「そらん」。満9歳。2012-04-16

とうとう満9歳になった。
「ごお」もジョンも越せなかった10歳の壁。
今の元気な「そらん」を見ている限り、
10歳の壁は越えてくれるに違いない。
超えるに違いないと希う。

若いころは無尽蔵な体力を誇っていた「そらん」だけれど、
この一年で老いが目立つようになってきた。
ちょっとした段差で躓いたりは以前からあったけれど、
そのあとの姿勢制御に違いが出る。
立て直せず倒れたりするようになってきた。
2時間でも3時間でも動き通しだったのに、
1時間も遊べばのんびりと寝そべることもある。

もともとが甘えた犬だったけれど、
最近の甘えたぶりは"らしく"ない。

随所に老いを見ては悲しくなる飼い主なのだ。

とは言ったって、「はいら」に比べればはるかに活動的。
満5歳の犬のほうが9歳より動かないとはどんだけ!

老いを感じるとき2011-09-27

「ごお」が8歳になったころから、
たとえば水泳で、流れに抗う泳ぎができなくなり、
たとえばボール遊びで、ブレーキが利かなくて転ぶ。
悲しいことに老いの徴だったわけだ。

最近「そらん」にも徴が見られる。

たとえばAウォークで、以前なら助走なしでも軽く上ったのに、
最近ではあと一歩が届かなくなっている。
たとえば脱走の時、高々120センチの柵を飛び越えるのを失敗する。

去年では考えられなかったことだ。

「はいら」とのボール投げでも、
少し出遅れたら走るのを中止してしまう。
以前なら10メーターほどの出遅れなら、
追い越せたのに、それが難しくなったようなのだ。

まだまだある。
訓練用のひも付きボールはよく跳ねる。
うえに向けて投げれば一度目のバウンドは
ほぼ僕の身長より高く跳ねる。
そのボールをキャッチしようと跳んだとき、
全然高さが足りないことがある。
これも去年では考えられないことだ。

「そらん」がほんとに跳んだときは、
後肢は僕の胸にまで届いていた。
だから頭は僕の身長を軽く超えて2メーターに届いていたと思う。
現に「そらん」は2メーターの塀なら、
足がかかれば乗り越えられた。
ところが今では160センチの塀を超えようとして失敗し
後ろ向きで落ちそうになることもしばしば。
そういえばボディバランスにも陰りがある。
障害物を飛び越えるときに、
「そらん」は足をつけることが多い。
その時つけた場所が予想に反して大きく揺れても、
以前ならその場で姿勢を修正していた。
近頃では空中での姿勢制御ができきれず、
着地の際に大きくバランスを崩すようにもなった。

そのどれもが、老いの徴なのだ。

「そらん」の老いに、穏やかではいられない。

そろそろ…ビクビクものなんである。2011-03-11

「そらん」が間もなく8歳になる。

少し胃腸が弱いという以外には健康そのもので、
いまだに病気の一つもしたことがない。
子犬の時から並はずれたジャンプ力と
持久力抜群の体力とで、
数々の武勇伝(飼い主にとっては赤面)をものしている。

衰えなどみじんも感じさせない爆裂ぶりは健在なのだが
やはり顔は真っ白になってきたし、
体を触れば筋肉の量が減ってきたなと感じる。
考えてみたら老犬期の入り口に立っているのだと思い知らされる。

8歳を超えたころに「ごお」はがくんと体力が落ちた。
そして9歳になるころに発病、
その後1年を過ごすことなく他界。
「そらん」もなにが起きてもおかしくない年齢になってしまったのだ。

毎日の「そらん」との付き合いの中で、
体をべたべた障りまくる。
少し前までなら、何も考えず、てんてん、、ごろごろしてた。
でも今は手のひらを目にして異常がないか探るようになった。

つい先日は、注意してみているつもりでも
見落としていたできものがあると教えられた。
米粒ほどの小さな脂肪球。
大したものではないだろうと思ったものの、
やはり気になって仕方がない。
最初の兆候を過小に評価してしまう愚は避けたい。
さっそく医者に行く。
簡易検査では悪性の兆候はないという診断だった。
経過観察をしていき大きくなるようなら対処法を考えましょうとなった。

大きくなる様子もなく推移していたけれど、
3-4日観察を怠っていたら、できものは消えてしまっていた。
なんやったんやろかとは思うが、
とりあえず消えたことはめでたい。
変わらず元気いっぱいなことと合わせ、ほっとしている。

そろそろ大きく健康状態が変化する年齢に差し掛かってきたから、
ちょっとした変化にビクビクする日々が来たようだ。

そらん、再会と別れと2011-01-09

昨年末は、ブログでは書かなかったが、
12月17日にはドギパ、
12月25日にはパートナーズハウスへと遊びに行っている。

ドギパでは10月に久しぶりに会ったウィンディーが、
ちょうど記事を載せたころに亡くなったと知った。
「ごお」、ボス、ジョン、「はいら」を別格にして、
「そらん」が大好きな犬は松山君を含め10頭くらいしかいない。
その中でも長老のウィンディーが逝った。
15歳の大往生だったという。

17日にはレイだけが来ていて、
それなりに「そらん」は喜んでいたけれど、
ウィンディーに示すほど甘えてはいない。
「そらん」の甘えられる相手が、また一頭いなくなってしまった。
さびしい限りだ。

25日は、ほんと久しぶりにパートナーズハウスに行ってきた。
「ごお」生存中は2週とあけずに行っていたけれど、
「そらん」は温泉につかるでもないし、
プールの時期以外は足が遠のきがちだ。
以前は「そらん」の大好きなグレートデンのクルがいたから、
遊ばせてやるために、よく連れて行っていた。
でも、クルがよその犬を嫌がりだしたとのことで、
「そらん」は甘えたいのに、
挨拶だけでもさせてもらえなくなってしまった。

そのクルがいた。
もう10歳近いはずだけれど、まだまだ元気そう。
で、どうやら僕と「そらん」のことを覚えていたのかも。
「そらん」も覚えているようだ。
通常未去勢の雄犬となら無視するか、唸るかするのに、
鼻を鳴らして呼ぶ。
クルも事務所のカウンターによじ登り来ようとする。

この日はクルを制御できる人がいなかったから
正式な対面はできなかったけれど、
もし旧交を温めるようになれるのなら、
月に一度は行きたい。

実はIRO-Bに合格していたのだ。2011-01-07

どたばたとしていたので
自慢したいのに、なかなかアップできなかった「そらん」の試験結果。

12月17日から19日にかけて三木市で試験があった。
合格点ギリギリであったとしても、合格は合格だ。

IRO-Aに合格してから2年、
5度目の挑戦でやっと「そらん」がIRO-Bに合格したのだ。

僕のような馬飼い主でなく、立派な飼い主のもとで暮らしていたなら、
もっと以前に合格できていたのかもしれない。
「そらん」を甘やかすことにのみ有能な僕では、
到底合格させられるような代物ではないだろう。

訓練士さんも、せっかく調整しても、
僕と一緒の一週間を過ごした後では、またやり直しばかりで、
悔しい思いをしていたのかも。

捜索 140点 服従 42点 熟練 44点 合計 226点
210点以上かつ各科目7割以上が合格ライン。
だからほんとにギリギリの合格。
週一回だけの訓練で、ここまでできたら上等だ。
ほかの犬なんて、飼い主の気合いからして僕とは大違いなのだから。

すべてが終わってから会場まで見に行ったけれど、
今回の試験は難しいことになっていた。
指導手は、ギャラリー席に向かって犬を放たなければならない格好になる。
油断すると、人ごみの中を突き抜けてしまうという設定だ。
だんだんと試験内容が高度なものに変わっていっているような気がする。
僕みたいなものには指導種の真似事はできそうにない。

お立ち台には登れなくとも表彰式に並ぶ。

審査員からメダルを首にかけられてなんとなくうれしそう。

出場権の中では最も年齢の高い初合格犬のような気がするけれど、
僕が飼い主だということを考え合わせたら上出来だと思うぞ。

ネットで親ばかを自慢しあっていた「ばぐぅ」氏の愛犬も出場していた。
この子は第4位か5位の好成績。

前回も合格していたとのことで、
これで2つ目のB合格のしるしを胸にした。
まだ4歳と若いから、順調に育てば世界大会出場も夢でないかもね。

半年ぶりにあったけれど、ちょっとくらいは覚えてくれていたような気が。
「そらん」は4月になれば満8歳。
あと何回かは競技会に出るかね。

僕が見に行ったら絶対に合格しないのがさびしい。

ウィンディーに会う2010-11-18

一月ほど前のドギパで、一年ぶりくらいに会ったウィンディ。
『ごお』のために会員になったときからドギパに来ている長老。
今や『そらん』より古手の犬はほとんどいない。
『そらん』がドギパで頭が上がらない、数少ない犬なんです。

ウィンディーには『そらん』はすごく甘える。
甘えて、甘えて、調子に乗ってマウントしようとしたりもする。
もう、お年だから乗っちゃだめといっても、
付きまとって子犬の遊ぼうポーズをとってでも気を惹こうとする。
14歳になっても威厳はある。一声うなれば、『そらん』はひれ伏す。

もう若くはなくて、足腰も弱ってしまったから昔見たいには走れない。
けれどウィンディーに合えた『そらん』は、
一緒に遊べなかったのに、ものすごく遊んだような気分でいた。


4年前の写真があった。
まだ若かったから、みんな引き連れて先頭きって走ってた。

特に『そらん』は甘えまくって後ろをついて回っていた。
おっと、この子はレイかも知れない。
ウィンディーの妹分。やっぱり『そらん』は大好きです。

あと何年生きていられるのかわからないけれど、
また会いたいよなあ。「そらん」。

カメラ、もっていくの忘れちまった。2010-09-29

珍しくウィークデイに休みが取れた。

合いの日なら、湯浅行きで渋滞はないだろうと、
実に8ヶ月ぶりにパートナーズ・ハウスに出向いた。

『ごお』が大好きだったパートナーズハウス。
プールがあって、ドッグスパがある。
『ごお』の存命中は2週に一度のペースで行っていたけれど、
なくなってからはだんだんと足が遠のき始め、
『そらん』がクルと遊べなくなった頃から間遠になり、
阪和道田辺延伸後は渋滞多発で敬遠するようになった。
知らぬ間にトンネルが2本となり、
湯浅-海南間下りはスムースな通行となり快適になっていた。
が、上りは前のトンネルの補修工事中で、
5時過ぎに乗ったら以前より激しい渋滞になっていた。
まだまだ土日に行く気にはなれないよな。


さて本日のお出かけです。
今シーズンの泳ぎ納めだあ!
飼い主の気合は、もろくも空振りとなってしまった。
都合4度、プールに行ったけれど、
『そらん』は一回につき2度泳いだだけで、
さっさと脱走して爆走し始める。
『はいら』は、あいも変わらず、段差部分から先にいけない。
あんまり情けないから抱きかかえて放り込んだら、
あがってからなにすんねんとばかりに睨まれてしまった。

合いの日だし、他に人はくるまいと高をくくっていたら、
ラブラドールがやってきた。
そのとき運悪くアジスペースにいて、
作業中の人と話しこんでいたから、
到着に気づいていないぼくを置いて、
一目散に出迎えに行く『そらん』を制止できなかった。
(アジスペースの柵は80センチほどしかない。)
あっと気づいて、呼び止めたものの聞こえない不利です。
すぐに追いかけていく。『はいら』も一緒について出る。
鳴き声がして、やばいと思ったら、
すでに『そらん』は絡みに行っていた。

様子は見ていないが、だーっと駆け寄る『そらん』に、
ラブはびっくりして迎撃体制をとってしまったようだ。
そのままの勢いでガウガウが始まってしまった。
ガウガウが始まって直後に追いついたから、
あわてて首をわしづかみにして捕らえた。
幸い相撲のがっぷり四つの格好で、
ラブに怪我をさせていなかった。
恐縮するほかない。ばか者。

『そらん』を落ち着かせていたら、『はいら』も興奮していたよう。
ラブのほうに行ってしかられたものだから言い返している。
そら、興奮しているところに行ったらあきまへんがな。
『はいら』を呼び戻して座らせる。
やっとラブは落ち着いたようです。

相手の人も社交性が低い愛犬なので、
平日に連れてきたということだった。
2頭いて、どちらも未虚勢だった。
しばらく、その場で落ち着かせ、
伏せさせたが、どうにも複雑な様子。
遊びたいけれど、やってやるという表情。

最初にぶつかってしまっては、
もはや『そらん』とはうまく行くことがない。
どっちかがひれ伏さなければ衝突し続ける。
相手も自信のあるオスだから、
『そらん』に対して劣位につくことはなさそうだ。
だから、同じところでかち合わないように管理するしかない。
相談して別々のところで順繰りに遊ぼうねとなった。

ああ、なのになのに、『そらん』は気になって仕方ないのだ。
行きたい、行きたい、行きたいと全身で訴える。
駄目といっているのに、
うるうると見つめ続けて鼻を鳴らしている。
で、一瞬の隙に脱走。
メインランに入っておられたのだ。
尾っぽを激しく振り、喜んで行くくせに、
気づいたラブが近寄ってきたら怒り出す。
柵越しで落ち着くかどうか見たけれど、
遊びたいけど、近くでは怒るという葛藤が続く。

場所を入れ替え、今度はぼくたちがメインランへ。
やっぱり気になるらしい。
プールに行かれたらプールを、
アジスペースに移ればアジスペースへ。
常に視線を送り、腰がダンスしている。
行きたくて仕方ないらしい。
1.6メーターの柵を乗り越えようともした。
足をかけている途中で叱ったら、
漫画みたいにずり落ちやがった。

あんまりだから繋いで山の散歩コースへ向かう。
少し走れて満足げ。

そうこうしている間に、ラブさんたちが帰られた。

最後にもう一度ランに行く。
お泊りさんが小型犬をつれて入っておられた。
昼食時に出会った人たちです。
そのときには『そらん』にも『はいら』にも怖がっていたので、
はいってよいか尋ねる。
了解を受けたので入場し、繋いだまま様子を見る。
しばらくしたら慣れたのか、うちの犬たちのそばにも来だす。
で、まず『はいら』をフリーに。
大丈夫。
ついで『そらん』もフリーに。
こちらも大丈夫。
『そらん』は飼い主さんにかまっての甘えた攻撃。

今度はチワワがやってきた。
7ヶ月の子で臆病ですという。
2頭を繋いで様子を見る。
しばらくするとリラックスする。
で、『はいら』を先発でフリーにして様子を見る。
最後に『そらん』を。
チワワの子は興味しんしんでにおっている。
やっぱり『そらん』は飼い主さんにかまって攻撃。

しばらく遊ばせているうちに陽が傾いてきた。

で、4時過ぎに洗い始めて、5時過ぎに帰途iにつきました。
今日の『そらん』は、それなりに満足したようです。
「はいら」は、プールに投げ込まれたのを根に持っているようです。

せっかくのパートナーズ・ハウスなのに、
カメラを忘れていったから、写真はありません。


陽気で遊び好きな性格と、
群のトップでいるというプライドが、
『そらん』の行動を支離滅裂なものにしてしまっている。
僕が下僕でなく、リーダーとして君臨できる飼い主なら、
きっと問題行動が抑えられるとは思うのだが、
下僕体質が生地なので、「そらん」の闘争心を押さえられない。
下僕体質なので、飼い主への注意を繋ぎとめ切れないのだ。
どういう態度でいたら、『そらん』の闘争心を押さえられるかは、
頭ではわかっているのだけれど、実行できるだけの力量がない。
駄目な飼い主であることよ。

捜索練習2010-08-29

今年の夏は、しつこく暑い。
連日35度を越えてきて、じっとしていても汗が出る。

そんな暑さにも負けずに、
『そらん』は捜索の練習をがんばっている。
めったに見に行けないけれど、この前に見学してきた。
もう7歳を越えたから、さすがに暑くてすぐにへばってくるようだけれど、
捜索練習のときだけは生き生きとしている。
嬉しそうに捜索しているから、あとでへばってしまおうと
休ませずに続けさせているのだ。
訓練士さんのほうでもクーラーの部屋で待機させるなどして大作していてくれるしね。

瓦礫の場所を歩くそらん。
手前の車の中のヘルパーを見つけてきたところです。
屋根の上から撮っています。
続けて探します。
青いボックスの中に人がいると思っているようです。
実は白い背中かがヘルパーさん。
なかなか気づかないようです。
少しヒントをもらって、漸く気づきました。
こういう歩きにくいところはへっちゃら。

見つけると褒められるのが嬉しくて、楽しくて、
毎火曜はいそいそと出かけていくのです。


華麗?なジャンプ2010-08-28

牧場には、ところどころに大きな岩がある。
最近は行くたびにそうした岩のひとつに犬たちを登らせて記念撮影をする。
登るように言うと、『そらん』いつでも登る。
が、『はいら』は3回に一回くらいしか登らないし、
登ってもくずぐずしているうちに降りてしまいどこかに行く。

先日もそういうシーンがあった。
『そらん』は待てをかけていたから、その場に留まっていたので、
ご覧の通りの写真が撮れた。
その頃『はいら』はというと写真を撮るぼくの左手でスリスリしていたのだ。
『そらん』はぼくが写真を撮り終えたのを確認すると、
やおら跳んだ。
鉄条網があったのでひやりとしたが、
引っかかることもなく飛び越してきて、
そのまま『はいら』の元へ走りより、ガウガウ遊びを始めた。

なかなか大胆な跳び方でしょ。

空だって飛べそうだ。2010-08-25

『そらん』の耳はでかい。

『ごお』も大概大きかったけれど、
その『ごお』と比べて、なおでかい。

ダンボが空を根性で飛んだんだから、
『そらん』が空を飛んだって不思議じゃないよな… 

ちょっと根性が足らんから跳び犬しているんだろう。