ペット葬祭業者の遺体遺棄被害者を騙る募金があるそうだ。2010-04-26

飯能市で発覚した、ペット葬儀社による大量遺体遺棄事件の被害者たちが、
「伴侶動物死体遺棄、被害者の会」と名称を確定させたとある。
http://fblg.jp/inochi/

4月22日の報告では
「会はまだ発足したばかりで正式な名称すら決まっていません。
・法的な対応をするグループ。
・埋葬の手はずを整え、実行するグループ。
・広報の活動をするグループ。
・収支の管理をするグループ。
そしてそれらをまとめる、
・執行部。」
としていたが、
25日に会合を開き名称を決めたという。
『伴侶動物死体遺棄、被害者の会』と名づけられた。

そしてさっそくに
『「伴侶動物死体遺棄、被害者の会」では、
今までもこれからも街頭募金活動は行う予定はありません。』
と告知された。
何故といえば、会議の席上、
「渋谷にて”正丸峠の犬たち”という事でブログ掲載写真をかかげ、
街頭募金活動をしている人達を目撃した」
と、言うのである。
濡れ手に粟をもくろむ人が現れたようなのである。

あらゆることを利用して金を得ようとする。
今に始まったことではない。
『ひろしまドッグぱーく』のときだって、似たような事件があった。
『ひろしまドッグぱーく』では、スタッフすら知らない振込先が記され、
ネットの世界を瞬く間に席巻した。
慌てたスタッフが詐欺として公表し注意を呼びかけた。
で、よくよく聞けば、林俊彦氏が別途用意していた口座だったという、
笑い話のような落ちがついた。
今回の場合は、案外「伴侶動物死体遺棄、被害者の会」に属さない、
他の被害者が集い、活動を開始しているのかもしれないが、
残念ながらネット上での発信からは、
そういうような事実を拾い出すには及んでいない。
おそらくは、他人の悲しみに便乗した騙りたかりの類ではなかろうか。

日本という社会は、善意の活動を標榜しさえすれば、
その内容について吟味せずの風土があるようだ。
他人の不幸に同調的で、助けるという名目を見たら、
内実を確かめることなく募金に協力し、使い方はあなた任せ。
それで助けられる。いいことをしたと安堵する。
不労所得を追い求めるものにとっての天国だ。

くれぐれも調べもせずに募金することはやめましょう。
『有難うございます』の声の向こうで、
「ありがっとさん」と舌を出していることだってあると知るべきだ。

「伴侶動物死体遺棄、被害者の会」では、
街頭募金を行う際には、事前に場所等の告知を行うとしている。
それ以外の日時・場所で街頭募金が行われている場合は一報を求めています。

『皆様からの募金は、大切に使わせていただきます。』
欠けている言葉は何だ。
『私たちが』が抜けているに違いなし!

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