オペラ・エテルニタ ― 2006-12-06
栗原ちひろ 角川ビーンズ文庫
第3回のビーンズ文庫大賞受賞作だそうだ。
ビーンズ文庫なんて、嗜好からだけなら絶対に読まないものなのだが、
時には若い人たちの動向を知るため読まないといけないと思い読んでみた。著者の年齢はわからないが、世界観やら文体に齟齬がないから、
それなりに経験をつんだ大人なのではないだろうか。
世界は一度滅び、旧世界の遺物を畏怖しながら、
人々が暮らしている世界という設定だ。
薬師カナギは愛する人の病を治すため禁断の扉を開けてしまう。
魔物を呼び寄せてしまったのだ。
そのため故郷は灰燼と化し、罪をあがなう為討伐に参加、
魔物を無事封じ込めたものの、故郷には残された生存者がいる。
自らも魔物の毒を受け呪われた存在でありながら、
生存者を救うため脱走しカナギは暗殺者集団の追跡を受けながらも、
薬を求めて、国を魔物から守るという不死者を訪れる流離の旅にある。
旅の途中、博識で美しい奇妙な詩人と出会い、
さらに暗殺者たちとの戦闘で生き延びた一人の少女を助けてしまい、
妙な三人連れとなり、辺境の不死者の元に赴くこととなる。
三人三様の秘密を抱きながらの道行の先にあるのは何か。
一種独特な世界が提示されていて面白い。
少女向けの文庫というのではなく、大人にも十分受け入れられるしっかりとした世界がある。続編が発表されているので読んでみたい気にさせる一冊である。
第3回のビーンズ文庫大賞受賞作だそうだ。
ビーンズ文庫なんて、嗜好からだけなら絶対に読まないものなのだが、
時には若い人たちの動向を知るため読まないといけないと思い読んでみた。著者の年齢はわからないが、世界観やら文体に齟齬がないから、
それなりに経験をつんだ大人なのではないだろうか。
世界は一度滅び、旧世界の遺物を畏怖しながら、
人々が暮らしている世界という設定だ。
薬師カナギは愛する人の病を治すため禁断の扉を開けてしまう。
魔物を呼び寄せてしまったのだ。
そのため故郷は灰燼と化し、罪をあがなう為討伐に参加、
魔物を無事封じ込めたものの、故郷には残された生存者がいる。
自らも魔物の毒を受け呪われた存在でありながら、
生存者を救うため脱走しカナギは暗殺者集団の追跡を受けながらも、
薬を求めて、国を魔物から守るという不死者を訪れる流離の旅にある。
旅の途中、博識で美しい奇妙な詩人と出会い、
さらに暗殺者たちとの戦闘で生き延びた一人の少女を助けてしまい、
妙な三人連れとなり、辺境の不死者の元に赴くこととなる。
三人三様の秘密を抱きながらの道行の先にあるのは何か。
一種独特な世界が提示されていて面白い。
少女向けの文庫というのではなく、大人にも十分受け入れられるしっかりとした世界がある。続編が発表されているので読んでみたい気にさせる一冊である。
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