『そらん』の挑戦。2007-10-17

今日は、僕自身が『そらん』に探される経験をしてきた。
なかなか面白いものだった。
ちょっと状況は変わっているのだが、
僕はクルマの中に隠れることになった。
普通なら車に向かって吼えればいいのだけれど、
今日の『そらん』は車内の僕の匂いに気づくや、
車に向かって2度ほど吼えた後、クルマに立てかけられた梯子を上り、
屋根の上にまで上がり、その後クルマの周囲を走り回ったうえで、
右側に回って、ウィンドーの割れた部分をこじ開け、
車内に入ってきて吼え、頭を踏みつけてってくれたのだ。
こんな探し方は、初めてのことだった。
飼主ゆえの執着でしたことだと思えば嬉しい。


さて、10月25日から10月28日に行われる国際救助犬試験に挑戦する。
http://www.rdta.or.jp/press/20071026kanagawa.pdf
と、行っても僕がハンドラーをするわけじゃない。
4月に行われた試験では、僕が指導主として出場したものの、
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2007/04/29/
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2007/04/30/
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2007/05/01/
見事に爆笑を誘って玉砕し、下僕体質を多くの人に見せてしまったのだ。
あんな赤っ恥は、僕はいいけれど、『そらん』に経験させてはいけない。
それなりに『そらん』は優秀だと知ってもらわないとね。
で、今回は訓練士さんが指導手となっての出場となる。

今日は、訓練士さんと日程について打ち合わせをしてきた。
究極の下僕がいると、『そらん』の注意は僕に向けられてしまい、
試験に通る可能性が限りなく小さくなるだろうとの判断から、
今回は、僕が関東に行って試験を見ることはない。
大阪で体育座りしながら、連絡を待つことになった。
試験日程や出場順は、25日の公開練習時の抽選まで不明だという。
出場順が決まれば、連絡をもらうことにした。

29日の天候が晴れの予報であれば、大阪を26日の未明に発ち、
27日は関東方面にて、以前より気に留めている人たちに会ったり、
訪ねたい施設を見学するなどして、『そらん』の勇姿を見に行くこともせず、
協議の終了を待っていて、試験終了後の
28日に『そらん』を迎えに行くことにした。
試験に通っていれば、3時30分ごろが表彰式だそうだ。
29日が晴れなら、八ヶ岳で遊びに行こうとの魂胆なのだ。


『そらん』よ、僕は寂しいのに耐えるのだから、
絶対に合格するようがんばってくるのだぞ。

関東方面の知り合い衆、ただいまの予定は未定なままですけれど、
27日28日辺りで暇があったら教えてね。
できたら暇していると思うので、遊んだって頂戴。

高島市、その後。2.3の気になる情報。2007-10-17

揉めに揉めていたアーク・エンジェルズと高島市住民の戦い。
市長の政治問題化する捨て身の作戦と、
地域住民の高い結束力で膠着状態のまま、日が過ぎていた。

市長のブログは多くの市長の決断を支持する声と、
政治問題化することへの不信と、AA擁護の声で混沌としていた。
いつでもそうなのだが、AA関係者が発言しだすと、
その発言に反論、また反論、という状況が続き、
次第に論点がずれていくといえことになる。

市長ブログは、これまでの傾向に加えて、
市長の決断に単純に疑問を持つ声が混じってしまったことで、
さらに焦点がずれてしっまていた。

今回の騒動は、
AAを動物愛護団体として認めるのかという点。
住民が公道を封鎖したことの正否。
市長が住民を守るため、違法行為に加担したことの是非。
アニマルシェルターという存在が持つ問題点。
犬を助けることと地域住民の生活権を守ることの両立の視点。
自然環境と人為的環境の問題。
そういったものが同時に並立に、
それぞれの立場から意見として発せられてしまったため、
争点が拡大し、問題点が埋没してしまったものだと思う。

本来の論点は実に単純であり、
地域に対して説明を十分に果たさなかったAAの手法をどう考えるか。
に、尽きるのだろうと思っている。

土壌汚染の問題にしても、いつの間にか糞尿処理にのみ焦点が当てられたが、
本来は、病気の犬などに対する治療経過で用いられる薬剤の問題があったはず。
その観点がいつの間にか吹き飛んでしまったこと。
野生動物と人為的に持ち込まれる動物の問題を並立にさせてしまうなど、
AAのシェルター計画の不備を訴えていたものが、
一般化しようとした意思に振り回されてしまったのである。
AAへの不信のはずが、いつの間にかシェルター批判に摩り替えられ、
地域住民のエゴという論調へと導かれてしまったと考えている。

相変わらず、AA批判者の論陣の張り方には反省がない。
水と油は交わりあうことはないのだ。

ともあれ、AAから再度の話し合いが申し入れられたということらしく、
とりあえず混乱は一時停止状態となっている。
林代表のブログでは、相変わらず浄化槽の設置などは行わないというように取れる記事がある。
動物愛護団体であるなら、自然保護、環境保護の視点は最低限知っているべきことなのに、
こうした基本的な思想について無視するあたり、
その適格性については、大きな疑義を持つ。
滋賀県、高島市、住民は思想的な部分でも理論武装し、
決して横車に屈しないよう取り組んでもらいたいものだ。


AAをめぐっては、ほかにも大きな動きがあった。

「つばさ」というAA管理下にある犬が10月5日に脱走したとのことである。
所有権確認訴訟において保全中の犬の脱走ということだ。
その「つばさ」を10月16日現在でも、AAが捜索しているようには見えない。本来、保護団体であれば、失踪した犬を探す方法については承知していることと思う。
保健所や警察、周辺獣医等へ連絡を取ること、
訪ね犬ポスターの失踪地付近での掲示、
HPでの呼びかけなど有効とされる手段はいくつもある。
なのに、AAの公式ページでも捜索の広告はなされていない。
半年も都島の事務所で暮らしていた犬なのに、
探すための努力を放棄しているかのような沈黙が解せない。
半年も面倒を見ていたのなら、即座に探す努力はしそうに思う。
この僕の考えは普通ではないのだろうか?
所有権確認訴訟の被告側はネットや各種施設への問い合わせをしているだけに、
ますます違和感を強くする。
なお被告側を中心とした街頭訪ね犬ポスターがはがされているとの未確認情報もある。
誰かの悪戯としたら、やめて欲しいと思う。

林代表の『ずばり一言』、林総括の『活動日誌』も不思議。
高島市長のブログに合わせて出された記事では、
こめんと欄が書き込み可能にされていた。
管理者の承認待ちのコメントが、いくつも書き込まれているのだが、
ひとつも公開されることもなく、多くのコメントが削除されているようだ。
コメント数自体は気がついた範囲では2-30とそんなに多くなかったが、
コメントに対しての発言がないままの削除である。
コメント欄を後で閉鎖した記事もある。
AAを応援しているコメントなのか、
批判しているコメントなのか知るべくもない。
しかし、こうした扱い方は、どこか無理があるように感じてしまう。
公開できない理由はあるのだろうが、長くコメント欄を閉じていただけに、
この扱いにも違和感を感じてしまう。
変に公開してしまえば荒されると思ったとしても、
削除せずにおいていたってよさそうに思うのだ。

所有権確認訴訟も10月15日に開廷されていたらしい。
AAサイドの見解が発表されていないので、
事実関係の情報としては被告側の物だけの紹介は不適切かもしれないが、
事態の推移を知ってもらうため紹介しておく。
http://atarasiikazoku.blog85.fc2.com/blog-date-20071015.html
↑参照