アークエンジェルズ疑惑を整理する。(改) ― 2007-02-12
このところ、ひろしまドッグぱーくについて過去の記録を調べなおしている。
ほんとうなら、580頭の犬が、多数の善意のおかげで救われ、
その中心でがんばったアーク・エンジェルズの今後の活動に期待して、
レスキュー活動に偏重した活動に疑問は残すものの、
情においては理解できる活動として賛意を示し、
喝采で終われたらよかったと思っていた。
ところが、ひろしまのボランティアに参加した人たちのかなりが、
アーク・エンジェルズの活動に対して不信感を表明した。
また、僕自身も救助活動のあり方については、疑問を持ってしまったのである。
不信感や疑問の中には、林代表が言うような嫉妬や愉快犯のような存在による、
不当に貶めるような誹謗中傷が含まれていることも考えられる。
しかし、これほど多くの疑惑が報じられるには、
アーク・エンジェルズの活動に多くの謎が付きまとっているのも確かだ。
それらのうちのひとつには、
『大阪市認証団体第一号』というものが実体がなかったという、
動かしがたい、否定しようもないものも含まれている。
そうした、ひとつずつ明らかになってくる事実が積み重なり、
アークエンジェルズは設立からして、
営利目的だったのではないかとしたり、
果ては『かわいそうたかり詐欺』だったとの憶測まで飛び交っている。
それらに対して、AAは具体的に情報を開示することなく、
聞きようによっては不誠実極まりない対応に終始しているのだ。
本当のところは、もうすぐ公開されるという、
アークエンジェルズの活動報告がでるまで、
憶測の域を出ることはないが、
僕自身は、ネットで飛び交うAA批判のいくつかは、
実際にあったことであろうと考えている。
ここでは、AAをめぐる批判のいくつかに対して、
僕なりに考えていることを整理しておく。
僕の立場は、処分場から動物を引き出すことは、
情においては認めているが、その活動には意味がないという考えである。
ペットを飼育する飼主の倫理観と、生産するものの倫理観と法規制、
および、それを実行化する仕組みづくりをしない限り、
ペットをめぐるさまざまな問題は解決しようがないと思っているのだ。
愛護団体の使命は、目の前にいる殺処分される動物を助けることより、
そうさせない仕組みづくりを目指す点にあると考えている。
その上で、AAの主張している活動趣旨・目的について、
彼らの定款と、ホームページ上の記載、確実となった『認証』詐称から、
どこに問題があるかを、まず考えてみよう。
非常に長文になる上、すべてを網羅することはできない。
すでにいろいろな人が指摘するところと重なることが多い。
興味がなければ、このあとはスルーするのがよいだろう。
AAは「かわいそうな動物を救え」ビジネスをしているのか?
一昔前に話題となった事件がある。
自分で傷つけた動物を、大怪我をして可愛そうだから救ってやりたい。
だけれど自分には金がないとして、募金を呼びかけたというものだ。
いつごろの事件だったとか、誰が起こしたとか、記憶にはないが、
確か、何度も何度も同じ手口で募金し、
ついには虐待と断定され告発された事件だったように思う。
AAが狙っているのは、功名にカモフラージュした「かわいそう募金」
そこまで妄想じみて言う人もいるようだ。
そんなことはあるまいと思いつつも、今回の一連の事実をつなぎ合わせると、
そういう図式が浮かんだとしても無理がない。
それほどにAAには透明性が欠けている。
定款をしっかりとつくり、大阪市認証団体と名乗ることで、
動物愛護団体としての信頼性を、あたかもNPO法人であり、
しかも全スタッフが無償で活動していると読ませてしまっている。
一般の感覚では、ボランティアは無償の奉仕活動と捉えられている。
その錯覚がある一方で、定款には役員報酬をきっちりと書き込み、
そのうえで報酬を受けることのない役員は、
理事長が認めれば職員として採用され、
給与を受け取れる枠組みを作っている。
定款に書かれたボランティアの意味と、
ホームページ上で書かれるボランティアの意味は微妙に異なっている。
そもそも、この活動は多くの会員がいれば別にして、
赤字こそ考えられ、役員報酬などでないと考えたほうがよい。
その意味では、役員報酬はないとしても、まったく問題がない。
にも関わらず役員全員が報酬か給与を受け取れる仕組みを構築している。
これが疑惑を生む背景にあるようだ。
労働対価や実施弁済はあって当然だが、
会の趣旨に明らかとされていない以上、
募金を呼びかけられた側としては、困惑することとなる。
ましてや、役員には実費弁済の仕組みや、報酬があるのに、
単なる会員や会員に属さないものには実費弁済がなければ、
騙されていると感じられてもしかたあるまい。
ひろしまでAAがしたこととは?
しっかりとした保護団体なら、いつ、どこで、誰から、何頭救助し、
どういう疾患があったかを明示し、現在の健康状況・性格・注意事項など、
一頭一頭についてデータを公開している。
大規模レスキューであって、混乱していたとしても、
正確に犬種をも含めた頭数を明らかにする。
何故公開するのかといえば、
こうした活動は疑惑をもたれやすいことを知っているからだ。
転売や販売をしていた悪質な団体のケースが過去にあったようである。
そうした偽者の保護活動と一線を画するため、
明らかな透明性を保つこことで、誤解が生じないよう配慮しているのだ。
今回、ひろしまでは450頭から580頭までの間を数字が動き、
結局、今もってどの犬種が何頭いたのか、はっきりとわかっていない。
きわめて異例である。それがさまざまな憶測を生む。
闇市場では、希少犬種の需要がある。
血統書の偽造が過去に発覚したこともある。
保護団体が対峙しているのは、まさしくそういう闇の部分である。
新しい飼主への審査が厳しいのも、
不幸な子犬を産ませないという趣旨もさることながら、
そうした悪質なものの介入を排除するためなのである。
それが、ひろしまでのAAの活動では、
AA広島支部長(現理事)が、あえて明らかにしないと言っている。
保護団体の発言としてはきわめて異例である。
多数いたとされる妊娠した犬のその後もうやむやなままだ。
もう一度言うが、血統書の偽造は可能だ。
出産されたであろう子犬は何頭か、その疑惑にも回答はなされていない。
なぜ公表できないのか。そのことが問われているのだ。
大量に集めた物資。多額の募金。
AAが主張している「現代のペット事情は悪くなっている。」
おそらく犬に限って言えば、そうした事実はあるまい。
むしろペット数の増加に比し、殺処分数は横ばいに近いと思われる。
正確なデータを見たわけではなく、思い違いかもしれないが、
むしろ、犬の殺処分数については減少しているのではなかったか。
多くの先行した保護団体の活動を通して、
一般家庭でも犬の管理がしっかりとなされるようになり、
飼育方法についても理解が進んできている。
また、飼主のモラルも上がってきている。
命を意識している点では、高い意識が芽生えてきているのだ。
確かにペットブームを当て込んだ無理な繁殖事業者は増えているが、
従来なら見向きもされなかった保護活動が、
一定の社会的意義を認められるほどには成熟しているのだ。
だから、今回のひろしま事案でも、あっという間に多額な募金と、
多量の物資、多くの無償奉仕が受けられたのだ。
大規模なレスキューであればあるほど、
情報の伝達がうまくいけばいくほど、
多量の支援が受けられることは、経験により知っていよう。
今回AAは、自分たちの力が不足していることを実感していたのか、
元広島支部長のサイトなどを始め、
事前に情報をリークさせ、インターネット上で話題を先行させ、
多くの愛犬家の注意を惹いた。
小さな団体が、身の丈を超えた大事業に取り組むのに、
実に効果的なやり方をしている。
行政を巻き込み、マスコミを引き込む、実に効果的手法であった。
AAの情報戦略は、非常に計算されたものであったと感じられる。
それほどに情報を上手く使う団体が、
募金や物資支援についても下手なわけがない。
だが、不必要なまでに集めすぎている。
あの戦術を構築した団体が、そこに気づいていないはずがないだろう。
物資の管理は現地ボランティア任せという印象を植えつけ、
物資が消えたことを彼らの伏せてと決め付けている。
募金についても、資金の管理はボランティアに任せていて、
AAの中枢部が知らないかのような発言をし、責任を回避する。
しかし、資金計画を担うものはAAのスタッフであったろう。
AAのスタッフだって、ボランティアなのだといえばそれまで、
用語を巧みに使い分ける手法は、非常に妖しい。
現地ボランティアから節約第一主義との不満がある。
必要な医療措置さえ控えたという、強い不満だ。
この現地ボランティアの不満にAAは応えていないのだ。
募金を送った側にすれば、ひろしまを何とかしたいから送り続けたのであり、
必要なら現地ボランティアの経済的負担を減らすために使用されても、
一向に問題はないと考えていたろう。
犬については、通常の譲渡までのプロセスを踏み、
犬も、引き取る飼主も幸せにつながるような使われ方を期待していたのだ。
それが、十分なケアがなされぬまま、譲渡していく。
そのあり方に怒っているのだ。
何のために節約して、多額の現金を保持させたのか。
もうひとつある。
ちょっと比較としては適切とはいえないが、
難病治療のため海外で手術を受けるための募金に協力したとしよう。
手術費用が1億かかるからと募金したところ1億を超えて集まった。
目標額が越えた時点で、募金主体は御礼をしたうえで、
募金を受けた額を公表し、募金を中止する。
で、実際に渡航し、手術を受けようとしたが、
残念なことに手術前に亡くなってしまった。
集まった募金は、そのほとんどが使われることなく残ってしまった。
その募金をどのように処理するか考えたところ、
募金は難病治療を受けた人にしてもらったのだから、
その人の財産だ。個人の遺族で相続し、遺族で使わせていただく。
そう言われて納得できるだろうか。僕には納得できない。
実際、使うことのなくなった募金は、
同じような人を救うための基金として活用するか、
難病治療を支援する団体などに寄付される。
遺族、募金に応えた人たち、呼びかけた人たち、
みんなが願っているのはひとつだ。難病に打ち勝って欲しい。
当初にあげた目的外への流用など、誰も考えない。
犬を助ける現場はひろしまだけではない。
ましてや、AAに寄付したわけではない。
それを「わが金をどう使おうと、募金した以上文句を言うな」では、
理屈が立たないであろう。
残金については『基金』としてまとめれば、
節約は美談になるが、AAのシェルターを作るでは反発必死だ。
ましてや募金を託したものの意思は、犬たちに幸せに過ごして貰いたいだ。
十分な治療さえ受けさせずに見殺しにしてしまったケースが含まれる節約は、
募金に応えたものたちへの重大な裏切りである。
物資のお願いにしても、映像から見る限り、処方食が山積みになっていた。
消費起源もあるフードを、支援金が潤沢にある現状で、
さらにあれほど要求するのは貪りでしかない。
そうした点にも、林代表は把握していなかった不明をわびるわけでもなく、
当たり前のように思っている。
この態度が、支援してくれた人へ感謝している態度とは見えない。
ひろしまドッグぱーくの犬は誰が救ったか。
きっかけだけはアークエンジェルズが作ったのかもしれない。
インターネットを上手く使い、行政を上手く使い、
ひろしまドッグぱーくの扉を強引にこじ開けた。
評価できるのは、ここまでだ。
彼ら自身も認めるように小さな組織が、自分たちだけで、
本拠大阪から遠く離れた広島のすべてを仕切りきることなど不可能だ。
広島支部長の人脈もあったろう。広島近辺で活動する団体もあったろう。
にわかに結成されたAAひろしま支部に、
あの大事業を仕切れるだけの人員が要るのなら、
現地対策本部として広島支部に任せ、口座なども専用に開設すればよい。
だが、そうはしなかった。
広島に入ってしばらくで、ボランティアが膨れ上がったろう。
AAへの入会を考えたものもいたはずだ。
そうしたものを組織化し、AAひろしま支部を拡大する道もあったはずだ。
結局、そのどちらもすることなく、大阪から出向いたものが、
指揮系統を握ったのだ。うまくいくはずがない。
結局現地で、後にAAiが裏切り者とか、スパイと名指した者たちが、
初期の混乱期を自主的に解決していったというのが、
いろいろなサイトを総合的に見て判断できたところだ。
AAは、初心に還れ。
と、言う初心がない。
ARKとのいきさつがある。
林代表の言を信じない自由もある。
今は、近日中に発表されるという、広島の収支報告を待っている。
しかし、大阪市の『認証団体第一号』を抹消するようにという指導を、
無視し続けている理解不能な団体を、今後は信用することはできない。
今、理事に連なっている方の名簿もしっかりと記憶させていただいた。
僕が生きている限り、AAの茶番は覚えておく。伝えていく。
人として、人に敬意を持つことのできない活動をした、
そういう集団であったと、非常に残念だが、思っている。
軌道修正する機会は幾度となくあったのに、
その機会をつかみ損ねてしまったのだ。
今周りにいる支援者を大事にして、地道な活動を続けていれば、
あるいは少数の、僕のような人間を除いて、
信頼が得られるようになるのかもしれない。
今後も活動を続けるのであれば、そうなってもらいたいと思う。
だが、そうしたところで僕はAAを信頼することはけしてない。
僕が願うのは、AAがすべての資産を公開し、
しかるべき団体に資産を基金として管理してもらい、
会員たちは、それぞれの地域での活動に参画していき、
静かにAAの活動を停止することだ。
例え、彼らの行動が一点の曇りのない活動だったとしても、
今回の騒動を拡大させてしまった以上、
団体としての責任の取りようは、解散しかないだろうと思っている。
ほんとうなら、580頭の犬が、多数の善意のおかげで救われ、
その中心でがんばったアーク・エンジェルズの今後の活動に期待して、
レスキュー活動に偏重した活動に疑問は残すものの、
情においては理解できる活動として賛意を示し、
喝采で終われたらよかったと思っていた。
ところが、ひろしまのボランティアに参加した人たちのかなりが、
アーク・エンジェルズの活動に対して不信感を表明した。
また、僕自身も救助活動のあり方については、疑問を持ってしまったのである。
不信感や疑問の中には、林代表が言うような嫉妬や愉快犯のような存在による、
不当に貶めるような誹謗中傷が含まれていることも考えられる。
しかし、これほど多くの疑惑が報じられるには、
アーク・エンジェルズの活動に多くの謎が付きまとっているのも確かだ。
それらのうちのひとつには、
『大阪市認証団体第一号』というものが実体がなかったという、
動かしがたい、否定しようもないものも含まれている。
そうした、ひとつずつ明らかになってくる事実が積み重なり、
アークエンジェルズは設立からして、
営利目的だったのではないかとしたり、
果ては『かわいそうたかり詐欺』だったとの憶測まで飛び交っている。
それらに対して、AAは具体的に情報を開示することなく、
聞きようによっては不誠実極まりない対応に終始しているのだ。
本当のところは、もうすぐ公開されるという、
アークエンジェルズの活動報告がでるまで、
憶測の域を出ることはないが、
僕自身は、ネットで飛び交うAA批判のいくつかは、
実際にあったことであろうと考えている。
ここでは、AAをめぐる批判のいくつかに対して、
僕なりに考えていることを整理しておく。
僕の立場は、処分場から動物を引き出すことは、
情においては認めているが、その活動には意味がないという考えである。
ペットを飼育する飼主の倫理観と、生産するものの倫理観と法規制、
および、それを実行化する仕組みづくりをしない限り、
ペットをめぐるさまざまな問題は解決しようがないと思っているのだ。
愛護団体の使命は、目の前にいる殺処分される動物を助けることより、
そうさせない仕組みづくりを目指す点にあると考えている。
その上で、AAの主張している活動趣旨・目的について、
彼らの定款と、ホームページ上の記載、確実となった『認証』詐称から、
どこに問題があるかを、まず考えてみよう。
非常に長文になる上、すべてを網羅することはできない。
すでにいろいろな人が指摘するところと重なることが多い。
興味がなければ、このあとはスルーするのがよいだろう。
AAは「かわいそうな動物を救え」ビジネスをしているのか?
一昔前に話題となった事件がある。
自分で傷つけた動物を、大怪我をして可愛そうだから救ってやりたい。
だけれど自分には金がないとして、募金を呼びかけたというものだ。
いつごろの事件だったとか、誰が起こしたとか、記憶にはないが、
確か、何度も何度も同じ手口で募金し、
ついには虐待と断定され告発された事件だったように思う。
AAが狙っているのは、功名にカモフラージュした「かわいそう募金」
そこまで妄想じみて言う人もいるようだ。
そんなことはあるまいと思いつつも、今回の一連の事実をつなぎ合わせると、
そういう図式が浮かんだとしても無理がない。
それほどにAAには透明性が欠けている。
定款をしっかりとつくり、大阪市認証団体と名乗ることで、
動物愛護団体としての信頼性を、あたかもNPO法人であり、
しかも全スタッフが無償で活動していると読ませてしまっている。
一般の感覚では、ボランティアは無償の奉仕活動と捉えられている。
その錯覚がある一方で、定款には役員報酬をきっちりと書き込み、
そのうえで報酬を受けることのない役員は、
理事長が認めれば職員として採用され、
給与を受け取れる枠組みを作っている。
定款に書かれたボランティアの意味と、
ホームページ上で書かれるボランティアの意味は微妙に異なっている。
そもそも、この活動は多くの会員がいれば別にして、
赤字こそ考えられ、役員報酬などでないと考えたほうがよい。
その意味では、役員報酬はないとしても、まったく問題がない。
にも関わらず役員全員が報酬か給与を受け取れる仕組みを構築している。
これが疑惑を生む背景にあるようだ。
労働対価や実施弁済はあって当然だが、
会の趣旨に明らかとされていない以上、
募金を呼びかけられた側としては、困惑することとなる。
ましてや、役員には実費弁済の仕組みや、報酬があるのに、
単なる会員や会員に属さないものには実費弁済がなければ、
騙されていると感じられてもしかたあるまい。
ひろしまでAAがしたこととは?
しっかりとした保護団体なら、いつ、どこで、誰から、何頭救助し、
どういう疾患があったかを明示し、現在の健康状況・性格・注意事項など、
一頭一頭についてデータを公開している。
大規模レスキューであって、混乱していたとしても、
正確に犬種をも含めた頭数を明らかにする。
何故公開するのかといえば、
こうした活動は疑惑をもたれやすいことを知っているからだ。
転売や販売をしていた悪質な団体のケースが過去にあったようである。
そうした偽者の保護活動と一線を画するため、
明らかな透明性を保つこことで、誤解が生じないよう配慮しているのだ。
今回、ひろしまでは450頭から580頭までの間を数字が動き、
結局、今もってどの犬種が何頭いたのか、はっきりとわかっていない。
きわめて異例である。それがさまざまな憶測を生む。
闇市場では、希少犬種の需要がある。
血統書の偽造が過去に発覚したこともある。
保護団体が対峙しているのは、まさしくそういう闇の部分である。
新しい飼主への審査が厳しいのも、
不幸な子犬を産ませないという趣旨もさることながら、
そうした悪質なものの介入を排除するためなのである。
それが、ひろしまでのAAの活動では、
AA広島支部長(現理事)が、あえて明らかにしないと言っている。
保護団体の発言としてはきわめて異例である。
多数いたとされる妊娠した犬のその後もうやむやなままだ。
もう一度言うが、血統書の偽造は可能だ。
出産されたであろう子犬は何頭か、その疑惑にも回答はなされていない。
なぜ公表できないのか。そのことが問われているのだ。
大量に集めた物資。多額の募金。
AAが主張している「現代のペット事情は悪くなっている。」
おそらく犬に限って言えば、そうした事実はあるまい。
むしろペット数の増加に比し、殺処分数は横ばいに近いと思われる。
正確なデータを見たわけではなく、思い違いかもしれないが、
むしろ、犬の殺処分数については減少しているのではなかったか。
多くの先行した保護団体の活動を通して、
一般家庭でも犬の管理がしっかりとなされるようになり、
飼育方法についても理解が進んできている。
また、飼主のモラルも上がってきている。
命を意識している点では、高い意識が芽生えてきているのだ。
確かにペットブームを当て込んだ無理な繁殖事業者は増えているが、
従来なら見向きもされなかった保護活動が、
一定の社会的意義を認められるほどには成熟しているのだ。
だから、今回のひろしま事案でも、あっという間に多額な募金と、
多量の物資、多くの無償奉仕が受けられたのだ。
大規模なレスキューであればあるほど、
情報の伝達がうまくいけばいくほど、
多量の支援が受けられることは、経験により知っていよう。
今回AAは、自分たちの力が不足していることを実感していたのか、
元広島支部長のサイトなどを始め、
事前に情報をリークさせ、インターネット上で話題を先行させ、
多くの愛犬家の注意を惹いた。
小さな団体が、身の丈を超えた大事業に取り組むのに、
実に効果的なやり方をしている。
行政を巻き込み、マスコミを引き込む、実に効果的手法であった。
AAの情報戦略は、非常に計算されたものであったと感じられる。
それほどに情報を上手く使う団体が、
募金や物資支援についても下手なわけがない。
だが、不必要なまでに集めすぎている。
あの戦術を構築した団体が、そこに気づいていないはずがないだろう。
物資の管理は現地ボランティア任せという印象を植えつけ、
物資が消えたことを彼らの伏せてと決め付けている。
募金についても、資金の管理はボランティアに任せていて、
AAの中枢部が知らないかのような発言をし、責任を回避する。
しかし、資金計画を担うものはAAのスタッフであったろう。
AAのスタッフだって、ボランティアなのだといえばそれまで、
用語を巧みに使い分ける手法は、非常に妖しい。
現地ボランティアから節約第一主義との不満がある。
必要な医療措置さえ控えたという、強い不満だ。
この現地ボランティアの不満にAAは応えていないのだ。
募金を送った側にすれば、ひろしまを何とかしたいから送り続けたのであり、
必要なら現地ボランティアの経済的負担を減らすために使用されても、
一向に問題はないと考えていたろう。
犬については、通常の譲渡までのプロセスを踏み、
犬も、引き取る飼主も幸せにつながるような使われ方を期待していたのだ。
それが、十分なケアがなされぬまま、譲渡していく。
そのあり方に怒っているのだ。
何のために節約して、多額の現金を保持させたのか。
もうひとつある。
ちょっと比較としては適切とはいえないが、
難病治療のため海外で手術を受けるための募金に協力したとしよう。
手術費用が1億かかるからと募金したところ1億を超えて集まった。
目標額が越えた時点で、募金主体は御礼をしたうえで、
募金を受けた額を公表し、募金を中止する。
で、実際に渡航し、手術を受けようとしたが、
残念なことに手術前に亡くなってしまった。
集まった募金は、そのほとんどが使われることなく残ってしまった。
その募金をどのように処理するか考えたところ、
募金は難病治療を受けた人にしてもらったのだから、
その人の財産だ。個人の遺族で相続し、遺族で使わせていただく。
そう言われて納得できるだろうか。僕には納得できない。
実際、使うことのなくなった募金は、
同じような人を救うための基金として活用するか、
難病治療を支援する団体などに寄付される。
遺族、募金に応えた人たち、呼びかけた人たち、
みんなが願っているのはひとつだ。難病に打ち勝って欲しい。
当初にあげた目的外への流用など、誰も考えない。
犬を助ける現場はひろしまだけではない。
ましてや、AAに寄付したわけではない。
それを「わが金をどう使おうと、募金した以上文句を言うな」では、
理屈が立たないであろう。
残金については『基金』としてまとめれば、
節約は美談になるが、AAのシェルターを作るでは反発必死だ。
ましてや募金を託したものの意思は、犬たちに幸せに過ごして貰いたいだ。
十分な治療さえ受けさせずに見殺しにしてしまったケースが含まれる節約は、
募金に応えたものたちへの重大な裏切りである。
物資のお願いにしても、映像から見る限り、処方食が山積みになっていた。
消費起源もあるフードを、支援金が潤沢にある現状で、
さらにあれほど要求するのは貪りでしかない。
そうした点にも、林代表は把握していなかった不明をわびるわけでもなく、
当たり前のように思っている。
この態度が、支援してくれた人へ感謝している態度とは見えない。
ひろしまドッグぱーくの犬は誰が救ったか。
きっかけだけはアークエンジェルズが作ったのかもしれない。
インターネットを上手く使い、行政を上手く使い、
ひろしまドッグぱーくの扉を強引にこじ開けた。
評価できるのは、ここまでだ。
彼ら自身も認めるように小さな組織が、自分たちだけで、
本拠大阪から遠く離れた広島のすべてを仕切りきることなど不可能だ。
広島支部長の人脈もあったろう。広島近辺で活動する団体もあったろう。
にわかに結成されたAAひろしま支部に、
あの大事業を仕切れるだけの人員が要るのなら、
現地対策本部として広島支部に任せ、口座なども専用に開設すればよい。
だが、そうはしなかった。
広島に入ってしばらくで、ボランティアが膨れ上がったろう。
AAへの入会を考えたものもいたはずだ。
そうしたものを組織化し、AAひろしま支部を拡大する道もあったはずだ。
結局、そのどちらもすることなく、大阪から出向いたものが、
指揮系統を握ったのだ。うまくいくはずがない。
結局現地で、後にAAiが裏切り者とか、スパイと名指した者たちが、
初期の混乱期を自主的に解決していったというのが、
いろいろなサイトを総合的に見て判断できたところだ。
AAは、初心に還れ。
と、言う初心がない。
ARKとのいきさつがある。
林代表の言を信じない自由もある。
今は、近日中に発表されるという、広島の収支報告を待っている。
しかし、大阪市の『認証団体第一号』を抹消するようにという指導を、
無視し続けている理解不能な団体を、今後は信用することはできない。
今、理事に連なっている方の名簿もしっかりと記憶させていただいた。
僕が生きている限り、AAの茶番は覚えておく。伝えていく。
人として、人に敬意を持つことのできない活動をした、
そういう集団であったと、非常に残念だが、思っている。
軌道修正する機会は幾度となくあったのに、
その機会をつかみ損ねてしまったのだ。
今周りにいる支援者を大事にして、地道な活動を続けていれば、
あるいは少数の、僕のような人間を除いて、
信頼が得られるようになるのかもしれない。
今後も活動を続けるのであれば、そうなってもらいたいと思う。
だが、そうしたところで僕はAAを信頼することはけしてない。
僕が願うのは、AAがすべての資産を公開し、
しかるべき団体に資産を基金として管理してもらい、
会員たちは、それぞれの地域での活動に参画していき、
静かにAAの活動を停止することだ。
例え、彼らの行動が一点の曇りのない活動だったとしても、
今回の騒動を拡大させてしまった以上、
団体としての責任の取りようは、解散しかないだろうと思っている。
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