一日目 (3)2007-02-24

『犬の牧場』に来るたび、最近では和泉館が宿舎となる。
犬と一緒に練られさえすればよいのに、
さすが旅館だけあって、温泉もあれば夕食も朝食も摂れるから、
それだけでとても助かる。

和泉館への宿泊は11回目になる。
別棟に2度、203号室に2度、ちくまという部屋に6度泊まっている。
このところ連続してちくまという部屋に泊まっていたから、
『そらん』は和泉館に着くなり、その部屋を目指して先に上がり、
部屋の前で『お座り』して待っている。
たいしたもんだよな。自分がいるべき部屋を記憶しているんだ。
でも、今回は203ごうしつだったので、スカ!

203号質のドアの内側は、そらんが引っかいたあとがくっきり残っている。
ついこの前まで、『そらん』は僕が部屋を出ると、
ひしりまくってあとを追いかけてこようとしていたのだ。
ここ2回ほどは、おとなしく待つようになっているので助かる。
とはいっても、ドアのすぐ近くで帰ってくるのを待っているので、
前のように引っかくようになることもあるかも。

この落ち着きが定着すれば、どこに行くにも楽になるのだ。
がんばってくれ『そらん』

写真は、手術が済んでから、ただ一度の冬の八ヶ岳に来たときの『ごお』。

2日目(1 )2007-02-24

2日目は東京に行くことにしていた。
ジョンにちゃんとした服を買ってやるつもりだ。
『そらん』は3枚のベストというか、服を持っている。
ジヨンは2枚買ってやっているが、一枚はTシャツですでに伸びてしまっている。
もう一枚は、W杯のクロアチア・ユニフォームデザインのものなのだが、
足が着いているので、着させるとき、関節に痛みがあるジョンが辛がるのだ。
そこでレトリーバー飼いにとって、最も信頼されているアイアンバロンで、
ジョンに合った服を選んでやろうと考えた。

東京に行くついでに、AOLで知り合えた人たちにも会えたらいいなと考えた。
11時ごろに駒沢公園に到着するよう出発したところ、
本日の天気は快晴。
朝の冷たい空気が絶好の撮影日和を生み出していた。
牧場で遊ぶのもいいと思ったが、
残念ながら予定の変更はいまさらできない。
でも、あまりの八ヶ岳の見事さに、
クルマを止めて記念撮影。どうです。美しいでしょ。

2日目(2)2007-02-24

和泉間から駒沢公園までは180キロ程度。
順調に流れれば2時間少しで着く。
韮崎から高速に乗れば、通勤割引の適用があり、
八王子までの料金が半額になる。
つうことで須玉ではなく韮崎へ向かった。
が、出発が遅かった所為もあり、9時を少し回ってしまった。残念。

高速も順調に流れていたが、環七が渋滞。
結局、駒沢公園まで3時間かかってしまった。
大阪を出る前に連絡がついていた、ぱぐぅ氏とゆっきー氏。
突然の予定変更になっていたので、
ゆっきー氏とは諸般の事情で今回会うことができなくなった。
ぱぐぅ氏は、前日の訓練疲れで合流が遅れるということだ。

駒沢公園に着くと、まず2頭の体をほぐすためドッグランへ。
月曜の昼過ぎというのに、結構な犬が遊んでいる。
ここのドッグラン、いつの間にか小型犬のコーナーが分離されていた。
大きな子と小さな子が一緒に遊ぶと思わぬ接触事故もあるから、
このように分けるのは大賛成。
もちろん小型犬の飼主の判断で大型犬エリアにて遊ぶのも良いみたい。
小型犬でも活発な子なら、大型犬に踏み潰されるようなことはないのだから。

少し遊ばせたあと、ぱぐぅ氏が来るまでの間に、
駒沢公園まで来た目的を済ませにアイアンバロンを目指す。
メモを宿屋に忘れてきたので、うろ覚えの記憶を頼りに探し、
結局、ドッグカフェの店先にいたレトリーバー飼いの人に教えてもらい、
漸くたどり着けた。

もっとごちゃごちゃした店内を想像していたけれど、
とても美しい店内に驚き。
看板犬たちが、わらわらとお出迎えなんて思っていたのに、
2階で皆さん待機している。

スタッフにジョンを見てもらい、ジョンの現況を話し、
ジョンに合った服を見繕ってもらう。
ジョンは我が家に着てからジョイントレスキューなどのサプリを与えてきて、
ずいぶんましになってきたとは言え、関節の痛みなどがある。
着用時に無理な姿勢にならないものを選ばねばならないのだ。
試着の結果、いい感じのものがあったのでお買い上げ。
ここでぱぐぅ氏から到着の連絡が。

アイアンバロンで記念写真を撮ってからドッグランまで戻り合流だ。

2日目(3)2007-02-24

アイバロからドッグランに戻ると、ぱぐぅ氏がパグの乃乃チャンを遊ばせていた。
ぱぐぅとはAOLのチャットで出会ってから足掛け10年の付き合いになる。
犬の下僕の僕と異なり、ぱぐぅ氏は正統派の愛犬家である。
ニコル君という11歳の黒ラブと救助犬の訓練、GRT競技へ出自要するなど、
ほんまもんのワンコライフを楽しんでいる、●●●で素敵な□□□な△だ。
                          ↑適語を考えてね。
(自称永遠の25歳だったが、最近では正しい自己申告をしている。)
豊富な知識と行動力を持つぱぐぅは僕の心の師のような存在である。
もっとも、僕の指向は下僕道の探求に向いているので、
師ではあるが、まねは到底できないのであるが。

乃乃ちゃんは行動的なパグという、ちょっと信じられない性格で、
大型犬を相手にしてもひるむことなく遊ぶ勇敢さと、
はなぺちゃ犬なのに、救助犬としても大成しそうな能力を発揮する子である。
うちのお犬様たちとは少し挨拶を交わした程度で興味を失い、
あっちにこっちにたったかたったか走り回っていた。

しばらくして、河岸を変えてお茶しましょうということになり、
乃乃チャンをハウスさせ、ニコル君と共にドッグカフェに移動。
ニコル君と違い、マナーのない我が家の2頭はくるまで待機させ、
ニコル君のリードを7年ぶりに持たせてもらい、
またもやアイバロ方面を目指す。
ニコル君、飼主と一緒のときはヒールポジションで歩くけれど、
僕がリードすると、たちまちご主人様として君臨する。
相変わらずの元気さに、思わず感動した。
『ごお』と一緒の年齢だけれど、大病もしているけれど、
この様子じゃ、きっと、ずっと元気でいられる。
長生きしてかあちゃん孝行せえよ。

お茶が終わって、ドッグランに帰ってきて、今度は結理君とご対面。
11月に清里で出会ってから3ヶ月だというのに、
『そらん』と遜色のない巨犬になっている。
顔つきはすっかり大人になっていたけど、時折幼犬の面影も垣間見せる。
なかなかの大物で、物怖じしない性格のようだけれど、
いっぱいの犬を前にして緊張気味。
『そらん』を覚えているように思えたけれど、
少し挨拶を交わしたあとは、お互い知らん顔で、
それぞれに好きなようにほかの犬と挨拶していた。
ここで、マルチーズと暮らすちゃきから連絡があり、久々に会えることになった。
ちゃきが来るまで、ゆったりと遊ばせることにしていたのだが、
サルーキーの女の子に異様に惹かれる『そらん』。
よくよく見ると、サルーキー、シーズン中のしるしが出ている。
これはまずいということで『そらん』を捕獲。

やがてちゃきが登場して、ちゃき家の事故の顛末を聞く。
すごく活発で可愛いメロディーちゃんが、
サークルを乗り越える冒険をしたとき、誤って落ちたようで、
脊椎損傷で下半身の機能を失ってしまったという。
大学病院での診断が、この日だったというのだ。
気にはしていたのだが、状況がよくわからず、
『ごお』の闘病中には、いろいろ手助けしてもらったのに、
励ましもできずにいて、気になっていたのだ。
顔を見せてくれたちゃきと3ワンズ。
大変な事故になってしまったけれど、メロちゃんはたくましく生きていて、
自家製車椅子をちゃきに作ってもらい元気に遊んでいるとのこと。
ちゃきも変わらぬ笑顔でいるから、安心したよ。

がんばって写真撮ろうと思っていたのに、
いろいろありすぎて、ほとんど写真を撮っていない。
一枚だけ漸く撮った集合写真も『そらん』はそっぽを向いている。
右端に移っている自転車には、ティンクちゃんが写っているよ。

今度はゆっくりと会えたらいいね。いろんな話しようね。
それから、ちゃき、うちの犬たちへお土産ありがとうね。
喜んで食べていたよ。