ラスト・エンブリオ6 激闘アトランティス大陸2018-12-29

竜ノ湖太郎  KADOKAWAスニーカー文庫  600円

「「問題児たちがい世界からくるようですよ」に続くシリーズなのだが、
なぜか世界観が変わってしまっているような気がしてならない。
小道具も引用する神話や伝承は変わらないのだけれど
その比重を物語の進行に都合のいいように比重を替えているというように感じてしまう。
この手のものは、小説であれ、漫画であれ、ときおり世界観が変わることはよく見られる。
単なる娯楽作品なのだから、目くじらを立てる必要はないが、
自分が読むとなると気にかかるのは仕方あるまい。

よくも広げたり大風呂敷。
既存の物理学を超越してしまうのは、そんなものなのだと割り切っているつもりなのだが、
それでも、ライトノベル全般に言えることなのだけれど、
やり過ぎなんじゃないかと感じてしまう。

拝火教あたりの二元論に、多神教の世界観を入れ込めば
何処か破たんしてしまうのは仕方ないことだろうと思うし、
科学とファンタジー世界を強引に結び付ければ
世界の揺らぎが始終起きたって仕方ない。
それぞれの神話・伝承を、それなりに勉強している点はわかるが、
それだけに現実世界をひきずり過ぎた点でぶれまくる。

そのように批判的に読むなら、読むのをやめればよいものなのに、
読み続けている。僕は馬鹿なのだ。
もう、仕事で読む必要なくなったんだからやめればいいものを。

はじめての雪遊び2018-12-30

29日に「まこら」が家に来てから初めての雪遊びに行ってきた。
もともと八千穂町で暮らしていたのだから冬は経験済み。
雪に戸惑うことはないだろうと思っていた。
案の定爆裂してくれました。


もう顔があっちに行ってしまっている。


「はいら」はマイペースに雪を堪能中。スリスリでご満悦。
年寄りになって、ますます動かなくなってきたのでダウン着てます。


「まこら」の爆走について来る犬もいて楽しそう。

このあとで昔なじみの犬も遊びに来ました。
若い茶ラブもいるというのに、11歳の茶ラブに付きまとう「まこら」でした。
恥なので、そちらは画像なし。

などらきの首2018-12-31


澤村伊智  角川ホラー文庫  640円

「ぼぎわんが、来る」シリーズになる。
こちらは短編集であり、時間的には「ぼぎわんが、来る」より前となる。
真琴の姉二人=琴子と美晴の学生時代や、
野崎の学生時代、野崎と真琴の出会いなどが含まれる。

ホラー怪異譚要素は十分あるが、どちらかというと
ブラックユーモアが光っていたり、
人のダークな面を強調しているため、
心理ミステリにしたほうがいいのにと思ってしまう。

なぜか無理やり力技で怪異仕立てにしている。
そんな風に思うのです。
どうも僕はこの人の作品は好きだけれど、
ホラーとして読めないのです。

表題作はホラーとして秀逸だと思う。