そらん、再会と別れと2011-01-09

昨年末は、ブログでは書かなかったが、
12月17日にはドギパ、
12月25日にはパートナーズハウスへと遊びに行っている。

ドギパでは10月に久しぶりに会ったウィンディーが、
ちょうど記事を載せたころに亡くなったと知った。
「ごお」、ボス、ジョン、「はいら」を別格にして、
「そらん」が大好きな犬は松山君を含め10頭くらいしかいない。
その中でも長老のウィンディーが逝った。
15歳の大往生だったという。

17日にはレイだけが来ていて、
それなりに「そらん」は喜んでいたけれど、
ウィンディーに示すほど甘えてはいない。
「そらん」の甘えられる相手が、また一頭いなくなってしまった。
さびしい限りだ。

25日は、ほんと久しぶりにパートナーズハウスに行ってきた。
「ごお」生存中は2週とあけずに行っていたけれど、
「そらん」は温泉につかるでもないし、
プールの時期以外は足が遠のきがちだ。
以前は「そらん」の大好きなグレートデンのクルがいたから、
遊ばせてやるために、よく連れて行っていた。
でも、クルがよその犬を嫌がりだしたとのことで、
「そらん」は甘えたいのに、
挨拶だけでもさせてもらえなくなってしまった。

そのクルがいた。
もう10歳近いはずだけれど、まだまだ元気そう。
で、どうやら僕と「そらん」のことを覚えていたのかも。
「そらん」も覚えているようだ。
通常未去勢の雄犬となら無視するか、唸るかするのに、
鼻を鳴らして呼ぶ。
クルも事務所のカウンターによじ登り来ようとする。

この日はクルを制御できる人がいなかったから
正式な対面はできなかったけれど、
もし旧交を温めるようになれるのなら、
月に一度は行きたい。

雪遊びはじめ2011-01-09

5日に初遊びに行った。
寒いけれど天候が回復して晴れてしまっていて、
雪のかけらもなかったか。いつも通りの普通の遊びだけで、
ほとんど写真を撮らずに帰ってきた。

あわよくばと期待していたけれど、
雪遊びは当分期待できそうにないなんて思っていた。
「はいら」と次郎は、がうがぅ遊びができたから満足そうだったけれど、
「そらん」は体力を余していたようだ。

帰りがけに金曜日あたりに雪が積もりそうです。
と、施設の人が言う。
で、昨日、あまり期待せずに、でも積もってるよなと信じて出向いた。

ドギパにつくと、まだ荒らされていない雪が積もったグランドがあった。

「そらん」はいち早く走りたいとはしゃぎまわる。

グランドで遊んでいると、ハルモナ家が来場。
次郎も降りてきて追いかけっこにおもちゃの奪い合いがはじける。

いつもの道具を全部忘れたので買ってやった鳥のトイを占有する「そらん」
私に寄越せとハル。
「はいら」は一人パンダを持って鳴らしている。

次郎は「はいら」が遊ばないと、上手に誘ってがうがぅ遊びに興じだす。
そして時にはみんなで鳥さんを追いかけあい、
また「はいら」とプロレスを始める。
一面雪なので汚れない。

約一時間遊んだところで、暫時休憩。
ハル・モナ家はモナンの持病もあるからここで退散。

後半の部はうちの2頭と次郎君とで楽しむ。
第一部で遊んだあたりは踏みしめられた結果地面がのぞきだしていて、
「はいら」と次郎が絡めばドロドロになるから
奥のほうへ移動。広いとこういう時よい。

「はいら」が疲れだしても、まだまだ元気な「そらん」
雪を投げてもらってジャンプでキャッチ。
まだまだ衰えが感じられない。

「そらん」に負けじと「次郎」も跳んだけれど、
「そらん」の跳びっぷりの良さは際立つ。
ウサギかカエルの血が入っているのかしら。

おろしたての赤い鳥のトイは、「はいら」から奪おうとした「そらん」のために二つに分裂。
小さな破片となってしまいました。
「そらん」が加えていたほうは比較テク原形をとどめているので持っていたら、
「はいら」がほしいといいます。
Aウォークのところにおいて、取りに行けと言っています。
「はいら」は残念ながら、何度か渡来したものの登れませんでした。
横で「そらん」が笑っているよう。

この後「そらん」は登って行きトイを咥え、上から「はいら」に見せびらかしていました。
いつか登れるようになろうな「はいら」。

約2時間の初雪遊びは楽しかったようです。

戦艦「大和」最後の光芒 (全2巻)2011-01-09

横山信義   学研歴史群像新書  各933円(税別)

副題に「沖縄沖最終海戦」とあるように、
実史では無謀ともいえる特攻中、
数字に及ぶ多数の艦上攻撃機の雷爆撃の末、
艦対艦で撃ち合うこともないまま沈んだ不運の戦艦に、
いくつかの「もしも」があって、
世界に誇る巨大戦艦、最大のほうの威力を存分に発揮させた、
架空戦記物となる。

あの戦争がなんであったかは措けば、
ほとんどの日本男子にとって「大和」は永遠の憧れである。
戦前の日本が世界に誇る巨艦、
世界最大口径を誇る9門の主砲。
個艦としては戦艦の誕生以降現在に至るまで、
最大最強の武装だった。
栄光の帝国海軍の象徴。

憧れのあまり、宇宙で活躍させたりしているのだ。

架空戦記物でも、さまざまに「大和」は活躍する。
時には当時の技術力を逸脱させた装備まで持たせて、
縦横無尽に活躍させ、戦局のありようまで変化させるほど。

が、さすがに横山さんは渋い。

昭和.0年当時の彼我の戦力差・技術格差を踏まえ、
限定的に「大和」を活躍させる離れ業をしている。
大和のみならず、沖縄特攻に出撃した艦に含まれない
重雷装艦「北上」「大井」にも活躍の場を与える。

この物語が成立した設定は、
スブルーアンスが「大和」出撃にあたって、
真珠湾での損傷艦に最強戦艦を葬らせることで、
名誉回復をさせる機会を与えたいという思いを持ち、
かつ東郷の海軍に打ち勝ちたいという名誉欲を持たせることで成り立つ。

もう一つには、提督の決断に反して、
機動部隊長官ミッチャーに、
限定的航空兵力で「大和」を屠ろうと画策させ、
戦力の分散をさせることで生じさせる。
機動部隊と戦闘艦部隊の先陣争いが起きてしまったという仮定で、
米軍内部に微妙な齟齬を生じさせ、混乱を作り出したことと、
日本軍側にも航空機による特攻の時期を、
大和出撃に合わせ、戦闘機部隊を出撃させる支援を行うとともに、
特攻機出撃も「大和」の進撃に合わせて実施させたこととで、
「大和」を含む遊撃部隊が進撃することができたという設定だ。

米軍内の微妙な作戦面での齟齬は、
五航艦の作戦実施計画日の変更とあいまって、
ミッチャーを一挙に退場させてしまい、
米軍全体の配置に穴を生じさせた。

それらが相まって、
「大和」は幸運にも護衛艦の手薄な機動部隊と遭遇し、
これを完膚なきまでにたたくと、
機動部隊群から分離していたアイオワ級戦艦2艦を含む、
米艦隊と決戦を行う。
戦力においてやや米軍に有利な中、
重雷装艦を添えていた意図があたり、
満身創痍になりながらも沖縄特攻作戦は継続される。

最後には戦艦10隻からなる米艦隊と
「大和」と随伴艦は最後の戦いに挑む。

「大和」の活躍は胸がすくものだが、
架空戦記物にありがちな軍信奉のような部分がちょいと苦手。
死を美化しすぎているようにも思える。
軍上層部の無策批判は含まれるものの、
情緒的には特攻精神を賛美する結果となっているところに、
反発と同意が絡み合う。

でも、ほんとに横山さん。
さすがの一言です。