第12回寄付金等返還訴訟。。傍聴してきました。2008-12-14

12月12日、大阪地裁で寄付金等返還訴訟があった。
忙しくてブログ更新ができなかっったため、
10月の末に記事をあげてから触れていない。
そうであっても、
彼らがなにをして、これからなにをしようとしているのかへの、
興味を失ったわけではない。
幾分「浦島」状態でありはするが、
これからも注視していきたいと思っている。

まず12日の裁判についての覚書。

原告・原告代理人は5名が関係者席に着席。
関係者席に入りきらなかった数名の原告と支援者など、
併せて12名が傍聴席に着席した。
被告側は例によって代理人一名のみが入廷。
今回は定刻に開始され、約15分の審理となった。

今回の裁判では、
被告側代理人は、原告側のTKCの資料提出への要求、
AAが裁判所に提出した資料が不完全であるとの指摘に、
TKCから取り寄せればよいではないかと答えていました。
原告は、TKC本部に問い合わせた結果、
裁判所からの手続きがあれば提出するとの回答をあげ、
裁判長に意見陳述していました。
被告代理人の回答からは、
TKCの資料提出は認められるのではないかと感じました。
被告代理人は、今回の準備書面で一部のみをコピーして提出している、
「ひろしまドッグぱーく」の犬のリストの原本があるので、
それらを原告側代理人に開示するとしていました。
ただし、閲覧に当たっては、犬の譲渡先など個人情報があるので、
原告側代理人にのみ閲覧を許可すると主張していました。

前回裁判で出たAAのか会計報告資料は、
原告側の分析では、AAが開示を拒んだ口座からの流れが、
仕分けでは一時貸付金などと表記されており、
不明瞭な点があることなど、追及が行われています。

今回、TKCの資料を求めることに対して異論を被告が述べなかったことで、
大きく前進していく予感がしています。

裁判は粛々として進み、終了しました。
次回は年が明けた2月6日。



裁判では、いつも聴力に問題がある自分が情けなくなる。
やはりすべての感覚が正常であるって、
普段意識しないだろうけど、とても幸せなことです。


このところ、AAは自分たちのホームページで、
読むのが情けないような記事をあげています。

中日新聞の記事が「NO-AAs!!! 反対する住民ろぐ」
http://noaas.blog99.fc2.com/blog-entry-176.html
で、紹介されているが、この記事を喜んだり、
某雑誌の取材があったと日誌で
http://arkangels.blog34.fc2.com/blog-date-20081211.html
発表したりと、さぞや注目されているんだといわんばかりの態度をとる。

中日新聞の記名記事に関しては、
記者は期成同盟とアークエンジェルズの両者に対し、
あたかも中立を保っているかのように見せかけている。
しかし、この記者は背景説明に対して、
アークエンジェルズ側のものを採用するなど、
調べればわかるものの経緯を、
中立性を装い排除した記事に仕立て上げている。
林代表の言いぐさじゃないが、「だからマスコミは信用できない」と思う。
雑誌のほうの記事は、主語は常にアークエンジェルズだ。
この記事が載った雑誌名は明かしていないようだが、
スペースを売っているフリーペーパーか、
意見広告のようなものだと思われる。
内容的には、自己宣伝のリーフレットと考える。
ご苦労なことだねぇ。

資金もとうとう枯渇してきたようだ。
犬たちのフードを現物ではなく基金として欲しいといっている。
12月3日付で、フードの保管場所としてのコンテナに、
ねずみが侵入してフードをだめにしたと発表してから、
フードの募集を現金で欲しいと言い出している。
幸いなことに空っぽのコンテナなのだから、
ねずみの進入箇所を修理し、
保存方法にも工夫をすればよいだけのことなのに、
現物の支援より、現金がいいとのことだ。
全く支援金がなくても、数年は活動ができるといっていたのはなんだったんだろう。
ちょっとした修理すらできない状況なのか。

吹けば飛ぶよな雨・雪対策の通路も
http://arkangels.blog34.fc2.com/blog-date-20081208.html
も、痛々しい。基礎さえないようだ。
湖北の吹き降ろしの風と豪雪に耐えうるものには見えません。
いつぞやの「屋根が飛んだ」同様、
通路ごと飛んだになっても知らないよ。
足場金具も間隔が広すぎ。
敷き詰めた波板は重い雪で割れそうです。全体の座屈もおきそう。
元建築関係者だということだから、
構造計算位したと信じたいところだが…
片側の流れが2-2.5メーター。
その支えは3箇所だけ。
大雪にならないよう祈ることですね。
こんなのを使っていて、万一雪の重みに負けた事故が起きれば、
人も犬も大怪我必死。

ますます焼きが廻ってきたかと疑いたくなる。

超機動航空艦隊2008-12-14

谷恒生    KKベストセラーズ   780円

架空戦記ものというのは、くだらないものの筆頭とも思うが、
それが好きなんだね。僕は。
特に第二次大戦を題材にしたものは好んでよく読む。
日本海軍の誇る大和や武蔵をもっと使っていたらどうなったか。
ミッドウェー海戦で、南雲の取った作戦指令が混乱しなければ、
とか、
分岐点での行動が、もし~だったらどうなったかという空想遊びは、
とても面白いと思うのだ。

架空戦記ものでは、
高木彬光の「連合艦隊ついに勝つ―ミッドウェーからレイテ海戦まで 」
辺りが初期のの大傑作にあたると思う。
もしもが発生して局地戦に勝利しえたとしても、
結局は敗戦にいたったとする視点は歴史を踏まえた、
冷静な分析によるものであった。
そうした流れのものとしては、
横山信義の「八八艦隊物語」など、史実をきっちり分析し、
当時の各国の国力を冷静に取り入れており、
高木氏k手法を踏襲した好著と考える。
かと思えば、第二次大戦を経験した人たちが、
その敗戦の反省に立ち、巨第戦艦ではなく潜水艦に着目して、
全く新しい戦いに入るという設定で始めた
荒巻義男の「紺碧の艦隊」「旭日の艦隊」のごとき、
当初の設定すら忘れて暴走しまくったとの感がある、
とんでもない進行をたどるシリーズもある。

こうした歴史IF物は、総じて愛国心とやらの発露が見られ、
ともすれば日本の現実を無視した生産力を与えてみたり、
とんでもない巨艦を突然生み出させたりする例が多い。
そうした成り立ちを持つ著作には駄作が多いといえる。

本書はというと、46センチ砲9門を備える航空戦艦を登場させている。
95機もの艦載機を有すると言う化け物だ。
表紙のイラストを見ると笑えてhる。
船体中央には艦橋があり、全部に2基、後部に一基の砲塔を持つ。
飛行甲板這う・左舷に張り出し、船体中央で終わっている。
艦橋があることで艦載機の離陸は至難のわざとなるばかりか、
艦載機を甲板に上げるエレベーター設置の余地すらない代物である。
もう設定からしてめちゃくちゃである。

舞台となる時期はマリアナ沖海戦の時期。
米軍の物量が物を言い、日本の戦力がほぼ無力化して至る時期となる。
確かに日本艦船にも電探などが装備されていく時期に当たるが、
精度でも運用でも米軍にアドバンテージがあろうに無視。
一方的に、身びいきに、日本軍が有利な状況にしていく。
戦闘場面でも46センチ砲が当たれば、
一撃で米軍戦艦は沈むし、
F6Fも、開発順序を飛ばした烈風の前に一方的に落とされていく。
天山・彗星にしても、優秀な機体ではあったろうが、
米艦船の圧倒的な火力を、ほぼ無傷で潜り抜ける設定も不可能。

読んで損したと思える苦い一冊となった。