幻想遊園地2022-04-16

堀川アサコ

「幻想郵便局」に始まる幻想シリーズの10作目になる。

何作か読み逃しているが大半は付き合っている。
その中で思うのは語り口がどんどん平易になってきているな、と。
読みやすいのはいいのだけれど、軽すぎてつまらないと感じる。
今回は第1作で顔を見せていた真理子さんがが主人公に設定される。
また歴代作品の主要人物も大挙して登場する。
初期のシリーズは一部で作中人物が交錯してはいても
独立した感であったが、もはや登場人物は固定化されている。
読み手には種ばらしをしているわけで、安定シリーズになってしまった。


とにかく軽い。ホラーというよりファンタジー。
怖くもないし驚きもない。新しさもなければ感動もない。
ないものばかりが多いけれど、妙に懐かしい語り口。
はまってしまえば読み続けることになるので
時間が有り余っている人以外は手に取らないほうが無難である。

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