今日はいい天気 ― 2006-03-02
今日から明日にかけて「そらん」が警察犬の捜索試験に行く。
ハンドラーは訓練士がする。
奮闘振りを見に行ってやりたいところだが、
警察施設を使用するため、完全クローズドだということで、
飼い主という資格では入れないらしい。
「そらん」が僕のいない場所・空間で一日を過ごすのは2度目の経験である。
初めてのお泊りは『ボス』ちゃんのところ。
『ごお』も一緒だったし、子犬の頃だった。だから2年ぶりとなる。
最近のくっつきぶりを見ていると、
『ごお』のように分離不安に陥らないか、少し心配しつつ、期待していたりもする。
僕は今の時点で、すでに少し寂しい。
僕ほどには、キット『そらん』は寂しがらないように思うのだが、
やはりどこかで寂しがっていて欲しいなんて思ってしまう。
身勝手だねぇ。
間もなく訓練士さんが迎えに来る。
『そらん』は喜んでクルマに乗り込む。
明日が試験本番とのことだ。
できれば合格して来るんだぞ。
ハンドラーは訓練士がする。
奮闘振りを見に行ってやりたいところだが、
警察施設を使用するため、完全クローズドだということで、
飼い主という資格では入れないらしい。
「そらん」が僕のいない場所・空間で一日を過ごすのは2度目の経験である。
初めてのお泊りは『ボス』ちゃんのところ。
『ごお』も一緒だったし、子犬の頃だった。だから2年ぶりとなる。
最近のくっつきぶりを見ていると、
『ごお』のように分離不安に陥らないか、少し心配しつつ、期待していたりもする。
僕は今の時点で、すでに少し寂しい。
僕ほどには、キット『そらん』は寂しがらないように思うのだが、
やはりどこかで寂しがっていて欲しいなんて思ってしまう。
身勝手だねぇ。
間もなく訓練士さんが迎えに来る。
『そらん』は喜んでクルマに乗り込む。
明日が試験本番とのことだ。
できれば合格して来るんだぞ。
ぬしさまへ ― 2006-03-02
畠中恵 新潮文庫 476円(本体)
「しゃばけ」シリーズ第2作。
「しゃばけ」が長編だったのに対して、
こちらは短編集。表題作他全6編が収められている。
「しゃばけ」シリーズには、様々な妖怪が登場するが、
それらが人間臭い。
主人公・一太郎のおつきの手代、仁吉と佐助は
それぞれ白沢・犬神という大妖ということだが、
なかなかそれらしいところは見せない。
むしろ、前作で祖母・ぎんが、実は齢三千年という大妖ということもあり、
一太郎のほうが、よほど怪しい光彩を放っている。
妖力らしいものこそ持たないが、人ならぬものを見ることができ、
それらと会話でき、且つ助力を得られるというあたり
既に人であることを越えているといえるように思う。
病弱で、一人では何もできないと本人が自覚しているが、
有り余る知恵で、怪事件を解決に導くあたりは、
鬼太郎といい勝負と思うのだ。
本作品集では、「仁吉の思い人」で祖母・ぎんの過去が語られる。
手代の仁吉が一太郎に寄せる思いの訳も語られている。
そこにも、ここにも人情が溢れているのである。
よほど妖怪のほうが人情味に溢れていると思えてしまうのは
作者の江戸時代への憧憬がなせるところか。
現代に妖怪たちの人情が照射している。
7点
「しゃばけ」シリーズ第2作。
「しゃばけ」が長編だったのに対して、
こちらは短編集。表題作他全6編が収められている。
「しゃばけ」シリーズには、様々な妖怪が登場するが、
それらが人間臭い。
主人公・一太郎のおつきの手代、仁吉と佐助は
それぞれ白沢・犬神という大妖ということだが、
なかなかそれらしいところは見せない。
むしろ、前作で祖母・ぎんが、実は齢三千年という大妖ということもあり、
一太郎のほうが、よほど怪しい光彩を放っている。
妖力らしいものこそ持たないが、人ならぬものを見ることができ、
それらと会話でき、且つ助力を得られるというあたり
既に人であることを越えているといえるように思う。
病弱で、一人では何もできないと本人が自覚しているが、
有り余る知恵で、怪事件を解決に導くあたりは、
鬼太郎といい勝負と思うのだ。
本作品集では、「仁吉の思い人」で祖母・ぎんの過去が語られる。
手代の仁吉が一太郎に寄せる思いの訳も語られている。
そこにも、ここにも人情が溢れているのである。
よほど妖怪のほうが人情味に溢れていると思えてしまうのは
作者の江戸時代への憧憬がなせるところか。
現代に妖怪たちの人情が照射している。
7点
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