今週末は裁判です。2007-09-18

「アーク・エンジェルズの進出反対期成同盟」を支持します

 ひろしまドッグパークへの募金が
「犬の為に使われたんだと思っています。」との発言をよく見る。
犬のために使うとは、なにを指していうのでしょう?
自己の団体のみを大きくしようと、
多額の支援金要請を行うことが、犬のためになるのでしょうか。
全国には、それこそ数多くの保護団体があります。
たいていは善良に正直に運営されていると思います。
が、それらの中には、活動実体がないにもかかわらず募金要請をしていたり、
保護団体として支援を受けながら、いわゆる「里親詐欺」的に、
犬の売買に手を染めているところもあるようです。


AAが、もし犬のためを考えているなら、
1億円を越す募金を集め、
ほとんど使わず剰余金として残した金から、ほんの一部分でも、
「ひろしまドッグぱーく」の協力・支援団体に寄付するべきではなかったでしょうか。
団体で集めた金は俺たちのもの、
たとえ協力団体といえ、いったん団体譲渡した犬には一銭たりとも分配しない。
それが犬のための活動といえるのでしょうか。

集めた物資も団体のもの。
集めすぎた物資のうち、
安価なフードを10袋ばかり、それも総額10000円ほどのものを、
送料だけで12000円もするのに着払いで送ることもしないと思います。

 AAの主張では、
「犬は弱者であり、弱者は守られなくてはいけない。」
との書き方がよくなされています。
しかし、そのように理屈付けられ集められた募金は、
額面どおりに処理されていると思えません。
少なくとも僕の目には、そのようには映りません。

もし(僕の目には99%の確立です)、
AAの募金が、人を騙しての支援金集金システムだとしたら、
弱者とは犬のためと信じて支援した人たちです。
「騙される人」は情報弱者と言えます。
情報を吟味できなくて、詐欺師にだまされる人たちは実に多い。
大阪で発生していた「偽盲導犬育成街頭募金」や
「原野商法」などの例を引くまでもなく、
人はたやすく騙されます。
名誉欲や金銭欲から騙され、社会的に有意義と信じ込まされるなど、
言葉巧みに近づいてくるものを簡単に信じてしまうのです。
信じている心を狙い打つ偽者・犯罪から、
情報弱者を守るためにも、AAは追求される必要があるのです。
AAには、そういう人の心の隙を突く集金モデルではないかとの疑念があるのです。

これまでAAには数々の疑問が突きつけられています。
なのにAAは、ただのひとつも真摯に回答していない。
そういう怪しいものを質し、正常化に導き、
「情報弱者」を守る活動がなされなければなりません。
本来なら募金者の、支援者の、監視の目と、
AA自らの努力で透明な活動が報告されなければならなかったのです。
それがまったく機能できていない。支援したものが求めても答えない。
こんなに不実な活動に正義は認められません。

AAが行ったという保護活動への猜疑心が、
多くの人の心を愛護(保護)活動から離れさせています。
この事態を招いた原因から正さなければ、動物愛護は成り立ちません。
偽者は排除するべきです。

犬を助け保護する活動は、団体と、その中にいる活動家がクリーンだからこそ成り立つ種類のものです。
灰色、もしくは、黒とみなされている団体・活動家は、
自らの潔白を、自らの手で高い透明性でもって証明する義務があります。
それは人の善意を集めたものの、最低限の責務です。
AAの説明には透明性はなく、うやむやにお茶を濁すばかりです。
AAの活動 が疑問視されるのは、
そうした社会の問いかけに真摯に向き合わないため起きています。
その不誠実さの裏に、邪で醜悪な匂いを感じるのです。
ことは慈善活動の本質に密接に関わります。
けして見逃しにしてはならないものです。

支援者は、募金をして正義を実行したという満足感で終わらず、
募金先が正しい活動を行っているかを注視していかねばなりません。
活動の検証を一人ひとりがしなければなりません。
そうした検証をしないでいれば、
偽者の横行を許し、
本物の活動の阻害要因となります。
また、人の善意を悪用する活動を拡大する手助けもするのです。

「自分は良いことをした」つもりが、
偽善者の懐を潤しているだけということも考えられます。

「寄付したら満足」は愚者の行為です。
はた迷惑きわまる行為です。
寄付先が犯罪集団なら、犯罪に加担しているのです。
消極的に犯罪を助長しているかも知れぬと気づくべきでしょう。
寄付をした以上、寄付先の活動をきっちり把握し、
正しい運営となるよう監視することは、
寄付するものに課せられている責務です。
AAが、自らを本物の集団とするのなら、募金の実態を詳らかにし、
活動実績も虚飾なく公明正大に公開することが重要です。
シェルターがいくらで、経費がいくら、人件費がいくらと
会計面でも詳細に報告し、明らかにする必要があります。
とても残念なことに、これまでのAAの活動には、そうした姿勢は見られません。
代表者は次々とその場しのぎの「うそ」で説明し、
ボランティアや支援者から不審を突きつけられているのです。
このような団体活動全体に対する不審を生ませたのは、
代表の人を見下す態度や、ごまかそうとする態度にあります。
AAが掛け値なしに保護団体であったとしても、
これほどの混乱を招いた責任者として代表は、
説明責任を果たそうとしなかった点で、団体の代表から身を引くべきです。
それが社会に対しての、団体としての責任の取り方です。

僕は、そうした責任を取らせるためにも、
「ひろしまドッグぱーく」原告の会 の活動に期待しています。

いよいよ裁判が9月21日に行われるそうです。
そこでなにが語られるのか、大いに注目しています。