銀河ヒッチハイク・ガイド2006-05-24

ぶるぶる写真第7弾
ダグラス・アダムス  河出文庫  650円

1979年に発表された作品だ。
もともとはラジオドラマ用に書かれたものだが、
好評だったので、ノベライズしたということだ。
さらに小説もヒットしたため、5作のシリーズになったらしい。
作者は2001年になくなっている。
その死が引き金となったのか、映画化されるということなので
結構ブームになるのかもしれない。
1982年に邦訳が一度されているが、それ以後絶版になっていた。
この河出文庫版は新訳になっている。
こうしたことは本書解説で知った。

物語はSFに分類されるのだろうが、
ハードSFというわけではなく、風刺を含んだコメディーであり、
本格的なSFやファンタジー色の強い作品がお好みなら、
ばかばかしすぎて読む気にならないのかもしれない。

自宅がハイウェイ建設用地に当たっていて、
その工事を阻止しようと奮闘中のアーサー・デントを
旧友フォードが訪ねてくる。
フォードはアーサーに地球に残された時間はわずかしかないという。
銀河バイパス建設のため、地球が取り壊されることとなっていたのだ。
地球人の知りもしない計画だが、
銀河帝国で公示していたのだから、計画の中断はできない。
アーサーの自宅同様、地球は撤去された。人類もろとも。
フォードは親友のアーサーだけを伴い、
地球から脱出するべくヒッチハイク行う。
隠して地球人のただ一人の生き残りアーサーの、
驚くべき旅が始まるのである。
旅の友はフェードとパニくるなと表紙に書かれた「銀河ヒッチハイク・ガイド」

しかし、この小説はちゃめちゃ振りはモンティーみたいと思っていたら
あらら、作者はモンティーのメンバーと仲がよかったというじゃないか。
こういう乗りはイギリス人って大好きなのね。

さて、アーサーは宇宙をさすらううち、地球についての真実を知る。
地球で一番の知的生物だと思っていたのが、
実は大間違いでイルカのほうがずっと賢くて、
銀河バイパス建設の危機を知らせてくれていたのに、
人類は理解できなかったということ、
もっとも知的だったのはねずみだったということを知る。
そして地球はネズミたちの問いに対する答えを計算させるための
コンピューターとして作られたという。

こういう突拍子もない話が団体でやってくるのだから
どこで笑っていいのかすら分からなくなります。

次の「宇宙の果てのレストラン」は今途中まで読んでいますが、
「銀河ヒッチハイク・ガイド」を超えるどたばた振りです。

多分7点くらい

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