エンジェルズ・レスキュー情報あり。2010-09-18

またまたというべきなのか、
エンジェルズがまたも大型レスキューを行うそうだ。
具体的なことを触れぬまま、またも寄付金を募っている。

原告の会が公開している録音では、
現場にあるものは、誰のものであっても、なんでも持ち帰っていくのに、
『誰が費用負担してくりますんや』と
自分たちの費用で助けるという、
一般に信じられているボランティアとは異なる言葉もありました。
またまた、資金繰りは出たとこ勝負で寄付金に期待しているようです。
一方で、今回も太宰府でしたような、
崩壊ブリーダー(実は立て直し可能との説もあった)に対して
念書を書かせたように費用回収も図るのでしょう。
それが発覚したとき、林氏はいつも書かせているとしていましたから。
一応契約書のスタイルですから債券と同様という見方もできますよね。
そして掛った医療費は、里親に渡すときいくらか回収もします。
もしすべてがうまく行けば、
寄付金と債務返済と里親収入が1頭の犬についてきます。
犬の世話はボランティアが無償で大半してくれるので、
またフードは大手企業が寄付してくれて、
医療費は協力獣医が原価で診てくれている。
こういう活動をなんと表現するべきか、ほんとに悩みます。

「なんでも金、金いうな」と、エンジェルズは言ってくれますが、
どの口が、と思うのはぼくだけではないでしょう。


さて、今回着手しようとしているレスキューの関しては、
イカのようにエンジェルズ活動日誌で述べられています。

9月11日付けで、水面下で2件のレスキューが進行しているとした上で、
「一件のレスキューは、大型犬ばかりでかなり困難な作業になりそうです。
只今、犬舎移動と日程の調整中です。」
と、書いている。

次いで9月13日付で
「過去2番目の大型レスキューになりそうです。
本日、打ち合わせと犬舎移動で、大阪スタッフ・静岡チーム・愛知ボラさん達が集合して下さって、準備は進められました。
シェルターには、過去最高の200頭近いワンが滞在するようになります。」
と、紹介され、11日の記事にも拘らず、なぜかダックスとプードル用のクレートを欲しがっている。
「進められました。」と、なぜか他動詞を使用するスタイルに違和感を感じます。

9月15日付では
「今回のレスキューの詳細は、まだお知らせ出来ません。
ワン達を心配されて、ご連絡を多く頂いておりますが、交渉中です。
頭数も一気に増えるようです。
シェルター250頭。」
と、書かれている。

9月16日には
「予定頭数が遥かに上回る予想で、段取りの組み直しです。
夜遅くまで、レスキュー搬送用のバリケンを洗っていました。
総数100以上です。」
と、アナウンスされた。

活動記録では8月31日現在エンジェルズの保護頭数は79頭。
そのうち20頭近くが大阪支部にいるので、滋賀には60頭程度。
シェルターに250頭との記載からすれば、運び込む犬は190頭となる。
劣悪繁殖場といっているのだから、感染症にかかっているのは間違いない。
それでなければ何かがおかしい。
それも、11日の記事から判断すれば、最低でも大型犬が40頭程度はいることになりそうだ。
たかだか2000平米の施設に大型犬を交えて250頭もいたら、
確かドッグランは2面で800平米ほどだった。
犬舎は作業スペース込みで250平米程度だ。
それこそ段積みしたクレートに入れっぱなしとなるしかなさそうだ。
それって劣悪飼育としか思えない。

林夫妻と一人だけいる常勤職員、合わせて3名のスタッフでは、
現在50頭でも持て余しているとしか思えない状況だ。
今抱えている保護犬50頭のケアに、
営利事業契約によって世話をすることが義務付けられている老犬ホームの犬のケアもある。
手厚い作業が必要な新しい190党に及ぶ保護犬のケアを、
どうやってするつもりなんだろう。

新たに1週間程度の常勤ボランティアを募集しているが、
新たなボランティアは最低でも5-6名はいるだろう。
1週間が過ぎた後も、施設の狭小さゆえに、5名体制くらいでないと回らないことだろう。
どうせ獣医はくすのき動物病院に行くつもりだろうから、
5名体制で、実際に世話できる人手が4名ぽっちとなる。
無謀としか思えないレスキューが始まる。

ところで、過去2番目のレスキューと名打って寄付金募集されている。
もし寄付してみたいと思う人がいるのなら、
エンジェルズの会計報告を、よくよくご覧になった上でしていただきたい。

ぼくは過去の会計報告に矛盾を見た。
それは過去の記事に書いている。
NPO法人になる前に、彼らが決めたルールにより、
第3期の会計報告は今年も6月30日までにしておかなければならないのに、
彼らはそれをしていない。
また、NPO法人化したのにも拘らず、設立総会もしているように見えない。

過去の会計報告も、会計士が入った中間報告と自分たちで纏め上げたらしい第一期とで、
寄付金合計  第一期中間報告 126,102,763
       第一期会計報告 116,019,462
と、1000万円もの収入減になっている。ありえないと思いませんか。
第一期中間報告で1億1373万円もあった繰越金も、
シェルター購入費の1900万円と、ほとんど自分たちで作業した工事に4000万円使い、
次期繰越額が20,545,497円になっている。
さらに、第2期会計報告では、
第一期からの繰越金と第二期の収入合わせて30,589,940なのに、
第2期の支出計は20,615,679円にしかなっていなくて、
(そのうえ約206万円を二重カウントしている。)
本来なら1000万円(1200万円)以上繰り越すはずが、
584万円強しか繰越額としてあげていないのだ。

会計報告の合間に1500万円(1700万円)が消失している。
それに対しての説明もなければ、訂正もない。

この会計報告が杜撰なことは言うまでもない。
こんなものが会計報告として載せられていることが、すでに怪しい。
だからこそ団体として認められないという判決さえ裁判で出た。
本来なら領収書なりとつき合わせた上で監事が監査しているはずだ。
なのに監査役の林加津子氏の親族は罷免されることもなく役員として、
NPO法人となった今でも名を連ねている。

こういう現状を彼らのHPからぜひ読み取った後、
それでも寄付するのが正しいと思う人だけが、彼らの呼びかけに応えればよい。
けして他者を誘ってはいけない。
下手すれば、誘った人からは、不信の目を向けられることになりかねません。
知らなかったで済ませられるものではない。


最後に、9月15日付に記載された言葉は、
「劣悪繁殖屋崩壊が、後を絶ちません。
簡単に、動物取扱業を認可する⇒ドンドン繁殖屋は増える⇒無謀な繁殖で頭数は増え崩壊。
いつもいつも、人間の勝手で、命が増やされ、暗闇の中に消されて行っています。」
正論というべきものだと同意している。
ただ、動物愛護業者が簡単にNPO認可され増えてもいる。そのことも忘れてはいけない。
「劣悪繁殖屋崩壊現場に介入することで、寄付金を得ようとする愛護団体が後を絶ちません。
いつもいつも人間の欲望のために、飼育環境の劣悪さを売り物にされ集金マシン化され、
さらに、運悪くニャンコ先生のような人物に当たれば命を落としています。」
そういう現実があるように感じています。
もし、動物保護団体に支援をしようとしている人がいたら、
あなたの住所地で、見える保護活動をしている
そういう人たちにだけ支援しているのが良いと、忠告しよう。
ネットを通じて大規模繁殖場救済を何度も繰り返しつつ全国に発信し
寄付金を募り続けているような団体は、
疑いの目を向けたくらいがちょうどいいのだ。
『ひろしまドッグぱーく』から、ぼくは思うことにしている。