marantz PM-80a2015-10-12

JAZZを聞くようになって、ほうぼうのジャズ喫茶の音を聞きに行った。やまとやや、ブルーノート、インタープレイハチ、
あげていけばどれだけの店になるのやら。
だいたいの店は、JBLで、たまにTANNOY<ALTEC、
えれぼぃを置いていた店も少しだけあったかな。
JAZZ喫茶で聴いたJBLの音を、いつかは自分の家でと、願っていた。

高校生のころは、友人の家でレコードを聞かせてもらうと、
25cmとか、30cmウーハーから出てくる音は、
やはり16㎝フルレンジスピーカーのBL-3には
まねのできない音だと思ってしまう。
BL-3が悪いとは思わないけれど、
低音の質と、ドームツイーターの出す高音は別次元だった。
友人達が使っていたスピーカーは、
DIATONE DS-251mkII、VICTOR SX-7、Pioneer CS-700
あたりだったと思う。

それらのスピーカーであっても、アンプを入れ替えてから行けば、
また違った表現力を得ている。
前の音のほうがよかったね。今度の音はクールやね。
そんな風にして、オーディオ機器って
入口から出口まで、すべてが関連していて、
選び取るのって大変だなと学んでいった。

JBL 4312Bを購入するとき、共電社で買ったと記憶しているが、
試聴室で音出ししてもらった時、
確かにJBLだぜって思ったけれど、
駆動しているアンプは結構上等だった。
候補として挙げていたアンプで鳴らせばどうなるのか知りたかった。

候補として挙げていたのは、
marantz PM80a、ONKYO Integra A-917、SANSUI AU-α607
7万から9万円あたりの中級機。

店員と相談して、僕の好みの音から考えたら、
やはりONKYOという選択はありでしょう。
marantzはA級ドライブができて、ONKYOの音にSANSUIより近い。
PM80aがいいかもしれませんということだった。

そこで両モデルで4312Bを鳴らしてもらった。
それまでのONKYOのアンプと比べると、
音は素直な感じだし、よく鳴っている。
PM80aのほうも分厚い音で鳴っている。
やや華やかに聞こえる。
A級とB級の聞き分けを試したところ、
A級では透明感が増したような気がした。
店員の勧め通りにPM80aを購入することとなった。

家に到着してから、A級にしたり、B級にしたり、
セッティング中に試してみた。
どちらで駆動しようと、ボリューム位置は同じで、
聴感上では音量に差はなかった。
音の立ち上がりはA級のほうが早いが、
聞き流す分には、大差ない。
A級で使えば発熱が大きいというのは事実で、
やけどまではしないものの、
通電中に触れれば、温いというより熱い。
A級では、サックスやボーカルが子音がはっきり聞こえ、
つやっぽく聞こえ、品位が高いと感じるけれど、
聞くことに集中した時に感じる程度で、
劇的に変わったという感じではなかった。
ちなみに12時の位置までボリュームを上げると、
窓ガラスが震えていた。
それ以上にあげると、隣近所から叱られる。

CDで聴くようになってから、寝落ちすることも多かったので、
旧盤をBGM利用で聴くときにはB級で使い、
新盤を、または真剣に聞きたいときだけA級で鳴らすことになった。

integra A-817は、まだ使えていたと思うのだが、
PM80aには501Zもつなげていたから、この後、使用していない。
だけれど、どう処分したのか、記憶にない。
BL-3を譲渡した時に同時に譲渡したのかもしれない。