覚悟が必要 ― 2007-08-21
ジョンの調子が見る間に落ちてきた。
たった一夜で歩行でもつれが出てしまった。
食欲はまったくといってよいほどない。
そして、恐ろしいことに喉の下の腫れが再発した。
強い抗がん剤は使えない。
有効な治療方針は、ジョンの体調を考えたら採りがたいのに。
一人で悩んでいても埒が明かない。
早速獣医に行った。
血液検査の結果は、横ばいだったのが下降線。
赤血球数は15%まで落ち込み、白血球数も1200になってしまった。
血小板は数値が出たものの0.1。
リンパ球も形が悪いものが多い上に、好中球というものが少ないらしい。
すべての数値が悪い。悪すぎる。
喉の下の腫れは心配したようにリンパ腫の再炎と見てよい。
むしろ骨髄腫に発展しているといってよいらしく、
分類的には白血病といってよいようだ。
今後の道としては3つ。
何もせず成り行きに任せる。なら、余命は1月以内。
ステロイド剤を使用する。なら、3割は余命を伸ばせる可能性がある。
一か八か徹底的に戦うという方針もある。
骨髄のがん細胞を直接叩く抗がん剤を使用する。
これは治療開始直後に約区材への反応が過敏となり、
一挙に衰弱し死に到る危険がある。
また、いったん手を出すと途中での退却は不可能となるようだ。
費用的なめども立たない。
成功するとしても重篤な症状を伴い、他の臓器にまで影響が及び、
長期間にわたる苦痛を与えてしまう可能性も高いという。
結局のところ、僕は100万までしか耐えられる経済状態でしかない。
3つ目の方法に手を出し、途中であきらめることはしたくない。
何より苦痛だけ与えてしまうことには耐えられない。
何もしないでいられるほど、根性も座っていない。
ならば現状をできるだけ保ちながら、苦痛を緩和させていく方向を選ぶのが、
ジョンにとっても、僕にとっても最善なのかもしれない。
もっと時間が欲しいと思わないではない。
どのような決断を下すにしても、悔いる気持ちだけは持ちたくはないから。
治療開始以来、どのような方法を選んだとしても、エゴでしかないと思っている。
闘病のためだけの治療は受けたいとは思っていない。
だからといって、その思いを押し付けてよいかと揺れもする。
いい人と思われたいという打算もある。
家計を傾けてしまうほどの治療はできないとも思う。
他人にあれこれ言われたくないなんて外聞を気にもする。
そういう雑念にまみれた身勝手な思いで、
治療方針を決めてしまっていいてよいのかと悩む。
とにかく、ジョンに犬らしく生きて欲しいという根底には変わりはない。
だけれど、あまりに多くの要素で、
その考えが歪められてやいないかと、見つめる時間が、もっと欲しかった。。
どのような方針で臨むとしても、始めるのは早いほうがよい。
獣医での2時間の滞在時間で、僕は以下のように決めた。
L-アスパラキナーゼを、あと一度使うと共にステロイド剤を飲ませ続ける。
僕の基本的考えに沿えば、医師からは最善と思いますとの同意を得た。
アスパラキナーゼは後一度程度は使えるかもしれないが、
2回以上射つのは危険と指摘されている。
しかし、ジョンには有効かもしれないとの医師の言葉もあった。
今日、早速投与して来た。ステロイド剤も受け取ってきた。
これで駄目なら、1月先にジョンは死ぬ。その覚悟をすることにした。
苦痛は最小に、それが望みだ。
一瞬の輝きを見せた先週のジョン。
そのひと時があっただけでも、
治療した甲斐があったのだと思うことにしている。
たった一夜で歩行でもつれが出てしまった。
食欲はまったくといってよいほどない。
そして、恐ろしいことに喉の下の腫れが再発した。
強い抗がん剤は使えない。
有効な治療方針は、ジョンの体調を考えたら採りがたいのに。
一人で悩んでいても埒が明かない。
早速獣医に行った。
血液検査の結果は、横ばいだったのが下降線。
赤血球数は15%まで落ち込み、白血球数も1200になってしまった。
血小板は数値が出たものの0.1。
リンパ球も形が悪いものが多い上に、好中球というものが少ないらしい。
すべての数値が悪い。悪すぎる。
喉の下の腫れは心配したようにリンパ腫の再炎と見てよい。
むしろ骨髄腫に発展しているといってよいらしく、
分類的には白血病といってよいようだ。
今後の道としては3つ。
何もせず成り行きに任せる。なら、余命は1月以内。
ステロイド剤を使用する。なら、3割は余命を伸ばせる可能性がある。
一か八か徹底的に戦うという方針もある。
骨髄のがん細胞を直接叩く抗がん剤を使用する。
これは治療開始直後に約区材への反応が過敏となり、
一挙に衰弱し死に到る危険がある。
また、いったん手を出すと途中での退却は不可能となるようだ。
費用的なめども立たない。
成功するとしても重篤な症状を伴い、他の臓器にまで影響が及び、
長期間にわたる苦痛を与えてしまう可能性も高いという。
結局のところ、僕は100万までしか耐えられる経済状態でしかない。
3つ目の方法に手を出し、途中であきらめることはしたくない。
何より苦痛だけ与えてしまうことには耐えられない。
何もしないでいられるほど、根性も座っていない。
ならば現状をできるだけ保ちながら、苦痛を緩和させていく方向を選ぶのが、
ジョンにとっても、僕にとっても最善なのかもしれない。
もっと時間が欲しいと思わないではない。
どのような決断を下すにしても、悔いる気持ちだけは持ちたくはないから。
治療開始以来、どのような方法を選んだとしても、エゴでしかないと思っている。
闘病のためだけの治療は受けたいとは思っていない。
だからといって、その思いを押し付けてよいかと揺れもする。
いい人と思われたいという打算もある。
家計を傾けてしまうほどの治療はできないとも思う。
他人にあれこれ言われたくないなんて外聞を気にもする。
そういう雑念にまみれた身勝手な思いで、
治療方針を決めてしまっていいてよいのかと悩む。
とにかく、ジョンに犬らしく生きて欲しいという根底には変わりはない。
だけれど、あまりに多くの要素で、
その考えが歪められてやいないかと、見つめる時間が、もっと欲しかった。。
どのような方針で臨むとしても、始めるのは早いほうがよい。
獣医での2時間の滞在時間で、僕は以下のように決めた。
L-アスパラキナーゼを、あと一度使うと共にステロイド剤を飲ませ続ける。
僕の基本的考えに沿えば、医師からは最善と思いますとの同意を得た。
アスパラキナーゼは後一度程度は使えるかもしれないが、
2回以上射つのは危険と指摘されている。
しかし、ジョンには有効かもしれないとの医師の言葉もあった。
今日、早速投与して来た。ステロイド剤も受け取ってきた。
これで駄目なら、1月先にジョンは死ぬ。その覚悟をすることにした。
苦痛は最小に、それが望みだ。
一瞬の輝きを見せた先週のジョン。
そのひと時があっただけでも、
治療した甲斐があったのだと思うことにしている。
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