ドア ― 2006-08-11
山田悠介原作 杉山敏作画 幻冬舎 660円
山田悠介の作品は「親指探し」を原作で読んだだけだ。
「リアル鬼ごっこ」をコミックバージョンで読んではいるが、
山田ワールドを語るには、原作をさして読んでいないので、
見当はずれを各課も知れない。
山田悠介の作品世界は怖くない。
オリジナリティーも、さほどあるとも思えない。
「リアル鬼ごっこ」は設定は真新しかったが、
漫画家の力量なのか、原作者の世界観なのか、
中途半端だったし、「親指探し」も、どこかで見たような世界観だったる
ホラーとして人を恐怖に誘うには、いまひとつだった。
このコミックは、山田悠介の新作をコミック化したものだということなのだが、
3つの作品が収められている。
「ドア」は、ひとつドアを開けるたび、罠が作動し、誰かが犠牲となる。
最後の一人になるまでドアは続いて、助かったと思ったらまた…
エンドレスでゲームが続くという話です。
「8.1」は、都市伝説をベースに進められる。
捨て子トンネルというスポットを訪れた若者たち。
偶然にも、そのうわさに近い事実があった。
双子の一人が捨てられていたのだ。
化けトンめぐりで双子の片割れが訪れたとき、恐怖が始まる。
「ジェット・コースター」は、宙返りコースターが突然止められ、
残り一人になるまで、ぶら下がらされる。そういう悪夢です。
山田悠介は、読めばそれなりに面白いかもしれませんが、
僕は個人的には評価しません。
すべて聞いたような話でしかありません。
それでも、原作のほうがよいのでしょう。
比較のためいつか読んでみます。
山田悠介の作品は「親指探し」を原作で読んだだけだ。
「リアル鬼ごっこ」をコミックバージョンで読んではいるが、
山田ワールドを語るには、原作をさして読んでいないので、
見当はずれを各課も知れない。
山田悠介の作品世界は怖くない。
オリジナリティーも、さほどあるとも思えない。
「リアル鬼ごっこ」は設定は真新しかったが、
漫画家の力量なのか、原作者の世界観なのか、
中途半端だったし、「親指探し」も、どこかで見たような世界観だったる
ホラーとして人を恐怖に誘うには、いまひとつだった。
このコミックは、山田悠介の新作をコミック化したものだということなのだが、
3つの作品が収められている。
「ドア」は、ひとつドアを開けるたび、罠が作動し、誰かが犠牲となる。
最後の一人になるまでドアは続いて、助かったと思ったらまた…
エンドレスでゲームが続くという話です。
「8.1」は、都市伝説をベースに進められる。
捨て子トンネルというスポットを訪れた若者たち。
偶然にも、そのうわさに近い事実があった。
双子の一人が捨てられていたのだ。
化けトンめぐりで双子の片割れが訪れたとき、恐怖が始まる。
「ジェット・コースター」は、宙返りコースターが突然止められ、
残り一人になるまで、ぶら下がらされる。そういう悪夢です。
山田悠介は、読めばそれなりに面白いかもしれませんが、
僕は個人的には評価しません。
すべて聞いたような話でしかありません。
それでも、原作のほうがよいのでしょう。
比較のためいつか読んでみます。
天使になった犬達 ― 2006-08-11
篠原淳美 オークラ出版 1429円
この著者は「僕たちを愛してください」という文庫で出会っていた。
だから、買うべきではなかったと思っている。
どんな内容になるかは予測できていたはずなのだから。
著者の名の記憶から抜け落ちていたのだから仕方ない。
この本では、犬の十戒を紹介しながら、
処分施設での犬たちの写真をいっぱい収めている。
この手のものとしては、「どうぶつたちへのレクイエム」が広く知られている。
後半は、捨て犬を子供が見つけてきたとき、どのような態度で臨むべきか
篠原さんなりの教育論を披露したうえで、
処分施設の現状や、持ち込まれる犬たちの現状をまとめています。
その考えは正しいし、述べられている現況には憤りを感じもします。
捨てられた犬たちの末路が想像しきれない人たちには、
流行に乗って買った犬を、簡単に捨ててしまう無責任な人間には
ぜひとも見つめてほしい現実が、この本には示されています。
そう書けば、僕はこの本を絶賛しているように見えるかもしれません。
ところが、僕はこの本を醒めた目で見てしまうのです。
なぜか。
この手の保護活動の意義や目的について多く賛同しつつも、
たいていの活動家の主張が、主張自体が正しいということが理解できても、
僕には著しくバランスを崩した発言として聞こえてしまうから。
譲渡会で犬を引き取り飼育するのも、すばらしい犬との出会いです。
不幸な犬を増やさないために、去勢・避妊を必ずすべきだ。
その他もろもろの主張は、まったく正しい。
正しいが「ほっといて。好きなようにさせてよ。」て思うのだ。
篠原さんは、そういう主張はない。けれど、やはり同じ匂いを感じてしまう。
その一端は最後のほうに見られる。
「犬の言葉がわかる」として、書き込んだものたちに。
これらの悪感情は、僕の限界によって発しているものなので、
一般の読者には関係ない。
きっと、いろんな意味で心を開かされるものになろう。
この著者は「僕たちを愛してください」という文庫で出会っていた。
だから、買うべきではなかったと思っている。
どんな内容になるかは予測できていたはずなのだから。
著者の名の記憶から抜け落ちていたのだから仕方ない。
この本では、犬の十戒を紹介しながら、
処分施設での犬たちの写真をいっぱい収めている。
この手のものとしては、「どうぶつたちへのレクイエム」が広く知られている。
後半は、捨て犬を子供が見つけてきたとき、どのような態度で臨むべきか
篠原さんなりの教育論を披露したうえで、
処分施設の現状や、持ち込まれる犬たちの現状をまとめています。
その考えは正しいし、述べられている現況には憤りを感じもします。
捨てられた犬たちの末路が想像しきれない人たちには、
流行に乗って買った犬を、簡単に捨ててしまう無責任な人間には
ぜひとも見つめてほしい現実が、この本には示されています。
そう書けば、僕はこの本を絶賛しているように見えるかもしれません。
ところが、僕はこの本を醒めた目で見てしまうのです。
なぜか。
この手の保護活動の意義や目的について多く賛同しつつも、
たいていの活動家の主張が、主張自体が正しいということが理解できても、
僕には著しくバランスを崩した発言として聞こえてしまうから。
譲渡会で犬を引き取り飼育するのも、すばらしい犬との出会いです。
不幸な犬を増やさないために、去勢・避妊を必ずすべきだ。
その他もろもろの主張は、まったく正しい。
正しいが「ほっといて。好きなようにさせてよ。」て思うのだ。
篠原さんは、そういう主張はない。けれど、やはり同じ匂いを感じてしまう。
その一端は最後のほうに見られる。
「犬の言葉がわかる」として、書き込んだものたちに。
これらの悪感情は、僕の限界によって発しているものなので、
一般の読者には関係ない。
きっと、いろんな意味で心を開かされるものになろう。
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