3月の走行距離2010-04-01

1285キロ
うちお犬様搭乗距離650キロ

今年の通産走行距離は5470キロ弱
お犬様搭乗距離3700キロ強

冬用タイヤでは8000キロ走った。
付け替えてから大体4ヶ月。
冬期の走行距離としては少なめだ。

15万キロで乗り換えようと考えていたのに、
まもなく16万5000キロ。
できればエコカー減税・補助期間中にはけりをつけたいが、
どのクルマも、いまひとつ。
キャラバンに期待するか。

NPO申請手続き中2010-04-15

NPO法人というのは玉石混交で
高い志と透明且つ公正な活動をしている市民発祥のところもあれば、
よこしまな動機と金銭欲を満たす目的で設立されるものもある。
どちらかというと近年の設立は
犯罪的行為を隠すために設立されているケースが多々あると感じる。
貧困ビジネスといわれる、生活保護受給者を囲い込む活動なども
多発しているのが現状だ。
だからNPO=社会貢献活動ではない。
一つ一つの活動をじっくり吟味しなければ、期待は裏切られる。

エンジェルズがNPO申請したからといって
仮にNPO認定されたとしたって、
彼らの言う主旨や目的が
公的に補償されるものではないと心しておくべきだ。

貧困からの脱却を目指すといい、
路上生活者をかき集め、生活保護申請させた上で、
小遣い銭程度を渡すだけで全額徴収し、
法外な価格の弁当代や相場価格より高い住居費を徴収し、
さらには居住住居への敷金礼金も支払われるところに目をつけ、
これまた突然値上げされた敷金を設定し、
行政から金を引き出すといった手口も横行している。
生活困窮者の自立を助けると称して、
骨の髄までしゃぶり尽くすNPOだってあるのだ。
公益法人ですら同様の手口を展開している。
こういう現実を知っておかねばならない。
口当たりのいい美辞麗句に騙されていてはならない。

NPO申請にあたってエンジェルズは滋賀県に資料を提出している。
http://www.pref.shiga.jp/c/katsudo/kyodonet/newhojin/setsuritsudantai/angels/index.html
定款もここで提示されている。
http://www.pref.shiga.jp/c/katsudo/kyodonet/newhojin/setsuritsudantai/angels/files/01.pdf
設立趣意書
http://www.pref.shiga.jp/c/katsudo/kyodonet/newhojin/setsuritsudantai/angels/files/02.pdf
事業計画書
http://www.pref.shiga.jp/c/katsudo/kyodonet/newhojin/setsuritsudantai/angels/files/03.pdf
収支予算書
http://www.pref.shiga.jp/c/katsudo/kyodonet/newhojin/setsuritsudantai/angels/files/04.pdf


これらを見る限りホームページから定款を見られなくさせた原因が
新定款と旧定款の齟齬にあるのかと思わせる。
旧定款に比し、新定款はより矛盾の少ないものとなっているが、
つぶさに眺めるとあれれと思わせるところがある。
新定款の効力発生日はNPO認証された日になるものだと理解するが、
平成22年 03月 04日申請なので、
昨年6月の総会時において
新定款は発議され承認されていなければならないのではないか。
昨年5月か6月の総会後、臨時総会が開かれたというようには把握していない。
旧定款を総会で可決せずに提出したとしたら、暴走というほかない。

また、事業内容で募金活動事業の場所を、
本部と大阪・愛知の両支部としているが、
旧アークエンジェルズ本部たる都島はともかく、
愛知支部は愛知支部長はエンジェルズを退会しているのだから、
現在のところ存在しているとは言いがたい。
なのに支部の存在を言うのなら、
所在地を明確にしておくべきなのではないか。
そもそも活動地域が広域なのに滋賀県の登録だけでよいのか?

会員数については、これまで公表した数値を見たことはないが、
事業計画から各年10名の会員増を見込んでいるらしいということと、
会費収入について70万弱を各年度ごとに見込んでいる。
ここから伺えるのは、
エンジェルズの会員は最大で47人(新規会員込みなら57人)
最小なら12人以下ということがわかる。(賛助会員がいたならそれ以下)
さらに毎年新規会員が生まれても、
H24年度とH23年度の会費収入の伸びは6万程度と見込んでいることから
毎年度ごと退会者がかなり出ると想定していることもわかる。
事業計画書の2年分を見る限り、
彼らの次年度への繰越額は減る一方で、
すでに自転車操業であるとも思う。

収入・支出についてみたら
保護犬救済事業および譲渡事業で180万円見込んでいる。
概ね100頭を毎年度見込んでいるらしいと知れる。
(譲渡条件から判断すれば60頭から70頭)
ここで興味深いのは、
事業支出で繁殖制限事業の予算は70万円というところ。
全頭避妊・去勢するということなので、
一頭あたりの費用は7千円と踏んでいるようだ。
(譲渡条件からの割り出しなら1万円から1万2千円)
面白いのはホームページ上では
1.5万円から2万円を立て替えているから負担して欲しいと記しているところである。
あららららら。いいのかな?
上乗せしてはいけないのではなかったのかな?

時間切れ。続きはあとで(夜に加筆と訂正をしました)

「そらん」満7歳になる。2010-04-16

4月16日は「そらん」の誕生日。
いよいよ満7歳になる。

満7歳といえば老犬の仲間入りといってよい。
そういえば「そらん」の顔はすっかり白くなってしまった。
とは言っても元気な「そらん」。
ま毎週一度の訓練日はいそいそと出かけ、
毎週一度のドッグランでは、
相変わらずピョンピョン跳んで、飛んで、
柵を越え、制止を振り切り、
ららららら~、走り回っています。
あいも変わらず、ぼくは強いでかしこめ~っと、
よその雄犬には言うけれど、
確かに7歳なりの衰えも出てきています。
この先、いつまで腕白「そらん」でいられるかと不安は感じますが、
その不安より、他の犬とぶつかる心配のほうが強い下僕です。

願うことができるなら、心配は尽きないけれど、
元気な「そらん」のまま10歳を迎えてもらいたい。

5月の末には、最後のまじめな救助犬試験に「そらん」は臨みます。
瓦礫捜索B認定に通るように。

NPO申請手続き中 続き2010-04-18

収支予算書ではの支出見込み額として以下の数値があげられている。
支出総額2010年度約1095万円。 2011年度1087万円。
内訳は
「保護犬救済及び譲渡事業」は2010年度が180万円。 2011年度が200万円
「繁殖制限事業」が2010年度が70万円。 2011年度が60万円
「募金活動事業」が2010年度が60万円。 2011年度が80万円
これらの額は事業計画書が反映されている。
支出項目で特に注目されるのが
「福利厚生費」が2010年度・2011年度とも100万円
「賃借料」が2010年度・2011年度とも400万円
両項目あわせれば収入見込み額の60%近い額となる。
賃借料については第一期が6,518,870円、第2期が140万円に留まっているのに、
賃借料収入の見込み額は、対2008年度比300%となぜか増えている。
第一期が「ひろしまドッグぱーく」の犬の田路にと寄せられた支援品を、
「ドッグぱーく」撤退後に大阪で保管するための倉庫代などが含まれてのものなので、
異常な事態と思うところである。
なお、事業計画書では「チャリティーバザー事業」が書き込まれている。
ただし2010年度・2011年度0万円となっている。
意外に感じたのは「光熱水費」だ。
両年度とも130万円を見込んでいるのだが、
5月から犬舎をがんがん冷やしているとか、シャンプーも定期的にしているとか、
冬季は24時間暖房入れてます。という割には小額と感じる。
たった二人の家庭でもあわせれば年額なら40万円程度になってしまっている。
機密性の低い犬舎への冷暖房を賄うのに、
そんな低予算で大丈夫なのか。

一方、収入総額は2010年度749.7万円。 2011年度829.2万円。
「保護犬救済及び譲渡事業」は2010年度が180万円。 2011年度が200万円
「募金活動事業」が2010年度が360万円。 2011年度が400万円
「チャリティーバザー事業」が2010年度55万円。 2011年度55万円。
「会費・入会金」は2010年度73.26万円。 2011年度84.2万円。
それから事業収入とは別に上げられている募金活動事業で
「グッズ販売」が2010年度48万円。 2011年度50万円。
「募金箱」が2010年度33.5万円。 2011年度40万円。

収入と支出のバランスを考えれば、特に賃借料が50%にも達しているので、
事業計画として適切とは感じられない。

また、経常収入の事業収入と経常支出の事業費の項目で、
「保護犬救済および譲渡事業」があげられているが
支出と収入が均衡が取れていることに違和感がある。
この書き方では、寄付金を募る必要がどこにあるのだろう。
支出にのみ記載されている繁殖制限事業も理解に苦しむ。
譲渡時に掛った費用は回収しているのだから、
収入に反映されるべき代物といえるのではないだろうか。

We'sオーナーは愛知支部のバザー等の売り上げを¥554,034と報告している。
2008年7月から2009年12月末日までの、
エンジェルズ愛知支部としての寄付金・バザー売り上げが、
元愛知支部長の報告どおりとすれば、
事業計画書のチャリティーバザー事業収入の見積もりはあやふやなものに見える。


この申請書類について、一番疑問と感じるところは、
「動物虐待監視委員会」「エンジェルズ・ハウス」などの事業について言及がない点である。
「動物虐待監視委員会」の事業内容には
* リタイア犬の引き取り(有料)というものもあげられており、
「エンジェルズハウス」は「動物虐待監視委員会」の一業務なのかもしれない。
どちらにしても、両事業とも営利事業なのであるから、
非営利事業の「エンジェルズ」の申請に必要ないという姿勢なのだろう。
されど、「エンジェルズ」のホームページにリンク先として紹介しているのではなく、
あくまで同一コンテンツ内に存在させているのだから、
これらの営利事業は一体のものと考えられるのではないだろうか。
ならば、申請書類にそれらを書き込んでいないことは公正ではないと感じる。

あくまで別組織と言い張るのなら、
少なくともエンジェル・シェルターは
「ひろしまドッグぱーく」の悲惨な犬を救うための支援金で購った施設なのだから、
施設使用料金をエンジェルズに支払うべき筋があろう。
また、同一施設内なのだから、「エンジェルズ」としての活動と
「エンジェルズ・ハウス」の事業活動は、
同一のスタッフ、同一の寄付金・支援品を使うことも予想される。
「エンジェルズハウス」は、一頭でも預かり犬がいれば、最低でも36万円の収入となる。
最大300頭と豪語したシェルターだ。
10頭程度の受け入れは十分に可能だろう。
さすれば、年商5‐600万が可能だ。
詳しくはないので良くわからないが、
一体の事業なのであればNPO認定条件の、
営利事業収入の項目に抵触することも考えられる。

いづれにしたって、NPO法は性善説により立法された。
現実社会では性善説は机上の空論といったところで、
性悪な連中が、鵜の目鷹の目で金儲けの術を探している。
善意の活動を育成するため立法されたNPO法だが、
早くも理想と現実のギャップの中で当初の目的が薄れてきた。
目的に合致した運用のためには、
何らかの法改正なり、運用変更が望まれる。
公的お隅付けを与えられた、非合法活動の登場とならぬよう、
有識者で方向を帰る道筋を探るべきだろう。

「エンジェルズ」がNPOとしての適格性があるのかと問われたとき、
「ひろしまドッグぱーく」に関わった人たちは、
大半が"ノン"と回答しそうである。
しかし、現行手続きでは認可されるのだろう。

このギャップは何なのだろう。

「エンジェルズ」の事業内容についての
疑問やおかしな点をいくつか挙げた。
2つの県以上にまたがるから滋賀県が申請先ではないと思うし、
その事業内容についても営利活動については触れていないなど、
「エンジェルズ」を見続けてきた僕の目には、
NPO法人としての適格性に乏しいと映る。
しかし、行政は調査までして適格を問う立場ではないという。

さまざまなかたちでNPOを隠れ蓑にした私欲がまかり通るご時勢。
とても哀しくむなしい。
悪貨は良貨を駆逐してしまうのだ。

宗像レスキューとは?2010-04-18

ホームページ上では、
なぜか「ドッグシェルターの毎日 スタッフ活動日誌」のバナーで案内される
「動物愛護団体「エンジェルズ」の活動日誌」ブログ。
現在のものは、ARKが起こした名称指し止め訴訟敗訴を受けて、
ド「アーク・エンジェルズ」と名乗ることを止められたため、
引越ししたものであり、
以前は「アークエンジェルズ統括林加津子公式ブログ」として公開されていた。
引っ越し経過に混乱が見られたのは、
容量なり使い勝手に問題があったのだろうから、何の問題もないが、
「なんでかなあ」
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2009/11/13/4693072
で書いたとおり、なにやら複雑な経過か見られる。

さておき、宗像レスキューに関する記事が気づかないうちに足されていた。
当初3月7日の記事で触れた後、
3月15日まで更新されていたように記憶していない。
もしかしたらあったかもしれないが、
あったとしても一本程度のはず。
今日、大幅に更新数が増えていることに気づいた。
3月15日付けでの記載どおり、
6日から12日の記事は、相当後から付け足されたものである。

これらから判断すると、宗像レスキューの経過は次のようになる。

3月5日 現地での第一報
3月6日 事件概要がTV等マスコミを通じて流れる。
      (,ネット配信は前日より)
      早朝にエンジェルズに連絡がなされる。
      ホット・ドッグ・ファミリーが10日までのボランティア募集。
3月7日 レスキュー要請があったと表明。
3月8日 某大学付属中学で講演会
     19時よりトラックで移動開始。
3月9日 朝7時到着
     同8時半エンジェルシェルターに向けて出発。
     途中、雪により高速が通行止めのため、予定より6時間遅れる。
3月10日 深夜2時にエンジェルシェルター到着。現地は雨。
     深夜4時まで掛け給餌と全頭の状態チェック。
     陽が昇ってから体重チェックと写真撮影、個体番号を付けた首輪とケージに番号が付ける。
     また、駆虫・寄生虫の投薬。その他、トリミングを行う。
     午後8時作業終了。
3月11日 副代表来所。5名で作業開始。(食器200個との記載あり。)
     バリカンをかけた犬もいる。
3月12日 全頭に名前をつける。
     生後1ヶ月の犬が3頭と3箇月の犬が一頭いると記載。

3月8日にトラックで出発としているのは、
高島の発信からも確認できます。
また「ウラシマのエンジェルズ」
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2010/03/14/4948808
で推測した経過は、かなり違うようだ。
【ホットドックファミリーHOTDOGFAMILY】 の要請では
3月10日までの緊急ボランティアを呼びかけていることから、
この団体さえ予測していなかった事態の進捗があったようである。
ホットドッグファミリーが沈黙しているため、
事態の真相は不明である。

もしかしてお得意の他団体排除?

やっぱり不透明だ。

犬に関する話題二題2010-04-22

今、愛犬家たちの間で物議を醸す話題が二つある。
ひとつは、ペット葬儀社が、愛犬が死を悲しむ飼い主から葬儀を請け負いながら、
荼毘に付すための費用を惜しみ、山中に遺体を遺棄し続けていたもの。
もうひとつは、盲導犬が劣悪な飼育環境におかれているというもの。

どちらの話題も、犬飼としては悲しい話題となっている。

前者の遺体遺棄については、
遺棄行為をなした人物が元町議だったというのだから、
あきれ果ててしまう。

ニュースソース 産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100417/crm1004171201013-n1.htm

(((元市議との誤表記を含め、いくつか事実と違う箇所がありました。謹んでお詫びし、訂正します。ニュースソースも教えてくれた犬友に感謝)))

この元町議は、花園ペット祭典というペットの葬儀社を経営していた。
自前の火葬炉を持たない元町議は、
他業者に火葬をしてもらうと取り分がないという理由で、
10年にわたり、火葬依頼を受けた遺体を、
飯能市の山中に捨てていた。

ペットの死を悼む飼い主から連絡を受けるや、
明確な料金体系を示さず、その悲しみ具合を伺いながら、
料金を決めていたという。

悲しみが大きければ大きいほど高く、
冷静なら安く料金を提示していたという。
悲しみの中にあっても、法外な料金を吹っかけられた飼い主が、
その提示額に二の足を踏んだら、いきなりディスカウントし、
契約をとり続けてきたという。

あまりといえば、あまりな行為だ。

もし、「ごお」やジョンが、このような目にあってしまていたなら、
悔やんで、悔やんで、悔やんで、尽きることのない悔やみに沈んでしまったろう。
元町議に殺意を覚えてしまうのではないかと思う。
こんな業者に頼んだ自分をも許せなくなるだろう。
被害者たちの心、いかばかりかと思う。

この業者に埋葬を依頼した人たちが集い、
山中に捨てられていたペットたちの慰霊を行うと伴に、
こうした事件が再び起きぬようにと活動を始めている。

(動物死体遺棄、被害者の会)
http://fblg.jp/inochi/ 

関連して、「犬の幸せって??」
http://itabasinoinutati.blog47.fc2.com/

今後の被害者の発信に注目していたい。

それにしても、議員も地に堕ちたり。
もともと政治には金の匂いが付きまとうとは言え、
ここまで金に汚いだけの人物がいる。
何も地方議員に留まるものではないだろう。
票につながりにくい動物愛護であっても、イメージアップにはなる。
関わっている議員たちの中に、
この元町議と変わらぬ志のない人物がいないよう願うのみである。

モノとして生産するパピーミル。
そのパピーミルから安く仕入れて高く売るショップ。
利殖を夢見て繁殖に手を出す素人。捨てる飼い主。
捨てられた犬を助けたように見せかけ金品をねだる詐欺まがい。
誕生から死に至るまで、いや死んだ後まで、
金儲けのために利用されるペットがいる。
ペット税を訴えているのだって、利権なのではないかと疑ってしまう。


盲導犬が虐待されているという話題の発信者たちは知っていると思う。
知っている人で間違いがなければ、
嘘をいったり、憶測だけで書くような人たちではない。
充分に常識的であり、犬に対する思いのばらつきも考慮できる人たちだと思っている。
だから、虐待という言葉を使われた以上、
想像以上にひどい状態だったのかと思う。
短い鎖で係留され、外で飼われている。
ただそれだけで問題にしているのではない。

盲導犬という道具である以前に、
生きていて感情だってあるんだ。
と、言いたいのだと思っている。

件のユーザーは、外出に当たり、盲導犬を置いて出ることもあるという。
置いて出るのは、まだまだ補助犬法が浸透したとは言えない状況に、
疲れてしまってということがあるのかもしれない。
それでも信頼感を構築する上では、できるだけ一緒にいるほうがよい。
これは数多のユーザーが発信の中で訴えている。
なのに、このユーザーは盲導犬を貸与されるという幸運を考慮せず、
短い鎖に係留し、家屋外に放置しているという。
その理由に、もし、室内に毛が飛び散るからなんてのがあるなら、
もともと盲導犬を得る資格がなかったということなのだと思う。
または、そういう状況に気づけなかった協会のミスと思う。

人々の善意や公的な補助により、
手間隙かけて盲導犬としてそだてられ、
自らの行動半径をチームとして広げてくれるはずなのに、
そのユーザーが盲導犬との信頼関係を発展させずに、
盲導犬との絆をより確かなものにしようとし続けない。
つまりユーザー自らが、自身を助ける能力のあるものを壊していく。
そういう状況に見えたのではないかと思う。

そういう状況を知らせても、改善させようとしない行政のあり方、
ユーザーを善導しきれない某協会。
某協会に至っては、知らせに過敏な反応を示し、
盲導犬の置かれる立場を調べ、問題の有無を確かめるより、
発信者を特定する点に注力しているという不信を持たせた。
火消しのみに躍気になっているように見えてしまう。
そういう責任回避の姿勢に憤りを感じられているということだ。
盲導犬を使用しようとする人が、
犬を可愛がる人だけだという思い込みを、
まさか育成団体が信じているなんて思えない。
犬と暮らしたことのない人、犬が怖い人、生き物は汚いものだと思う人、
健常者にいろいろな人がいるように、
視覚障害者にもいろいろな人がいる。
おそらく全体比較すれば、同じような比率になるのだろう。
健常者の中にf犬を飼い、自分の鬱屈を虐待して晴らす人がいる。
同じようになってしまう人がいるかもしれないと疑うべきだろう。

犬の特性だけでなく、
使用者の特性を見極めることも育成団体の使命だと思う。
貸与先に問題があれば引き上げも辞さないというイメージは、
物語の中だけの絵空事なのだろうか。

この問題が複雑になってしまったのは、
虐待との表現に対するイメージが、人それぞれに違うところにもよる。

盲導犬という存在が、それ自体が虐待だと思い込む。
そういう認識の人が、他のユーザーや件の協会以外まで責める。
その方たちの頭の中では、
べたべたと甘やかしている犬や、
のびのびと野原を走り楽しげに遊ぶ犬、
そういったものが正しいのだろう。
強制を含む訓練ということが虐待に近いのだろう。
あるいは、目が見えぬ人を助けるだけの道具で、
一生を終わらせているのは虐待だと信じているのかもしれない。

虐待という言葉の使い方は人により千差万別だ。
ぼくと「ごお」の関係を見て「虐待」と言った人だっている。
虐待の定義をどこにすえるかで、
この盲導犬をめぐる議論はゆれてしまう。

そもそも盲導犬が、
その仕事の大変さにより短命という俗説を信じ込む人たちには、
盲導犬がオフハーネスの時には家庭けん同様に甘えたなことも、
信じないだろう。
ユーザーが、正しくオン・オフ切り替えられる人であればあるほど、
仕事もオフも生き生きとしていられる。

今回の騒動では、
虐待と指摘されている事の本質がどこにあるか見極めもせず、
盲導犬に対する理解力に乏しいまま、
いたずらに議論に乱入している人たちが、
問題を複雑にさせていると感じるものだ。

1/1000の、ただ1頭の盲導犬の事情を話しているのに、
普遍化し、盲導犬全体に問題ありと騒ぐことになっている。
ネット社会で伝言ゲームが進む中で、
盲導犬に批判的または同情的な誰かが、
気づかぬうちに、元の発信に自分の言葉を重ねたりしていき、
結果として悪意になっていくケースもあるようだ。
引用の仕方に注意が足りないのだろう。
そういうように見えてならない。

できるなら、徒に批判だけするのではなく、
盲導犬ユーザーが抱えている、まだまだ無理解な社会、
スーパーワンコとしての盲導犬像、
そうした認識を改める端緒に、
この虐待の話題が繋がればと願っている。

犬に関する話題二題 盲導犬のものへの補足2010-04-24

Living with Oceanというブログがある。
http://ocean.life.coocan.jp/?p=2338
アイメイト使用者のブログだ。先に書いた記事について考察をあげられている。

これから書くことは、この人に対する批判はかけらもない。
一ユーザーとしての率直な思いを述べられているのだろう。
大元とされる文を知らないで感想を書いているためか、
この騒動は"つり"で書かれたのではないかと考察しておられる。
この引用文から判断されたのなら、至極ごもっともである。
ここに紹介してしまうことで、迷惑をかけるようになるのは本意ではない。
くれぐれもこのブログ主へ批判的かつ攻撃的ななコメントなどはしないで頂たい。
ぼくが望むのは、補助犬とその使用者が互いに幸せになることだ。
彼の思いを汲み取ることこそ、補助犬理解に繋がるものだと信じる。
彼にとってはアイメイトと協会は書かれているように感じている。
それは間違いの無い事実だ。

ぼくのように虐待を告発した人たちを知っていて、
その人たちを信じるものは別にして、
この虐待をめぐる話題には二つの見方が平行していて、
どちらにも解釈上にすれ違いがある”真偽不詳”なものであって欲しい。
成り行きを、ただ静かに見守っていていただきたいと思う。

僕は知人たちの発信が事実であると思っている。
だからといって僕自身が見たわけではない。
ただ、犬の扱い方や交わした言葉から、知人を信ずるに足ると思っているに過ぎない。
知人たちが問題にする虐待も、前回書いたように起きる素地はある。
犬を飼う人に悪人はいないというのが正しくないように、
盲導犬使用者はすべからく犬に対して深い愛情を持つというのも正しくないだろう。

それから、このアイメイトユーザーが考察にあたって参考されている記事は、
あまりにも脚色の混じりこんだものであり、
ぼくが目にした中では、最も尾ひれが激しいものである。
そのため大元の発信者たちの告発の意味とはすれ違うものとなっている。
その点も残念なことと思う。

何故、この引用文が生まれてしまったのか、こんな文にどうしてなってしまったのか、
つくづく伝言ゲームが恐ろしい誤解に繋がるかがわかる。
虐待が行われているとしたら問題だ。その点では両者の意識は合致する。

だからこそ、アイメイト協会はメールで知らされたとき、
状況を把握し、事実なら改善されるよう働きかけ、
事実無根なら調査の結果を知らせ好評すればよかったのだ。

全くなんの問題もなければ、騒ぎは大きくなるはずがない。
情報を公開することが、いかに大切なことかを失念していたとしか思えない。
情報公開といっても、何もユーザー氏名を公開せよといっているのではない。
連絡があったとされるいくつかの事象が、故ある行為であれば理由を、
行き過ぎがあったのであれば、その事実と指導を言えばよい。
それだけで虐待を疑った人は安心する。
虐待とまでは行かずとも、問題点があったなら、
そのユーザーが改善を約束してくれたなら安心できる。
そうした手続きを踏んでいてさえ、なお騒ぎ続けたときは問題にしたらよい。

今回の経過をざっと見た限りでは、
問題が大きくなってから、調査中などというから、
着地点を探ることが難しくなっているのだ。

欠陥を隠し続けた三菱自動車の例などが、多くの人たちに
「組織は、組織を守るため、時として事実を隠す」ことを教えてしまっている。
いったん着いてしまった小さな省略を隠すために、
ウソの報告をし、その嘘を隠すために大きな嘘を、
そしてついにはにっちもさっちもいかなる事だってあるのだ。
問題が通告されたとき、速やかに調査し、情報をオープンにしなければ、
組織にとって致命傷に繋がりかねないと知るべきだと思う。

前回も書いたように、ぼくは大元に近い発信者を知っている。
そして、誰かがわかる発信している状況から考えれば、
虐待の定義がどこに据えられているかはともかく、
発信者たちにすれば虐待という判断ができているのだと思う。
しかも補助犬に理解を示されている人たちとの印象がある。
補助犬に偏見があるとも思えず、虐待が全くの事実無根とも考えにくい。
捉え方の違いという範疇とは思えないのだ。
無論、これさえ憶測の域は出ないのではあるが。

虐待を疑う側、協会の発信のどちらも正しい。
そういうことも考えられる。
だとすれば説明がなされなかったための誤解ということも考えられる。
ボタンのかけ間違いといった側面も見え隠れしているが、
助成する自治体、育成団体に、より多くの問題があったと感じる。
盲導犬への理解が進んでいるから、より多くの人が注目している。
匿名であれ、通報がされている状況であれば、
速やかな調査と情報開示こそ、混乱を生ませないために必要なことだ。


ところで、多くの盲導犬に関する著作物を読んできていたが、
アイメイト協会の盲導犬は所有権譲渡だったとは知らなかった。
ぼくがこれまでに読んできた100冊を近くの補助犬の本に、
アイメイトのものはなかったんだろうか。
いやいや、アイメイトのものも含まれていたはずだ。
なのに所有権譲渡がなされているとは知らないでいた。
まだまだ勉強が足りないな。

でも、でも、補助犬応援援サイトでさえ
http://www.tokawin.jp/7499.html
「補助犬は売買されたり、有料でレンタルされるわけではありません。
訓練所や自治体が補助犬を希望する障害者の方に、審査の上無償で貸与しています。」
と、あり、アイメイト協会もその下に名を連ねている。
あながちぼくが無知というわけではなさそうだ。

新しい発見はどこにでもあるものだ。

ペット葬祭業者の遺体遺棄被害者を騙る募金があるそうだ。2010-04-26

飯能市で発覚した、ペット葬儀社による大量遺体遺棄事件の被害者たちが、
「伴侶動物死体遺棄、被害者の会」と名称を確定させたとある。
http://fblg.jp/inochi/

4月22日の報告では
「会はまだ発足したばかりで正式な名称すら決まっていません。
・法的な対応をするグループ。
・埋葬の手はずを整え、実行するグループ。
・広報の活動をするグループ。
・収支の管理をするグループ。
そしてそれらをまとめる、
・執行部。」
としていたが、
25日に会合を開き名称を決めたという。
『伴侶動物死体遺棄、被害者の会』と名づけられた。

そしてさっそくに
『「伴侶動物死体遺棄、被害者の会」では、
今までもこれからも街頭募金活動は行う予定はありません。』
と告知された。
何故といえば、会議の席上、
「渋谷にて”正丸峠の犬たち”という事でブログ掲載写真をかかげ、
街頭募金活動をしている人達を目撃した」
と、言うのである。
濡れ手に粟をもくろむ人が現れたようなのである。

あらゆることを利用して金を得ようとする。
今に始まったことではない。
『ひろしまドッグぱーく』のときだって、似たような事件があった。
『ひろしまドッグぱーく』では、スタッフすら知らない振込先が記され、
ネットの世界を瞬く間に席巻した。
慌てたスタッフが詐欺として公表し注意を呼びかけた。
で、よくよく聞けば、林俊彦氏が別途用意していた口座だったという、
笑い話のような落ちがついた。
今回の場合は、案外「伴侶動物死体遺棄、被害者の会」に属さない、
他の被害者が集い、活動を開始しているのかもしれないが、
残念ながらネット上での発信からは、
そういうような事実を拾い出すには及んでいない。
おそらくは、他人の悲しみに便乗した騙りたかりの類ではなかろうか。

日本という社会は、善意の活動を標榜しさえすれば、
その内容について吟味せずの風土があるようだ。
他人の不幸に同調的で、助けるという名目を見たら、
内実を確かめることなく募金に協力し、使い方はあなた任せ。
それで助けられる。いいことをしたと安堵する。
不労所得を追い求めるものにとっての天国だ。

くれぐれも調べもせずに募金することはやめましょう。
『有難うございます』の声の向こうで、
「ありがっとさん」と舌を出していることだってあると知るべきだ。

「伴侶動物死体遺棄、被害者の会」では、
街頭募金を行う際には、事前に場所等の告知を行うとしている。
それ以外の日時・場所で街頭募金が行われている場合は一報を求めています。

『皆様からの募金は、大切に使わせていただきます。』
欠けている言葉は何だ。
『私たちが』が抜けているに違いなし!