犬・猫保護活動は相変わらず闇多し。2021-10-15

かなり少なくなったブログ巡回先で
アニマル桃太郎(長野県松本市)の廃業について知った。

600頭と申請していたのに1000頭以上いた。
麻酔せずに帝王切開していた。
警察が30頭弱ひぃあげて保健所に預けた。
260頭ほどはペット里親会が保護した。(埼玉)
600頭余りは保護活動もしているブリーダー業者のもとに移した。
ペット里親会に対する事実を無視した批判がある。

そのような状況があるということだった。

こういう記事を書くたびに思うのは、保護活動(愛護団体)への失望だ。

ピース・わんこもええ加減に驚きをもたらした。
そこでは懐かしい名前があって、びっくりだった。
またぞろ懐かしい名前が表れてきた。
今では広島県と協定を結び
ピースわんこが目指した全頭引き揚げは頓挫したが、
譲渡適性の高い犬はここが引き取っているそうだ。
まこらの生まれた「犬の牧場」のゴルたちも
牧場主の意思で引き取っていったようで、
それなりに心入れ替え活動しているのなら
いろいろあっても、ま、いいかというふうに思っていた。
だけど、体質はあいも変わらないのかもしれぬ。

アーク・エンジェルズとその周辺にいた者たちは
保護団体と生産者とを一体化したビジネスモデルを提唱するなど、
なかなかに斬新な視野を保護業界にもたらした。
以後、保護犬を集めて譲渡する団体は増え、保護活動は盛況となり、
保護団体から個人への譲渡は飛躍的に増大した。
同時に譲渡時の費用発生も高騰し始めている。
それが「いい」ことなのか「悪い」ことなのかは
それぞれが判断されればよいことなのだろうと思う。

僕個人としては、ほぼ保護団体は営利化したと考えているので、
ペット・ショップで買うのと大差ないと思っている。
シリアス・ブリーダーから求めるのが唯一の王道かと思う。
引き取るのであれば個人からのSOSだけでいいかなと思う。
保護団体から引き取るなら、しっかりと団体吟味をするべきだろう。

さて横道が長くなった。

アニマル桃太郎というのは、以前より悪評が絶えなかったようだ。
悪臭や飼育環境に対しての苦情は行政に寄せられてきた。
が、どういうわけか調査が入っても問題なしとされていたようだ。
口コミなども少しだけ確認したが、かなり悪い。
フレブルのはずがボストン色が強いなどの書き込みがある。
求人サイトには相矛盾する書き込みがある。
どうもやらせ投稿などもしていたみたいだ。

いくつかの記事では、経営者の父親が議員の重鎮だったとあり、
地方の名士という趣がある。
だから調査だってお手盛りで済ましたのだろうと憶測がある。

この問題では報道の在り方にも闇がある。
かつて広島ドッグパークでも、報道機関が碌に裏を取らず、
特定個人の主張を垂れ流し、多くの誤解を与えた。
なのに、その責任はほとんどとらなかった。
西日本新聞(だったか)は疑惑が発生した時点で批判的に報道したが、
他のマスコミの多くは追跡報道をしなかった。
ばかりか、マスコミ人の一部にはかの代表のシンパまで生まれたようだ。
それが、何かにつけて彼らを英雄視してしまうからたちが悪い。

あかん。また脱線しそうだ。

本筋に戻ろう。

ペット里親会というものがどういう団体なのかは知らない。
自分自身の目で見て、話を聞いて、
本物と断定できるだけの情報は持たない。
だけれど、政治的立ち位置も、ペットをめぐる考え方も一部違うけれど、
犬飼としての発信の多くは信頼している人が
たぶん本物と思われているということなので
8割がたは本物だろうと思っている団体だ。

そこが誹謗中傷を受けているといっている。
で、とある団体ということを匂わせていた。
その時点で懐かしい団体かと思っていたのだが、
最近の記事ではほぼ名指しになっている。
記事が本当かどうかはわからない。
だけれど過去からの事跡を知るものとしてなら、
やりかねんなと思ってしまう。

彼らじゃなかったとしたって、そういうことをしでかす人たちがいる。
保護団体を名乗っているだけの【碌なもんじゃねえ】のは
やっぱり多いわけだ。

冷たく言い放ってしまえば、保護団体に支援は必要ない。
自ら望んで保護活動に精を出しているのだから
資金がきつくなっても耐えていて欲しい。
彼らの活動に共感していようと、
助けてやらねばならないなんて仏心を出してなならぬ。
闇は淘汰されるべきだと思うのだ。
ほんまもんだけになってほしいと切に願う。

あと行政と団体の癒着にも要注意なのだ。

価格が落ち着きだしている。2021-08-17

5月に見たときあまりの高騰ぶりに驚いたものだが、
ひさしぶりに見たら犬の生体価格が落ち着きだしている。
ゴールデンが平均で60万ほどになっていたけれど、
今回見ると平均で40万ほどまで下がっているようだ。
が、小型犬は相変わらずの高値が続いている。
トイ・プーで60万が普通だった。

需要と供給の関係が価格を決めるのだから仕方がないけれど、
やっぱりこの高騰ぶりは無茶な気がする。
犬を求める人が有閑階級ばかりなら、それでいいと思う。
ごく一部の上流に属する人たちしか純犬種を飼わないということなら。
でも庶民だって気に入った姿かたちを求めたっていいと思うのだ。
ならばもっと安くなってもいいように思う。

大型犬はおおよそもっとも高騰していたころから見れば
総じて3割から4割下がった。
コロナ以前から比べれば3割ほど高値ではある。
が、動愛法が改正され繁殖業者への規制が強化されたことなどで
作出頭数に制限がかかった状態になっているから
案外今の価格が適性価ということになるのかもしれない。

もう一つの保護犬譲渡のほうを見ると
コロナ以前と譲渡費用変動が見られなかった団体は、やはりそのままで、
市場価格に連動するように譲渡費用を上げていた団体は
コロナ以前の状態に戻っている。
中部圏のブリーダーレスキューをする団体だけは高額なままだが、
ここは以前から高額譲渡が多かったので変わらない。
僕には動物愛護ではなくブリーダー愛護に移って仕方ないのだが、
そういうところからでも引き取る人がいるのは、きっと、いいことなんだろう。

保護犬譲渡では1年未満の犬がやたらと目立ちだしてきた。
心配していた事態が生起してきているようだ。

これから大量に放棄犬が生まれ、犬の生体価格の暴落や
保護施設の飽和状態につながっていかないことを祈る。

ちょっと考えてしまう。2021-05-23

コロナ下での自粛生活が続く。
自由に人と会い、共に遊び、共に学び、共に語らい、会食する。
その機会が減少し、孤立感を感じる人が多いようだ。

人はつながることで楽しみも、喜びも感じる生き物だ。
人同士のつながる機会が減ったため生じた孤独をいやすため、
つながっている癒しを得るためにペットを求めているらしい。
コロナが収まった時にペットたちがどうなるかの不安はあれど、
求める人たちの気持ちもわかるような気がする。
(本当に「後」のことを考えられるよう、強く願う)

で、空前の、といってもよい、売り手市場にペット業界があるようだ。
ほんの2年前t炉比べて売価は倍以上になっている。
以前から動物愛護法が改正などにより規制が強化され
緩やかに価格が上昇傾向に向かっていたが、
ちょっと考えられないほどの急上昇になってきている。
子犬一頭の価格が、低年式中古軽自動車に匹敵している。

子犬、子猫は入荷すれば即買い手がつく状況だと聞く。
需要が供給を上回っているようだ。
生き物の取引は、生ものだけに、時価は仕方がない。

それほどの活況にあるのに、あいも変わらず繁殖場崩壊や、
多頭飼い崩壊などがネットをにぎわせる。

で、驚いたのが保護団体の譲渡価格も高騰気味になっている。
まあ市場原理はどこにでも存在するからあり得るといえばあり得る。

もともと利益を取らない活動だといっても
人件費も含めた活動費は要るから赤字を補填するのに、
少々多めの負担を求めたいと思うのも無理はなかろうと思う。

思いはするものの、なんか釈然としないものが残る。

いくつかの団体を閲覧してみたが、
市場原理とは関係なく、従来の一部負担金を求める団体もあれば、
得体のしれない手数料を求めている(1年間で6倍に!)団体もある。
ざっと見た感じでは譲渡費用が上がっている団体では、
コロナ以前との比較で平均で2-3万円上昇している。

一般家庭の遺棄・放棄、繁殖場廃業・崩壊以外にも、
繁殖業者からの繁殖引退犬も多数譲渡されるようになっている。
それが悪いというわけではない。
まあそういう仲介をする業者がいたとしてもいい。
が、保護団体という印象とはずいぶん異なるという印象がある。
保護団体は劣悪繁殖業者を根絶する願いがあったのじゃなかったか。
ならば業者の責任において譲渡させるべきだろうと思うのだ。
間違った考えなのか。
繁殖引退犬の中には、譲渡費用が20万円なんてものも見受ける。
内訳はワクチンや避妊費用のほかに医療関係費が挙げられていて、
腎臓・心臓・肝臓疾患とバラエティーに富む。
そういった疾患があれば引き取って後も多額の医療費が必至だ。
慢性疾患を持つ犬を引き取る奇特な方がいるのは
その方に知識と覚悟と経済的余裕があるなら、いいことだと思うが、
果たして条件に適う人が、手を挙げてくれるのだろうか。

ちょっと話題が逸脱した。

でも、どちらも微妙なところで経済の側面を持つ現象と思える。
釈然としない訳は、僕には経済活動(企業)に見えてしまうからだ。

経済原理で譲渡費用が上下する。
それは多くの人が思い描く動物保護活動なのだろうか。
僕は動物愛護・保護団体を批判的に眺めてしまうようになっている。
そういう目から見たなら、動物保護活動は商売に堕したと感じる。

世の多くの人は、どう考えているのだろうか。

ピースわんこの件(裏)そもそもPWJってなんだ。2020-11-01

そもそもの出発は国際NGOだったこと。
NGOとは、国際協力に携わる非政府組織、民間団体のことを指し、国連が定めた民間団体、およそ2500団体が軍縮、人権、開発のほか、環境保全などのカテゴリー別に指定されている。性格としては国内での活動に重点を置くことはあまりない。災害支援などで関わることはあるようです。
NPOも非営利で非政府ですが、日本ではNGOはグローバルな活動をする大きい組織を意味すし、国内で活動する小さな組織のことをNPOと呼んでいる。
で、PWJは二つの顔を持つ非営利組織と自分たちを評しています。

PWJはCivic ForceとA-PADジャパンと三位一体の活動を歌っています。
が、代表理事が共通していました。災害支援活動でも3団体が一体となって活動している。
またCivic Forceは共益基金JAPANの設立者となっています。
東京都渋谷区富ヶ谷2-41-12 富ヶ谷小川ビル2F(旧本部)
PWJ活動拠点は
1.広島県神石郡神石高原町近田1161-2(本部)
2.広島県神石高原郡神石高原町上豊松72番8号
3.東京都渋谷区富ヶ谷2-41-12富ヶ谷小川ビル2階
4.佐賀県佐賀市松原1-3-5まるなかビル6階
5.愛媛県越智郡上島町弓削豊島42番地
4県5か所となります。

いくつかの拠点では複数の団体が法人登記されています。
1.合同会社OK事務所、合同会社ワンコプラス、(株)グローバル・コ・ドローン
NPO法人フェアトラベルジャパン、(株)株式会社グレイスストーン
⒉.一般社団法人仙養ヶ原(2019年09月17日に閉鎖)←無関係
  ピースワンコ、ピースワンコprodogスクール、(株)神石高原ティアガルデン、
  マルクト・プラッツ、アシュティー・アンド・カンパニーズ後移動)
3.(株)フェアトラベル・ジャパン、
4. 特定非営利活動法人アジアパシフィックアライアンス・ジャパン
    2020年9月29日に国内所在地の変更 松原1-3-5 ゼロワン佐賀ビル6階
代表理事 大西健丞 A-PAD CEO → 根本佳織
監事 吉田哲也 共益投資基金ジャパン事務局長
5.特定非営利活動法人瀬戸内アートプラットフォーム
   神石高原町井関6181番地176→近田1161番地2→弓削豊島42番地から移動
   設立時 大西謙亮、新宅正明、井上義雄、本郷順子
   PWJより1000万円借り入れ  事務局:國田

上記にあげる法人のほか関係するものとして共益投資基金ジャパン(井上義雄代表理事)や神石高原町nina、神石高原チャレンジ基金も挙げられる。両団体とも上山実、入江義則両氏が役員に就任している。井上義雄氏はチャレンジ基金にも評議員のように紹介される。
特定非営利活動法人フェアトラベルジャパンはH29設立で(株)フェアトラベルジャパンもほぼ同時期設立。神石高原チャレンジ基金から融資を受けている。NPOの理事はゴ・ドゥファン,前田(根木)佳織,イ・チャンウ,國田博史である。
ティアガルデン内には(株)カシワダイリンクスが牧場を開いていて、【東北共益投資基金】(共益投資基金ジャパン)から融資を受けている。PWJの保護馬事業はカシワダイリンクスに馬を預けている。その馬は現在相馬市へ移動中である。(相馬市にもカシワダイリンクスがあるOrあった。)相馬野馬追の大将を務める人物がカシワダイリンクス代表取締役(現在は妻が就任)で、その妻は現財務相妹らしい。2020年10月現在神石高原町のGCFの引馬体験は休止中です。
ティアガルデンにはPWJが資金援助するほか人材を派遣(國田氏)、マルクトプラッツにも資金人材援助する。
広島県神石高原町近田甲1766番地(株)神石高原ティアガルデン 田邊圭
                有限会社河相工業(ティアガルデン社長→現在は不明)
Drone Scenaryという会社が仙養ヶ原を中心にドローンスクールを運営するとして神石高原チャレンジ基金から融資を受けていますが、(株)グローバル・コ・ドローンとの関係が気になるところです。

人物が各団体で重複しているのが特徴です。団体間での資金の流れも見え隠れしています。

これほどの閉じたサークルになっていることに驚きを覚えます。

ピースわんことアシュティ・アンド。カンパニーズの間でも多額の資金移動があり、その人脈は多方面にわたって広がっている。
ピースわんこへの寄付金の一部はこれらのPWJ関係団体間で資金移動の中に隠れているように思われます。

以下情報ソース
時事COM 牧野雄光・広島県神石高原町長 2013.3.1
https://www.jiji.com/sp/v2?id=20130301top_interview27_24
引退した競走馬の命を守りたい!引き馬で人間と触れ合う第2の馬生を!(ふるさとチョイス)
https://www.furusato-tax.jp/gcf/487
相馬家33代目当主「相馬家の競走馬づくりを内助の功で支えた麻生財務相の妹」
https://dot.asahi.com/wa/2015012300049.html?page=1
日本仕事百貨 いのちを学ぼう
https://shigoto100.com/2016/03/peacewindsjapan-2.html
2016/3/30 遠藤沙紀
【東北共益投資基金】プレスリリース 2015 年 2 月 13 日
http://www.kyoueki.jp/information/docs/
http://www.kyoueki.jp/information/docs/1.teikan_kikinjapan.pdf定款
https://www.civic-force.org/news/pdf/2 2015年度「年次報告書」.pdf

★般財団法人共益投資基金JAPAN   
設立者の氏名及び住所並びに当法人の設立に際して設立者が拠出する財産及び
住 所 東京都千代田区九段南四丁目7番16号
設立者 公益社団法人 Civic Force 拠出財産及びその価額 現金 300 万円 評議員 磯山友幸  代表理事 井上義雄
旧相馬藩(福島県相馬市、南相馬市、浪江町、双葉町、大熊町)から広島県への集
団避難者支援およびコミュニティ維持再生支援事業  NPO 法人 nina 神石高原
https://www.civic-force.org/emergency/higashinihon/npo/pdf/2016_ninaJK_final.pdf
今回は、Civic Force中長期復興支援「NPOパートナー協働事業」の枠組みでサポートしているnina神石高原
https://www.civic-force.org/activity/activity-1375.php

殺処分“ゼロ”で町おこし 「いのちをいつくしむ」高原  磯山友幸(経済ジャーナリスト)
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/4980?page=3
https://www.civic-force.org/news/pdf/2015%E5%B9%B4%E5%BA%A6%E3%80%8C%E5%B9%B4%E6%AC%A1%E5%A0%B1%E5%91%8A%E6%9B%B8%E3%80%8D.pdf
子息の河相道夫氏が父の遺志を継いで参画することになった。PWJと地元が共同出資して作った株式会社神石高原ティアガルテンの代表取締役に就任
資金調達の仕組みづくりやプログラム作成に携わるイノウエヨシオ氏や鵜尾雅隆氏はNPOなどの資金調達を支援するファンドレイジングの専門家。

2015-06-18
7月から本格始動開始! 日本を代表するNGOが広島県に 本拠地を移転した理由とは?
https://isoyant.hatenablog.com/entry/20150618/1434584941
磯山友幸

調べればもっともっと色々出てきそうですが、
ピースわんことからは離れていくやめ、ここでやめます。
見ての通り神石高原町は今更PWJを切れない、
深い関係を築いてしまっていることが分かります。

それは決して悪いことではなかったろうが
暴走気味になったPWJへの対処に苦慮しているのでしょう。
特に町長自身が深くかかわりすぎている。
PWJが資金繰りに困る事態になるのは避けたいと
さらに傾斜していくのではないかとみています。

ピースわんこの件(裏)アシュティ・アンド・カンパニ-2020-10-26

遅れてきて一連のネット上の情報を見ていて、2015年から2016年にかけてピースわんこ事業が性格を変えたように感じている。
2012年から2015年にかけては周到な準備を積み重ね丁寧に進めているのに、
2016年以降とても乱暴になっている。施設の準備が整わぬまま、人員配置もそこそこに
とにかくふるさと納税確保が目的であるだけと印象を受ける。
僕が感じているだけで、初めから何も変わっていないのかもしれない。

何本か前に記していた(株)アシュティ・アンド・カンパニーズが、
いったいどんな会社で、ピースわんこに絡んでいるかが気になった。
はじめはトンネル会社に使って迂回資金を作っているのかと疑ったが、
どうやらこの会社こそがピースわんこ事業の中核だったと思うようになった。

GREEN DOGは大西純子氏の人脈にある。
2015年に在籍していた獣医師はGREENDOG人脈だ。
湘南譲渡センターは、まさしくGREEN DOGにある。
そのほか2010年に招へいした警察犬(PD)訓練士もその一人だろう。
そのほか災害救助犬育成も、セラピー犬育成も、アラート犬も、里守り犬も
すべて大西純子氏の考えから行っている。そう思える。
ピースわんこ事業が(株)アシュティ・アンド・カンパニーズそのもののようだ。

(株)アシュティ・アンド・カンパニーズの設立は2010年5月。
犬の保護の開始もこのころ。人材確保もこのころ。
事業内容はピースわんこのものが中に完全に含まれる
- 災害救助犬、低血糖アラート犬など使役犬(社会に役立つ犬)の育成
 - 動物関連セミナーやドッグスクール講師、ペットセーバーの講師派遣
 - 保護動物の保護や譲渡活動のサポート
上のもの以外にグッズ販売、
ペットホテル、ペット・サロン、ドッグラン運営なども見た記憶がある。
シェルター運営だけがない感じだった。
手法としてPWJの(株)ティア・ガルデンと酷似する。
大枠の容れ物と人材・資金援助を行い、中の業務内容は株式会社が行うものとする。
ピースわんこがあって動物を保護する容れ物を作り、
(株)アシュティ・アンド・カンパニーズに資金援助と人材派遣を行う。
会社自身も独自に人材を集め、何らかの企業活動を行う。
そういう枠組みだったのかと想像する。

で、株式会社として何をして利益を確保するのか。そこが判らなかった。
犬を育成するだけでは利益を生み出せない。
その下に並べているものが利益が出る事業としても
そこからの利益だけで育成事業を行う資金は生み出せそうにない。

そんな時に「日本セラピー犬協会」のひと騒動を知った。
ここの理事長、セラピー犬に価格設定していた。
一頭いくらで売りますじゃないが、寄付金いくらで譲ります。
財務状況がひっ迫し犬たちの飼育状況が悪化していても
セラピー犬でボルゾイだから80万円、今なら半額で、とやったらしい。
この時はあまりの攻勢に10万円渡して引き取ったとのことだ。
理事長が執拗に迫ったのは前例があったからだろう。
つまり寄付と引き換えにセラピー犬が欲しかった人がいたということだ。

2015年にGREEN DOG湘南での大西純子氏のインタビューがある。
インタビュワーはDOGplusi = アルジャー京子氏のようだ。
アルジャー京子氏はピースワンコprodogスクールとの関係も深い。
ともあれインタビューは、多くの人に違和感を持たせた一節がある。

インタビュアー「生活のお金を得られる手段にならないと、
最終的には長いこと続けられないと思うんです。」
との問いに
大西純子氏「行政では不向きなことなんです。逆に企業でも、利益が出ない事業はできません。その間を担うNPOだからこそ可能なんです。(略) その感覚で言いますと、先ほどもちょっと出ましたが、犬は「商品」ですし、もらってくれる里親さんは「お客様」
と返している。

このやり取りを、日本セラピー犬協会理事長の考えと重ねて考えると、
株式会社である理由になる。利益を生み出しうる存在になる。
そしてその考えを頭の中で育てていくと意外とうまくいく。
三方良しな図が可能だった。

NPOが資金を集め、犬を保護し、簡単にしつけ、譲渡する。
その間に、株式会社が委託を受け訓練し仕事のできる犬に育て商品価値を付け、
実働製品として完成した犬はPWJから譲り受け(有償可)
必要とする人、必要とする法人などに貸与、もしくは販売する。(利益)
水準に達しない犬をPWJからの譲渡犬にする。(無料or飼育費一部負担)
事業として成立できる。そして案外悪くない。
越えなければならぬ課題は多いけれど社会活動にもなる。

犬が好きな人のうち、犬を飼ってから訓練所に預け
犬の買値の何倍もの費用を払い訓練を受けさせる人たちがいる。
ドッグ・スポーツに興じる人がいる。
ほとんどは自分自身がトレーナーの支援を受け
犬と一緒に成長することを楽しむ人たちなのだが、
なかには優秀な犬を譲り受け成果だけを欲しがる人もいる。
欲しい能力を持った人なら大枚をはたいてでも欲しい人もいる。

うん。妄想です。妄想に違いないと思うのですが、
妄想が妄想に終わらず、実現する余地はある。

アシュティ・アンド・カンパニーズはprodogスクールを運営する。
(ピースワンコprodogスクールともされるが)
ここから毎年10名近くのトレーナーを生み出している。
多くの遺棄・放棄犬を扱いしつけ訓練が豊富に経験できる。
丁寧に接していけば優れた資質の犬を選別し、お仕事犬も生み出せよう。
災害救助犬訓練センターでは、共同練習するドッグ・スクールもある。
このドッグ・スクールはアラート犬育成にも協力し挑戦している。

大西純子氏の人脈は広い。

日本IDDM ネットワーク
https://japan-iddm.net/cutting-edge-medical-technology/iddm-alertdogs/
上は日本IDDM実施のGCFだ。
アラート犬ができるなら心強いのは間違いがない。

現時点では実証(実験)段階だろうが、
訓練方法が確立でき、量産化が可能となればビジネスチャンスでもある。
大西純子氏の活動はアシュティ・アンド・カンパニーズの
FACEBOOKなどでも確認できる。一度見てみるとよい。
明らかにピースわんこと違う丁寧さが見える。
どこで見たのか、大西純子氏が
ピースわんこはPWJとは別だったのじゃない、と言ったとか言わないとか。
事実であれば合致する。僕の妄想に。

いくつか乗り越えるべき課題はあるが、僕は肯定できる。

ベンチャー企業の発想と、従来の動物保護哲学は
全く受け入れられない関係ではないと思うのだ。
日本IDDMが協力する動機は当然ある。
今も続いている金集めありきの活動に見える部分は
大西純子氏の構想から外れた結果なのかもしれない。
こっれらに肯定できるとはいっても、経過がよくない。

ま、妄想に過ぎないのだから考えても詮無きこと。

ピースわんこの事業を考えるなら、
この辺り着目し自分で見られるのもいいと思う。

妄想が事実に近いと仮定してもぼくは次の点で
問題がPWJ,神石高原町、広島県の中に確実にあると思う。
やはり誰かに暴いてほしいものだ。

次回はPWJを中心にした人物・団体関係についてみる。

補足
https://peace-wanko.jp/prodog.html
ピースワンコprodogスクールの告知です。
3か月ちょっとで取得って、すごいなあ。
ピースワンコ・ドッグトレーナーだそうです。
それにしても人脈の広いこと。著名人多数。受講したくなるよ。

セラピー犬でもひと悶着あるらしい。2020-10-20

ピースわんこのことをいろいろ考えていると古くから友人から、
動物愛護団体とセラピー犬育成団体との間で
トラブルが起こっているようだと教えていただいた。

僕は動物愛護・保護団体には関るつもりはないのだ。なのに…。
ピースわんこのことに首を突っ込みに行ったんだから、
ついでや見たやろないかい。見に行った。懐かしの名前をまた発見。
ピースわんこで発見した懐かしの団体とは別の和歌山の団体。

うーん。

やっぱりこの業界(愛護・保護・NPO) はややこしい。

とりあえず問題になっている団体の反論が次
http://animal-t.or.jp/
それでNPO法人ポータルサイトにある法人情報が次
https://www.npo-homepage.go.jp/npoportal/detail/014003482
反論を招いている団体の発信が次
http://blog.petsatooyakai.com/archives/52232302.html
もう1団体の発信は次。申し訳ない外套記事は自分で探して。
https://ja-jp.facebook.com/wanlife1

どの団体がどうという気はありません。
どちらも一所懸命頑張っている人たちがいるだろう。
ただ、誰かがごまかしている。
ごまかしているとしたら反論者かな、という印象。

法人情報を見れば急激に財務状況が悪化している。
(犬の)飼養費は両年度の会計で見れば30%落ちている。
少なくとも犬の飼養費に関してはコロナなど関係なく減っている。
(コロナ前の2年度の報告だから)
それから会計年度は6月〆なのに今年度分がまだ届いていない。
提出は3か月以内が原則じゃなかったっけ。
こういうのは大概運営スタッフが離れたとき起きるようだ。
熱意ある職員が離れるときは、たいてい運営に不満を感じてかな。
残っている人は、何とか犬達を良い状態に保ちたいから、かな。

それにしてもセラピー犬になるほどの犬を、
引退したからといっても、ああいう犬舎でいさせていいのと愕然。
見れば老犬ホーム事業もしているじゃない。
ここには預けたくないなあ。

なんでもいいけど、騒動が収まったら犬の飼育環境の改善をよろしく。
働いてきた犬たちが哀れすぎる。
今回ばかりは無条件で保護団体側の肩を持ちたくなっている。

ピースわんこの件(裏)救助犬事業2020-10-19

(裏)とした内容のみ見たい人は、かなり下のほうの
数字が固まって出てくるところから見てください。

救助犬について詳しく知らない方もいるだろう。僕が知っている限りのことを記してみる。僕はIRO国際救助犬B認定試験に合格できた犬の所有者だった。自らがハンドラーになるのは能力不足であきらめたが、いちおう訓練や試験の内容は知っている。知らない世界を知るのも存外に楽しい経験だった。
その犬のことを書くと寄り道が過ぎるので、さっそく。

IRO国際救助犬認定試験は犬の教育社会化推進機構 (OPDES) や救助犬訓練士協会 (RDTA)などが担っている。(参加・見学しました)JKCも救助犬試験を行っている。そのほかにもいくつかの団体ができているみたいだ。(これらは全く知らない)救助犬の中でも捜索に特化している感じだ。捜索以外にも水難救助や山岳救助などもあるそうだが、日本で認定制度があるかは知らない。臭気選別、臭気追跡と同じく犬の嗅覚を利用したものだ。ただし鼻の使い方が異なるところもある。空中の匂いを取るところなどがそれだ。
認定試験は服従・熟練・捜索に分かれている。服従はオビディエンス競技を想像してもらえればよく、熟練は匍匐前進・梯子のぼりなどの障害物踏破・遠隔操作です。この二つの種目は犬を動かす力が試されます。捜索は災害現場を想定した会場で行います。広域捜索と瓦礫捜索があります。広域は自然環境下での捜索でエリアが広大になります。瓦礫は倒壊家屋などを想定します。一定時間に隠れている要救助者を発見しないとなりません。A段階では2-3人、B段階では3-5人だったように記憶しています。見た感じではハンドラーの力量が必要なのは広域だと思いましたが、実際のところはわかりません。ちゃんと訓練したら犬ならどちらもこなせるでしょう。ハンドラーの知識や経験、犬とのチーム力が求められるものと感じました。B段階まで達した犬であっても不慣れなハンドラーが扱えば服従か熟練で脱落することもあります。(僕がこの口でした)
IRO認定試験の参加者は実働を視野に収める警察犬訓練士や嘱託警察犬訓練士もいますが、ドッグスポーツとして取り組む人もいます。たいていは訓練士かPD訓練士に師事する飼い主ハンドラーがチャレンジしています。
犬の適性は、臭気をかぎ分ける能力があること(臭気探知力が落ちるショート・ノーズは不適)、臆病(特に破裂音など)が過ぎる犬、人や犬への攻撃性が抑えられない犬は不適です。不向きな性向があっても訓練次第では乗り越えられる犬もいます。
僕の犬は訓練士さんに週1回預け訓練・ハンドリングしていただきました。運動能力や不安定な足場などは平気だったけれど、破裂音(花火まつりには震えている)が苦手で克服にずいぶんてこずったようです。それでも何とか訓練士さんと一緒なら克服でき、5歳ころにA、7歳ころにBを突破しました。僕にちゃんと取り組む能力があればもっと早く合格していたでしょう。日常の訓練を継続していないと成長が遅滞します。
費用は訓練士さんへの訓練費、受験料、遠征費など合わせて400万円くらいだったと思います。都合6年間の額です。
救助犬試験に合格したからといって、いきなり現場で活躍するのはむつかしいと思います。犬・ハンドラーが一体となった活動を繰り返し経験値を高める必要があるでしょう。

前置きが長くなりました。ピースわんこプロジェクトに含まれる救助犬育成についてみていきます。
2010年に夢の丞ほか4頭を救助犬に育成するころ、2名の訓練士(PD訓練士1名以上)をPWJは採用しています。2011年には夢の丞と杏を継続して救助犬に、あと2頭をセラピー犬に転換向させ、さらに候補犬に4頭加えると発表しています。同年11月には新たにハルクを導入します。ハルクのA合格が2014年、夢の丞、杏ともピースわんこから認定試験に合格したとの記事は見つけられません。実際に現場で働けるなら問題はないと思います。が、いささかけったいやなあと思っています。ピースわんこのお知らせではセラピー犬活動が報告されてるのだから、ハルク同様お知らせしていてもいいのに。とにかく現場で働けるのなら問題なし。夢の丞が初出動でもハンドラーが経験豊富なら成果が出ていて不思議はない。
ピースわんこの災害救助犬訓練センタは、それは立派です。他の訓練所とも共同訓練しているようです。
【前編】災害救助犬育成現場を視察してきた!
https://www.docdog.jp/2017/09/magazine-peacewindsjapan-01.html
【後編】災害救助のプロに聞く、一般飼い主にできること
https://www.docdog.jp/2017/09/magazine-peacewindsjapan-02.html

広島県への事業報告書に見るピースわんこ事業     単位(万円)
     2015 2016 2017   2018 2019
救助犬事業 5930 9838 12875 7677 医療・レスキュー事業31967
従事者    6 6  10   10           15
保護犬事業 25041 47025 80153 98017            96280
従事者   22 38  62   82           93

PWJではパスワードがないと見られないけれど、県には提出していたのでPWJの報告からピースわんこ事業のみ抜き出してみた。ま、パスワード設定するわな。誤解もくそもないわな。
保護犬事業は各譲渡センターも含みます。
7か所とも2名以上の体制で、14名以上が各地に散らばっている。
救助犬育成事業も、もともとピースわんこ事業といっていたから
保護犬事業との ダブルカウントがあるかもしれない。
2018年度の事業報告では、
2019年1月31日までに譲渡頭数が1000頭を超えたという記述もある。
表では救助犬事業としているが「捜索救助チーム育成」が
PWJの事業分類である。
悲しいのは2016年の報告では「資金調達」との分類があり
中身は「資金調達制球力の高い犬の保護事業」に注力と書かれていた。
犬好きのことをリサーチしてるんだ。愕然。
2019年には、それまでそれぞれの派遣事業ごとに分散していた
災害支援派遣費をまとめてきた。
PWJではよくある費目の割り当て変更だ。
それ自体は問題がないが、
ピースわんこ事業から切り離しているのかなと思う。
2019年には「馬保護事業」で686万円ばかり使用する。従事者は1名。その馬は相馬市に行くことがあるそうだ。
こちらはまた別の話です。そのうち出てきます。

上とは別に2018年の会計報告で但し書きがありました。
前払いではスコラ犬舎土地借用量355000円が(株)帝釈峡スコラ、
捜索救助チーム業務委託費900000円が(株)帝釈峡遊覧船に
年額がいくらになるかわかりませんが支払われている。
生駒譲渡センターの家賃は297864円だそうだ。
湘南やら世田谷はもっと高そうだし、
7か所の家賃で年2000万円くらいいってるんじゃないか。
2017年度の会計報告で近親者との取引が載せられていて
理事長が理事長として就任する4団体と、
ピースわんこ事業を推進してきた理事長妻が代表取締役につく企業が挙げられていた。
「アシュティ・アンド・カンパニー株式会社」というんだが、法人情報を探したら救助犬の育成などなんだそうだ。…。
外注費で267364204円とある。…。
なんだこれ?2016-18年にかけて現れる数字だけれど。

(裏)とした理由わかっていただけます?

頭を抱え込むのもわかってもらえるでしょう。

ピースわんこの件(表)2020-10-17

PWJをめぐる騒動は時間軸ではおおむね次のような流れになる。

●私たちは、皆さまが飼っておられる愛犬と同じように、保護する犬たちにも可能な限りのケアを受けさせたいと思っています。広島県神石高原町の活動拠点では、殺処分ゼロを目指し、施設の収容能力を当面300頭に増やすことを目標に犬舎を増築していますが、保護する頭数が増えれば増えるほど医療費もかさみます。1頭でも多くの犬を殺処分から救い、病気やけがをしている犬たちものん太と同じように温かい飼い主さんに出会えるよう、また、たとえ里親さんが見つからなかったとしても病気の苦痛を和らげてその生涯を幸せに暮らせるよう、犬たちの医療費を支援していただけないでしょうか?2014/07/06
●大西純子氏のインタビュー。2015年3月17日(杉本氏記事に紹介)
http://www.dogplus.me/pets/999/C999902/20150310001/
●PWJは1000日計画の期限までに、犬舎を3倍の600頭規模にし、譲渡センターも新設する計画です。600頭という施設の規模は、上記の年間約850頭(月約70頭)をすべて保護したうえで、うち半分以上の犬を半年程度の間に里親さんに譲渡できると仮定して出した数字です。来年6月以降の殺処分を止めるためには、最低限それだけの犬舎が必要です。譲渡が難しい犬もいるため、保護頭数はその後もしばらくの間は増え続けますが、それに対応して犬舎を増築します。2015/09/30
●私たちの「殺処分ゼロ」とは、動物愛護センターに持ち込まれる犬のうち、愛護センターの獣医師の診断でもう助からないと判断され、安楽死させられたり、センター内で病死してしまったりした犬を除く殺処分対象の犬をすべて引き取り、いわゆるガス室を使った無差別的な処分を止めることです。私たちは愛護センター側に対し、これらの犬を殺処分する前に必ず私たちに連絡するよう依頼しています。2015/11/07
●「日本の保護犬猫の未来を考えるネットワーク」PWJへの公開質問状2017年1月
https://inunekonet.wixsite.com/openletter-pwj
●杉本彩氏のブログ「「週刊新潮」掲載のピースワンコ・ジャパンの記事について」
2017年5月11日
https://ameblo.jp/sugimoto-aya/entry-12273645509.html

●週刊新潮2017年5月10日号に対するPWJ見解
https://peace-wanko.jp/news/252
●2018/06/25 ピースワンコからのお知らせ(お知らせページはPWJの発信多数)
狂犬病予防注射に関する現在の対応について
https://peace-wanko.jp/news/1490
●女性セブン2018年12月20日号の内容。(獣医師の告発)
https://www.news-postseven.com/archives/20181207_819019.html?DETAIL
●週刊新潮、女性セブンの記事に対するPWJの見解。
https://peace-wanko.jp/news/2055
●週刊新潮2018年9月12日号に対するPWJ見解
https://peace-wanko.jp/news/1697

公開質問状と回答は大雑把に書けば以下。
「災害時に向けた危機管理体制について」(避妊・去勢)
→他業種(ペットショップ・家庭飼養)と比較し、リスクは同等としている。施設そのものの強度などから災害が起きることはないとしている。
その他「殺処分ゼロが途切れていること」について「不妊去勢手術について」「広島県内の野犬および放浪犬の捕獲について」「ピースワンコ・ジャパンプロジェクト」についてなど質問が投げかけられている。回答はHPに記載している。行政機関に聞いてくれという論調だ。
数値を聞く質問に対しては
広島県および同県内の自治体からの犬の引き取り数 
    よくある質問Q&A に記載。
貴団体から譲渡された犬の総数
    よくある質問Q&A に記載。 
ピースワンコ・プロジェクトとしてこれまでに実施した不妊去勢手術頭数および譲渡成立後、飼い主による手術実施数(雄雌の内訳含む)
(上記1~3については、2013~2017.2月まで年度別でお答え下さい)
   期間では12頭(1-3-6-2)」 各家庭は把握していない。調査中。
現在の貴団体関連施設内の犬の総数および不妊去勢手術済の犬の頭数(雄雌の内訳含む)
   3/27で1166頭 うち手術済み27頭
保護収容時点での妊娠率
   保護時妊娠は23頭、出征数150頭(含む死産)
県内で行った野犬および放浪犬の捕獲数
   広島県に尋ねよ
現在、貴団体関連施設に勤務する臨床獣医師数
   3人が勤務
現在、神石高原町の施設で犬の世話をするスタッフ、ボランティア数
   よくある質問Q&A に記載。
貴団体すべての関連施設および一時預かり宅における子犬の出生数
(施設内の繁殖行動の有無ではなく、妊娠した成犬の収容に伴う対応)
   発情期の犬は隔離室に入れるか一時預かりボランティアに預ける

もっと挙げてもよいけれど、たいして違いはない。
一言でいえば全頭引き受けに対する見込みが甘すぎる。施設の拡充の必要性も十分理解していて、準備不足は認識している。なのに突っ走ったのはGCFに予想以上に反響があり、見込み発車したのだ。生体を預かる認識に乏しいと断罪を受けて当然と思う。
ま、これは表に見える部分からだけの事柄から言えることで、裏事情を合わせればとんでもない怪物を引き入れましたね広島県。と嘆くしかない。
以前にも触れたがこの状態を生み出したのは神石高原町が一番罪が重い。次いで広島県だ。どうもそれ以外にもいろんな有力者が(意識していまいと)協力している。

ピースわんこ事業を語るには「夢の丞」のことから書かないとわかりにくくなる。
少し振り返ってみよう。
殺処分寸前だった犬を愛護センターから引き出し救助犬にする試みをしだしたのが2010年から。警察犬訓練士(PD)を職員に迎え、4頭の犬の訓練に着手している。メディアで報じられ活動に多くの寄付を受ける契機になった。最初の犬たちの救助犬適正はあまりなかったようで、「夢の丞」「杏」は救助犬として育成を続け、他の2頭はセラピー犬にするとしている。(2011年)その後より訓練性能に優れている「ハルク」を導入し、救助犬育成をしている。犬の保護自体は2009年の災害出動あたりから開始していたようだが、実態は被災者からの犬の預かりのように読めた。正式に保護犬事業を始めたのは2012年で2013年には889万円の寄付を得ている。このころから「殺処分0」を語りだしていて寄付額は2014年に2366万円、2015年にGCFが可能となり一挙に巨額の寄付金が集まるようになった。
ピースわんこと名乗ったのは、(もう読み返す気力がないから不確かだが)2012年。この時のHP上の表示は「ピース・わんこ」が別団体と錯覚させるようになっている。
どういうことかというと傍証にできるものとして初期のニュースレターに
「ボランティアの他にも、新聞紙・タオル・首輪・リード・消毒用剤など物品寄付として送っていただけると助かります。
▽ 物品寄付の送り先はこちら
〒720-1702 広島県神石郡神石高原町上豊松72-8  ピースワンコ・ジャパン まで」
との表記が残されている。これは2013年のものだ。この住所はよく覚えていてほしい。裏事情で多分出てくる。(はず)
ほかでもピースわんこ・ジャパンのところに特定非営利法人という記載があったものを見たようにも思う。(不確か)

まあ、ざっとこんなところです。表の流れは。

公開質問状を送った側の感性も、僕には実は理解できないところがある。
反対に表の部分だけ見ればPWJの考え方に共感できる部分がある。
と、言ったってPWJが保護団体を名乗るのは間違っていると思います。

表の部分だけで語れば次のようになります。

そもそも動物を収容するのは自治体が果たさなければならないよう法律はなっています。
そこに度重なる動物愛護法の改正とそれにかかわる通達などで
さまざまなことが進められている。
例えば、無条件で引き取らなければならなかったものが拒否(指導等)が可能になり、
愛護センターからの譲渡条件も緩和されてきて、今は委託が可能になった。
最初は動物愛護団体といえど引き出しはハードルが高かったわけだ。
殺処分も(自治体が)減らす努力が求められるわけで
委託が可能となったことで、随分と殺処分が減ってきた。
ここらの経緯は僕は消極的ではあるが成果と思っている。
委託であれば保護団体に対して委託料を払うことができるだろうし、
良心的な団体には助けになりそうだ。よいことだ。
が、世の中っていい人ばかりがいるわけじゃない。
団体を見極める力が(行政が)求められる。
ちょっとばかし不安要素はあるものの、少しずつ前に進むに違いない。

今回のPWJが全頭引き出しするには、行政は事前に細部を聞き取り検討しているはずだ。
それから他団体との取り決めもあったはずだ。
PWJに、年間1850頭も処分(譲渡と飼養)を投げることの意味を考えなかったのか。
初年度の800頭でも、相当に無理な数だ。
PWJがシェルターを増設し始めた2014年ごろには打ち合わせされていたはずだ。
もししていなければ自治体の怠慢で糾弾すべきだ。
神石高原町も、GCFを実施するために屋根を貸したわけだ。
PWJの中で何が行われているかを把握しておく必要がある。
だから公開質問状とは別に、自治体に対して情報公開請求をするべきだったと思う。
今でものらりくらりと自治体は問題から逃れ、
どうも水面下で打開策を練っているのではないか。そう思わせる。(裏事情で書く。多分)

PWJの避妊・去勢についての考え方は共感できる。(部分がある)
うちの犬たちは基本しない。そのために犬同士のトラブルがないよう注意している。
発情期の犬がいれば、(飼い主が無知で出血が終われば大丈夫だなんて言う)
せっかくドッグランに来たけれど仕方がないから、即立ち去る。
発情中のメスの匂いはオスを狂わせる。匂いがあるだけでオス同士衝突する確率が上がる。
去勢したオスだって狂うのだ。怖くていられない。
交尾はさせないでいられても、狂う犬がかわいそうすぎる。
だからシェルターで避妊・去勢をしないというのはどんな言い訳したってまずだめだ。
4200平米の犬舎?3000頭近くいるんだから狭いでしょ。管理など無理。
隔離する?犬の鼻をなめるんじゃない。救助犬が人を見つけられるのはどの能力だ。

殺処分は薬殺を含めない?
「獣医師の診断でもう助からないと判断され、安楽死させられ」を除く。
PWJのほうではQ&Aに記しているから約束通りって、そりゃ無茶だ。
ふるさと納税の募集には記していないし、
ピースわんこの呼びかけにも書いていない。
これじゃ昔の保険契約とおんなじ。錯誤を狙う悪質行為と思う。
小さく(効果を保証するものではありません)とする手口に見える。
薬殺を除いていいのなら殺処分ゼロは達成している自治体があるぞ。
5年以上前に。

そのほか虐待死を疑われたことも不起訴だから問題がない
狂犬病予防接種の言い訳がバルボに予想外に急激に増えたから。
感染症対策は基本でしょ。
愛護センターでも診ているし、ピースわんこにも獣医師が3名いる。
蔓延するまで気づかなかった?
1850頭といえば広島の前年実績から考えれば
他団体などの参入が全くなくなったということになる。
ほぼ自動的にPWJが引き取っている。
これは県との取り決めがないとできない。
どうしても引き取り手の見つからないものについてではないだろう。
なぜこのようになったか、その理由を明かすこともせず、
混乱しましたはない。
混乱するほどの状況なら個体管理はできていない。
繁殖制限を個体管理でしているとは回答できないと思う。

まさしく展望なき参入。哲学なき活動。

安楽死が許されるのなら、もう助からないと獣医師が判断したなら薬殺が許される。
本当にそういう精神であるのなら…

いやよそう、思い浮かべただけで身震いする。

終わりにアニマル・ライツの発信をいくつか紹介しておく。
アニマル・ライツは主張の多くがもっともだと思うが、
僕はそのすべてが正しいとは思いたくない。
でも殺処分ゼロをありがたがる風潮への危惧は共有する。
殺処分ゼロ論議では、しばしば引き合いでドイツが挙げられるが、
その取扱い(部分的利用・ミスリード)のアンフェアさにも警鐘を鳴らす。
日本のペット事情が良くないのは確かだが、
動物保護至上主義者(主として似非)たちの広報活動が
僕らを惑わせていることにも気付いてほしい。

アニマル・ライツセンター・レポート
薬殺処分 レポート
https://arcj.org/issues/partner-animals/cat7
二酸化炭素による殺処分の現実
https://arcj.org/issues/partner-animals/cat6/
引き取り拒否は動物を救うのか?
https://arcj.org/issues/partner-animals/partner686/
犬と猫の行政での殺処分数
https://arcj.org/issues/partner-animals/cat5/
殺処分の問題は、殺処分がなくなっても解決しない
https://arcj.org/issues/partner-animals/partner398/
諸外国における犬猫殺処分をめぐる状況
https://arcj.org/issues/partner-animals/cat8/

ピースわんこの件2020-10-16

PWJと活動に反対する人たちの発言を読み込んで
僕なりにまとめようと思ったが、難航している。

公開質問状や幾人かの記事は読んだ。

で、知っている知識(誤りも含まれるが)を総動員して
結構な量の文が完成した。
何度かはやとちりしてしまったので、
今度はアップ前にしっかり確認しようと思った。
どうしたって銭金の話が出てくる。

で、確認しているうちに見落としていたところがあって、
その周辺を調べていたら、
神石高原町の法人登記がめちゃくちゃにややこしい。

これらを見ていたらめまいがしてきた。

だからもう少し時間がかかる。

うーん。

関わりに行ったばかりに人間不信が倍ましになりそうだ。

できたら20年前の、まだ他人を信じていたころに、戻りたい。

誰も見ていないと思うけれど、
もし待っている人がいるならもう少し待っていてください。
できるだけ整理してアップします。

シェルターで殺処分ゼロは無謀です。2020-10-08

かって僕は「エンジェル・シェルター?(しつこい)」
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2007/02/08/1170742
との記事を書いたことがある。13年も前になる。

「広島ドッグパーク崩壊レスキュー」というものがあり、
保護団体の行動や言動が物議をかもした。
支援金を多額に集めシェルター構想を掲げた団体に対して
その継続性や効果に疑問を持ち書いた。
興味があれば見ていただいてもよい。
だらだらと長い分になっているので
要旨をまとめると接ぎになる。

1 遺棄は放棄の現状を変えないと永遠に保護し続けることになる。
2 終生飼養することになるため収容頭数がすぐに限界になる。
3 最低限の飼育環境維持に大きな敷地建物が必要なこと。
4 施設運営スタッフの確保が必要。

1000頭規模と計画が語られていたので、その数で経費を考えました。
運動に必要なスペースや犬舎で最低6000平米以上必要で、
初期建設費が1億ほど。
スタッフの駐車場、来訪者駐車場など合わせたら、
また十分に健康的な運動スペースを確保するなら
敷地も建設コストももっと必要だろうということ。
建設経費の次には、訓練スタッフや飼育担当者等スタッフがいる。
それに設備維持・日常管理業務などで総勢80名程度人員が必要。
人件費は少なく見積もって年7000万(スタッフの1/3が常勤正規職員)
ほかはボランティアで無給か、低賃金の臨時スタッフで支える。
目的を十分に果たすには1名に15頭が限界値だろうと思いました
飼育にあたり餌代や光熱水費、運搬に必要な車両代に燃料費
なんじゃかんじゃで人件費込み月900万は経費が必要とした。
年間で最低1億。書かなかったが医療関係費が上積みとなる。

正直少なめだと思っていたのです。
頭の中だけでのシミュレーションです。
実際には倍はいるかなとの感触でした。

PWJの経費を見れば倍でも足りなかったようです。

だからシェルターを乱立させ殺処分ゼロを目指す保護活動には反対しました。
とにかく元を絶つ。それが進まないとシェルターの崩壊が起きると思ったのです。
シェルターが崩壊し、シェルターレスキューが起きると予想しました。

PWJの行く末に、この危惧が当てはまらないか心配しています。

勇気ある撤退が、真剣に議論されるべきではないかと考えます。

注意深くPWJの発信を読めばわかると思います。
全頭引き揚げ開始5年で3000頭が施設にいます。
野犬なので譲渡に適合しない個体が多い。
また、大きな疾患や障害を持つ個体も多そうです。
引き受けはしても譲渡希望がないに等しいでしょう。

すでに毎年2-300頭は施設内で死んでいるのではないかと思います。
頭数は少ないかもしれませんが、死んでいないほうがおかしいのです。
なので事業開始からの引受け頭数は、たぶん4000頭に達すると考えています。
データ的に考えれば、すでに800頭程度が死亡している事態がありえます。
引き受ける犬の年齢が平均分布と仮定すれば、
つまり1-15歳の犬が各年齢ごとで200頭以上と考えてよい。
犬の平均余命は15歳には届いてないはず。
野犬であれば、実際には12歳くらいまで落ちるのではないかと思います。
毎年新たに引き受ける頭数は600頭以上。
もしかすると死亡数+譲渡数=新規受け入れ数となる平衡点が来ているかもしれません。
PWJでは施設拡充を今も行っているようなので増加は当面続き、
死亡数+譲渡数=新規受け入れ数となるのが保護頭数5000頭当たりと想定しています。
それでも今の増加数であれば、あと4年です。

3本ほど前に書きましたが、
PWJへのふるさと納税・一般寄付は、今のところ独占的だから集中しています。
が、同様のプロジェクトがGCFで乱立すれば集金力は落ちていきます。
資金がショートする可能性はとても高いのではないかと思います。
保護活動家がPWJ同様の取り組みを検討されても不思議はない。

この活動に夢を見るのはとても危険なことだと思います。

PWJの発信、または賛同者の発言から類推した、僕なりの想定です。

これからPWJへ疑義を投げている方の発言を読み込んでいきます。
そこから見えるものは、また整理し書いてみたいと考えています。