アッと驚く値付け2021-04-07

昨日「まこら」のおやつやうんち袋を買いに行った

「まこら」が最後の犬と思いきっているから
長らく生体販売ケースを見てはいなかった。
が、昨日は何となく目に留まった表示にびっくり。

48万円。

ひとけた読み間違えた?

じっくり見なおす。間違っていない。

動物愛護法改正があったりで、生体価格が上がっていると気づいていた。
だけれどこの価格付けにはびっくりだ。
3年ほど前なら高くても20万くらいだったのが、
2倍以上の高値になっている。

犬の価格が異様に安いころは、バーゲン価格の犬は5-6万円だった。
(そんな価格で純犬種が売られていたのにも驚いたが)
そういうのが並んでいたホーム・センターで
希少犬種でもない、MダックスにTプードルが40万円以上。
Gレトリーバーには60万円だって。

数年前には15万円程度の値付けだったのに。
なんとも不思議な感じがする。
純犬種だから価格が上がるのも当たり前っちゃ当たり前。
良血統のものならおかしくはない。

子犬製造工場と指摘されていた劣悪業者が締め出されつつあるから、
全体として取引価格が上がるのは理解できる。
それでも3-4倍になるのは驚きでしかない。
多産系の犬なら一回の出産で平均的給与所得者の年収相当。
経費を考慮したって分のいい仕事に見えるかも。
にわかブリーダーが生まれかねない状況かも。

知人のブログで紹介されていた記事を思い出す。

コロナ禍で在宅勤務が増えたことや、
人同士の交流が抑制されたことで、
癒しのためにペットを求める人が増えているとのことだ。

なるほど需要が急増したことでの高騰ということなのか。

そういえば近所の散歩でも、いつものドッグ・ランでも、
6か月から1年くらいの幼犬をよく見かける。
一昨年までなら、一回の散歩で1頭に会うか会わずだったのに、
行くたびに新顔に気づく。

で、知人のブログでは犬を放棄する人が増えているとの記事も見た。
たいした覚悟もなしに飼い始め、しつけもろくにできないで、
思い描いた理想にないからと、すぐに責任放棄するってことが
信じられなかったけれど、事実なのだとわかる。
価格の高騰ぶりを見ていたら想像以上事態は悪いようだ。

ずっと犬を飼っていたって新たな犬を迎えるたびに苦労はする。
家の中は毛だらけになるし、成犬になるまでは家の破壊もする。
手入れをさぼれば臭いし、散歩に飯など手間暇かかる。
犬を置いて長時間家を空けるのは犬にとってストレスでしかない。
犬にストレスを与えれば問題行動につながる。
しつけに失敗すれば呆れられ、飼い主にもストレスがたまる。
旅行や他人との付き合いをある程度諦めないと犬は飼えない。
マイナス面を考えたなら、犬など飼うのは酔興といえる。

働く犬なんてのは特殊な存在で、現代人にとっては愛玩動物でしかない。

人としての自由が制限されたとしても、
犬といる生活を望む人だけが飼える。
覚悟ができない、知識不足では後悔するだけ。
在宅勤務だからが飼う理由なら、
また通勤しなければならなくなったらどうするの。

長毛種を買った日には掃除機はすぐに壊れ、洗濯機も壊れる。
大型犬が甘えただけで飼い主だってケガすることもある。
犬への直接的経費以外にも周辺で金を食い尽くしていく。

犬飼への風当たりは強くなっている。
こうした新参の飼い主が増えてくると、
今までの飼い主が世間と折り合い形作ってきたマナーも壊れる。
さらなる強い逆風につながるような気がする。

それにしても今の生体価格はちょっとびっくりだ。
「まこら」に同居犬を迎えてやりたいなんて考えたこともあるが、
自分の年齢を考えあきらめた。
後先考えず突っ走ろうにも、こんな価格では二の足を踏んだに違いない。

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