妙な釣りメールが来た。(いつものこと)2020-10-17

二回目特別定額給付金の特設サイトを開設しました。

上の表示のメールが送られてきていた。
送り主の表示は
「総務省 <info@soumu.xx。xx>」
xxの部分は政府機関などが使うもの。
まあ装っているだけで、
中身を見たらきっと別なものが隠されている。

見に行く気もないし、話に踊らされるほど無知じゃない。

だいたい政府が個々人のメールアドレスを把握しているはずがない。
内容の事業であれば報道機関からリリースがある。
これに騙される人がいるなんて信じられん。

でも、もしかしたらと思わせる興味深い話だから
ついうっかりリンク先を見たりする。そういうことは考えられる。
まあ僕自身ひっかっかっていろんなものを植え付けられた経験がある。
偉そうに言えた柄じゃない。

電子取引なんて穴だらけと思っているから口座はない。
だから安心していたら郵貯をはじめやっちゃってくれてます。
取引していないのに被害にあうとは恐れ入る。
やめてくれ。何しでかしトンのじゃ。

PCから盗み出される情報なんてあまりない。
それでも実害は今でも受けている。
PCが重くなったなあと思ってあっちこっち探してみたら
妙なところに妙なものがこっそり埋め込まれている。
スマホでも同じことが起きていると思うとうんざりする。
(だから僕は今でもガラケーだ)
知らぬ間にいろんなものを盗み出される人が、きっといるんだろうな。

今政府はデジタル化を推し進める気満々だ。
前のめりになってキャッシュレスや印鑑廃止を通じた
社会制度の急速な転換を実行しようとする。

マイ・ナンバー・カードで口座が紐づけられる。、
メール・アドレスなんかも紐づけられことも考えられる。
狙うものからすれば、ウハウハしているんじゃないか。

あまり急いで社会の仕組みを転換させようとすると、
システムは安定しないままの見切り発車の様相になる。
そうなったら不完全なシステムの穴はいたるところにできる。
まさに草刈り場を作ってしまう。

頼むから腰を据えて制度設計をしておくれ。

いまでさえフィッシングにステルス・マーケット、
やりたい放題、し放題。
特定ドメインが詐欺行為のジャンプ台とわかってはいても規制できず、
楽天も、アマゾンも、大手金融機関も
いたるところで名が騙られ被害が出ている。
で、対策は注意喚起のみという現状。
今度は政府まで名を騙られる。

焦らず、腰を据えた制度設計をしてもらいたい。
相手は1万件送って1件ひっかっかってくれたら採算が合う。
個人で防御なんて、知識があっても不可能です。

ピースわんこの件(表)2020-10-17

PWJをめぐる騒動は時間軸ではおおむね次のような流れになる。

●私たちは、皆さまが飼っておられる愛犬と同じように、保護する犬たちにも可能な限りのケアを受けさせたいと思っています。広島県神石高原町の活動拠点では、殺処分ゼロを目指し、施設の収容能力を当面300頭に増やすことを目標に犬舎を増築していますが、保護する頭数が増えれば増えるほど医療費もかさみます。1頭でも多くの犬を殺処分から救い、病気やけがをしている犬たちものん太と同じように温かい飼い主さんに出会えるよう、また、たとえ里親さんが見つからなかったとしても病気の苦痛を和らげてその生涯を幸せに暮らせるよう、犬たちの医療費を支援していただけないでしょうか?2014/07/06
●大西純子氏のインタビュー。2015年3月17日(杉本氏記事に紹介)
http://www.dogplus.me/pets/999/C999902/20150310001/
●PWJは1000日計画の期限までに、犬舎を3倍の600頭規模にし、譲渡センターも新設する計画です。600頭という施設の規模は、上記の年間約850頭(月約70頭)をすべて保護したうえで、うち半分以上の犬を半年程度の間に里親さんに譲渡できると仮定して出した数字です。来年6月以降の殺処分を止めるためには、最低限それだけの犬舎が必要です。譲渡が難しい犬もいるため、保護頭数はその後もしばらくの間は増え続けますが、それに対応して犬舎を増築します。2015/09/30
●私たちの「殺処分ゼロ」とは、動物愛護センターに持ち込まれる犬のうち、愛護センターの獣医師の診断でもう助からないと判断され、安楽死させられたり、センター内で病死してしまったりした犬を除く殺処分対象の犬をすべて引き取り、いわゆるガス室を使った無差別的な処分を止めることです。私たちは愛護センター側に対し、これらの犬を殺処分する前に必ず私たちに連絡するよう依頼しています。2015/11/07
●「日本の保護犬猫の未来を考えるネットワーク」PWJへの公開質問状2017年1月
https://inunekonet.wixsite.com/openletter-pwj
●杉本彩氏のブログ「「週刊新潮」掲載のピースワンコ・ジャパンの記事について」
2017年5月11日
https://ameblo.jp/sugimoto-aya/entry-12273645509.html

●週刊新潮2017年5月10日号に対するPWJ見解
https://peace-wanko.jp/news/252
●2018/06/25 ピースワンコからのお知らせ(お知らせページはPWJの発信多数)
狂犬病予防注射に関する現在の対応について
https://peace-wanko.jp/news/1490
●女性セブン2018年12月20日号の内容。(獣医師の告発)
https://www.news-postseven.com/archives/20181207_819019.html?DETAIL
●週刊新潮、女性セブンの記事に対するPWJの見解。
https://peace-wanko.jp/news/2055
●週刊新潮2018年9月12日号に対するPWJ見解
https://peace-wanko.jp/news/1697

公開質問状と回答は大雑把に書けば以下。
「災害時に向けた危機管理体制について」(避妊・去勢)
→他業種(ペットショップ・家庭飼養)と比較し、リスクは同等としている。施設そのものの強度などから災害が起きることはないとしている。
その他「殺処分ゼロが途切れていること」について「不妊去勢手術について」「広島県内の野犬および放浪犬の捕獲について」「ピースワンコ・ジャパンプロジェクト」についてなど質問が投げかけられている。回答はHPに記載している。行政機関に聞いてくれという論調だ。
数値を聞く質問に対しては
広島県および同県内の自治体からの犬の引き取り数 
    よくある質問Q&A に記載。
貴団体から譲渡された犬の総数
    よくある質問Q&A に記載。 
ピースワンコ・プロジェクトとしてこれまでに実施した不妊去勢手術頭数および譲渡成立後、飼い主による手術実施数(雄雌の内訳含む)
(上記1~3については、2013~2017.2月まで年度別でお答え下さい)
   期間では12頭(1-3-6-2)」 各家庭は把握していない。調査中。
現在の貴団体関連施設内の犬の総数および不妊去勢手術済の犬の頭数(雄雌の内訳含む)
   3/27で1166頭 うち手術済み27頭
保護収容時点での妊娠率
   保護時妊娠は23頭、出征数150頭(含む死産)
県内で行った野犬および放浪犬の捕獲数
   広島県に尋ねよ
現在、貴団体関連施設に勤務する臨床獣医師数
   3人が勤務
現在、神石高原町の施設で犬の世話をするスタッフ、ボランティア数
   よくある質問Q&A に記載。
貴団体すべての関連施設および一時預かり宅における子犬の出生数
(施設内の繁殖行動の有無ではなく、妊娠した成犬の収容に伴う対応)
   発情期の犬は隔離室に入れるか一時預かりボランティアに預ける

もっと挙げてもよいけれど、たいして違いはない。
一言でいえば全頭引き受けに対する見込みが甘すぎる。施設の拡充の必要性も十分理解していて、準備不足は認識している。なのに突っ走ったのはGCFに予想以上に反響があり、見込み発車したのだ。生体を預かる認識に乏しいと断罪を受けて当然と思う。
ま、これは表に見える部分からだけの事柄から言えることで、裏事情を合わせればとんでもない怪物を引き入れましたね広島県。と嘆くしかない。
以前にも触れたがこの状態を生み出したのは神石高原町が一番罪が重い。次いで広島県だ。どうもそれ以外にもいろんな有力者が(意識していまいと)協力している。

ピースわんこ事業を語るには「夢の丞」のことから書かないとわかりにくくなる。
少し振り返ってみよう。
殺処分寸前だった犬を愛護センターから引き出し救助犬にする試みをしだしたのが2010年から。警察犬訓練士(PD)を職員に迎え、4頭の犬の訓練に着手している。メディアで報じられ活動に多くの寄付を受ける契機になった。最初の犬たちの救助犬適正はあまりなかったようで、「夢の丞」「杏」は救助犬として育成を続け、他の2頭はセラピー犬にするとしている。(2011年)その後より訓練性能に優れている「ハルク」を導入し、救助犬育成をしている。犬の保護自体は2009年の災害出動あたりから開始していたようだが、実態は被災者からの犬の預かりのように読めた。正式に保護犬事業を始めたのは2012年で2013年には889万円の寄付を得ている。このころから「殺処分0」を語りだしていて寄付額は2014年に2366万円、2015年にGCFが可能となり一挙に巨額の寄付金が集まるようになった。
ピースわんこと名乗ったのは、(もう読み返す気力がないから不確かだが)2012年。この時のHP上の表示は「ピース・わんこ」が別団体と錯覚させるようになっている。
どういうことかというと傍証にできるものとして初期のニュースレターに
「ボランティアの他にも、新聞紙・タオル・首輪・リード・消毒用剤など物品寄付として送っていただけると助かります。
▽ 物品寄付の送り先はこちら
〒720-1702 広島県神石郡神石高原町上豊松72-8  ピースワンコ・ジャパン まで」
との表記が残されている。これは2013年のものだ。この住所はよく覚えていてほしい。裏事情で多分出てくる。(はず)
ほかでもピースわんこ・ジャパンのところに特定非営利法人という記載があったものを見たようにも思う。(不確か)

まあ、ざっとこんなところです。表の流れは。

公開質問状を送った側の感性も、僕には実は理解できないところがある。
反対に表の部分だけ見ればPWJの考え方に共感できる部分がある。
と、言ったってPWJが保護団体を名乗るのは間違っていると思います。

表の部分だけで語れば次のようになります。

そもそも動物を収容するのは自治体が果たさなければならないよう法律はなっています。
そこに度重なる動物愛護法の改正とそれにかかわる通達などで
さまざまなことが進められている。
例えば、無条件で引き取らなければならなかったものが拒否(指導等)が可能になり、
愛護センターからの譲渡条件も緩和されてきて、今は委託が可能になった。
最初は動物愛護団体といえど引き出しはハードルが高かったわけだ。
殺処分も(自治体が)減らす努力が求められるわけで
委託が可能となったことで、随分と殺処分が減ってきた。
ここらの経緯は僕は消極的ではあるが成果と思っている。
委託であれば保護団体に対して委託料を払うことができるだろうし、
良心的な団体には助けになりそうだ。よいことだ。
が、世の中っていい人ばかりがいるわけじゃない。
団体を見極める力が(行政が)求められる。
ちょっとばかし不安要素はあるものの、少しずつ前に進むに違いない。

今回のPWJが全頭引き出しするには、行政は事前に細部を聞き取り検討しているはずだ。
それから他団体との取り決めもあったはずだ。
PWJに、年間1850頭も処分(譲渡と飼養)を投げることの意味を考えなかったのか。
初年度の800頭でも、相当に無理な数だ。
PWJがシェルターを増設し始めた2014年ごろには打ち合わせされていたはずだ。
もししていなければ自治体の怠慢で糾弾すべきだ。
神石高原町も、GCFを実施するために屋根を貸したわけだ。
PWJの中で何が行われているかを把握しておく必要がある。
だから公開質問状とは別に、自治体に対して情報公開請求をするべきだったと思う。
今でものらりくらりと自治体は問題から逃れ、
どうも水面下で打開策を練っているのではないか。そう思わせる。(裏事情で書く。多分)

PWJの避妊・去勢についての考え方は共感できる。(部分がある)
うちの犬たちは基本しない。そのために犬同士のトラブルがないよう注意している。
発情期の犬がいれば、(飼い主が無知で出血が終われば大丈夫だなんて言う)
せっかくドッグランに来たけれど仕方がないから、即立ち去る。
発情中のメスの匂いはオスを狂わせる。匂いがあるだけでオス同士衝突する確率が上がる。
去勢したオスだって狂うのだ。怖くていられない。
交尾はさせないでいられても、狂う犬がかわいそうすぎる。
だからシェルターで避妊・去勢をしないというのはどんな言い訳したってまずだめだ。
4200平米の犬舎?3000頭近くいるんだから狭いでしょ。管理など無理。
隔離する?犬の鼻をなめるんじゃない。救助犬が人を見つけられるのはどの能力だ。

殺処分は薬殺を含めない?
「獣医師の診断でもう助からないと判断され、安楽死させられ」を除く。
PWJのほうではQ&Aに記しているから約束通りって、そりゃ無茶だ。
ふるさと納税の募集には記していないし、
ピースわんこの呼びかけにも書いていない。
これじゃ昔の保険契約とおんなじ。錯誤を狙う悪質行為と思う。
小さく(効果を保証するものではありません)とする手口に見える。
薬殺を除いていいのなら殺処分ゼロは達成している自治体があるぞ。
5年以上前に。

そのほか虐待死を疑われたことも不起訴だから問題がない
狂犬病予防接種の言い訳がバルボに予想外に急激に増えたから。
感染症対策は基本でしょ。
愛護センターでも診ているし、ピースわんこにも獣医師が3名いる。
蔓延するまで気づかなかった?
1850頭といえば広島の前年実績から考えれば
他団体などの参入が全くなくなったということになる。
ほぼ自動的にPWJが引き取っている。
これは県との取り決めがないとできない。
どうしても引き取り手の見つからないものについてではないだろう。
なぜこのようになったか、その理由を明かすこともせず、
混乱しましたはない。
混乱するほどの状況なら個体管理はできていない。
繁殖制限を個体管理でしているとは回答できないと思う。

まさしく展望なき参入。哲学なき活動。

安楽死が許されるのなら、もう助からないと獣医師が判断したなら薬殺が許される。
本当にそういう精神であるのなら…

いやよそう、思い浮かべただけで身震いする。

終わりにアニマル・ライツの発信をいくつか紹介しておく。
アニマル・ライツは主張の多くがもっともだと思うが、
僕はそのすべてが正しいとは思いたくない。
でも殺処分ゼロをありがたがる風潮への危惧は共有する。
殺処分ゼロ論議では、しばしば引き合いでドイツが挙げられるが、
その取扱い(部分的利用・ミスリード)のアンフェアさにも警鐘を鳴らす。
日本のペット事情が良くないのは確かだが、
動物保護至上主義者(主として似非)たちの広報活動が
僕らを惑わせていることにも気付いてほしい。

アニマル・ライツセンター・レポート
薬殺処分 レポート
https://arcj.org/issues/partner-animals/cat7
二酸化炭素による殺処分の現実
https://arcj.org/issues/partner-animals/cat6/
引き取り拒否は動物を救うのか?
https://arcj.org/issues/partner-animals/partner686/
犬と猫の行政での殺処分数
https://arcj.org/issues/partner-animals/cat5/
殺処分の問題は、殺処分がなくなっても解決しない
https://arcj.org/issues/partner-animals/partner398/
諸外国における犬猫殺処分をめぐる状況
https://arcj.org/issues/partner-animals/cat8/