NPO申請手続き中 続き2010-04-18

収支予算書ではの支出見込み額として以下の数値があげられている。
支出総額2010年度約1095万円。 2011年度1087万円。
内訳は
「保護犬救済及び譲渡事業」は2010年度が180万円。 2011年度が200万円
「繁殖制限事業」が2010年度が70万円。 2011年度が60万円
「募金活動事業」が2010年度が60万円。 2011年度が80万円
これらの額は事業計画書が反映されている。
支出項目で特に注目されるのが
「福利厚生費」が2010年度・2011年度とも100万円
「賃借料」が2010年度・2011年度とも400万円
両項目あわせれば収入見込み額の60%近い額となる。
賃借料については第一期が6,518,870円、第2期が140万円に留まっているのに、
賃借料収入の見込み額は、対2008年度比300%となぜか増えている。
第一期が「ひろしまドッグぱーく」の犬の田路にと寄せられた支援品を、
「ドッグぱーく」撤退後に大阪で保管するための倉庫代などが含まれてのものなので、
異常な事態と思うところである。
なお、事業計画書では「チャリティーバザー事業」が書き込まれている。
ただし2010年度・2011年度0万円となっている。
意外に感じたのは「光熱水費」だ。
両年度とも130万円を見込んでいるのだが、
5月から犬舎をがんがん冷やしているとか、シャンプーも定期的にしているとか、
冬季は24時間暖房入れてます。という割には小額と感じる。
たった二人の家庭でもあわせれば年額なら40万円程度になってしまっている。
機密性の低い犬舎への冷暖房を賄うのに、
そんな低予算で大丈夫なのか。

一方、収入総額は2010年度749.7万円。 2011年度829.2万円。
「保護犬救済及び譲渡事業」は2010年度が180万円。 2011年度が200万円
「募金活動事業」が2010年度が360万円。 2011年度が400万円
「チャリティーバザー事業」が2010年度55万円。 2011年度55万円。
「会費・入会金」は2010年度73.26万円。 2011年度84.2万円。
それから事業収入とは別に上げられている募金活動事業で
「グッズ販売」が2010年度48万円。 2011年度50万円。
「募金箱」が2010年度33.5万円。 2011年度40万円。

収入と支出のバランスを考えれば、特に賃借料が50%にも達しているので、
事業計画として適切とは感じられない。

また、経常収入の事業収入と経常支出の事業費の項目で、
「保護犬救済および譲渡事業」があげられているが
支出と収入が均衡が取れていることに違和感がある。
この書き方では、寄付金を募る必要がどこにあるのだろう。
支出にのみ記載されている繁殖制限事業も理解に苦しむ。
譲渡時に掛った費用は回収しているのだから、
収入に反映されるべき代物といえるのではないだろうか。

We'sオーナーは愛知支部のバザー等の売り上げを¥554,034と報告している。
2008年7月から2009年12月末日までの、
エンジェルズ愛知支部としての寄付金・バザー売り上げが、
元愛知支部長の報告どおりとすれば、
事業計画書のチャリティーバザー事業収入の見積もりはあやふやなものに見える。


この申請書類について、一番疑問と感じるところは、
「動物虐待監視委員会」「エンジェルズ・ハウス」などの事業について言及がない点である。
「動物虐待監視委員会」の事業内容には
* リタイア犬の引き取り(有料)というものもあげられており、
「エンジェルズハウス」は「動物虐待監視委員会」の一業務なのかもしれない。
どちらにしても、両事業とも営利事業なのであるから、
非営利事業の「エンジェルズ」の申請に必要ないという姿勢なのだろう。
されど、「エンジェルズ」のホームページにリンク先として紹介しているのではなく、
あくまで同一コンテンツ内に存在させているのだから、
これらの営利事業は一体のものと考えられるのではないだろうか。
ならば、申請書類にそれらを書き込んでいないことは公正ではないと感じる。

あくまで別組織と言い張るのなら、
少なくともエンジェル・シェルターは
「ひろしまドッグぱーく」の悲惨な犬を救うための支援金で購った施設なのだから、
施設使用料金をエンジェルズに支払うべき筋があろう。
また、同一施設内なのだから、「エンジェルズ」としての活動と
「エンジェルズ・ハウス」の事業活動は、
同一のスタッフ、同一の寄付金・支援品を使うことも予想される。
「エンジェルズハウス」は、一頭でも預かり犬がいれば、最低でも36万円の収入となる。
最大300頭と豪語したシェルターだ。
10頭程度の受け入れは十分に可能だろう。
さすれば、年商5‐600万が可能だ。
詳しくはないので良くわからないが、
一体の事業なのであればNPO認定条件の、
営利事業収入の項目に抵触することも考えられる。

いづれにしたって、NPO法は性善説により立法された。
現実社会では性善説は机上の空論といったところで、
性悪な連中が、鵜の目鷹の目で金儲けの術を探している。
善意の活動を育成するため立法されたNPO法だが、
早くも理想と現実のギャップの中で当初の目的が薄れてきた。
目的に合致した運用のためには、
何らかの法改正なり、運用変更が望まれる。
公的お隅付けを与えられた、非合法活動の登場とならぬよう、
有識者で方向を帰る道筋を探るべきだろう。

「エンジェルズ」がNPOとしての適格性があるのかと問われたとき、
「ひろしまドッグぱーく」に関わった人たちは、
大半が"ノン"と回答しそうである。
しかし、現行手続きでは認可されるのだろう。

このギャップは何なのだろう。

「エンジェルズ」の事業内容についての
疑問やおかしな点をいくつか挙げた。
2つの県以上にまたがるから滋賀県が申請先ではないと思うし、
その事業内容についても営利活動については触れていないなど、
「エンジェルズ」を見続けてきた僕の目には、
NPO法人としての適格性に乏しいと映る。
しかし、行政は調査までして適格を問う立場ではないという。

さまざまなかたちでNPOを隠れ蓑にした私欲がまかり通るご時勢。
とても哀しくむなしい。
悪貨は良貨を駆逐してしまうのだ。

宗像レスキューとは?2010-04-18

ホームページ上では、
なぜか「ドッグシェルターの毎日 スタッフ活動日誌」のバナーで案内される
「動物愛護団体「エンジェルズ」の活動日誌」ブログ。
現在のものは、ARKが起こした名称指し止め訴訟敗訴を受けて、
ド「アーク・エンジェルズ」と名乗ることを止められたため、
引越ししたものであり、
以前は「アークエンジェルズ統括林加津子公式ブログ」として公開されていた。
引っ越し経過に混乱が見られたのは、
容量なり使い勝手に問題があったのだろうから、何の問題もないが、
「なんでかなあ」
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2009/11/13/4693072
で書いたとおり、なにやら複雑な経過か見られる。

さておき、宗像レスキューに関する記事が気づかないうちに足されていた。
当初3月7日の記事で触れた後、
3月15日まで更新されていたように記憶していない。
もしかしたらあったかもしれないが、
あったとしても一本程度のはず。
今日、大幅に更新数が増えていることに気づいた。
3月15日付けでの記載どおり、
6日から12日の記事は、相当後から付け足されたものである。

これらから判断すると、宗像レスキューの経過は次のようになる。

3月5日 現地での第一報
3月6日 事件概要がTV等マスコミを通じて流れる。
      (,ネット配信は前日より)
      早朝にエンジェルズに連絡がなされる。
      ホット・ドッグ・ファミリーが10日までのボランティア募集。
3月7日 レスキュー要請があったと表明。
3月8日 某大学付属中学で講演会
     19時よりトラックで移動開始。
3月9日 朝7時到着
     同8時半エンジェルシェルターに向けて出発。
     途中、雪により高速が通行止めのため、予定より6時間遅れる。
3月10日 深夜2時にエンジェルシェルター到着。現地は雨。
     深夜4時まで掛け給餌と全頭の状態チェック。
     陽が昇ってから体重チェックと写真撮影、個体番号を付けた首輪とケージに番号が付ける。
     また、駆虫・寄生虫の投薬。その他、トリミングを行う。
     午後8時作業終了。
3月11日 副代表来所。5名で作業開始。(食器200個との記載あり。)
     バリカンをかけた犬もいる。
3月12日 全頭に名前をつける。
     生後1ヶ月の犬が3頭と3箇月の犬が一頭いると記載。

3月8日にトラックで出発としているのは、
高島の発信からも確認できます。
また「ウラシマのエンジェルズ」
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2010/03/14/4948808
で推測した経過は、かなり違うようだ。
【ホットドックファミリーHOTDOGFAMILY】 の要請では
3月10日までの緊急ボランティアを呼びかけていることから、
この団体さえ予測していなかった事態の進捗があったようである。
ホットドッグファミリーが沈黙しているため、
事態の真相は不明である。

もしかしてお得意の他団体排除?

やっぱり不透明だ。