犬との別れ ― 2006-07-02
三田誠広 バジリコ株式会社 1500円
三田誠広は「僕って何」で芥川賞を受賞し、
「いちご同盟」で時代を切り裂いた作家だ。
もうすぐ還暦になろうかという人である。
この「犬との別れ」は2004年に刊行され、
ゆっくりと売れ続けている書下ろし作品です。
なぜか突然犬を飼おうとした三田さんと、
生後2ヶ月で三田一家と暮らすこととなったハハスキーのりゅうのすけとの、
15年間が、三田さんの思い出をまじえて書かれています。
非常に感情を抑えた筆致で、ゆっくりと語られる犬との15年間は、
さすがに文学者としての力量の高さを感じさせます。
犬(三田さんは表記する)がいたことで、
作家としての孤独に耐えられた日々、
犬がいることで知った喜び、
犬が老いていくことで味わったむなしさ、
それらが、愛おしさを滲ませながらも、、オーバーな表現になることもなく、
読み手の心にじんわりと届いてきます。
ぜひ読んでみてほしい一冊です。
8点
、
三田誠広は「僕って何」で芥川賞を受賞し、
「いちご同盟」で時代を切り裂いた作家だ。
もうすぐ還暦になろうかという人である。
この「犬との別れ」は2004年に刊行され、
ゆっくりと売れ続けている書下ろし作品です。
なぜか突然犬を飼おうとした三田さんと、
生後2ヶ月で三田一家と暮らすこととなったハハスキーのりゅうのすけとの、
15年間が、三田さんの思い出をまじえて書かれています。
非常に感情を抑えた筆致で、ゆっくりと語られる犬との15年間は、
さすがに文学者としての力量の高さを感じさせます。
犬(三田さんは表記する)がいたことで、
作家としての孤独に耐えられた日々、
犬がいることで知った喜び、
犬が老いていくことで味わったむなしさ、
それらが、愛おしさを滲ませながらも、、オーバーな表現になることもなく、
読み手の心にじんわりと届いてきます。
ぜひ読んでみてほしい一冊です。
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