そして五人がいなくなる ― 2006-08-06
はやみねかおる 講談社 533円
著者は小学校の先生をしていたそうだ。
子供たちにわくわくするような「お話」をプレゼントしようとして生まれたのが、
13作に及ぶ「名探偵夢水清志郎事件ノート」シリーズだ。
と、訳知り顔で記したが、僕にとって、この著者には本作が初めての出合だ。
主に小学校高学年から中学生がターゲットとされる
「青い鳥文庫」などが活躍の舞台であったため、
大人の読者には知られていない作家だったということになる。
今回はじめて講談社文庫版として登場し、
10年を超える著者の作品が大人の目に留まることとなる。
かつ目すべしだ。
これほどの完成度をもっった作者が、
大人向けのミステリを書いていなかったのは損失といえる。
夏休み、4人の天才少年が、伯爵と名乗る謎の人物によって失踪させられる。
舞台となったのは、開業間もない巨大テーマパーク。
衆人環視の中で一人目が消え、
やがて予告の元3人が消える。
自ら命探偵と名乗る夢水清志郎は、
仲良くなった3つ子たちとともに調査に当たる。
最後の事件が起きた後、
「謎はわかった」といったまま沈黙を守る夢水清志郎。
夏休みが終わるころ、思い出したように事件の謎解きをおこなう。
キーワードは「夏休み」だったのだ。
子供たち向けということで、ところどころとんでもない設定があるけど、
たとえばジェット・コースターが時速400キロに達するなんていうような、
話しの中心にあるのは夢とやさしさというところが心地よい。
読み終えたとき、関係者全員が幸せになっている、
こんな安心感は、長らく味わったことがありません。
宮部みゆき氏が言う
「はやみねかおるさんは子供たちだけのものではありません」
は、ほんとうです。
シリーズは文庫化されていくようですが、
続いて読みたい作家の一人になるような気がします。
著者は小学校の先生をしていたそうだ。
子供たちにわくわくするような「お話」をプレゼントしようとして生まれたのが、
13作に及ぶ「名探偵夢水清志郎事件ノート」シリーズだ。
と、訳知り顔で記したが、僕にとって、この著者には本作が初めての出合だ。
主に小学校高学年から中学生がターゲットとされる
「青い鳥文庫」などが活躍の舞台であったため、
大人の読者には知られていない作家だったということになる。
今回はじめて講談社文庫版として登場し、
10年を超える著者の作品が大人の目に留まることとなる。
かつ目すべしだ。
これほどの完成度をもっった作者が、
大人向けのミステリを書いていなかったのは損失といえる。
夏休み、4人の天才少年が、伯爵と名乗る謎の人物によって失踪させられる。
舞台となったのは、開業間もない巨大テーマパーク。
衆人環視の中で一人目が消え、
やがて予告の元3人が消える。
自ら命探偵と名乗る夢水清志郎は、
仲良くなった3つ子たちとともに調査に当たる。
最後の事件が起きた後、
「謎はわかった」といったまま沈黙を守る夢水清志郎。
夏休みが終わるころ、思い出したように事件の謎解きをおこなう。
キーワードは「夏休み」だったのだ。
子供たち向けということで、ところどころとんでもない設定があるけど、
たとえばジェット・コースターが時速400キロに達するなんていうような、
話しの中心にあるのは夢とやさしさというところが心地よい。
読み終えたとき、関係者全員が幸せになっている、
こんな安心感は、長らく味わったことがありません。
宮部みゆき氏が言う
「はやみねかおるさんは子供たちだけのものではありません」
は、ほんとうです。
シリーズは文庫化されていくようですが、
続いて読みたい作家の一人になるような気がします。
それにしても暑い。暑すぎる。 ― 2006-08-06

ほんまに暑い。枚方では38度だったそうだ。
近江でも36.8度。ちょっと暑すぎるよなあ。
こんな日はクーラーの効いた部屋で、
麦茶でも飲みながら、寝転んでゆったりしているに限ると思う。
だけど、何の因果か、犬孝行に出なければならない。
犬たちは暑くても、プールに浸かり体を冷やすことができる。
僕ときたら炎天下、帽子もかぶらず、流れる汗を拭きもせず、
ただ犬たちのご機嫌を取っているのだ。
たっぷり3時間、ジョンも「そらん」も満足したかな。
ありゃ、ジョンが帰るのをくずっている。
なんと、ジョンがジャックラッセルの子と別れを嫌がっている。
初めてよその犬に執着を見せる、ジョン。
いろんな顔が出てきたね。
1時間かけて2頭を洗って帰ってきたら19時。
2頭ともきょうは満足したのか、ベッドですやすや。
写真を撮ろうとしたらポーズをとりました。
近江でも36.8度。ちょっと暑すぎるよなあ。
こんな日はクーラーの効いた部屋で、
麦茶でも飲みながら、寝転んでゆったりしているに限ると思う。
だけど、何の因果か、犬孝行に出なければならない。
犬たちは暑くても、プールに浸かり体を冷やすことができる。
僕ときたら炎天下、帽子もかぶらず、流れる汗を拭きもせず、
ただ犬たちのご機嫌を取っているのだ。
たっぷり3時間、ジョンも「そらん」も満足したかな。
ありゃ、ジョンが帰るのをくずっている。
なんと、ジョンがジャックラッセルの子と別れを嫌がっている。
初めてよその犬に執着を見せる、ジョン。
いろんな顔が出てきたね。
1時間かけて2頭を洗って帰ってきたら19時。
2頭ともきょうは満足したのか、ベッドですやすや。
写真を撮ろうとしたらポーズをとりました。
あれから1年 ― 2006-08-06

「ごお」との最後の八ヶ岳行きから1年が経った。
なんだか遠い昔のようでいて、つい昨日のことのようにも思う。
「ごお」が「ごお」でいることが難しくなった日。
水泳中の発作で沈んでいくのを助け出し、
水を吐かせたら、何とか生還してきたときには、
「ごお」との生活は、まだまだ続けられると思っていた。
まさか、その日から2月を経ずに逝くとは思っていなかった。
人にはいろんな記念日があってよい。
しかし、僕には「ごお」との特別な楽しい記念日はない。
あるのは8月6日と9月23日だけなのだ。
「ごお」が「ごお」でいるのが難しくなった日と、命日。
でも、そのほかの毎日は楽しい記念日だったんだ。
特別に楽しい日々なんてなくて、ほんとに毎日が楽しい日々だった。
ちょうど一年前の今頃は、多賀SAあたりまで戻ってきていた。
「ごお」の発作が続いては大変と、予定をすべてキャンセルして、
15時ごろから、興奮させないようにしながら帰阪していたのだ。
5日の0時ごろから出発して、6日の0時過ぎに大阪に戻った、
そんな苦い一日だった。
なんだか遠い昔のようでいて、つい昨日のことのようにも思う。
「ごお」が「ごお」でいることが難しくなった日。
水泳中の発作で沈んでいくのを助け出し、
水を吐かせたら、何とか生還してきたときには、
「ごお」との生活は、まだまだ続けられると思っていた。
まさか、その日から2月を経ずに逝くとは思っていなかった。
人にはいろんな記念日があってよい。
しかし、僕には「ごお」との特別な楽しい記念日はない。
あるのは8月6日と9月23日だけなのだ。
「ごお」が「ごお」でいるのが難しくなった日と、命日。
でも、そのほかの毎日は楽しい記念日だったんだ。
特別に楽しい日々なんてなくて、ほんとに毎日が楽しい日々だった。
ちょうど一年前の今頃は、多賀SAあたりまで戻ってきていた。
「ごお」の発作が続いては大変と、予定をすべてキャンセルして、
15時ごろから、興奮させないようにしながら帰阪していたのだ。
5日の0時ごろから出発して、6日の0時過ぎに大阪に戻った、
そんな苦い一日だった。
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