犬の話2006-07-17

角川書店編集  角川文庫  438円

幸田文や椎名誠など20人の筆が「犬」を語ります。
いづれ劣らぬ「文学者」たちであります。
知性に溢れる人たちであり、怜悧な表現者なはずである。
ところが。犬を語る彼らはみんな変な人である。
もともと変な人だったのか、犬を語るから変な人になってしまうのか。
とにかく知性は「痴」性に堕するし、
怜悧な表現には程遠く感情的な表現が目立つ。
これでは僕らとなんら変わらんではないかと思えてしまうのだ。

犬と暮らす、なんもかも全部が暴かれる作品集です。

奥様はパタリロ2006-07-17

「家政夫パタリロ」に続くシリーズ第2集といったところ。

前作で父親の残した莫大な借金返済のため、
スーパー家政夫として働く10歳のおパタが登場視した。
今作品集ではアメリカの実業家からの依頼で、
失踪した妻の身代わりをすることとなるおパタ。
奥さんのマシュマロはおパタにそっくりで、
実にとんでもなく魅力的な女性というのである。
なんとなく頓珍漢なずれを残したまま、事件が起き、
どたばたのうち一件落着。

そして、拝金主義のおクマさんとのコンビで代理妻家業の始まりだ。

なんとなくパタリロという伽羅を使う必要があるんかいという感じです。
本編の東カリマンタンののりでおかまの凄腕が出るあたり、
「花とゆめ」はレディースコミック化しているのかな。