Re:ゼロから始める異世界生活 19 & 短編集4 ― 2019-04-22
長月達平 KADOKAWA MF文庫J 540円、620円
なんだかんだと言いながらも読みつつけているライトノベル。
読み続けているのだから面白みのあるところはある。
が、ほんまにこんなの読んでいていいのかいと思う自分がいる。
年齢とあってない。文が下品と感じる。設定も。
ネットで公表したほうはすでに完結しているようだが、
著者曰く、書籍化にあたり発表分とはやや異なるところがあるらしい。
この人の文は、橘公司と比べると、自然に書いているなと感心する。
妙な背伸びと感じるところもなく、さらっと読める。
敵役といえる魔女教の首魁級の存在が大挙現れ、
それらとの戦いが陣営の垣根を超えた協力で行われる。
通常ならクライマックスが近いとうかがえるが、
はたして?
異能力者に立ち向かう無芸の普通の人間が大暴れするという構図は、
鉄板にして定番だよな。
ある意味チート(強力な能力を付与された状態)ものといえる。
主人公と出てくる女性が美人ばかりで、
それらから平凡なはずの主人公が心寄せられる設定も鉄板。
ストーリーにバリエーションは多々あれども、
基本がほぼ共通というのが、好まれる要因なのか。
短編集は、エミリア、スバルを軸にした展開の中では描き切れない
他の王選候補者たちの内実が描かれている。
読んでいなくとも本編は読み進められるが、
読んでいたほうが関係が理解できるので、
物語を楽しむうえでは必要なエピソードと思う。
なんだかんだと言いながらも読みつつけているライトノベル。
読み続けているのだから面白みのあるところはある。
が、ほんまにこんなの読んでいていいのかいと思う自分がいる。
年齢とあってない。文が下品と感じる。設定も。
ネットで公表したほうはすでに完結しているようだが、
著者曰く、書籍化にあたり発表分とはやや異なるところがあるらしい。
この人の文は、橘公司と比べると、自然に書いているなと感心する。
妙な背伸びと感じるところもなく、さらっと読める。
敵役といえる魔女教の首魁級の存在が大挙現れ、
それらとの戦いが陣営の垣根を超えた協力で行われる。
通常ならクライマックスが近いとうかがえるが、
はたして?
異能力者に立ち向かう無芸の普通の人間が大暴れするという構図は、
鉄板にして定番だよな。
ある意味チート(強力な能力を付与された状態)ものといえる。
主人公と出てくる女性が美人ばかりで、
それらから平凡なはずの主人公が心寄せられる設定も鉄板。
ストーリーにバリエーションは多々あれども、
基本がほぼ共通というのが、好まれる要因なのか。
短編集は、エミリア、スバルを軸にした展開の中では描き切れない
他の王選候補者たちの内実が描かれている。
読んでいなくとも本編は読み進められるが、
読んでいたほうが関係が理解できるので、
物語を楽しむうえでは必要なエピソードと思う。
幕末まらそん侍 ― 2019-04-22
土橋章宏 角川春樹事務所(ハルキ文庫) 600円
2015年に文庫化されている。
つい先ごろ映画が公開されて話題になった。
「超高速!参勤交代」が映画化され、注目の作家のひとりになり、
本作に続き「引っ越し大名三千里」も映画になる。
1969年生まれで、小説を書く前は脚本を手掛けていたらしい。
小説は時代小説が多いが、現代ものも手掛けているようだ。
新たな創作というより、
先人たちの創作を再構成しているようにも見える。
「幕末まらそん侍」が扱う「安政遠足」は
1956年に同史実を基にした映画が製作されている。
近作の「駄犬道中おかげ参り」も、多くの先行作品がある。
新境地を切り開くことより、こういう料理の仕方もありますとの感じか。
司馬遼太郎的歴史小説ではなく、
最近主流の史実を踏まえつつも、途中史実から発想を飛ばせ、
史実からの逸脱を避けつつ、別な物語にしてしまう作家なようだ。
さて、この「安政遠足」は日本初のマラソン大会として紹介される。
下記に「スポーツ紙研究」誌上で原典が紹介されている。
http://sportshistory.sakura.ne.jp/publication/history30/history30_79_86.pdf
これを巧みに料理しているのだが、
著者がどこをどういじって仕上げたか、比べてみるのも面白い。
2015年に文庫化されている。
つい先ごろ映画が公開されて話題になった。
「超高速!参勤交代」が映画化され、注目の作家のひとりになり、
本作に続き「引っ越し大名三千里」も映画になる。
1969年生まれで、小説を書く前は脚本を手掛けていたらしい。
小説は時代小説が多いが、現代ものも手掛けているようだ。
新たな創作というより、
先人たちの創作を再構成しているようにも見える。
「幕末まらそん侍」が扱う「安政遠足」は
1956年に同史実を基にした映画が製作されている。
近作の「駄犬道中おかげ参り」も、多くの先行作品がある。
新境地を切り開くことより、こういう料理の仕方もありますとの感じか。
司馬遼太郎的歴史小説ではなく、
最近主流の史実を踏まえつつも、途中史実から発想を飛ばせ、
史実からの逸脱を避けつつ、別な物語にしてしまう作家なようだ。
さて、この「安政遠足」は日本初のマラソン大会として紹介される。
下記に「スポーツ紙研究」誌上で原典が紹介されている。
http://sportshistory.sakura.ne.jp/publication/history30/history30_79_86.pdf
これを巧みに料理しているのだが、
著者がどこをどういじって仕上げたか、比べてみるのも面白い。
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