ジュースを買って逮捕なら2011-03-23

震災募金かたり詐欺容疑 警視庁、無職男を逮捕
http://www.at-s.com/news/detail/100011900.html

「東日本大震災の募金とかたって現金をだまし取ったとして、
警視庁は(略)容疑者を逮捕した。
警視庁によると
「地震を名目にすれば金が集まると思った。自分で使うつもりだった」と
容疑を認めている。
 逮捕容疑は18日夜、東京都立川市のJR立川駅前で、
被災者向けの募金集めを装って20代男性らから
計約1万2千円をだまし取った疑い。
 同容疑者が募金箱の金でジュースを買おうとしているのを通行人が見つけ、近くの交番に連絡した。(以下略)」

そのほかにも募金箱から金を盗んだ為逮捕された女子高生、
やはり募金箱から解体工が逮捕されたなどとのニュースがなされている。
公的団体を装いだまし取ろうとするメールも多発していもいる。
人の不幸を種にした、こういう犯罪は不愉快極まりなし。
たいていの人はそんなやつ許してはならないと思うだろう。

でも、あえて言う。
冒頭の男、極悪人とは決めつけてよいのだろうか。
取り調べに対して犯意を認めている。
考えてみれば社会人として成熟していないだけではなかろうか。

もし、この男が十分に賢ければ、
人前で募金箱から金をとりださなかったら、
通行人にみられなければ、見過ごされていただろうし、
見つかっても、
すでに募金を一部でもしかるべき送金していたとしたら、
罪を問えるのだろうか。

僕は、当然罪に問われるべき行為だと思っている。
ほかの人も大抵はそう思うだろう。
人の不幸に便乗して私欲に走るなど言語道断。
そう考えるのではなかろうか。

ところがそういう常識で通用しないのが、
団体への募金で往々にしてある。

災害復興や難病支援などで募金を呼びかける協会などが
集まった募金の中から教会運営費を2割も3割も抜いているとしたら、
納得しきれる人はどれだけいるだろう。
必要経費として印刷代や郵送料などを差し引いているだけとしても、
なんか釈然としないだろう。
でも募金額が団体の運営費として状態的に
2-3割も抜かれているとしたら失望するしかなかろう。
それでも大半の募金が目的に合致しているのなら許されると思える。
手数料をいただいて募金を代行する業務形態も存在する。
これもありなのかもしれない。
ある意味では、真に困っている人の手助けになっているから。
でも、その手数料が並はずれて高ければ釈然としない気分になる。

でも、これらの事例であるなら、
僕の感情とは別に合法なんだそうだ。
なんかやりきれない気分になる。

片や事情聴取されて白状した男は逮捕。
たった1割が目的通りに使用されたから合法では、
やりきれなさが倍加する。

「命のリレー隊」で多額の支援金を得ているだろうエンジェルズ。
杉本彩など広告塔を果たす芸能人までいて、
もしかしたら広島ドッグパークの時に迫る支援金を得ているのかもしれない。

広島どっぐぱーくでは、
最初の10日間で1億近い支援金を集めていて、
1か月経過時点では1億2千万円近い支援金を手にした。
小口の出金は頻繁になされていたが、
支援金総額は新聞社がすっぱ抜くまで、
あいまいな報告をし続け、
最初は5000万円程度という発表。
次いでグッズの販売が4000万円あって1億。
最後には支援金とは別にシェルター基金があって、
総額1億3000万円と訂正した。

50万円程度で出されていた小口出金についてはなんに使ったのか、
いまだにはっきりしない。
1000万円を親族口座に振振り込んでいもした。
レスキュー初期には、ほとんど体制が作れていず、
ボランティア参加者が自発的に必要物資を購入していた。
それらはすべて参加ボランティアの自弁だ。
まだまだある。
いつまでも募集される支援品。
集まった支援品は、活動資金がいるという理由で、
状態的にバザーだといって売り続けている。
初めての譲渡会では、
一人でバリケンネルをいくつも買っていく人という表現まであった。
また、価格設定も市販の額より少し安いくらいという表現も見た。

現金封筒に入れられた支援金をポケットに入れたとの目撃談も
非公式かつ信頼性には欠けるものの漏れ出ている。


なにより広島では1000万円程度しか使っていない。


さて、冒頭の男、極悪非道とするなら、
エンジェルズの航跡を聞いていかか見る。