嫁洗い池2006-07-26

芦原すなお  創元推理文庫  600円

『ミミズクとオリーブ』に続く安楽椅子探偵ならぬ台所探偵の第2弾。
前作の面白さは本物だった。
作家と、その妻、その友人の軽侮との軽妙な会話と、
おいしそうな酒のつまみの数々、楽しめます。

目撃者もいて、本人も自供している殺人事件に、
河田が不審を覚えた。
動機らしい動機がない。
あるとすれば何かをしでかしそうだという不安感があるだけ。
自殺未遂に終わった男の自供からは、疑問だけが残る。
ここでいつもの推理が事件に新たな道筋を与える。
その結論とは。(『嫁洗い池』)

全部で6つの短編を堪能とてください。