話は前後する。 ― 2009-04-21
ずばり一言4月13日付で『権利と義務』が発表されている。
古くから言われている、狂犬病予防接種利権などを、前回に続いて訴えている。
それはそれで正しい部分もあるだろうから、主張されることは良い。
狂犬病の抗体が何年持つのかなど知らないが、安全の費用対効果のバランスが適当であるなら、毎年一回が適当か、数年に一度が適当かは、大きな問題とも思えない。
集団接種で2650円取るのも、会場で問診などなされるわけでもなく、確かに利権と見られても仕方のない側面はある。また、抗体価を血液検査で見極めつつ、飼い主が適宜行うべし、としても良いが、毎年接種とせず、いちいち抗体検査などした日には、3200円どころか、一度の検査で一万円が必要ということだって考えられる。結果、義務を守らぬ輩が増えるだけと相成る。
このあたりについては、専門家でもないものが、ああだこうだと議論したって仕方ない。
狂犬病予防接種の適正な実施時期問題と、レスキューの間に関係などない。
とはいっても、林代表が毎年の接種について疑問を表すことに異論はない。
確かに犬についてのみ機械的な義務を課しているのは不合理である。
だから現行制度が、『獣医師会を儲けさせるだけの愚策だ』と紹介するのも理解はできる。
確かに『原価100円程度のワクチンが2,650円は随分と高い。鑑札代550円は行政に納めるのだが、合計3,200円は無料化して欲しいものだ。』
後半部分はともかく前半には同意できるところもある。
しかし、2650円が高いといえるかどうかは微妙ではある。
都市部であれば一箇所で短時間で大量の患畜がいようが、
どこもかしこもそういう状況でもないだろう。その意味では妥当とも思える。
むしろ意識の高い飼い主なら、集団接種ではなくて個別接種を求めるだろう。
個別接種であるなら問診代なども必要となり、より高額が必要となりそうだ。
医療現場においては、薬価が診療報酬と同義語ではない。
3200円は無償で行うべきとしたいのか、ならば国の費用で行うということになる。
犬を飼うものが負担するべき費用に思えるのだが、違うと捉えているのだろうか。
それとも3200円は高すぎるから、獣医師への利益など不必要で、動物愛護にまわせとしたいのだろうか。だとしたら、狂犬病予防法の適応動物を飼うものからのみ費用負担させるのは筋違いだ。
法が想定していない動物の義務化なども整理が必要だろう。
今の構造は、分かりやすく整理するべきだとは思う。
が、それらは保護団体が考えるべきことではない。
ちなみに550円は鑑札代ではなく、注射済み票代だ。
一つ一つには同意できても,トータルには何を訴えたいのか理解困難となる。
それが彼の主張に見られる傾向だ。
付け加えておきたい。
林代表は獣医師について次のように述べている。
『医師は人道的な立場から救命する使命が根底にあるのだから、動物たちにも同様の考えを持って欲しい。医は算術にはなって欲しくない。』
なるほど御説ご尤も。
でもそれを言うなら、
『保護団体は、動物愛護の立場から、無償で救命する使命を持つ。間違っても保護団体は算術で活動して頂きたくない。』
のである。
福岡の誓約書の意味は何だ?
古くから言われている、狂犬病予防接種利権などを、前回に続いて訴えている。
それはそれで正しい部分もあるだろうから、主張されることは良い。
狂犬病の抗体が何年持つのかなど知らないが、安全の費用対効果のバランスが適当であるなら、毎年一回が適当か、数年に一度が適当かは、大きな問題とも思えない。
集団接種で2650円取るのも、会場で問診などなされるわけでもなく、確かに利権と見られても仕方のない側面はある。また、抗体価を血液検査で見極めつつ、飼い主が適宜行うべし、としても良いが、毎年接種とせず、いちいち抗体検査などした日には、3200円どころか、一度の検査で一万円が必要ということだって考えられる。結果、義務を守らぬ輩が増えるだけと相成る。
このあたりについては、専門家でもないものが、ああだこうだと議論したって仕方ない。
狂犬病予防接種の適正な実施時期問題と、レスキューの間に関係などない。
とはいっても、林代表が毎年の接種について疑問を表すことに異論はない。
確かに犬についてのみ機械的な義務を課しているのは不合理である。
だから現行制度が、『獣医師会を儲けさせるだけの愚策だ』と紹介するのも理解はできる。
確かに『原価100円程度のワクチンが2,650円は随分と高い。鑑札代550円は行政に納めるのだが、合計3,200円は無料化して欲しいものだ。』
後半部分はともかく前半には同意できるところもある。
しかし、2650円が高いといえるかどうかは微妙ではある。
都市部であれば一箇所で短時間で大量の患畜がいようが、
どこもかしこもそういう状況でもないだろう。その意味では妥当とも思える。
むしろ意識の高い飼い主なら、集団接種ではなくて個別接種を求めるだろう。
個別接種であるなら問診代なども必要となり、より高額が必要となりそうだ。
医療現場においては、薬価が診療報酬と同義語ではない。
3200円は無償で行うべきとしたいのか、ならば国の費用で行うということになる。
犬を飼うものが負担するべき費用に思えるのだが、違うと捉えているのだろうか。
それとも3200円は高すぎるから、獣医師への利益など不必要で、動物愛護にまわせとしたいのだろうか。だとしたら、狂犬病予防法の適応動物を飼うものからのみ費用負担させるのは筋違いだ。
法が想定していない動物の義務化なども整理が必要だろう。
今の構造は、分かりやすく整理するべきだとは思う。
が、それらは保護団体が考えるべきことではない。
ちなみに550円は鑑札代ではなく、注射済み票代だ。
一つ一つには同意できても,トータルには何を訴えたいのか理解困難となる。
それが彼の主張に見られる傾向だ。
付け加えておきたい。
林代表は獣医師について次のように述べている。
『医師は人道的な立場から救命する使命が根底にあるのだから、動物たちにも同様の考えを持って欲しい。医は算術にはなって欲しくない。』
なるほど御説ご尤も。
でもそれを言うなら、
『保護団体は、動物愛護の立場から、無償で救命する使命を持つ。間違っても保護団体は算術で活動して頂きたくない。』
のである。
福岡の誓約書の意味は何だ?
コメント
_ スヌーピー ― 2009-04-21 12:24
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のである。
福岡の誓約書の意味は何だ?
なんかね、頭のいい人に木木の文章を検証してもらったら、ひとたまりもなく、粉砕玉砕って感じですね。
改めて、くまねこさんに検証、解説してもらうと、
木木の文章、説得力ありませね!!
いつも論破してくださり、ほんとにありがとうございます。