PM8006に買い替えた。2020-10-25

PM16は永く使ってきたプリ・メイン・アンプだ。
極端に音質が落ちたとかじゃない。
例えばTAPE端子2系統のうち1系統が片CH落ちしている。
電源ランプが切れている。そういう不具合が出てきてはいる。
が、再生音自体に不満などなかった。
LINE1につなぐCDの原因不具合がアンプにあるらしいとわかり
ついにあきらめて買い替えることにのしたわけだ。

3つのセットがあるから、残ったセットだけでいいじゃないかとも考えた。が、やっぱり主な居場所に、それぞれあるほうがいい。
メイン・システムも20年選手ばかり。いつかはご臨終することもある。
自分の年齢を考えれば、もう一度機械を買っていてもいいじゃない。

PM16の後継候補にするならPM12とかLUXMANL-505u、
DENON PMA2500NEあたりが順当なのだろう。
スペックだけならMarantz PM10やLUXMANL-507あたりに匹敵する。
PM-16は、そういうアンプだったのだと思う。
当時の中級機が軒並み高級機といっていい感じなのだ。
25年も前に発売されていたPM16が、中古市場で5万前後だなんて、
一体どういうことだ。新品10万前後のアンプで満足できないくらい、
今のアンプはダメダメなものなのか。

買い換えたところで、つなぐスピーカーは安物のトール・ボーイだし、
自分の耳だって壊れている。見栄を張って高価なものを買わなくていい。
20万から30万クラスのアンプといったって、
スペックだけで見れば10万-15万のものと大差あるわけでもない。
なら、そこらあたりから選ぼう。ネットワーク・オーディオは必要ない。
所有するソフトで5000タイトルを超える。死ぬまでそれらを聞いていればいい。

いざ探すと選べる機体が少ない。
PM8006、DENON PMA1600当たりが候補になる。
他にもATOLLあたりも候補にできそうだが、
なんせ昔人間。マランツやデンオンのブランド信仰がある。
ONKYO、山水があれば候補にはなったのだろうが、
昔日の有名ブランドほとんどが消滅撤退。残っていても高級機市場のみ。
さびしいもんだ。選ぶ楽しさがないに等しい。

店頭で2候補を視聴した。

音の傾向が明るくてすっきり感を感じたのがマランツPM8006、
全体的におとなしくてフラットな感じのPMA1600 。
どちらを選んでも大差はない。
視聴した限りでは、やっぱりマランツがいい。
余計な(DAC)がない分安価なPM8006を買うことにした。

水曜日に届いたので、PM16と置き換えて聞いてみた。
再生音の雰囲気は変わらない。だけどやっぱり格の違いは感じる。
明るくすっきりとしたところは一所でも厚みが違う。
音の芯が軽くなったように感じる。

いろんな部品が、これでもかというほどつみこまれていたPM16 は20Kg
PM8006は12Kg。
この重量差が音の厚みの違いということなのだろう。

とりあえずは満足するレベルです。
永く使って行けるでしょう。

MA6800が修理にでているあいだS3100をPM16で鳴らしていた。
そこそこ代替品として頑張っていた。
PM8006はパワー70WとPM16の90Wより小さい。
そのうえで音の厚みが劣る。たぶん力不足になるだろうな。

マランツのアンプはPM80a、PM16につついて3台目。
一番非力なアンプなのだ。でも聴感は問題なし。
音の傾向が自分好みなんだね。(それ以前はONKYOだった。)