻き込みほころびを繕う『あとの祭り』
そして最後に、悪名高い柳沢吉保、紀伊国屋文左衛門の、
権力者としての顔のそこにある人情味を描く『そして、さくら湯』

市井の人々の生き様にスポットを当てた佳品が続く。

ミステリ的な要素もふんだんで、楽しめる時代小説である。

遊びに行く。(シャンプーだい)2007-03-04

先だっての土日は、八ヶ岳行きの疲れで遊びに行くのをやめた。
が、さすがに今日は行かないと許さんとの気迫に満ちた指導があり、
ドギーズパークまで行かせていただいた。

本日は、ついた当初はゴールデンが2頭いただけだったのだが、
その後に『そらん』にとって大好きな『ジャン』君一家、
はる&もな一家に、憧れのレイ&ウィンディー一家まで来て、
『そらん』は大喜び。
大脱走を5回もしでかしてくれました。

ジョンも顔見知り相手だとリラックスできるようで、
いい天気もあり、十分満足しているよう。
3週間ぶりにシャンプーもしてすっきりとして、
匂わん犬になりました。

ジョンのシャンプー後、『そらん』の復習に挑戦してみましたが、
やはり『犬の下僕』だけでのコマンドには、反応が弱いです。
あと一月で、『そらん』の上に立てるか、とても不安であります。

ブルセラ犬騒動に思う。2007-03-04

大阪府のブルセラ感染犬についての対応が問題になっている。
『ひろしまドッグぱーく』とは直接的には関係がないが、
アーク・エンジェルズが関わったことで、
一体化していくのは当然の帰結である。
ブルセラ感染犬が、救えるものなら救ってあげて欲しい。
しかし、ブルセラ症が蔓延するのも避けて欲しいとの考えもあらり、
判断できずにいたのが2週間前。
その後、アーク・エンジェルズが関わってきたことで、
大阪府の決めた陽性犬処分の方針を全面的に支持する立場になった。

アーク・エンジェルズは約束を平気で破る団体であり、
『ひろしまドッグぱーく』では、
病気の犬を治療することなく譲渡した実績ある団体だという点に、
態度を決定させた理由がある。

彼らには、活動に対する責任を取るという姿勢ががない。
それは『ひろしま』での疑惑に応えない態度からも明らかである。
収支報告はしない、妊娠していた犬はいたとしているが、
その頭数は他団体でのものも含めて10数頭しか明らかにされていない。
子犬の販売疑惑まで生じている。
およそ『愛護団体』標準に反する疑惑が噴出していても、
何一つ解明しようとしていないのである。

そもそも、『ひろしま』の犬の固体識別すらろくにしていなかった団体が、
シェルターを持ったって、犬の個体管理をしっかりするとは到底思えないのである。
シェルターにて陽性犬を養いつつ、シェルターに保護犬を迎え入れ、
ろくに管理していない陽性犬と接触させ、キャリアにさせてしまった上で、
検査もせずに新しい飼主を探してきて譲渡するだろうと思っているのだ。
しかも下手すれば問題の陽性犬についても、
排菌が治まったと称して、希望者に説明すらせずに譲渡するだろうと想像している。
彼らは『広島』のことを自画自賛し、行ったことの不備に対して反省はおろか、
批判は反証すら示さず捏造だとし、無責任を改めようともしていないのだ。
こんな危険極まりない団体に、少なくとも『大阪』の案件に絡んでいただきたくない。
AAは、僕にとっては危険極まりない団体としか映らない。
僕に言わせれば、愛犬家への無差別テロ集団だというのが、
彼らへの評価だ。
AAを支持し、思考停止したままAAの煽動を受け活動している人は、
すべての犬飼にとって、無視できない無差別テロ加担者と思っている。
AAが絡んでいる限りにおいては、
疑陽性犬をも含めた全頭処分すら正しい行動と思うだろう。

AAが大阪府の判断を批判する材料としてあげる静岡の事案がある。。
しかし大阪での事案とでは事情が大きく異なる。
大阪では、本来の所有者が責任を放棄してしまったため、
治療をし完治したとしても、面倒を見る母体がなく、
引き取られるとは考えにくく、殺処分方針となった。
静岡では、国・県の指示を守り飼養を行うと事業者が確約した。
この差は大きいのである。治療後の姿が明確になっているのが静岡であり、
最初から責任放棄して逃げたのが大阪である。
むしろ静岡案件では、国・県が、この事業者が適切な飼養を行っていたかを、
追跡調査していなかったことこそが問題なのではないか。
動物愛護団体なら、事業者を見張らなかったことを責めるべきものだろう。
今になって、AAが自分たちが面倒見ると名乗り上げているが、
大阪府に対し飼養場所を提供しろとか言うばかりで、
ブルセラの蔓延を防止しつつ、ブルセラ症について深い理解と責任を持ちうる引取り手を用意すらせず、費用負担についても具体案を示さぬまま、
まさしく身勝手で独善的な主張を繰り返しているだけなのである。
AA以外のものから、治療から終生飼養プランとして発せられていたのなら、
傾聴するに値するべきものであろうが、疑惑の集団に任せては安心できない。
AAが介入したからこそ、殺処分が正しいと思うようになったのだ。
彼らに反省という言葉がないことを忘れてはならない。。
AAは府民・国民の声が処分撤回というが、
自分たちにとって都合のいい声しか聞こえていないのであるから、
なおさら不審しか抱けない。
僕だって府民なのであるし、和泉の犬がかわいそうとは思うが、
引き取ることは、責任を超えていると判断するしかないし、
僕の犬たちがブルセラに感染することも避けたい。
犬好きでもない人から見たら、ブルセラの人への感染力は弱いといっても、
感染の危険性が拭えないままでは、大阪府の対応に同調しているものも多いのである。
どちらの声も考慮したならば、行政が取りうる対応は殺処分だとしても、
万やむを得ぬものなのである。
行政は人間の社会全般に対して責任を負うものであり、
犬にのみ偏った責任を負う状況にはないのである。
大阪府がブルセラ犬の治療費を出し、
さらに終生飼養まで視野に納めねばならないとしたら、
行政が果たすべき責任をはるかに超えている。
行政が犬の飼養義務を負うなどとの前例を作ってしまえば、
『動物愛護』の姿から見ても大混乱必死である。
病気の犬はすべて行政に面倒見させればよいという結論を導くのだ。
こんなものが認められては、悪法『生類憐みの令』の再現だ。

もし、大阪府の殺処分方針に不満であるならば、
不満を感じる者たちの責任と費用負担で、
確実な管理をしていただけるのならば、同意できる。
しかし、現在の疑惑団体AAのみは、けして引き入れないことが条件となる。

ボーダー・コリー・レスキューと連絡を取り、
大阪府の対応に関して抗議の声があがったと称しているが、
ボーダー・コリー・レスキューに対して正確な情報を寄せた上で、
その見解を引き出したとも判然としない。
AA流に言うなら報道は捏造する。
その言葉を借りれば、AAも情報を捏造してきた。
彼らに関わるもののすべてが、誠実とはいえない主張の変転を繰り返している。
WAN LIFEも所有権を委譲させたといいつつ、後になって前言を翻している。
例え犬を救いたいとの思いからなされたのだとしても、
社会通念上許されざる行為である。
善意があれば、社会契約を無視してよいわけがない。
意地悪く見れば、病気の犬を行政に引き取らせ、治療させようとしている。
その上で無責任な繁殖業者を放置し、
事業者の財産を守ろうとしたと勘ぐられてもおかしくない。

『動物愛護』の名を借りた『自己陶酔活動』こそ、
AAiに賛同する者たちの本質との疑念を抱く。
命を救うことは否定するべきものではない。
しかし、この状況が冷静な知性を持つものが起こす行動とは思えない。
ペットに限って言えば、飼養するものが責任を負うべきなのである。
無責任なものの尻拭いをするのではなく、
無責任なものを排斥する運動こそ、正しい道筋である。
無責任の大本を根絶させようとの観点が抜け落ちた保護活動など、
絶対に許してはならないものと思う。

アーク・エンジェルズにずばり一言2007-03-06

林代表の『ずばり一言』が6日に更新された。
明日、審甚だそうでえらく気合が入っています。
ブルセラ犬を救えという掛け声がアーク・エンジェルズ以外から発せられていたなら、
大阪府の方針を裁判所が覆すのを支持できたのに。
林代表が『ひろしまドッグぱーく』の疑惑を払拭させていたら、
その主張に同意できたのに。
残念だ。

AAにズバリひとこと!
あんたたちが信じる心を奪ったんだよ!

さて、アーク・エンジェルズHPの6日の「ずばり一言」で
「府の言うアメリカ、ジョージア州の例をとっても、集団発生したブルセラ症感染犬は処分と言われていますが、これも繁殖場の経済動物、いわゆるブリーダーの商用動物での話であります。」
と、林代表は書いています。
じゃ、その点において大阪府の判断は正しいとも言えるわけですよね。
和泉のブルセラは、繁殖事業者の犬なんでしょう。ちがいました?
主張に揺らぎがあるのはいつものことなので、
もう驚きもしませんが、大阪府の対応の正当性を傍証していますが?
どうしたのかなあ。

大阪府の救援本部もいっそのこと、AAさんの提案を呑んで、
彼らが約束していることを確実に守らせるよう契約書を交わして、
AAさんに放り投げてもいいかな。
AAさん、和泉の犬の所有権を主張されているのだから、
いつの時点から所有権を持っていたのか知りませんが、
所有権を主張するということは、全所有者の負債も引き受ける覚悟ありということのようです。
前所有者は、所有者でありながら適正飼養を放置し、
このように疾病を蔓延させ、公的な資金・人材を投入することになったわけですよね。
本来、治療費などは前所有者が負担すべきものであるのに、
前所有者が破産状態だったため、『動物愛護』の立場から、
WAN LIFEから要請を受け、介入されているわけですよね。
AAは所有権があると言い、引渡しを要求されているようですから、
当然、これまでの人的費用も含めた費用負担を負う責務があると思います。
大阪府は大阪府が介入してからかかった人件費を含めた費用を請求し、
この財政負担の穴埋めもしてしまい、その他の福祉にあててはいかがか?
AAには彼らの約束していることを確実に実行させるよう、
安易に譲渡させないように指導監督し、
彼らの施設にブルセラ犬が全頭が完治するまで、
施設内での隔離を義務付けた上で、
新たな犬を受け入れないようにも指導するのもいいかもしれません。
AAは、これほどしつこく殺処分禁止を打ち出したから、
犬たちの終生飼養を確実に団体の責任において実行するはずです。
彼らを支持した方たちも終生飼養を支援し続けてくれるはずです。
安心してシェルター内におしこんでしまえます。
ただ、『広島』での実績がありますから、
24時間監視カメラの設置による管理くらいはしてくれないと、
僕には安心できかねますが。
なんといっても疾患を完治させずに譲渡してしまった実績ありますから、AA。
監視はし続けていただかないと、一犬飼としては不安で不安で仕方ない。
監視のボランティア位してもいいですよ。大阪府さん。

ついでに、何とか被害者の会の活動で、
彼らの財産=『ひろしまドッグぱーく』基金が、
裁判で決着を見るまで凍結できるなら、よりベスト。

『愛護団体』の活動を疑ってみなければならないことも、
こんな後ろ向きの意見を述べねばならないことも、
残念で仕方がない。

日本には『動物愛護』の精神は永遠に結実できないのだろう。
AAの登場で30年逆戻りです。『動物愛護』。

ところで、1000頭規模のシェルター構想ですが、
620坪ですか。敷地面積。林代表。
2000平米少しなんですが、それで1000頭規模のシェルターにするのは、
犬の虐待だと思いますけど?
一頭当たり2平米って、犬舎だけしかない施設なのかな。

ますますわけがわからない。

説明がずいぶんと違いますよね。困ったことだ。

『そらん』の訓練日2007-03-07

今日はお出かけを見送れた。珍しい。
行くとき、少々ケージに入るのを嫌がっていたが、
押し込まなくとも『行ってこい』といったらねおとなしく入った。

あとで合流して、いつもの施設で僕が指示を出すと、
少し前まではできていなかった匍匐前進も、
結構な長い距離を進めるように修正されていた。
が、行進中の停坐が崩れている。
あっちができるようになったら、こっちが駄目になる。
こういうことの繰り返しだ。

僕が犬の下僕でなかったら、「そらん」は名犬になれたのかも。
残念なことに、誰もが認める犬の下僕なのである。
犬のほうが偉くなるのは仕方ない。
訓練の日が週に一度だけでなく、
僕自身が積極的に『そらん』のハンドラーの自覚を持って、
ことあるごとに訓練していかないと、
たぶんこの膠着から抜け出せないのだろうなあ。

すまん。「そらん」。
でも、こんな下僕の飼い犬でよかったと思っているだろ?
甘え放題できるから、大きい人が怒っても後ろに隠れていられるんよ。
だから、思ってなかったら、すねてやる。ぐれてやる。

泣き虫弱虫諸葛孔明 第弐部2007-03-07

酒見賢一   文藝春秋  1905円

出たよ。出た。
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2005/10/18/111800
あの『泣き虫弱虫諸葛孔明』の第弐部が!
待ってたんやあ。楽しみやあ。
読んだ。読みました。
間違いなく絶品です。笑いました。起こりました。
なんて無責任なんだ劉備。
なんて粗暴なんだ!張飛。
気味こそ宇宙だ!孔明。

前作が孔明の嫁取りから三顧の礼を扱っていた。
第弐部は長坂波の戦いが中心です。

大言壮語の変奇郎。「口げんか無敗。いざとなったら火計の策」とは、
前作での帯のキャッチですが、
第弐部ではいよいよ放火魔・孔明の本領が発揮されるか、と思っていたら、
見事な肩透かしを食わされます。
その詳細は実際に読まれて、笑い転げることがよいでしょう。

魔性の男・劉備。はた迷惑な扇動者・劉備は、
宇宙的な策士・孔明の予想をも超える無軌道振りです。
こうなってくると予測不可能魔性の男と宇宙的大言壮語放火魔に関わる、
曹操・魯粛ほか脇役の皆さんは哀れとしかいいようありませんし、
劉備の義兄弟、はた迷惑な原理主義者・関羽、ただの殺人嗜好者・張飛、
純情可憐な殺戮マシーン・超雲のとばっちりで、
軽く殺害される曹操の部下や劉備を慕う民衆に救いはありません。

酒見賢一氏、陳寿の『三国志』や羅貫中の『三国志演義』を、
縦横に引用しながら、矛盾点やら何やらを引っ張り出してきては、
なかったものはなかったけど、面白いから解釈してますよという態度である。
だから、魔性も宇宙も異様に輝きを増している。

この第弐部から、孔明は宇宙的軍師としての全貌を明らかにしてくる。
早く第三部がまとまらないかなあ。

首を鶴のごとく伸ばしつつ、待つ。

広告塔2007-03-08

ひろしまドッグぱーくのカテゴリだけれど、
アークエンジェルズ批判が避けて通れず、
大阪府和泉市のブルセラ感染犬の話題になってしまっている。
カテゴリ名変更しなけりゃならないかなと思っている、くまねこです。

昔から著名人を起用して製品なり会社のイメージアップを図る手法は、
もっとも普遍的な広告手法として定着している。
もちろん多くの場合、正しい説明は詳細に述べられているのだが、
やはり著名人の持つ雰囲気が与える影響力は、
詳細な説明文を超えて力を持つから普遍的になっているのである。

しかし、著名人を起用してイメージアップを図りはするが、
商品に内実がなかったり、著名人の影響力のみを利用するだけという、
非常に妖しい行為も、よく見かけるものである。
著名人を引き合いに出すだけの団体は、
相当におかしいと思わなければならない時代ということだ。

アーク・エンジェルズは、自らの活動が「動物愛護」の精神に溢れるものと、
私たちに印象づけるため、、これまでさまざまな広告塔を用いてきた。
最初は「ARKと姉妹団体」という触れ込みでスタートし、
次は、「ARKの活動に限界を感じ」独立したとし、
ありもしない「大阪市認証団体第一号」を使い行政が認める団体と思わせ信用力を謳い、
「ひろしまドッグぱーく」では、川島なおみや杉本彩を特別扱いし、
他のボランティアを蔑ろにしつつも、賛同していただいていますと、
大々的に紹介し、
今度は政治家を広告塔に使おうとしている。

また、またたび獣医団も同様の手口を踏襲し、
小室哲也をイメージキャラに仕立て上げ、
その活動への好印象をあげようとしている。

こういった形で活動を権威付けたり、錯覚させたりする手法は、
その根底に正しい情報を発信していなければ、
単なるイメージ先行型の虚飾である場合が多い。
確実な自信を持つ製品なり活動の場合、
その製品の良さや活動の正しさは、著名人を用いたイメージとは別に、
論理的に説明されているのである。

イメージを優先させる情報発信をする活動というのは、
なにかから目を離したいからなされているのだ。
それは多くの過去の架空投資話などで証明されている。

アーク・エンジェルズの活動にも、
そういう特徴が色濃く出ていると感じるのは僕だけだろうか。

アークエンジェルズとまたたび獣医団は、
大阪のブルセラ感染犬を救うためと称して、
さまざまに妨害と思える行動を繰り返している。
具体的な提案を示さないばかりか、さまざまな疑問にもまともに答えず、処分賛成派と処分反対派というわけ方を強引にし、
愛犬家同士を互いに憎しみ合わせるよう煽り続けてきた。
さらに、救援本部の見解をことごとく曲解させるべく煽りつづけもした。

自民党代議士・藤野紀代子が現場視察し、
あたかもアーク・エンジェルズに賛同しているかのように見せかけようと、
主張を力説し、広告塔として位置づけようと企んだようだ。
国会議員が付いてくれていると言う権威で、
アーク・エンジェルズおよびまたたび獣医団の主張に理解が得られたとしたかったのだろう。

ところが、藤野代議士は、素人政治家とみなされがちであるが、
さすがに代議士としてもまれながら学習されているようで、
アーク・エンジェルズとまたたび獣医団の思惑には完全に同調されず、
インターネットじょうでも情報を収集され、
大学教授などの意見も聞いたうえで、予算委員会6分科会で質問をされた。

これは国会という場所で、正式に議事録に乗ったのであるから動かない。
藤野代議士の考えとしては、アーク・エンジェルズおよびまたたび獣医団の訴えには完全な同調はできないが、このような大量処分が今後おきないように、関係法の実効化やブルセラ感染症の研究をし、命を蔑ろにさせないよう道筋をつけるべきとした上で、今回の大阪府の対応は、とても残念なことではあるが、やむをえないものとしている。

藤野代議士は、大阪府の対応が現時点ではやむをえないものと考えを示されたのである。
そのうえで、国会の場において「過激な保護団体の活動などがあり、現場が大混乱している」と述べられている。
国会という場で、いかに質疑の中での言葉とは言え、
「過激」という表現を用いられている点は、大いに注目したい。
通常、質問に際しこういう表現がなされるのはきわめて異例なことである。
どちらにも正当性が見られると判断した場合、
表現として負のイメージを表す言葉は用いられないのである。
この点から見た場合、藤野代議士は現場視察で、
保護団体、もしくは同調して活動している者のいずれかに、
きわめて強い違和感を持たれた可能性があるということである。
心情的に同調できる部分があり、保護団体の主張に沿った質問をしながらも、
その活動に「過激」という表現を用いさせるなにかがあったということだ。

さて、AAは藤野代議士を広告塔として立てるのに失敗した。
そのため彼らのサイトでは藤野代議士に対して批判がなされている。
まったく懲りない面々とは彼らのことだ。
何がおかしかったのか、早く気がつかないと、
鳩山代議士にも見捨てられるのに。
ある意味、気の毒な自己陶酔集団が哀れに思える。

反対派、賛成派という色分けをすることに意味がなかったことに気が付かないと、
孤立感が深まっていくだけなのに。

もともと処分止むなしという人たちと、処分絶対反対の人とでは、
結論の部分が立ち位置によって異なるものの、
和泉の犬に対する眼差しはほぼ同根なのである。
結論が止むなしと思っていたとしても、、本当は助けたいと考えているのだ。
だから、冷静に話し合えば、落ち着く先があったのに、
AAの口車を信じすぎた結果、
敵対者じゃないものと敵対したことに気が付いて欲しいものだ。

アークエンジェルズ、迷走中。2007-03-09

「ひろしまドッグぱーく」の収支報告はおろか活動の総括もせず、
「ひろしま」にかかわった人たちの疑惑をふっしよくさせようともしないまま、
和泉市のブルセラ感染犬救出に割り込み、
あの手この手で大阪府を批判しつづけるアーク・エンジェルズとまたたび。

大阪府知事と救援本部長を動物愛護法違反ほかで刑事告発している。
これはずいぶんとおかしな話である。
そもそもの原因を作った繁殖場経営者への告発を行うこともなく、
WAN LIFEからの要請で入った行政の責任を問うのである。
整合性から見たなら、まず繁殖場経営者を告発しなければおかしい。
いたずらに行政を責める本意はどこにあるのか、
僕には理解できない。なにか宇宙的な論理があるのだろうか。

さて、昨日「鳩山議員から見捨てられるよ」と書いていたら、
鳩山議員は団体についての情報収集がなかったと認めている。
鳩山議員がAAの活動を調べなおした上で、
彼らに対してどういう評価をするのか興味深いところである。
きっちりとは書かれていないが、
ニュアンスからすると不審を抱かれる団体だと認識されているようだ。
鳩山議員は、それでも全頭救える方法はないかと考えており、
節を曲げない姿勢には信頼が持てる。
ぜひ、ザル法の「動物愛護」法を、実効化されるよう期待する。
あわせて鳩山議員が疑惑のAAの真実を追われることを期待したい。

「そらん」の大脱走は止まらない2007-03-10

土曜には恒例となったドギーズパークでひと遊び。
10時過ぎから「そらん」もジョンも行こう行こうと馬鹿騒ぎ。
催促に負けて、連れて行きました。

今日は、゜そらん」の好きな犬も人がいず、
相性最悪のボーダーがいました。
不安だったので、リードをしたままランに入ったところ、
やっぱり互いに敵意丸出し。けんかしそうで悲しい。

ジョンは、「そらん」の影で吠え立てているし、
「そらん」は完全に頭に来たのか、興奮しまっくっているし、
相手のボーダー君もしつこく怒っている。

どちらが悪いというのではないが、会うと必ず衝突してしまう。

仕方がないから、リードのままアジリティー・コーナーに移動してみたが、
リードを放して遊ばせようとしていたら、でました、必殺柵越え!
とにかく異様に相性が悪いので、目が合えば即いがみあいます。
喧嘩にさせてはならじと、よたよたと追いかけていき、確保。
このままでは今日は遊ばせてやれないなと思っていたら、
ボーダーの飼主のほうが、遠慮してくれたのか帰りました。

で、広いほうで放していると、興味を惹くものが通るたび、
あっちからひょい、そっちからひょいと、柵を飛び越え脱走します。
怒鳴ろうが制止しようが、どこからでも思いつけば脱走する。
ほんまに困ったチャンの「そらん」である。

乗り越えるのは、救助犬の訓練では必要なことであるから、
どやしつけて怒るのはよくないし、
頭を抱えて悩む「犬の下僕」です。

いい解決方法を考えないと、遊びに連れて行けないではないか。