大阪地方裁判所で見たこと、聞いたこと、感じたこと2007-09-21

    「アーク・エンジェルズの進出反対期成同盟」を支持します

9月21日、10時15分より地裁での裁判が行われるということで、
傍聴に出かけることにした。
原告の会の準備書面に対するAAの回答があるかもしれないと思ったのだ。

ところがだ、高速がいつもより渋滞していて、
いつもなら30-40分もあれば着く北浜まで、
なんと80分も掛かってしまい、到着したのが10時30分、 もう閉廷していた。
『そらん』が訓練に行く日だから、 悠々と間に合うはずだったのに、無念。

仕方がないから、帰ろうとして地裁を出ようとしたら、
ちょうど路上で原告の会・代表がテレビインタビューに応じていた。
で、近くで盗み聞きしてみた。
盗み聞きとは、太いやつ!なんて言わないでね。

裁判に臨んだかたがたからのレポートは、
「広島で新しい家族を待ってます」.「こっち向いて*そばにいて▼・ω・▼
参照ください。

どうやら原告の会の調べた口座の金の動きについては、
被告代理人は、寄付金の返還と関係が゜あるのか。
『公表』するべき法的根拠があるかという趣旨で応対したということらしい。
被告代理人の職責は、あくまで依頼者の利益のために法を駆使することなので、
対応そのものについて、一素人が安易に口にすべきことではないものの、
普通の人間の感覚から見たら、著しく腹立たしい対応に思う。

そもそも原告の会の趣旨は寄付金返還が主目的ではない、と僕は見る。
一連のAAの行動への疑問に、彼らが答えず、
詐欺との疑念が、詐欺との核心に近づく中、
刑事事件として捜査の対象とならないことに業を煮やして
仕方なく民事で団体の説明責任を果たさせようという目的なのだと思う。
調べれば調べるほどに、増えていく疑惑。
彼らの背後には、弱者を食い物とする詐欺集団の影がちらついている。
アンダーグラウンドの世界につながるこの団体には、驚きが隠せない。
これまで数度にわたり彼らが行った公式発表にさえ、
まったく責任を持たない杜撰な姿が見えてきているのだ。

法の隙間にあり法的責任が問えないとしても、
当の代表の道義的責任は、やはり気に掛かるところである。
本来なら、AAが正しい説明を果たされなければならないのだと思う。
説明責任を果たしていないAAの態度に、
法に対して無知に近い一般人が騙されたと思うのだ。
被告代理人の答弁に、法曹界と一般人とのずれがあるのだと思う。


裁判員制度が制度として実行する目前であればこそ、
こうした専門家にしかわからないような手続き論でなく、
見える形での裁判にしてもらいたいものだと思う。
で、なければ裁判員などできません。
今回のAA事案では、時代を先取りした判断が示されることを期待しています。


インタビューを終えた代表かに少し聞いたのだが、
この間の裁判はずっと入り口論に終始しているようで、
不明朗な金の流れにしても、回答をさせられなくて歯がゆく感じておられる。
一回あたりの公判時間も、、いつも短い状況だということだ。

この裁判では、民事訴訟の返還請求という形であり、
僕なども詐欺的との印象を持っているのだが、
どこからが詐欺が発生したのか立証しにくい。
捜査権を持つ警察が、刑事事件として証拠を集めるのと違い、
知りえたことからしか疑惑を追及できないのだろう。
関係した人たちからの情報が、もっともっと出てこないと、
そのため、疑惑の確信についての問いかけにも、
入り口論での応酬が続いているのだ。

もっとインサイドからの情報が出てこないと、
疑惑の全解明には時間が掛かるのかもしれない。

巷で噂されていた、聴覚障害者をターゲットにした無限連鎖商法で、
田中庸介という個人が存在する。
田中庸介氏も関係しているゲーム会社と、
被害者の間でも訴訟があったようだが、最近和解したそうである。
こちら方面からの追求も、和解がなされているだけに、
関連した裁判とするのも限界があるのかもしれない。

しかし、アーク・エンジェルズの林代表と関連施設が、
田中庸介氏の登録情報とは重なり合う部分が多いことは確かで、
田中庸介氏とAA代表・林俊彦氏に密接な接点があるようである。
支援者たちがよく言う、過去の罪は清算し真っ当に暮らしているとする意見や、
代表自らの過去は過去として反省したので、
不幸な犬を助ける活動に生涯をささげたい、 などとしていても、
怪しげなことは相変わらずしているか、関係しているとわかる。
つまるところ、AA代表の周辺には、触法会社の存在が見え隠れしており、
保護活動は、そうした裏稼業で得た金を洗浄する目的で
設立して見せたのではないか?
それが儲かって舞い上がったのが図として見えるのではと思う。
AAの活動にも、法の盲点を突く意思が見える。


次回こそ、傍聴に間に合うようにして、
AA側代理人の表情をしっかりと見てみたい。

まだまだAAへの不審をかんじている人たちがいると思われる。
勇気を持って、彼らへの追求に協力していくべきだと思う。
議員レベルへの働きかけなども必要と思う。
被害者であるか、元AAのスタッフ、協力団体にしか、
法廷でAAの真実の姿を訴えられないのだ。
勇気を出して告発してほしい。


この間の、AA代表の放言、 『世界でも例を見ない動物愛護後進国』
この言葉の原因は、ごく一部の無知な飼い主と製造工場経営者と、
虚言を吐き散らし続ける愛護団体にあるのだと再確認した。

AAの行為を批判しない、すべての愛護団体も、
AAと同罪だというように感じた。
あえて言う。
現状の愛護団体のあり方が日本の愛護界をだめにしているのだ。

こんな愛護活動には、寄付金を出してはいけない。

アニマルライツもARKも、その他の活動団体も、
AAの行為への評価をしない限り、
彼らと大差ない活動しかしてはいないのではないかと、 疑いを持ち始めている。

コメント

_ sasa ― 2007-09-22 11:52

こんにちわ。初めてコメントします。
まず、ジョンさんのこと、謹んでお悔やみ申し上げます。

記事を読んだ日には、涙で前が見えず、PCの前で
思わず愛犬を抱きしめました。
後日、ジョンさんとの思い出を読んでまた涙…

ちょうど犬を失っても悲しまない方たちのお話が伝わってきていた時で、
こんなにも違う!と驚いたり呆れたりしていました。

今回リンクをいただいてありがとうございました。
傍聴にも向っていらしたとの事で、ニアミスですね。残念です。
来月再来月と、裁判も大詰めですので、次回はもう少し実のある
進展があるかもしれません(期待はできませんが)。

ブログ、また楽しみに拝見します。
これからもよろしくお願いします。

_ くまねこ@犬の下僕 ― 2007-09-24 00:17

<sasa  さん

はじめまして。お越しいただきありがとうございます。
ジョンへのお悔やみもありがとうございます。
さびしいけれど、『そらん』と一緒に慰めあっています。

あの団体に誰かの目を向けさせてしまったのだとしたら、
悔しくて仕方がありません。

動物愛護の名を借りたとんでもない集団が退場するまで、
皆さんの活動を応援したいと思っています。
ささやかでも追い続けて記事にし、
誰かにこの事件を伝えていきます。

こちらこそ、よろしくお願いします。

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