もうすぐ3ヶ月(その1)2006-05-13

ジョンがうちに来てから、まもなく3ヶ月になる。
これまで8頭の犬と一緒に暮らして来た。あるいは、いる。
紀州犬の血の入った『シロ』
スピッツと柴あたりの血が混じっていた『コロ』と『チロ』
三河犬と秋田の雑種『権九郎』
秋田犬の『涼姫』
ハスキーの『アン』
そして『ごお』と『そらん』
時代の流れの中で、僕自身の成長にも寄って、
様々な変化のある飼いかたをしてきて来た。

庭に繋いで飼っていた『シロ』。小さい時分のことで記憶に乏しい。
門扉の前で捨てられていて、親に内緒で世話し始めた『コロ』と『チロ』
(未熟な子どもだったから、ふわふわとした「コロ」を可愛がり、
貧相で愛想の下手だった「チロ」に邪険にあたっていた。
「コロ」が死に、寂しくてペットショップで眺めていた母が
見知らぬ人から譲り受けた「ごん」。
フィラリアに罹り、わが家での初めての座敷犬となった。
「ごん」の死後、近所で生まれた子を譲ってもらった「涼姫」。
徹底的な箱入り娘。初めて血統書のあった犬。
姉の子にあげるつもりで買ったハスキーの「アン」。
ジステンバーのため幼くして死んでしまった。
そして、「ごお」。僕に下僕でいることの楽しさを教えてくれた。
そして「そらん」。
みんな子犬から育ててきた。

誰かが育てた犬を飼うのは始めての経験だ。
犬を飼う楽しみは子犬から付き合うことだと信じていた。
ジョンと暮らし始めて、成犬と暮らすのも別な面で楽しいと気づいた。
もちろんジョンを育てた人たちが、
ジョンを精一杯愛情を持って育てていたから、
まっすぐな犬となっていて、聞き分けもよい犬だから、
楽しいと感じているのだと思う。

最初の一月間は、ジョンは懸命に溶け込もうとしていた。
だから声を荒げる叱り方はせず、ジョンが望まなければ構うのも控えた。
「そらん」との接触が緩やかなものとなるよう工夫した。
  
次の一月間は、ジョンを溶け込まそうとした。
いっぱい呼んで、いっぱいなでて、僕たちが触るのになれさせた。
「そらん」と遊べるよう、引張りっこを演出したりした。

この一月間は、ジョンを僕の犬として扱い続けた。
抱き上げ、股の間に挟み、体を触り続け、
四肢の力が抜けるまで触りなれさせた。

そうした一日がすぎるたび、
ジョンは我家の犬としてリラックスできるようになり、
「そらん」との関係は遊び仲間として確固たるものとなった。

「少しずつだけれど、「そらん」との付き合い方に遠慮が取れてきた。
そらん」のボス的気質を、ジョンは日々の緊張の中で理解し、
もともとの性格が温厚だったということもあり、
上手に「そらん」の下についている。

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