価格が落ち着きだしている。2021-08-17

5月に見たときあまりの高騰ぶりに驚いたものだが、
ひさしぶりに見たら犬の生体価格が落ち着きだしている。
ゴールデンが平均で60万ほどになっていたけれど、
今回見ると平均で40万ほどまで下がっているようだ。
が、小型犬は相変わらずの高値が続いている。
トイ・プーで60万が普通だった。

需要と供給の関係が価格を決めるのだから仕方がないけれど、
やっぱりこの高騰ぶりは無茶な気がする。
犬を求める人が有閑階級ばかりなら、それでいいと思う。
ごく一部の上流に属する人たちしか純犬種を飼わないということなら。
でも庶民だって気に入った姿かたちを求めたっていいと思うのだ。
ならばもっと安くなってもいいように思う。

大型犬はおおよそもっとも高騰していたころから見れば
総じて3割から4割下がった。
コロナ以前から比べれば3割ほど高値ではある。
が、動愛法が改正され繁殖業者への規制が強化されたことなどで
作出頭数に制限がかかった状態になっているから
案外今の価格が適性価ということになるのかもしれない。

もう一つの保護犬譲渡のほうを見ると
コロナ以前と譲渡費用変動が見られなかった団体は、やはりそのままで、
市場価格に連動するように譲渡費用を上げていた団体は
コロナ以前の状態に戻っている。
中部圏のブリーダーレスキューをする団体だけは高額なままだが、
ここは以前から高額譲渡が多かったので変わらない。
僕には動物愛護ではなくブリーダー愛護に移って仕方ないのだが、
そういうところからでも引き取る人がいるのは、きっと、いいことなんだろう。

保護犬譲渡では1年未満の犬がやたらと目立ちだしてきた。
心配していた事態が生起してきているようだ。

これから大量に放棄犬が生まれ、犬の生体価格の暴落や
保護施設の飽和状態につながっていかないことを祈る。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://kumaneko.asablo.jp/blog/2021/08/17/9411580/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。