8月の走行距離2010-09-01

ヴェルファイアの積算距離計は2219キロになっている。
つまり8月は約2200キロ走行したことになる。
そのほかに5日までに乗ったセレナの150キロほどが加わる。
犬たちの搭乗距離は1650キロ。

今年の走行距離は14300キロほどになった。
お犬様搭乗距離も9230キロと1万に迫ってきた。

今年はあと4ヶ月を残す。
この調子だと22000キロ程度まで年間走行距離が
伸びてくるのかもしれない。
ちょっと乗りすぎの感がある。

すでにヴェルファイアには、犬たちの爪あとがついている。
いつまで新車っぽく見られるかなあ。

控訴審2010-09-01

大阪高裁に傍聴に行ってきました。
実は前回も行ってたのですが、
ブログを続けていく気力を失っていた次期にあたり書きませんでした。

昨日の裁判の内容については、
原告の会のHPに詳しいので、
雰囲気だけ書きたいと思います。

10時開廷の裁判は2件同時に存在したので、
寄付金等返還訴訟については
後回しとなり、10時10分ごろから始まりました。
10時前には関係者が全員揃っていました。

控訴人側代理人は、たぶん3名。
一名が原告の会の主担当。
一名はそのほかの控訴人の代理人。
もう一名は、ちょっと記憶に自信がなく、
どちらの代理人とも言えません。
原告の会は4名が出廷。

エンジェルズ側は大田弁護士のみの出廷。

。傍聴人は、ぼくを含めて3名。
途中入廷があって、いち早く出られた人がいない限り、
この日の裁判は他に聞いている人はいないはずです。

裁判といっても、テレビドラマにあるような、
証人がいて尋問と反対尋問がなされるという、
緊迫したやり取りを含むドラマティックのことはなく、
淡々と準備書面の内容確認と
準備書面に対する反論があるかを確認していくだけなので、
双方の代理人が発言することもほとんどなく、
簡単にメモにできる程度のやり取りがあっただけです。

注目すべきは、原告の準備書面123号証に対して、
エンジェルズ側の反論がないことを裁判官が聞いた点です。
このあたりのやり取りについては、
原告の会BBSに書かれている文言は、
「てにをは」が違うかもしれないというくらいで、ほぼ正確です。

地裁とは違い、高歳では金銭の流れについて、
ちゃんと見ようという姿勢があるように感じました。

次回は、10月15日までに、
エンジェルズが反論の準備書面を提出したうえで、
さらに書面の応酬を行った後、
11月2日に開廷されます。

このところエンジェルズのブログだけしか見ていなければ、
真っ当な保護活動と愛護精神の啓蒙に従事しているかに見えます。

しかし、NPOになったから、
個人で活動していた次期の報告はええじゃろと
定期総会をしたのかしていないのかも不明。
会計報告は行わない。

NPOとしての設立総会もやったのやら、やらないのやらわからない。
県に報告した財産目録はあっという間に訂正。
ずっと見続けているものからしたら、
名ばかり立派で、なにをしとんねん。
こんなの愛護活動家じゃない!としか思えない。


こうした事実も見て欲しいと願っていたら、
裁判所も注目しているようで、
今回の裁判ではベールを晴らしてくれるかもしれないと、
期待が高まって来ています。

幻の城 大阪夏の陣異聞2010-09-13

風野真知雄   祥伝社   667円

風野真知雄は1951年の生まれの59歳。
時代小説家としては、耳袋秘話シリーズ等々、
かなり人気があるようだ。
市井ものや捕り物長なども書く一方で、福島県出身ということもあり、
しばしば北関東から東北を舞台にした
戦国時代を題材とした小説を書いている。
これまでぼくが読んだ風野作品は、『奇策』という作品のほか
『水の城 いまだ落城せず』
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2008/06/18/3583051
「われ、謙信なりせば」
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2008/08/15/3691370
と、その種類の作品で、どれも相当に楽しませてもらった。

『幻の城』は、これら東北を舞台にした作品とは異なる。豊臣家が滅亡する大阪の陣を舞台としている。

大阪の陣では真田幸村が後世に語り継がれる働きをした。他では長宗我部盛親や後藤又兵衛、毛利勝永等の浪人衆のほか木村重成の奮戦くらいしか大阪方に華は見当たらない。攻め方にいたっては大兵が動員されていて、先頭集団としての緊張感がなかったのか、ほとんど逸話らしいものは見られない。特に夏の陣では、寡兵で突撃を繰り返すだけの大阪方に、兵ばかりが多いという状況に陥り、徳川本陣が幸村によって脅かされるということになったと伝えられる。

後世に太閤びいきが、真田昌幸が存命だったら、加藤清正・福島正則が後詰したら等々、もしもを設定し物語を描いている。また、そうした可能性を想像させる熊本城の構造上の秘密や鹿児島に秀頼が落ち延びたという伝説もあり、ロマンめいたものとなっている。

本書の肝は、昌幸が幸村の取り扱われ方の予言に際して、昌幸が亡き後でも唯一全員を任せられる人物がいると言い残したところにある。

序盤は、昌幸が言わんとした人物の謎解き、中盤は豊臣一門衆ともいえる人物の状況、後半では精神を病みながらも的確な戦略を導き出す頭脳、最終盤で、昌幸やその人物が家康を嫌忌した理由が描かれている。関が原の役から考え抜かれていた戦略が、家康という慎重な男のために崩されているところで、結局は史実どおりに話が落ち着くところが、無理を重ねていないところでよい。

それにしても冒頭で猿飛佐助が死んでしまったのには驚いた。真田十勇士ものでは一番活躍著しいのに。

陣借り平助2010-09-14

宮本昌孝   祥伝社文庫   619円(税別)

宮本昌孝は1955年生まれの55歳。時代小説家として認められている。もとはアニメ脚本家、漫画原作者などで活躍していたらしい。『鉄腕アトム』などの進行に携わっていたということだ。1987年に田中光二原案のSFで作家デビューし、時代小説に軸足を移してきている。1994年発表の『家名豪将軍義輝』以降、本格的な時代小説を書いている。作風としては、史実を忠実にたどることより、史実と史実の間に自由度を求めるようなところがあり、伝奇小説的な色彩を持つ。

『陣借り平助』は2000年に発表された。発表当時食指を動かされたものの、つい購入を忘れていたものだ。

『陣借り平助』は、7つの小品からなる。全作品を通じて、足利義輝より拝領した4尺の長刀を引っさげ、丹風と名づけられた巨馬を従えた魔羅賀平助という巨躯を持つ架空の人物が主人公。将軍義輝に「百万石に値する」と激賞されるも、自らは立身出世を拒み、主なしの陣借り者に徹する。常名戦力ね劣るものの側につき、超絶の武でもって劣勢を挽回させる辺りが痛快。

1話目では桶狭間で織田信長、次いで六角と北近江の覇権菜を争う浅井家に、その後には関東で謙信と戦う北条氏に、次は川中島では武田方に、寛助の暗殺実行犯との因縁を残しつつ、その次は今川から独立する頃の家康に、それぞれ陣借りしていく。そのいずれでも圧倒的な武で勝利を引き寄せていくのだが、いづれの場合でも大きな勲功は他者に譲り、辞去していく。そこには常に優しさがある。圧倒的な武を持ち血に餓えた獣さながらでありにがら、飄々とした風情と功を譲り続ける姿が爽やかに感じられるのだ。

6話目では平助出生の秘密が語られる。また陣借り先もこれまでと趣向が異なる。商人同士の小競り合いに松永弾正が絡んでくる。弾正はかつて平助に煮え湯を飲まされ恨みを呑んでいる。平助の養家の商人と、弾正を味方につけた商人との諍いがおき、平助が活躍する。終わり方がみごと。

最終話では、養家の長男と伴に九州に赴く。長男の思惑から大村純忠に陣借りすることとなる。さまざまな要素が最終話では交錯しているため、、1-5話のような痛快さはない。

圧倒的な武を有するという点で、『一夢庵風流記』に似たテイストがあるのだが、背景となる世界観は龍作品と比べて理解しにくいところが弱点。

ハードボイルド・エッグ2010-09-14

萩原浩   双葉社   695円(税別)

荻原浩は1956年生まれで、大学卒業後、広告制作会社勤務の後、コピーライターを経て、1997年『オロロ畑でつかまえて』で作家デビュー。同作品は第10回小説すばる新人賞を受賞している。なかなかヒット作が出ない時期が続いたが、2005年に、若年性アルツハイマーをテーマにした『明日の記憶』が、第2回本屋大賞の第2位、第18回山本周五郎賞にも輝きスマッシュ・ヒット。同作品は渡辺謙主演・プロデュースで2006年に映画化された。(Wikipediaより参照)

『ハードボイルド・エッグ』は1999年に発表された作品だ。主人公の設定も魅力的なのに、発売当初はさほど話題になっていなかったようだ。もっと注目を集めていても良かったと思える作品だ。

チャンドラーが想像したフィリップ・マーローは、ハードボイルドと呼ばれる作品群の原典とも言える。『男はタフでなければ生きていけない。優しくなければ生きる資格がない。』あまりにも著名な人物造形が読者を魅了している。

「ハードボイルド・エッグ」は、マーローと出会ったこことで、いじめられていた過去から脱却した最上俊平が主人公となる。

マーローが孤独であったように、最上俊平も孤独である。33歳の最上は、勤めていた会社も辞め、探偵こそ我が天職と思い定め探偵事務所を開設する。国際的な陰謀に立ち向かう孤独な探偵を夢見ながらも、舞い込むのはペット捜索の依頼ばかり。そう、最上はペット探偵となっている。ペット捜索に関しては実績もあり、それなりの優秀さを持っているのだが、マーローへ傾倒するあまり変人扱いされたり、マーロー気取りからいらぬ悶着を起こしたり、なかなか波乱に満ちた日々をすごしている。理解者というか、やはりハードボイルドかぶれのバー店主・Jとの会話など、マーローをモチーフにした諧謔とも映る。

全編を通して、最上の頭の中のありようと、現実の最上の行動のずれが笑いを誘うのだけれど、結果として最上の行動はマーロー以上のハードボイルドな生き方となっている。

本作では、ダイナマイトバディの美女と思って雇った綾という老女と伴に、人を噛み殺した犬の珍捜索を開始する。その過程は笑いを誘うものの、結局はハードボイルドな生き方になっている。

事件解決後の後日談は涙を誘う。

最上は、まさしく、ハードボイルドの正統的な探偵なのだ。これほど金にならないことばかりをしている損な生き方はない。現実と理想の狭間にある落差が、より最上の存在を際立たせる。

タイトルだが、かたゆで卵の正式な呼び名なのだろう。でも、ぼくには「ハードボイルド的な生き方の卵」という意味に思える。最上の心のありようが剥かれて行く様に思えるのだ。

エンジェルズ・レスキュー情報あり。2010-09-18

またまたというべきなのか、
エンジェルズがまたも大型レスキューを行うそうだ。
具体的なことを触れぬまま、またも寄付金を募っている。

原告の会が公開している録音では、
現場にあるものは、誰のものであっても、なんでも持ち帰っていくのに、
『誰が費用負担してくりますんや』と
自分たちの費用で助けるという、
一般に信じられているボランティアとは異なる言葉もありました。
またまた、資金繰りは出たとこ勝負で寄付金に期待しているようです。
一方で、今回も太宰府でしたような、
崩壊ブリーダー(実は立て直し可能との説もあった)に対して
念書を書かせたように費用回収も図るのでしょう。
それが発覚したとき、林氏はいつも書かせているとしていましたから。
一応契約書のスタイルですから債券と同様という見方もできますよね。
そして掛った医療費は、里親に渡すときいくらか回収もします。
もしすべてがうまく行けば、
寄付金と債務返済と里親収入が1頭の犬についてきます。
犬の世話はボランティアが無償で大半してくれるので、
またフードは大手企業が寄付してくれて、
医療費は協力獣医が原価で診てくれている。
こういう活動をなんと表現するべきか、ほんとに悩みます。

「なんでも金、金いうな」と、エンジェルズは言ってくれますが、
どの口が、と思うのはぼくだけではないでしょう。


さて、今回着手しようとしているレスキューの関しては、
イカのようにエンジェルズ活動日誌で述べられています。

9月11日付けで、水面下で2件のレスキューが進行しているとした上で、
「一件のレスキューは、大型犬ばかりでかなり困難な作業になりそうです。
只今、犬舎移動と日程の調整中です。」
と、書いている。

次いで9月13日付で
「過去2番目の大型レスキューになりそうです。
本日、打ち合わせと犬舎移動で、大阪スタッフ・静岡チーム・愛知ボラさん達が集合して下さって、準備は進められました。
シェルターには、過去最高の200頭近いワンが滞在するようになります。」
と、紹介され、11日の記事にも拘らず、なぜかダックスとプードル用のクレートを欲しがっている。
「進められました。」と、なぜか他動詞を使用するスタイルに違和感を感じます。

9月15日付では
「今回のレスキューの詳細は、まだお知らせ出来ません。
ワン達を心配されて、ご連絡を多く頂いておりますが、交渉中です。
頭数も一気に増えるようです。
シェルター250頭。」
と、書かれている。

9月16日には
「予定頭数が遥かに上回る予想で、段取りの組み直しです。
夜遅くまで、レスキュー搬送用のバリケンを洗っていました。
総数100以上です。」
と、アナウンスされた。

活動記録では8月31日現在エンジェルズの保護頭数は79頭。
そのうち20頭近くが大阪支部にいるので、滋賀には60頭程度。
シェルターに250頭との記載からすれば、運び込む犬は190頭となる。
劣悪繁殖場といっているのだから、感染症にかかっているのは間違いない。
それでなければ何かがおかしい。
それも、11日の記事から判断すれば、最低でも大型犬が40頭程度はいることになりそうだ。
たかだか2000平米の施設に大型犬を交えて250頭もいたら、
確かドッグランは2面で800平米ほどだった。
犬舎は作業スペース込みで250平米程度だ。
それこそ段積みしたクレートに入れっぱなしとなるしかなさそうだ。
それって劣悪飼育としか思えない。

林夫妻と一人だけいる常勤職員、合わせて3名のスタッフでは、
現在50頭でも持て余しているとしか思えない状況だ。
今抱えている保護犬50頭のケアに、
営利事業契約によって世話をすることが義務付けられている老犬ホームの犬のケアもある。
手厚い作業が必要な新しい190党に及ぶ保護犬のケアを、
どうやってするつもりなんだろう。

新たに1週間程度の常勤ボランティアを募集しているが、
新たなボランティアは最低でも5-6名はいるだろう。
1週間が過ぎた後も、施設の狭小さゆえに、5名体制くらいでないと回らないことだろう。
どうせ獣医はくすのき動物病院に行くつもりだろうから、
5名体制で、実際に世話できる人手が4名ぽっちとなる。
無謀としか思えないレスキューが始まる。

ところで、過去2番目のレスキューと名打って寄付金募集されている。
もし寄付してみたいと思う人がいるのなら、
エンジェルズの会計報告を、よくよくご覧になった上でしていただきたい。

ぼくは過去の会計報告に矛盾を見た。
それは過去の記事に書いている。
NPO法人になる前に、彼らが決めたルールにより、
第3期の会計報告は今年も6月30日までにしておかなければならないのに、
彼らはそれをしていない。
また、NPO法人化したのにも拘らず、設立総会もしているように見えない。

過去の会計報告も、会計士が入った中間報告と自分たちで纏め上げたらしい第一期とで、
寄付金合計  第一期中間報告 126,102,763
       第一期会計報告 116,019,462
と、1000万円もの収入減になっている。ありえないと思いませんか。
第一期中間報告で1億1373万円もあった繰越金も、
シェルター購入費の1900万円と、ほとんど自分たちで作業した工事に4000万円使い、
次期繰越額が20,545,497円になっている。
さらに、第2期会計報告では、
第一期からの繰越金と第二期の収入合わせて30,589,940なのに、
第2期の支出計は20,615,679円にしかなっていなくて、
(そのうえ約206万円を二重カウントしている。)
本来なら1000万円(1200万円)以上繰り越すはずが、
584万円強しか繰越額としてあげていないのだ。

会計報告の合間に1500万円(1700万円)が消失している。
それに対しての説明もなければ、訂正もない。

この会計報告が杜撰なことは言うまでもない。
こんなものが会計報告として載せられていることが、すでに怪しい。
だからこそ団体として認められないという判決さえ裁判で出た。
本来なら領収書なりとつき合わせた上で監事が監査しているはずだ。
なのに監査役の林加津子氏の親族は罷免されることもなく役員として、
NPO法人となった今でも名を連ねている。

こういう現状を彼らのHPからぜひ読み取った後、
それでも寄付するのが正しいと思う人だけが、彼らの呼びかけに応えればよい。
けして他者を誘ってはいけない。
下手すれば、誘った人からは、不信の目を向けられることになりかねません。
知らなかったで済ませられるものではない。


最後に、9月15日付に記載された言葉は、
「劣悪繁殖屋崩壊が、後を絶ちません。
簡単に、動物取扱業を認可する⇒ドンドン繁殖屋は増える⇒無謀な繁殖で頭数は増え崩壊。
いつもいつも、人間の勝手で、命が増やされ、暗闇の中に消されて行っています。」
正論というべきものだと同意している。
ただ、動物愛護業者が簡単にNPO認可され増えてもいる。そのことも忘れてはいけない。
「劣悪繁殖屋崩壊現場に介入することで、寄付金を得ようとする愛護団体が後を絶ちません。
いつもいつも人間の欲望のために、飼育環境の劣悪さを売り物にされ集金マシン化され、
さらに、運悪くニャンコ先生のような人物に当たれば命を落としています。」
そういう現実があるように感じています。
もし、動物保護団体に支援をしようとしている人がいたら、
あなたの住所地で、見える保護活動をしている
そういう人たちにだけ支援しているのが良いと、忠告しよう。
ネットを通じて大規模繁殖場救済を何度も繰り返しつつ全国に発信し
寄付金を募り続けているような団体は、
疑いの目を向けたくらいがちょうどいいのだ。
『ひろしまドッグぱーく』から、ぼくは思うことにしている。

だからオフ会は「お不快}2010-09-20

11日が体調不良のため行けなかったから、
18日は気合を入れてドギパに出向いた。
ぎょうさんあそべや。の予定だった。

ところが着いてみると、ホワイトシェパードがわらわらいる。
どうやらホワイトシェパードオフ会が来ている模様。
『そらん』は、気難しい犬になってしまったので、
初見の犬とはぶつかる可能性が高い。
またまた繋ぎっぱなしになるかもと思っていたら、
一同さん、サブグランドに移動しだしている。
オフ会そのものは貸しきりグランドで行われるようだ。
一安心。

そう思ったのもつかの間。
この日のオフ会参加者のマナーの悪さは、
これまで出合ったオフ会と比べて、
比較するのも失礼なくらいに悪かった。
悪かったのは一握りの参加者だが、その一握りがたちが悪すぎる。



オフ会というのは楽しいし、他人との交流の機会として悪くない。
ただ、オフ会のメンバーと個人客の間にはすれ違いが起きる。
オフ会のメンバーは、多人数ゆえに無意識であれ、
個人客の存在を忘れ傍若無人になりがちとなる。
少しくらいなら、目を瞑って我慢するけれど、
この日の一団には、マナー違反をする御仁が多くて閉口した

ウンコは放置したまま、ラン外をノーリードで走り回らせる。
ひどいのになると3頭をラン外で走り回らせて笑っている。
仲間内の犬同士で相性がわかっていてのことだとしても、
周りにいる犬が乱入したとき何かが起きることに考えが及んでいない。
オフリードの犬が柵越しに威嚇する。
『そらん』はどこからでも出る能力がある。
もし、飛び出たところでノーリードの威嚇犬と出会えば、
たちまち流血騒ぎとなりかねない。
あまりにノーリードで外を闊歩する犬が多いため、
理由を告げ、リードをするように言ったら、
不満気な顔で付けはしたものの、
『大丈夫と思います。』
呼び戻しが聞いていない犬も多いのに、
万一の場合を想定できていないのだろうか。
第一、らん内ではリードで繋いでいるのに、
外では大丈夫とは、一体どんな根拠なのだ。
そうしたノーリードの人たちを、主催者も注意するでもなく放置。

『そらん』がいつもに比べて異様に匂いとりをする。
聞けば一団の中にはシーズン中の犬までいる。
真性の雄犬の『そらん』は匂いに惹かれて気がそぞろ。
発情中の犬をドッグランに連れてくることに驚く。

こういうオフ会とかち合ってしまっては疲れるだけだ。

本来、こういう席でマナー普及にと力を注いでも然るべき、
保護団体の関係者まで含まれているようなのに、
マナー向上を呼びかける声は最後まであがっていなかった。
ちゃんとした人も70%以上いただけに、
2-3割の参加者の意識の低さが目立った。

ちなみに、当日いた保護団体関係者だが、
クルマに愛犬の名をでかでかといれ、
保護団体の名称入りステッカーまでご丁寧に貼っていた。
その愛護団体がどこかって?
ふつうの犬を盲導犬と説明して、
たたみ座敷の会場にあげた実績のある、
あの人が役員にいる、あの団体ですよ。

愛護団体のステッカーを貼るのは良いけど、
貼る以上、団体の信用を失墜させないよう、
常に行動には高い見識を発揮されますように。
ただでさえ低下している団体の信用を、
さらに低下させてしまいますよ。

むやみに餌を与えてはいけない。2010-09-22

こういう表示は動物園でも良く見られる。
自分がいい人にでもなったつもりで、
人里に出てきた野生動物に餌を与えて悦に入る人もいる。
確かに、餓えている動物に餌を与えるのは、
なんとなく自分が優しい人であると思わせる。
が、定期的に与えていては、それは餌付けと呼ばれる行為であり、
より多くの動物を呼び寄せる結果となる。
野良猫のために道路に餌をまいていたら、
からすまで来て、とんでもなく不自然な状況になる。
そのことで他人に迷惑を与え、批判されるようになってしまっても、
自身のヒロイズムに酔っていて、批判の本質に気づけないまま、
次第に孤立化してしまい、意固地になっていくこともあるようだ。

動物に対して優しいといわれる人々には、
いつだって心のバランスを崩しかねない隙がある。

その隙を、ともすれば狙い撃ちしてくるのが、
ネットであの手この手で寄付を募る一部の動物愛護の仮面をかぶったものたちだ.

保護しているから支援して欲しい。そういう発信をしている人の中に、
犬・猫を集めはするものの、虐待している人がいる。
過去に何度も何度も、そのような人物が現れている。
ほんとにあの手この手は複雑になってきている。
最近では、プリズンドッグプロジェクトなる意味不明な活動も見た。
↑正しくは『プリズンドッグ・ジャパン』
米国における刑務所での補助犬育成プログラムは、
1990年代に大塚敦子の著作でも紹介された。
最近になってマスコミが取り上げたもんだから、
そのプロジェクトを日本でも推進しようという主旨で、
なんか個人として保護活動をしているらしい人たちが、
にわかにHPを立ち上げ、署名活動しだした。
そのついでなのか寄付金も募っている。
が、よく読めば、内容が矛盾だらけ。
『プリズンドッグを育成する』なんてのが目標にあげられていたりする。
なんか批判が高まったから、一部を削除したのか、
今では署名活動が前面に押し出されているが、
受刑者が補助犬育成をするプログラムなのに、
プリズンドッグという補助犬を育成するから寄付頂戴という文脈が載っていた。
動物介在療法や動物介在活動と錯覚したとしか思えない主張だった。
そもそも、自分たちとは何の関係もない日盲と
鳥取県の関係を自分たちの成果のように書いてみたり、
 ↑島根県の誤り。波間信子の『ハッピー』33巻巻末参照。
自分たちが捨て犬から育成したプリズンドッグを
日本全国で採用するよう働きかけるとした主張に、心底びっくりした。
そういうことを警察庁なりが許可しているようには思えない。
いっぺん問い合わせたろかと思っていたら、
そういう文が消えてしまっている。

プリズンドッグ育成のための費用として寄付金を賜りたい。
本人たちは本当に大真面目で考えているのかもしれないが、
寄付金を募ってまで育てるプリズンドッグに何の意味があるのやら。
刑務所での動物介在療法のための犬を育てるのなら、
刑務所での服役者のための矯正プログラムとは何の関係もないですぞ。
こんな破綻した呼びかけに、よもや賛同する人がいるのか。
ろくすっぽ吟味せず、いいじゃんプリズンドッグと寄付しようなんていう人が多数いるなら、
これじゃ募金詐欺をなくそうと願うのは、無理というものだ。

寄付するのなら、一つ一つをよく吟味して、その活動の実体を見極めたうえで。
そう心がけないと、あそこで餌をくれるらしい。
そういうことになり、いつの間にやら多数の動物が集まってしまうのだ。
つまり金銭目的の悪人を付け上がらせてしまうということだ。
動物好きは、可哀想な犬を見せたら金だしよるで!。とね。

さて、エンジェルズが大阪府東大阪市の元ブリーダーの犬をレスキューしたと言う。
彼らのホームページに高らかに発表している。
いろいろな意味で不思議なケースだ。
頭数がおかしい。
新聞などのマスコミによれば、発覚当時には200頭いたそうだ。
それが
「7日に東大阪市が立ち入り調査した際には160匹ほどいた犬と猫(中略) 店の中に入ると犬82匹、猫8匹のあわせて90匹に減っていました。」
http://www.ktv.co.jp/news/date/main.html#0351819
と、関西テレビで報道されたようだ。
なのに、エンジェルズ活動日誌とずばり一言では
「犬75頭、猫7頭、合計82頭」
だ、そうだ。
活動日誌は前日に書いた頭数が間違っていたからか、
「犬75頭、猫8頭」から、黙って書き換えての数字だ。
関西テレビの記事と違う点は、
「当初、160頭余りが確認されました。
当日も、ご近所の方が犬の譲渡希望に来られました。
親戚や子供の友人など、一般の飼い主に、貰われていったそうです。」
と、いう文章を挿入して整合させている。
搬出当日に、犬7頭と猫一匹を、
引き取り手の的確性を吟味することなく渡したということのようだ。
そういういいかげんな譲渡をしたのでなければ、
闇に消えた犬地猫が瀬いるということになる。

そもそも、福岡や太宰府では何人足りと持ち出すなと張り紙までしたのに、
今回はやけに紳士的にしていることが不思議だ。

元ブリーダーが、親戚や子供の友人などに譲ったというのを、
なぜか全面的に信じているようだけれど、
それも今までの彼らの主張を聞いている限り、
納得できる説明になっていない。
全頭所有権放棄がレスキュー時の条件だったはずだ。
所有権放棄したからレスキューしているわけで、
これまでのエンジェルズの数え方でいけば、
所有権放棄後の犬たちは、エンジェルズの譲渡実績に組み入れられると考えられる。

福岡でも見られたように、今回の東大阪案件では、
元ブリーダーに対して、28名分の日当と移送費、
レスキュー後のワクチン代なども当然請求しているはずで、
この元ブリーダーは、民家を繁殖場に使っていたということなので、
当然ながら支払い能力は残していると思われる。

悪徳ブリーダーを懲らしめるためにも、
レスキュー費用を支払わせるのが当然と言い切ったエンジェルズなのだから、
当然請求していることは疑いない。

それより、より疑問に感じるのは、
わずか2週間で80頭の犬を引き取らせることができた元経営者なのだ。
なんで楽をさせてやる必要が在るのだろう。
最後まで譲渡の努力をさせるのが、
エンジェルズの主張から言って正しいのではないか。

そんなこんなで、今回のレスキュー劇は、
福岡や大宰府の時とは異なり、
繁殖場経営者をレスキューしたというように感じられる。
エンジェルズが介入したことで、
元経営者の罪が、動物愛護法違反が成立したとしても、
狂犬病予防を怠った罰金なりとあわせて100万円程度。
それ以外は、結局全頭を譲渡したというおかげで、
せいぜい書類送検のみで終わってしまうのではないかと思う。
これって誰を救ったことになるのかお分かりですよね。

こういう点への説明をきちんとしていないのに、
犬たちのえさ代がないとか、多額の医療費が掛るとかの、
そういった泣き言に反射的に寄付金を出すことは避けるべきだ。

少なくとも28人の会員がいて会費が入ってくる。
昨年の繰越金もあるはずだ。
フードは大手企業が支援してくれている。
協力獣医が損を承知で診てくれる。
なによりも時給1億円の社長も支援者にいる。
トラック一杯の『おやつ』を送ってくれる気前のいい社長だ。
さらに林氏のことを、杉本彩氏は「社会的に成功していて、働く必要がない」と保証した。
少なくとも数ヶ月は、林氏が辛抱したら、費用くらい捻出できる。
たった2年間で、ハーレーを2台購入する資力はあるのだ。

さまざまに彼らへの不信が広まっていること。
とりわけエンジェルズで支部長まで務めた人さえ、
彼らの姿に幻滅してしまっていることを肝に銘じて欲しい。

むやみに餌(支援金・支援品)を与えることが、
動物のために良いとは限りません。

どの数字がホント?2010-09-22

東大阪繁殖場レスキューとでも呼称するのであろう
シェルターへの搬入が明けた21日。
2頭だか、3頭だかの子犬が生まれたらしい。

21日付の日誌では
「新しい命が、3頭。」
と、記載されている。

やはり21日付での「ずばり一言」では
「レスキューから1日が過ぎた今朝、犬舎には新しい命が二つ、産まれました。
レスキュー頭数は84頭になりました。」
と、書かれている。

現在は活動日誌とずばりの記載はこうなっているが、
昨日は活動日誌の記載はニュアンスが違ったように思う。
産んだ犬は2頭で、生まれたのも2頭と書かれていたような気がする。
一頭ずつしか生まれないなら、
よほどの高齢出産か、産んだのは超小型犬種?
どっちにしても少なすぎると感じたのだ。

生まれた犬の数については、ぼくの錯覚かもしれないが、
以前よりエンジェルズでは記載の訂正が、
知らぬ間になされていることが多い。
今回もシェルターに連れ帰った犬の数を、
活動日誌では
「犬75頭・猫8頭です」
と、記載していたものを、
なんの注釈もなく
「犬75頭・猫7頭です」
と、書き換えている。
運び込んでの混乱で間違えて記載したのだとしても、
勘違いだったのなら、そう書けばよい。
なのにそういう配慮は常になされていないことから、
ぼくの記憶は錯覚ではなく、事実だということもありうる。
そうであるなら、猫の数に違いが出ているのは、
もともと8匹が引き取りリストにあったのに、
1匹積み損ねてしまったのかなんてことになる。

いづれにしても、当日マスコミによって確認された頭数と乖離がある。
こうした違いが生じている原因を書かないのは、
これまでの活動経過で反省し改めるというのが、
リップサービスでしかなかったのかと思わせる。

個体識別をして、とか書かれているけれど、
その前にちゃんとした報告をしたほうが良い。
広島でも総数は結局わからないままだった。
福岡でも闇に消えてしまった犬がいる。
その辺りもしっかりと見極めるべきだ。

とかく主催者発表はあてにならないもの。
エンジェルズの発表は、特に注意がいる。
よく流れを掴んでおかないと、
前後でつじつまがあっていないことさえ見落としてしまうだろう。
少しばかし不都合な事実を省く程度ではなくて、
根本が違ってしまうような書き換えがありえるのだ。



あとねぇ、いつでも思うんだけれど、
東大阪の劣悪環境のブリーダーというが、
その店内画像とシェルターの様子が違って見えない。
このあたりも工事費に4000万円かけた施設に見えない。
あの感じじゃ、地獄から地獄への移動に思えてしまう。
いくらなんでも、バリケンを直接4段積みはないと思う。
せめて横に板を通すなりしておく程度はして欲しい。
無茶安定が悪そうで見ていられない。
ほとんどの時間をバリケンの中ですごすのだろうに、
あまりにも無残と映る。


(タイトルにミスタッチが>あんまりなので訂正しました)

命日2010-09-23

『ごお』の命日だ。
早いもので6回忌となる。

『ごお』は、ぼくの犬に寄せる思いを、
一身に、すべて詰め込んでいた。
忠実で優しく、活発で聞き分けが良く、
甘えたで辛抱強く、賢くてetc

家にやってきてから、病院で分かれたあの日まで、
闘病中の日々も含め、忘れられない記憶。

朝に死を知らせる電話を受けたときの絶望感。
迎えに行ったときの手に感じたぬくもり。
どう見ても寝ているとしか思えないのに、
呼んでも目が開かない。そのときの悲しみ。
だんだんと硬直していく間の寂しさ。

誰かに責任を被せたい。
でも、判断ミスしたのは自分だという自責の念。
悔やめども悔やめども、悔やみきれない思い。

楽しかった思い出も、そうした思いも、いまだに鮮明な記憶としてある。

ぼくが感じていたほどに、
『ごお』は幸せを感じていただろうか。
楽しかったと思ってくれていたらと願う。

『そらん』も『はいら』も可愛い犬だ。
ジョンも、8歳で迎えたとは思えないほど懐いてくれて、
『ごお』を彷彿とさせた。
泣き言を言うべきではないのかもしれない。
それでも…

『ごお』と一緒に暮らしたい。

命日くらいは、感傷に浸ってもいいよね。