第19回ボランティア基金等返還訴訟 林証人篇 被告代理人質問2009-09-06

10分ほどの休憩の後再開した。林証人への質問が始まる。
傍聴席はこの時点で被告人側前列は1名の男性のみ着席しており、
証言が始まりだしてからやや年配の女性、
それより5分以上遅れて残る林統括等3名が着席した。
そのほかには、林証人への被告代理人の証言が終わる頃に一名退席されたほか、
休憩を機に退席した方が何名かいたようだ。
この証人への関心の高さを窺わせる。

本来、被告人側は証人申請をしていなかったのだが、
原告の証人申請で林代表のものを裁判所が認めたため、
被告人側としても証人申請を行ったというものである。
被告人側も証人申請をしていることからなのか、
まず被告代理人からの質問が先に行われた。

証人としての林代表の受け答えは、聞き取りにくいほどの小声というわけではないが、
マスコミに見せていた姿とは異なり、頼りなさげな感じを見せていた。
しばしば聞き取りにくくなったり、被告代理人との息も合っていず、
質問に対する回答があいまいなものと聞こえもした。
原告代理人の質問に対してはなおさらで、
聞かれている時期を前後させたりという回答に聞こえてしかたなかった。
なんとなくはぐらかされているような気分だが、
それでも多数の混乱した回答が聞かれ、原告側にとっては成果はあったのかなと見ている。

傍聴席の被告人関係者は鎌田証人の最中ほどではないにせよ、
ひそひそ話したり、笑ったりする姿が見受けられたが、
原告代理人が質問する頃となるとそうした姿も見せなくなっていた。

それでは林証人と両代理人のやり取りを大まかに紹介してみよう。

被告代理人の質問は
1 DP以前の活動内容・資金について
2 車の売却について。現金募金の管理状況。DPでの資金管理計画。
3 マスコミへの対応について
4 DP以降の活動について。団体の現状。
おおむね以上4点に分類できると思う。

林代表の証言をぼくなりにまとめると次のようになる。

1 DP以前の活動では募金はほとんどしていなくて、自分の金で行っていた。最初は妻が活動していたので知るようになった。

2 所有していた車2台を売り、広島に持っていった。売却額は2台で600かもう少し少ない。当初、犬の頭数が500ほどと聞いていたので一頭5‐10万程度掛ると考えていた。犬の状況から治療費が多額になるだろうと考えていた。不妊治療費もいるし2‐3000万は必要と思っていた。その他にもワクチンの費用も要る。現金募金の管理では預金に入れていない。帳面で管理していた。不妊と両については体力が回復しないと無理と判断した。10月の譲渡会では不妊治療が済んでいないので手術後に証明書があれば助成しようと考えていた。支援の打ち切りは現場が混乱しており頻繁にHP更新をする環境でなかった。レスキューは健康を回復して終了なので、そのときに支援物資等の報告を行うつもりであった。振込口座の確認は代表である自分と統括が行っていた。パルル口座は現場から遠く記帳できなかった。大阪に明細が送られており確認できなかった。ジャパネットはネットで見られるので確認していた。

3 2006年11月にジャパンネット銀行口座の残高はマスコミの要求によって示した。払い戻しの要求にこたえたのはある人からアドバイスをいただいたことで広島ドッグパークに寄付した人の感情に配慮した。法律家に相談はしていない。

4 ブルセラ犬に関与したほか、神戸、大阪市内で50‐70頭くらい、福岡、太宰府とした。現在滋賀と愛知、大阪にそれぞれ60頭くらい、10頭、約20頭いる。大阪はYという女性が代表だ。ボランティアは5名。弁護士報酬も支払っている。所有権返還訴訟に使った。保護した犬の弁護費用である。

最後に被告代理人が藤井副代表はいるかと質問し、
それに「はい」と答えて終わった。

やり取りについては、できるだけ公平に書こうと努めていますが、
ある種の思考フィルターが掛っていることは承知して置いてください。
また、右耳が聞こえないため聞き損ねていることも多々あります。
さらに大まかなまとめは代理人の言葉をも取り込んでのものとなっています。
林代表が答えた言葉というわけではないことも了解ください。