彼女の知らない空2022-06-27

早瀬耕

ロシア軍に抵抗するウクライナ軍はドローンを使う攻撃をする。
それは、常に生命のやり取りをし、死の恐怖と向き合う戦争の姿を変えた。
戦争の姿がこのように変化した例を知ったのは
湾岸戦争が最初だった。
その後の戦争は、モニター上で破壊を行うゲーム画面になってきた。
だからそこに人を殺す実感がるのかとの疑問を感じていた。

この優れた短編集は表題作において、ある思考実験をしている。
そこが無性に怖い世界に思える。

収められる他の6篇いづれも、
21世紀が抱える危機的混沌に抗う術があるのかの問いかけだ。

何かしら小説を読むことに深さを求める人には良品。
字面の面白さにのみ酔いたいのなら手を出すものじゃない。

孤闘 立花宗茂2022-06-27

上田秀人

東の本田忠勝、西の立花宗茂。秀吉に剛勇を称されたた武士。
関ヶ原の役で西軍に就き改易された将のうち
ただ一人旧領を復した宗茂の生涯を描く一品。

まあ普通に楽しんで読めばいい。

面白さに不足はないけれど、新しくもなければ
視点に新機軸があるのでもなし。
後世に残るようには思わないけれど、読めば面白い。

上田作品では「翻弄 盛親と秀忠」
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2022/04/06/9479326
のほうが比較しているところが楽しめると思う。

暑い‼2022-06-27

夏だろうが、冬だろうが、雨が降ろうが、強風であろうが、
犬を飼えば、何があっても守らなければならないのが日々の散歩。
辛いのは、飼い主が年々暑さに弱くなってきたところ。

冬の寒さは着込めば、たかだか大阪の寒さなんて知れたもの。
雨だって、たとえ記録的降雨量であっても、
ドライヤの面倒などが生じるかもだが、まあ対応できる。

が、暑さだけは何ともならない。

そもそも犬は暑さに弱いので、
これまでの犬たちは夏場の散歩は控えめだった。
だから体力的に厳しいと思うほどの散歩はしていない。
体調に不安を覚えることはなかった。

在職中は夕方の散歩は土日くらいしかしていないし、
土曜日はたいていドッグ・ランに連れて行ってるし、
(犬は水浴びができるのだ。人にはない。水を飲んでごまかす。)
ほぼ日曜だけ夕方の散歩をする。
夜の散歩をたっぷり長めにしてきた。
それもまた夏場の不安を感じない理由だった。

さて「まこら」だが、5回目の夏を迎えるが、
きゃつの散歩は夏でもたっぷり歩くのだ。
長い時には1時間半以上、短くても40分。
朝も夕も同じようなもの。夜の散歩が短め(30分)なのだ。

で、毎日散歩疲れしているが、夏場以外は運動不足解にちょうどいい。
でも夏場の日差しの残る中での1時間半は厳しい。
体調によっては視覚がおかしくなってしまう。

今年は夏の暑さが早く来た。
このところ連日30度越え。大阪の暑さはねっとり。
それなりに汗が出たところで、排熱は間に合わない。
60代男性、犬の散歩中に熱中症のため救急搬送、
そんなことにならない保証なし。

暑い夏を無事に過ごせるか、不安がいっぱいである。