『はいら』の変化2009-04-13

『はいら』がうちに来て、まもなく1年半になる。
あんまり反応のよくないボーっとしたやつで、
表情に乏しいところがあるし、
変なところでびくついてしまうところがあり、
なかなかうちの犬になりきれていないなと感じることが多かった。

月日というのは、目立たなくても変化を与えるもので、
『はいら』のことも、よく考えたら随分変わって来た事に気づかされる。

『そらん』がおやつを強請るとき、
察知するやいち早く所定の場所で陣取りはぐれることがなくなった。
以前は、『そらん』が食べ終わったのに気づいて、
あわてて『僕も~』と寄って来て、あとの祭りと知り情けない顔していた。
おやつをもらえる時でも、にこやかな顔にならず、割を食うことも多かった。

表情は多彩になり、手を上げられたり、叱られても、
えへらえへらとするようになってきたのは、
我が家の犬として成長してきた証である。

『はいら』は『そらん』のような打てば響く反応のよさはない。
どちらかというと鈍で、ややもするとおばかといって差し支えない犬だ。
鼻ぱっくんに失敗して、『そらん』におやつを横取りされたのに気づくこともなく、
えっ、どご、どこ、どことばかり探しまくる。
諦めを知らずいつまでも執着し続ける。
一度インプットされた情報は、なかなか切り替えられないようだ。

その分、訓練されても成長が遅い。
でも、いったん覚えたら、確実にこなすこともできる。
こういうところは、僕の知るこれまでのゴールデンとは異なる。

呼びに対しては反応が鈍いところは、
マテの局面では抑制が効くという美点となる。
これも歴代ワンコにない特性だ。
『そらん』も含めて、歴代ゴールデンはマテができずに、
付いて廻る子ばかりだった。

そんな『はいら』を『ごお』『そらん』、そしてジョンと比べると、
『ごお』~ジョンにより似ているという感じがする。
『ごお』ほど頭が良くないし、ジョンほどの反応のよさはない。
諸先輩に比べたらまだまだだ。
それでもいつでも引っ付いていたいところや、
喧嘩をすることのない点は、僕の欲しい資質といえる。

クルマでの移動では絶対に助手席を明け渡さない。
テーブルや机の下で足元に寝る。
枕に耐える。『ごお』に接近した来た。
これで賢さが、もう少しあればと惜しんでいる。

この先どのように変化していくか楽しみにしている。

できたら『ごお』を越えてくれたらいいなあ。
まず無理か。ハードルが高すぎるよな。