読書記録7月までまとめ2011-08-01

7月までの記録

キミとボク                  柏木さくら
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2011/07/29/5993250
いちばん初めにあった海        加納朋子
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2011/01/17/5640402
妖怪アパートの幽雅な日常 5     香月日輪 
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2011/07/19/5962828
犬飼さんちの犬 (上下2巻)       倉木佐斗志/永森裕二
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2011/01/20/5642389
その後の犬飼さん家の犬        倉木佐斗志/永森裕二
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2011/07/19/5962830
いぬのメリー 幸せを運ぶ伝書犬    栗原美和子
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2011/07/27/5987436
私の男                    桜庭一樹
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2011/07/28/5987687
ちんぷんかん                畠中恵
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2011/01/17/5642630
サッカーボーイズ13歳 雨上がりのグラウンド  はらだみずき
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2011/07/19/5962827
風魔(全3巻)                 宮本昌孝
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2011/07/26/5984632
戦艦「大和」最後の光芒 (全2巻)   横山信義
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2011/01/09/5631347
儚い羊たちの祝宴 米澤穂信
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2011/07/29/5989673
のぼうの城 (上下2巻) 和田竜
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2011/01/24/5647969

一年でいちばん暗い夕暮れに     ディーン・クーンツ
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2011/07/25/5983536



過去の記録
2005-2006年
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2006/10/09/553572
2007年
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2007/12/31/2538811
2008年
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2008/12/31/4026421
2009年
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2010/01/01/4789822
2010年
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2010/10/31/5459709

彼女がその名を知らない鳥たち2011-08-01

沼田まほかる    幻冬舎文庫   686円(別)

帯には「限りなく不愉快、でもまぎれもない最高傑作」とある。
その惹句に読むことを決めた。

33歳の女の語り口で進められる物語だ。
25歳の時に出会った、15歳年上の男と暮らしている。
女は、その男をサディスティックに嫌う。
嫌いながら、生きているすべてで男に委ねている。
女は、男に出会う前の恋人を忘れられないでいる。
ことあるごとに男と元恋人を比較し、
男のすべてを嫌悪感を持って見つめている。
女は、些細なことで男に暴力をふるいもする。
嫌いぬきながらも、男から離れることもなく、
時には抱かれることもある。
男の献身に対する女の仕打ちには、
読者は吐きそうなほどに不快感を感じるだろう。

読み進めていくと、女の元恋人は理想の男ではなく、
身勝手で残忍な男であったことが知れる。
なのに、女は現実から目を背け、
なつかしみ、恋い慕い続ける。

そんな男と女の関係に、百貨店に勤める優男が割り込む。
女は、元恋人と優男を重ね合わせ、
心の中の警告を無視して関係を持ってしまう。

新しい恋は女の精神を徐々に蝕んでいく。
男は、女の新しい恋の始まりを知り、その恋を阻止しようとする。
女には卑怯で汚い行為に写る。
やがて男と女は破滅へと傾いていく。

ラスト数ページで、この物語が見事なまでに反転する。
読み終えたとき、この物語に畏怖を感じることは確かだ。
この愛のあり方は、想像のものにしか過ぎないのかもしれない。
だけれど、このような形の愛を、
自らもしてみたいと思えるかもだ。

かなりな変態扱いはされるだろうけれどね。

7月の走行距離2011-08-01

7月は1000キロにとどまった。
犬たちは420キロの移動。
積算距離が21180キロとなった。
今年になっての走行距離は12200キロ。
犬たちも今年に入って6590キロくらいとなる。
一年点検も済んだ。
8月6日でヴェルファイアに乗り始めて一年となる。

7月は犬孝行がいつもより出来なかった。
7月15日から出張があったり、雨が激しかったり、
手足口病のため痛くて歩けなかったりで
3週連続で遊びに行けない土日が重なった。

この埋め合わせは早くしないと、
「そらん」からの厳しい折檻がさく裂しそうだ。

もう誘拐なんてしない2011-08-02

東川篤哉   文春文庫   590円(別)

東川篤哉は1968年生まれ。
2002年に『密室の鍵貸します』で作家デビューをした。
作中にユーモアのある掛け合いや、ギャグを織り込む、
ユーモアミステリ作家として活躍中。
骨格としてはトリック重視の本格派である。
『謎解きはディナーのあとで』がヒットして一躍人気作家になった。
同作品は2011年本屋大賞を受賞しています。
『もう誘拐なんてしない』は2008年に発表している。
(以上ウィキペディアより抜粋)

少なくとも本作品はトリック重視の本格派とは言えないように思う。
楽しく読ませることに力点が置かれた作品というべき。
叙述トリック的な要素やトリックのあり方などでは、
本格ミステリ的と言えなくはないが、
ドタバタした展開はスラプスティック小説的であり、
謎解きを楽しむというより、速度感で勝負の作品だ。
下関と門司が舞台となっていて、
この地域の薀蓄の披露がなかなか楽しい。

たこ焼き屋の青年が、やくざに追われるセーラー服の美少女を助ける。
追われていたのは暴力団組長の娘だった。
娘は金が必要だという。
青年は美少女に惹かれて協力する。
狂言誘拐で組長から金を得ようというのだ。
二人は、青年は先輩に相談して計画を練り上げる。
その計画は見事に成功したかに見えた。
ところが…。
翌朝には金がなくなっているうえに、
組のNO2の死体が残されていた。
裏切りあり。意外な犯人あり。
だましだまされ、青年は無事難局を切り抜けられるのか。

随所に未解決の部分を残しながらも、大団円になる。
が、青年警察に追われたままだつうの。

登場する組員は、全部変な奴だし、
男勝りの娘の姉。なんと組長より肝が据わっている。
美少女だがとんでもない味覚の天然ものの娘に、
お人好しでぼうっとした青年。

こんなキャラがオンパレードじゃ、
ギャグにしかなんねえよな。

もっと整合性を持たせてよと文句はあるけれど、
読んでいて楽しいのは間違いがない。

義経になった男(全4巻)2011-08-03

平谷美樹   角川春樹事務所   各720円(込)

地方新聞の河北新報で連載されていた小説ということだ。
元のタイトルは「沙棗――義経になった男」だったようだが、
文庫化にあたって「義経になった男」となった。

著者の平谷美樹は主としてSFを書いてきていたようだ。
1960年生まれ。作家デビューは2000年とやや遅い。
巷では文系ハードSFの書き手などと言われているらしい。
永らくSFから離れたままなので、著者の作品は読んだことはない。
Web書店で著作一覧を見ると、SFというよりホラー作品が多いように見える。
角川春樹賞と小松左京賞を受賞している。

著者は岩手県に生まれ、現在も岩手県に在住しているとのことで、
本作品も軸足を東北において書き進めている。
勝者側から見た歴史ではなく、地方の視点で読み直して
敗者と思われていたものの中の勝利を引き出すあたりは、
高橋克彦氏の作品と似通ったところがある。
解説で隆慶一郎の描いた世界に比肩するとの賛辞まで寄せられている。
僕としては、「義経になった男」の世界観が、
別の著作で描き出すまで、その賛辞には同意できないが…。

この物語の主人公格のひとりの義経については、
別段触れなくとも、だれもが知っていることだろう。
日本の知将、日本人の選ぶ英雄、悲劇の英雄、
そういったものでは必ず上位にいる。
光源氏と並んで佳い男に挙げられもするだろう。
判官贔屓の語源が義経なのだから、推して知るべし。

平家打倒の立役者でありながら、実兄の頼朝に疎まれ、
天才的戦術眼を持ちながら、非業の死を遂げる。
滅びたものの、民衆の人気が高く、
衣川の戦いから脱出し、東北各地に数々の伝説を残し、
やがて大陸に渡り、蒙古の基礎を築いた伝説まである。

その義経を題材にしているのだから、
物語は波乱に富み、わくわくさせることは保証できる。

義経を平泉に向かわせた伝説の金売吉次を、
藤原秀衡の縁者とし、吉次が蝦夷が中央に君臨する夢を抱き、
義経を利用したという設定で物語を始める。
義経に似た、夜盗にまで身を落としている、蝦夷の少年を、
吉次は影武者にしようと画策する。
少年は、砂漠に咲く花だという沙棗と改め、
影武者として育成されていく。
義経が平泉に到着すると、対面した沙棗は、
その人柄に惹きこまれていく。
やがて挙兵した頼朝のもとにはせ参じた義経は、
平家打倒にひた走る。
頼朝に認められ、愛されたいという思いを原動力として。
そんな義経を、沙棗は支えていく。
平家打倒を義経は果たしたものの、
頼朝の酷薄さに気づきもせず、また讒言者の存在が、
義経を追い詰めていく。やがて義経は正気を失っていく。
沙棗は義経ならどう対処するかと考えながら、
正気を失った義経に成り代わり対処していく。
そして、どうにか平泉にたどり着く。
秀衡の死により、頼朝の追捕の手がかかる。

この辺りまでは、ほぼ知られている義経の足跡をたどっている。

ところが、義経が正気を取り戻した一瞬に自害を図るところから、
知られている物語を大きく逸脱していく。
このあたりの奇想が、この大作の特徴となる。
負けることが蝦夷を豊かにする。
滅びることで呪を頼朝に対して施す。
そのことが、奥州の仕置きの緩やかさを生んだとするあたりが、
一番の読みどころとなろう。

作品の締めくくりで沙棗の花の描写がある。
そこで物語は終わる。
東北各地に残る義経伝説や、義経=ジンギスカン説まで、
この作品は大きく取り入れている。

対策だが一気に読める。
こういう物語があってもいいじゃないか。

犬と出かける。2011-08-03

7月8日に遊びに行って以来、
15日から17日は宮崎まで出かけていた。
18日は雨。
23日と24日は、手足口病の症状がピークだったため断念。
30日と31日は横浜まで出張。
8月6日は業務が入っている。
8月7日は義兄の3回忌。
8月13日は父の17回忌。
8月14日まで犬たちとゆっくりする時間が取れそうにもない。

このままでは犬の下僕とは言えなくなってしまう。
で、休暇を取って一昨日ドッグランにお出かけしてきた。

やはり平日は閑散としている。
ずっとそらんとはいらだけだったので、ゆっくり遊べた。
ボール投げもたっぷりしたし、
結構2頭だけでじゃれあっていた。

いつものスタッフがいないので、じろーも不在。
気になる人がいないから、
そらんも脱走する気にはなかなかならなかったよう。
でも一度だけ脱走したけれどね。
呼び続けていたら、いつもよりは素直に帰ってきた。
そんなこんなでたっぷり3時間、
水浴びしたり、ごろすりしたり、たっぷり遊べた。

遊んだあとは、しっかりとシャンプーもした。
3週間洗っていなかったから、少し匂ってきていたので入念に。
よい香りになった。

シャンプーが終わったのが4時半。
PL花火の渋滞を避けるため帰宅時間は7時半になるようにと、
関まで走って「ぽ庵」による。
なんとチャーリーとであった。
ま、近くの人なのであったって不思議ではないのだけれどね。

チャーリーはそらんを全く恐れない。
今では貴重な犬友なのだ。
あのじろーでもそらんと遊ぶのは躊躇する。
チャーリーときたら、そらんの口をなめまわしてしまう。
むしろそらんが逃げ腰になっているほど。
はいらはチャーリーと少し遊べたので大喜び。
じろーがいなかったので、少し遊び足りなかったよう。

写真はぽ庵で撮ったもの。
人のように椅子に座り、
なんか呉れと訴えているそらんです。

ソロモンの犬2011-08-04

道尾秀介   文春文庫    581円(別)

『月と蟹』で第144回直木賞を受賞した、今が旬の作家。
1975年生まれだから、これからの伸び代がある。
さらなる秀作が期待できるだろう。
僕の道尾作品体験は、大ヒットした「向日葵の咲かない夏」に続いて2冊目。
作品としての凄味は「向日葵の咲かない夏」のほうがインパクトがある。
インパクトではやや劣るが、「ソロモンの犬」も負けていない。

それにしても道尾氏の略歴を見るとすごいと思う。
2004年に『背の眼』で作家デビューを果たし、
同作品は第5回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞している。
その後、専業作家に転身。
2011年までに17冊の自分名義の単行本をものしている。
そのうち11作品が文学賞を受賞するか候補となっている。
完成度の高さを物語るものだろう。
「このミス」でも上位にランク入りし続けているなど、
レベルの高い推理小説の書き手として読者からの支持を得ている。

「ソロモンの犬」は2007年に発表された初期作品。

4人の大学生、静、京也、ひろ子、智佳は、
それぞれに青春の中にいる。
その4人には、教授のひとり息子の陽介という友人がいる。
陽介は、年の割には大人びた口をきく、
オービーという名の犬といつも一緒にいた。

夏季休暇のさなか、陽介がオービーに引きずられ、交通事故で死ぬ。
なぜよく訓練されている犬が突然飛び出したのか。
静は、動物生態学に詳しい間宮助教授に相談に行く。
いなくなったオービーを探しながら、
現場での友人の不可解な言動などに疑問を感じはじめる。
陽介の母でもある教授と、京也との関係の深さにも驚く。

どうして事故は起きたのか。
ソロモン王のように、オービーに話が聞けたなら。
もしかしたら事故は偶然ではなかったのか。
4人の関係は狂い始める。

登場人物の関係から意外な原因が判明したときには唖然としよう。

ほろ苦い青春を描いた好作。

仕掛けに犬の習性を取り入れ、
間宮という怪人を挟んだことで、
陳腐になりかねない話を、
青春ミステリとして楽しめるものにしている。

ラスト近くでの間宮の描写がとても良い。

神様のパズル2011-08-05

機本伸司   角川春樹事務所(ハルキ文庫)   680円(別)

若い作家かと思っていたら1956年生まれだという。
ウィキペディアなどを見ると、
「神様のパズル」は、2002年に発表され、小松左京賞受賞をしている。
大学では物理学科で学んでいる。
卒業後は編集者から映像製作会社に移り、その後PR映画ディレクターとなったとある。

履修単位を落とし、卒業が危ぶまれる大学生・綿貫は、
受講ゼミの教授から、天才と謳われた不登校の少女・穂瑞沙羅華を、
ゼミに参加させて欲しいというものだった。
「宇宙は人間に作れるのか?」を投げかけた所、
彼女はゼミに姿を現した。
綿貫と沙羅華は、その証明をすることとなる。

沙羅華は飛び級で大学生になって稲16歳。
人工授精により誕生した天才児との設定だ。
数々の理論を打ち立てるなど、学会の注目が高い。
ぞんざいな口調で話すが、相当な美形のようである。
一方の綿貫は、特に優れているわけではない。
同ゼミの女性に片思いしているような平凡な男。

ビッグバンとは何かということを軸に話が進む。
綿貫の些細な言葉をヒントに、
沙羅華は宇宙が作られることに気づく。
天才の心の中の孤独が宇宙開闢を企てんとする。
その代償は…。
綿貫ほかのゼミの面々は、沙羅華の行動を止めようとする。

自らの存在理由を認識した沙羅華は、
普通の高校生としてやり直すところで幕。

物理を学んだ著者らしいこだわりで満載だ。
が、僕の頭ではついていけない。残念。

乗り換えてから、ちょうど一年。2011-08-08

一昨日、ヴェルファイアに乗り換えて2年目となりました。
セレナから乗り換えの当初は、
サイズ的には変わらないけれど、
ずいぶん大きく感じて、戸惑いました。

今では車両感覚をつかんでいるので、
普段は大きさの違いを意識することはありません。
でもお出かけした時、セレナではすいすいと走れていたところなのに、
ヴェルファイアでは、かなり神経を使わないとダメ。
回転半径の大きなパジェロの時より、
切り返しをしないといけないことがある。

日本の道は、良くなったとはいうものの、
5ナンバー仕様なのですね。

丸一年が経ったところで、
積算距離は21560キロ。
結構乗っている。
犬遊びで八ヶ岳に行くことが多くなってきているので、
年間20000キロペースになっている。

乗り換えてからは、少しだけ燃料消費量が減った。
あの図体で、10Km/l出たら上等です。
グレードは一番下でも、基本的な装備はしっかりついている。
燃費も一昔前とは雲泥の差。
とりあえず不満はない。

この図体の車で、リッター12キロくらいになれば、
もっと良いと思うけど、
さすがに望みすぎ?

犬とあなたの物語2011-08-08

いぬのえいが
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2005/10/16/109690
が、スマッシュヒットだったようて、
この「犬とあなたの物語」が作られたということでしょう。

「いぬのえいが 」同様に、
オムニバス形式でまとめられています。

深刻なペットロスにとらわれた女学生の物語は、
自分の犬に似た犬を連れた少女との、一瞬の邂逅を描いています。
あちこちに犬のかけらがあって吹っ切れないと話す女学生に、
少女は「僕を忘れないでって言ってる」と答えます。
そういう言葉で救われることもありそうです。

心配性の飼い主が自宅の犬を思うあまり、
息子の披露宴を台無しにしそうになる話は、
やや狙いすぎ。
でも、狙いすぎだけれど、一部の溺愛飼い主は、
こういう上の空状態を経験しているに違いない。

犬嫌いだった一人っ子の少年が、
どうにか犬と打ち解け、帰った時の出迎えを楽しみにするようになった。
ようやく打ち解けた犬が事故で死んだため、
その日以来、犬を飼うことを避けていた。
なのに妻が一人で世話するからと犬を飼いだした。
悲しみを繰り返すまいと拒絶していた、いまは青年になった少年。。
もとより本当に犬が嫌いなわけではない。
次第に距離が縮まっていき、拒絶から交流に変わる。
そんな折青年は若年性アルツハイマーに侵され、
二人と一匹の世界は崩れていく。
最後に残ったのが、少年の日の「ただいま」。
そして呼ぶ名は昔の愛犬の名。
決して自分の名以外には反応しなかった犬が
寄り添っていく様は、ウルツとくる。

合間合間に挟まれた、愛犬家訪問記は、
笑えないが笑える。
この映画を視聴する人は、
たいていが犬を溺愛に近く大切にしていよう。
おかしな飼い主の馬鹿げた行動を笑いはするが、
同時に自分の姿も見えてくる。

結構著名俳優を使っているんです。今回。
のっけから中尾彬が出てきます。
犬に人の名前を付けたなら、
きっとこういう気まずさは起きるに違いなし。
中尾氏は怒るかも知れないが、犬のほうが男前です。

前作のほうが余韻は深いと思います。