ロシアの侵略に思う2022-04-07

2月終わりから始まったロシアの侵略が終わらない。
戦争を仕掛けられたウクライナはたまったもんじゃない。
戦争に勝ったところでロシアが賠償に応じるとは思えない。
いのちを無慈悲に奪い取り、
国土を破壊される側はたまらない。
国内に騒乱を抱えていたとしたって、
それを複雑なものにしたのはロシアのちょっかいが原因に思える。
新ロシア派に武器供与しているのがロシアだと見えるだけに、
乗じるロシアに同調できることなんて何一つとしてない。

で、アメリカをはじめ西側諸国がロシアに制裁を科し、
経済的に追い込み国内に不満を高めさせ戦争を止めようとしている。
それくらいしかできないのも仕方ないことだし、
そうしなければならないのも理解ができる。

国連でのロシア代表の答弁する姿を見ていると、
他国代表と目を合わすこともなく原稿を読むだけに見える。
ウクライナの、あるいはNATO/アメリカの発表をフェイクだとし、
民間人への暴力は行われていないと強弁する。
ウクライナ指導部の自作自演なんて言う。

国内には厳しい言論統制で情報をねじ曲げ流布し、
政体への批判を封じ込め、異なる意見を弾圧する。

日本を含めロシア制裁に参加している国々が間違っているとは思わない。
でもよくよく考えれば
西側諸国と言われる国々もイラクやアフガンに武力介入してきた。
日本も直接武力は使っていなくとも後方支援している。
理由や目的が異なりはしても
自分たちの正義で戦争を行ったことがある。
ただただ正義のありように惑う。
民間人の殺害は悪質さに雲泥の差があるものの
アメリカだって介入した紛争地でしてしまった。
ロシアが今していることを批判するは当然だけど、
正義を騙るのはおかしくないかと小骨が刺さる。

北朝鮮も核保有国を振りかざしややこしいことを言い出した。
あちこちに飛び火しそうな状況にうんざりする。
独裁国家は、その政体保持のために無謀を無謀と思わないようになるようだ。
生きている間に破滅的な戦争は起きないと思っていたが、
雲行きが相当おかしくなってきたようだ。

とにもかくにもボールはロシアが握っている。
最後っ屁でビーンボールだけは投げないで欲しい。
この場での危険球は乱闘を生む。

日本は独裁国家のような言論統制はない。
だけれど国家主義的言論が力を持ち始めている。
ロシアの状況を他人事と思うのは平和ボケというものなのだろう。