シャンプーしてきたぞ。2006-08-28

シャワーの水はおいしいぞby「そらん」
八ヶ岳から帰ってきた最初の日曜の昨日、
ドギーズパークまで走らせに行くことにした。
牧場で遊び、リバーランドで泳ぎ、あちこちで雨に降られて、
ジョンも「そらん」も汚れているのだ。
旅の途中、水洗いを一度しただけで、後はタオルで拭いた程度なので、
細かな泥が毛の間にへばりついているようだし、
いくらフロントラインなどの予防措置を採っているとはいえ、
ダニー君が取り付いているかもしれないのだ。
事実、「そらん」の耳辺りにダニー君を発見し取り除いている。
本格的にダニー君取りを目的としたシャンプーをしなければならない。

2週間ぶりのドギーズパークは、相変わらず少しの客しかいない。
少々問題のある「そらん」にとっては、犬の数が少ないほうが、
喧嘩などの事故を監視しているのに適している。
たいていの犬とは上手に遊ぶ「そらん」だけれど、
挨拶の仕方の下手な犬、うなる犬には要注意なのだ。
特に和犬との相性は相当に悪い。
昨日も秋田犬と闘争しかけたからたまらない。
本気でやりあったらゴールデンに勝ち目などあらへんのに。
秋田のほうはリードにつながれたままでいるとはいえ、
「そらん」は一度相手を嫌うと、目に入れば相手を追い払いにかかる。
秋田が退場するまで係留しておくしかない。

ドッグランに来て、ずっと繋いでなければ不安な犬なのならば、
少なくともドッグランなどの施設につれてこないほうがよいように思う。
人も犬もストレスを溜めるだけの結果になると思うのだ。
いくつかの貸しきりランを教えてあげたので、
以後、そういう場所に行けばよいのだけれど。

「そらん」が自由でないと、ジョンの遊び相手がいない。
ジョンは「そらん」に頼りきっているのだ。
もうすぐ訓練所に戻る盲導犬のパピーがいて、
ジョンはパピーに追い掛け回されて、困っていた。
「そらん」のところへ逃げてくるところなど、ほんまに面白いと思った。

3時過ぎから犬たちを洗い始める。まずジョンを洗い車に入れ待機させる。
それから「そらん」の訓練のおさらいをして、シャンプー。
最後の仕上げはオレンジXを使う。一応虫取りに効果ありということなのだ。
2頭を洗い終わるまで80分。ええかげん疲れて帰宅の途に着く。。
帰宅前に病院に寄り、母と面会。「そらん」は喜んで飛びつこうとする。
「そらん」、老人に飛びつくのはNGだぞ。

子犬のカイがやって来て2006-08-28

清野恵理子  幻冬舎  1300円

「犬に笑い、犬に泣き。」との、帯の文句に惹かれて読んでみた。
130ページにも足りない本の上、活字が大きく、イラストも多い。
1時間もかからぬうちに読めてしまう分量である。
この手の本をたくさん読んできたので、たいして感じるものもなかった。
犬飼いなら誰しも体験している日常が切り出されているだけだ。

普通の家庭と違うのは、次々犬を増やし、最大7頭を同時に飼ったこと。
相当に大雑把というか、我慢強いというべきなのか、
犬たちを型にはめて良い子にしようなんて露ほども思っていないところ。
だから、そこで繰り広げられている日常は、どたばたである。
悲しいことも犬の数だけあるけれど、面白いことは星の数ほどある。

最大で7頭というが、柴犬のオスに始まり、その嫁候補、
ハスキー、迷い犬、ゴールデンにラブ、と
次々犬種も性格も生い立ちも違う犬を1984年から92年に増やし続け、
その挙句、さらに93年にラブを迎えるという筆者の家庭は、
なんだかよくわからん迫力に溢れている。

子犬を成犬にしていく過程というのは、愉しいことだが、
毎年続くとなると、僕なら躊躇してしまう。
犬同士の関係性にも注意を払わないといけないなんて思うのだけれど、
著者たちは、犬同士に決着付けさせばよいなんて、のんきなものなのだ。
実際には、何かの弾みで飼い犬に手を噛まれてしまっていたりするから、
それなりに犬社会に介入し、犬の上に君臨すらしているのだけれど、
なんか読んでると、超放任飼い主のように錯覚してしまうのだ。

最大で7頭になった犬たちが、寿命や病気で逝ってしまい、
残りが3頭となったとき、それなりに歳を経た飼い主たちは、
突然新しい犬を迎えることとなった。
それが由緒正しき、英国盲導犬の血を継ぐカイだった。
忘れていた子犬のパワーに振り回される老犬と人。
その毎日の狂騒がありのままに語られる。
タイトルには「カイ」とクレジットされているが、
この本は著者と犬たちとの20年を超す歴史が語られている。

僕にとっては名著にはなりえなかったが、
多頭飼いを考えている皆さんには、その奥深さに引き込まれることだろう。

艶姿純情BOY (全2巻)2006-08-28

藤沢とおる  講談社  各690円

「G.T.O}が大ヒットした藤沢とおるの少年マガジンデビュー作。
この作品が受け入れられた後、「湘南純愛組み」がヒットとなり、
そのキャラクターを使った「GTO」が講談社漫画賞を受賞した。

茜屋純は、歌舞伎の家元に生まれ、将来女形になることが宿命である。
しかし、拳法をたしなむ純は、女形としてのたおやかさを学ぶ意思に欠けていた。
一計を案じた祖父は、知り合いに依頼し、
女生徒として純を全寮制の聖カトレア学園に入学させた。
女生徒として学園生活を送らせることで、女性の心を理解させようというのだ。
寮では藤村あやのというクラスメイトと同室となるなど、
波乱に満ちた学園生活が始まるのだ。
純とあやのが次第に絆を深めていくラブコメディーといえるのだが、
キャラにぶれが発生していて、
あやのが男性化している間は純は女性化している。
純が男性化しているときには、あやのが女性化していたりと、
書き分けがかなり荒っぽさが目立つ。

脇役人の書き分けにもぶれがあったり、
純のライバルの女形が同じ手法で入学してくるなど、
設定が突拍子も゜なく、漫画特有の表現としても逸脱振りが目立つ。
とはいえ、勢いで書いた作品なりのダイナミックな面白さはある。