ひとんち 澤村伊智短編集2022-04-20

澤村伊智

「ぼぎわんが、来る」でさっそうと登場した澤村さん。
比嘉姉妹を中心にした物語を次々発表し、
オンリー・ワンな活躍を見せている。
澤村作品は「ししりばの家」も含め比嘉姉妹シリーズは読み続けている。
それらは以下の感想を書いている。

ぼぎわんが、来る   澤村伊智
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2018/12/03/9006251
ずうのめ人形   澤村伊智
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2018/12/17/9013190
などらきの首   澤村伊智
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2018/12/31/9019107
ぜんしゅの跫/澤村伊智
https://kumaneko.asablo.jp/blog/2021/03/04/9353532

「ひとんち」は比嘉シリーズではない。8短編が収められている。

それぞれに趣が異なるホラーなのだが、
比嘉シリーズに比べると恐怖の質が随分と違う。
SF的な「宮本君の手」や「自分ち」といったもの、
ダーク・ファンタジーともいえる「闇の花園」などなど多彩だ。
「闇の花園」など,虐待を疑い解決を考える教師が独り相撲を取った挙句
大魔王の誕生を促していく趣向となっていて、
なんとも言えない不気味さをかもしている。

表題作はアルバイトで知り合った女子三人が
旧交を温めるのほほんとした会話から、互いの家の違いが語られていき、
最後にドロッとした違和感を持たせる作りになっている。

どの作品も,ありふれた日常があるところでくるっと回転し、
全くの非日常にさまよいこむ恐ろしさに転換される。

サキだとかダールに感じる怖さがある。

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