国盗りカウンター2009-07-01

3月10日に国盗りカウンターを設置して7月1日で4ヶ月めとなる。

5月9日にアクセス数3356でレベル5になったものの、
そこから変化が起きません。全国制覇には、あと二段階が残されているようです。
秋田福井、加川の3件からのアクセスが全く伸びません。
このままではレベル5から変化しないのかもですね。

今日現在、
忍者カウンターは125955で、
国盗りカウンターは 5440

赤39県  橙4県  緑3県

アクセス上位
1位  大阪
2位  東京
3位  神奈川
4位  兵庫
5位  愛知
6位  北海道
7位  福岡
8位  滋賀
9位  京都
10位 埼玉

アクセス上位県も固定されています。
最終形態が表示されるまでこのままにしておきますが、
その後は外す予定です。

6月の走行距離2009-07-01

1560キロ
お犬様乗車距離900キロ

今年の走行距離は10800キロ になった。
お犬様は7200キロの移動。
セレナでの総走行距離も145780キロになった。

2008年度の走行距離  約20000キロ
お犬様搭乗距離        約14000キロ
セレナ通算乗車距離      134800キロ

いよいよセレナの総走行距離が14万5千キロを突破した。
今回はオイル交換と点検時期が重なった。
点検でオイルシールの滲みが出始めているとの指摘と、
タイヤローテ時期が遅れたため、、
前輪使用していたタイヤのうちべりが進んでいたのが確認された。
タイヤはスタッドレスを履きつぶしに掛っているため、
様子を見ながらしばらく使い続けることにするが、
長距離を走るなら交換しておいたほうがよいかもだ。
オイルシールのほうは25日に入庫し交換した。

15万キロを越えたら買い換える。
その方針のままなので、
タイヤを新しく一組発注するのもなんだか無駄な気もするなあ。

買い替え候補は
エスティマ・ハイブリッド、アル/ヴェル、ハイエースが有力。
それ以外ではエクストレイル、キャラバン、NV200、といったところ。
日産派なので日産の3車種無理に入れ込んでみたものの、
いずれも今回の買い替えの趣旨に沿えば魅力に乏しい。
と、いってトヨタの3車種にベストかあるわけでもない。

四駆で4or5ナンバー枠で、
必要があれば僕と犬2頭が車内泊できて、
脚の悪い人にも乗りやすいクルマってないかな?

犬との旅行のことだけ考えたら、
ハイエースがいいんだけれど、
足腰の弱った母には辛かろう。
補助ステップでの対応は行く先で摺りかねないし、
かといってリフターは大げさすぎる。
この手のクルマにはリフトアップシートはつかない。
リフターつけたら老犬の介護では役立ちそうだが、
セレナでは結局ほとんど使わなかった。

ヴェルファイアなら助手席リフトアップシートつき車となる。
室内空間が広くて、犬2頭とぼくが車中泊しても大丈夫そう。
でも、助手席のリクライニングが中途半端で、
普段の移動で犬の居場所がない。
2列目、3列目のシートアレンジにも不満が残る。

エスティマは室内高が足りなそさう。
車中泊はサイドリフトアップ付き車では苦しい。
旅行時の荷物の積載力も不足気味。

15万を越えるまであと3ヶ月程度。
その間に次期の候補車が見つからないようだと、
セレナに乗り続けるのもひとつの選択肢となりそうだ。

とりあえずはエルグランドの発表を待つか。

女子の国はいつも内戦 14歳の世渡り術2009-07-01

辛酸なめ子 河出書房新社   1200円

男子の世界にはある種の構造的な問題があり、
了解事項として階級があることは
同一グループ内での暗黙の了解事項としてある。
よほど特殊な場合を除き、
たいてい一人が複数のグループに属していることも普通にある。
ただ階級制のありようも比較的緩やかなもので、
そのグループが向き合った課題ごとに、階級は微妙に変化する。
トップに立つものは、
たいてい自身も腕力・知力ともグループ内で上位にいるほか、
構成員の能力・特技をうまく掬い上げるプロデュース力のあるものが努め、
腕力・知力が低く特技のないものは劣位に位置することとなる。
男性と生れたからは、こういう集団の中でもまれているのは当然で、
集団の中での位置取りなど、案外と早い段階で獲得し、
一匹狼で生きることも含め自分なりの処世術を持つようになる。
当然グループ間にも階級性はあるが、
構成員の多さや富の量、
グループの戦闘力など比較的分かりやすい構造であった。
そういう緩やかだが厳しい居場所獲得合戦を日々行いながら、
男子であれば比較的単純な力の図式の中で
自分は生きていくものだと割り切る。

で、そういう男子の立場で女子を見ていると、
金魚のウンコのようにいつもくっついていて、
何をするにも団体行動を取る姿に、
不思議なものを見る思いであった。
腕力や知力という、個人の力が階級性の中心を占める男子と違い、
女子のばあい階級の頂点に立つもののありようは、
複雑怪奇なものに写る。

男子の目で見ても、腕力に一目置く人や、
知力で飛びぬけた存在が頂点を占めるとは限らず、
傍目で見ていて謎という思いで
同年代の少女たちの集団を奇異の目で眺めていたものだ。

その後成長していくにつれ、
隠されていた女子の生態を垣間見るうち、
女子の中にあった階級制の根源が少し見えるようになった。
いつも一緒にいなければならないのは、不安の裏返しに他ならず、
互いを監視対象とし
抜け駆けを許さないための装置化だったらしいと気づかされた。
驚くべきことだった。
いったんグループ内での偽友愛を崩す行為と捉えられれば、
容赦ないスポイルが下される。いわば八分となる。
みんなの意中の男子から告白され、了承なく付き合ったりすると、
陰湿なさせ子伝説をあげられた子さえ知っている。
気の置けない関係からおよそ遠い関係が、
女子たちの間で戦われている。
垣間見えた姿はおぞましくも感じられた。
こういう現象は思春期特有かと思っていたら、
女性だけの世界では結構な年齢までも続くことのようだ。

この辛酸なめこのレポートは、
女子の国で以下に生き延びるかとの
サバイバル術を明らかにしている。
ふむ、げに恐るべきは女子の国。
誰が女子を平和主義が多いといった。
単純な個人原理に頼る男子の世界とはまた異質な世界。
男子の世界が戦場だとしたら、女子の世界は外交戦争だ。

恐るべき女子の国を戦い抜かなければならない当の女子、
わが子を守らねばならない親たち、
そして彼女がほしいと思っている男子たち。
戦略を立てるために必要なものは情報だ。
女子の国を知ること。それが必要なすべての人たちに一読を薦める。

遭難者2009-07-01

折原一    実業之日本社   1700円

ブックオフで105円で売っていたから買ってみた。
1997年に出版された作品である。
『不帰に消える』、『不帰の嶮、再び』という
山岳遭難で落命したものへの追悼集と
その別冊が一つにまとめられ田という想定で発表された。
 
折原一は1951年生れ。
サラリーマンを経験した後、1980年代より作家を志したようで、
それ以後、年に数作品を発表しつづけている。
叙述トリックの名手とされ、根強い読者を獲得しているようだ。
僕が折原一の作品を読んだのは[覆面作家]のみ。「
覆面作家」では見事に騙されたという記憶が残っている。
一人のものが書き進めていると思わせながら、
実は二人が書いていて、
それも一人は妄想の中に生きているとの叙述の結末に、
途中で気がついたとはいえほぼ終盤まで分からなかったため、
複雑な感想を持ってしまった。
印象としては悪いほうに振れたのかもしれない。
その後、折原作品を読むことはなかった。
 
『遭難者』は冬山訓練をかね、
白馬岳に挑んだパーティーのうちの一人が
難所を越えた場所で滑落死し、
その死を痛む追悼集という形で進められる。
 
遭難死する人物に詳細な生い立ちと属性を与え
実在すると思わせる作りこみをしている。
登山計画や写真なども矛盾無く用意され、
遭難死までの経緯を詳細に描く。
そこには事故以外とは読み取ることのできない
完璧な遭難が描かれている。
この物語のどこにミステリを展開するのかと読み進めていくと、
意外なところから物語を力技で殺人事件に結びつけるのである。
 
物語の感想をこまごまと書くと
ミステリとしての魅力を損ねてしまうので書けない。
しかし、小さなエピソードを挟んで事故ではない多数の可能性を示しつつ、
犯人らしいと思わせていたものじゃないものが犯人としているあたり、叙述トリックの名手としての面目躍如足るところがある。
 
でも、なんか肩透かし食ったような気がするのも仕方ないことですね。



ここから先は読んではいけない。タネ・ネタばればれ


















 『遭難者』はミステリとして書かれている。
だから、単なる遭難であるとは考えられないし、
遭難事故が起きたときのパーティーの中に
犯人がいるらしいと見当をつけることができる。
動機も手口も不明だが、ミステリである限り必ず犯罪がある。
一見事故以外に何も考えられない状況であれ、
ミステリである限り動機も手口もある。
そう思い読んでいるのに、なかなか手口も動機もわからなかった。
特に死んだ笹村の日記を遺族が見つけた後、
笹村が婚約指輪を送った女性の存在と、
その女性が心変わりしたらしい手紙が存在することで、
失恋の痛手による自殺を強く意識させたことで、
他の動機から目を離させている。
第一部の終わり方は、笹村の母による元恋人を道連れにした心中、
死を考えさせた女性を巻き込んでの復讐劇
というように読ませようとした点が著者の工夫だ。
2分冊にしたのは、この結論を大きく転回させる上での工夫であった。
第2部では、笹村の妹が相次ぐ兄と母の死に疑問を感じることで書かれる。
元恋人が誰か。母が半ばまで突き止めていたのは
遭難行で一緒だった女性の中に元恋人がいるらしいということ。
山行に同行した五十嵐はそれらの女性と関係があるらしいという点だ。
また、笹村には会社の金を使い込んだとの疑惑もある。
こちらは自殺説を裏付ける傍証となる。
こういうエピソードをちりばめておきながら、
まったく違う動機で起こされた殺人劇との結末が用意されている。
また、ヒロインとなる妹を助けるタイミングは2時間ドラマそのもの。
ラストに近くなるまで錯覚させられ続けていく読者にとって、
この解決法を受け入れることさえできれば文句なしに面白い。
あいにくと僕は肩透かしにちょいとイラついてしまいました。
でも、よくできた作品であるとは感じています。