平成マシンガンズ2005-12-06

三並夏 河出書房新社 1000円

話題の15歳の文芸賞受賞作品だ。
100ページちょっと、1ページあたり400字ちょっとという分量なので、
短編といえなくもない。
内容は等身大の少女の内面を描いているといえる。
綿矢りさと比べれば、余計な技巧が少ない分鮮烈な印象を受けた。

実際には文で見れば、
おそらくこの程度の文なら書ける15歳は多いと思うのだけれど、
文章として、作品としてみたとき、
誇張も何もない抑制の効いたものとなっていて、
こんな表現ができるとは恐ろしい人と感じられる。
この先も抑制の効いた、それも破綻のない物語を生み出せるのだとしたら、
非常な天才だと感じさせた。

いじめに関しての考察も、
下手な心理学者や教員、宗教家などには思いもつかない視点で捉えている。
若干15歳にして、なのか、若干15歳だからなのかは分からないけれど
恐ろしい才能だと思う。

夢の中の死神に与えられたマシンガン。
死神が言う特定のものを打つのではなく、
満遍なく打つのだというくだりは、実際の子どもたちの心にあるものなのだろうなあ。

7点

訓練は続く2005-12-06

TT2に合格したから、服従訓練が終わるのかといえば終わりません。
『そらん』は今日もルンルン気分で訓練士さんと一緒に出かけました。
OPEDESの捜索の試験なら、3日に合格したもので十分なのですが、
訓練士さんはIRCの試験を受けさせたらよいと思っているようです。
こちらだと脚側行進中の立止、匍匐前進なども必要なようで
もはやバカい主では制御は不可能ではないかと思っています。
それでも『がんばりましょう』といわれたらしないわけにはいかないだろうなあ。
とほほなくまねこであります。

最近めっきり寒くなったせいか、
布団のなかで添い寝するようになった『そらん』君のほうが、
命令に忠実できびきびとしている『そらん』より、
より好ましいと考えているバカい主に、
高度な服従訓練に耐えられるだけの根性はあるのでしょうか?
(きっとない、ない。)