ONKYO integra A-8172015-10-01

これまでのオーディオ歴を振り返るうちに、
いくつか思い出したことがある。
初めてのアンプはA-755ではなくA-766だったようだ。
そして、比較的早い時期にA-755mk2に代えている。
「オーディオの足跡」の写真をみているうち、思い出した。
ブラックラインのある機種と、ない機種、双方とも確かに使っていた。
そして2台めのアンプ出力は60W(30w+30w)だったのも確かだ。
たぶんだが店頭で聞いたとき、
mk2の音がはっきりしたと感じ、代えたのだろう。

このころ(1970年代から1990年)はオーディオ全盛期で、
ほんとに日進月歩、
新しい機種が出るたび性能が飛躍的に上がっている時期だった。
右肩上がりに給与が上がり、
みんなが豊かになっていく時期だったことも手伝い、
次々出る新しい機種に、友人たちみんなも焦るように買い換えていた。

A-755mk2からA-817に代えたのは、おそらく1981年か2年。
A-817はマイナーチェンジを頻繁にした機種で、
DとかXがつく兄弟が、ほぼ毎年のように発表されていた。
オリジナルは1980年発売だったから、
買ったころは旧機種となり大幅値下げしていて、
半額に近い値で購入したはずだ。
購入店は、今は倒産して無くなってしまった和光電気だった。。
買い代えたのはA-755mk2の鳴らす音に不満があったのではなく、
A-817が安売りしていて、半ば衝動買いしたというのが理由が半分。
あと半分は、当時のアンプは今のように筐体がしっかりとしていず、
ダイアルもスイッチも今のもののようにはしっかりしていなくて、
各部が緩みだしていたことにある。
ボリューム・ダイアルを回せばバリ音が出る、
トーンスイッチなどが接触不良を起こし、動作が安定しない。
そういう症状が出始めていた。
はじめのうちこそ、オーディオのベテランに聞いて、
バリ音対策は、ボリュームつまみを押し付けるようゴリゴリ回し、
錆を落とすようにしたり、フロントパネルを外し端子の清掃したりして、
延命に務めたものの、限界を感じたのが理由だった。

で、買い替えたら、ONKYOの温かみのある音色はそのままに、
すっきりくっきりした音になっていて驚いた。
作りもしっかりしていた。すべてのダイアル・スイッチ操作で、
質感のある使い出に変わったのを覚えている。
A-817にはMCポジションも用意されており、
40年以上のオーディオ履歴の中で、
初めてにして、最後のMCカートリッジ体験もした。
確かサテンのMCカートリッジだったと思う。
上新電機で6000円くらいで投げ売りしていて、思わず買った。
最初から使い捨てのつもりで買ったと記憶している。
なんせMCは、自分では針交換できない機種がほとんどだった。
本体が6000円で針交換が1万では、割が合わない。

使っての感想は、あまり上等なものとは感じなかった。
もっぱらハードバップや新主流派のJAZZ を聞いていたころあいで、
繊細な表現がある音楽なんて聞いていない時期だったから、
SHURE M44/Gの方が押し出し感がある分良いと思ったし、
スピーカーもスピーカーだけに、それも仕方なかったのだろう。
今ならまた違う感想を持つのだろうが、
MMで十分と思っていることと、
つかっているアンプにはMCポジションがないか、
バックパネル操作なので、なかなか使う気になれない。

退職したら、PM-16を他のものに買い代えるなりし、
使ってみるのもいいかなと思っている。

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