救助犬審査会 7 祭りのあと2007-05-01

「そらん」が活躍する現場に立ち会いたい。
ただそれだけの希望で指導主として立つ。
それが困難なことはわかっていたが、
一連の結果から考えると、やはり無理があった。
僕自身が「そらん」と一緒に成長していくことが楽しいという感覚がないのだ゜。
犬の上に君臨してコントロールすることより、
犬のあるがままに、時々干渉しながら眺めている。
そういう付き合い方を望んでいるのだ。
「そらん」が活発な性向であったため、訓練に出してみたものの、
僕が訓練された犬を見て楽しいという思いにない。
これは致命的な欠陥だ。

僕の問題点はもうひとつある。
見えないらしいが、僕は極度の緊張症である。
訓練なら遊び感覚で臨めても、審査となると極度に緊張しているのである。
楽しんでいないから「そらん」にも不安が伝播する。
で、結局3月と4月の審査会は無残な結果をさらしたのである。

「そらん」の名誉のためにいうと、やつはそれなりに優秀だ。
僕の全日程終了後、あいている器具を使って服従から熟練をおさらいした。
遠隔も含め、パーフェクトにできることもある。
僕の指示でも、僕が緊張していなければ、
それなりに課題はこなすのだ。

「そらん」の欠点はピストルの炸裂音が苦手という点が一番だ。
それから「そらん」は飼主を知り尽くしている。
僕がどれほど声を荒げても、僕が「そらん」の行為を受容していると知っている。
この関係が、他の出場者のような関係性に変わるには、
僕の意識改革がなされなければならない。
そして、それは不可能と思う。

今回の2度の出場で、当分指導手として審査会に出ることはやめた。
訓練士さんに任せることとする。
とはいっても、「そらん」との訓練は続けていこうとは考えている。
いつか楽しいと思える日が来るようにと願いながら。

「そらん」にとっては僕が飼主というのが不幸なのかもしれないね。

これで横浜での審査会の報告は終わり。
ぱぐぅ、いろいろありがとね。
撮ってもらった写真は記念になります。