防災訓練所に武者修行2007-12-05

10月末の認定試験に玉砕してきた「そらん」。
ドイツ人審査員からは、能力意欲についてはほめられたそうである。
しかし、意欲に比べ、経験が足りないとの指摘を受けたそうだ。
ごもっとも。下僕に飼われていて、
訓練は週に一度だけで、後は気ままに遊んでいるのだ。

訓練士さんは下僕に比べると『ソラン』に真剣に取り組んでくれている。
次までに経験を積んで、合格するぞと思ってくれている。
さっそく、「そらん」の経験不足を補うために、
兵庫の防災訓練施設にいってくれるということになった。
この施設に「そらん」が行くのは2度目だ。
いつも同じ訓練所で、同じ人を探している「そらん」の経験値アップを図り、
「今度こそ」と訓練士さんも言ってくれている。

まともにやる気のある飼主じゃなくって申し訳ない。
「そらん」は捜索遊びが好きなので、
いくら下僕がだめな飼い主だとしても、
訓練士さん相手だと気合も入るらしいから、
この土曜日は楽しみなことだ。
あいにくなことに施設が部外者の見学が許されているか不明で、
僕は見学には行かない。
ただただ、訓練士さんと『そらん』のチームワークが熟成するのを期待しているだけだ。

土曜日は残された僕と「はいら」で、ドッグランに行って、
しっかりと「はいら」にしつけをしていよう。

Good Luck2007-12-05

アレックス・ロビラ  F.D.デ・ベス   ポプラ社  952円

2004年に発売されたビジネス啓蒙書。
緑のグラデーションに四葉のクローバーがあしられた表紙が印象的。

降雨燕で二人の幼馴染が再会する。
一人は無一物からは始めて成功を収め、
もう一人は幸運な遺産をすり減らしてなくしてしまった。
懐かしみ話すうち、一人が「運」に見放された嘆くのを聞き、
幼馴染のため、もう一人が祖父から聞いた物語を披露し、
「運」と「幸運」の違いを語りだす。

「運」は誰の上にも訪れている。
その「運」をしるしと死して感じ取るものだけが「幸運」を手にするのだ。
その教訓がある昔話として語られる。

教訓的な昔語りは理解しやすい。
なるほどと納得させられる。
だが、「運」を幸運に変える事は思慮深くないとできない。
「幸運」をつかむものの心配りを自己の中に形成することの大切さを説く。

心がけてできることではないのだが、
なんとなく信じさせられる。説得力がある教訓だ。
が、この実現には不断の努力が秘められることは忘れてはいけない。

勉強開始2007-12-05

「はいら」はもうすぐ生後9ヶ月になる。
牧場では自由に暮らしていて、
家屋内でも大小をしていたし、
好きなところでごろごろしていたのだろう。
うちに来て暫くは新しいルールになかなか馴染めなかったようだ。
が、そこは先輩犬に「そらん」がいる。
「そらん」のまねをしていれば怒られないということは理解できているからか、
室内での用便もほぼなくなったし、その他の問題も徐々に収束しつつある。
ただ何でもかんでも「そらん」の真似をするものなので、
「座れ」や「待て」「お手」「伏せ」がわかっているのか不安になっている。

家庭犬として一般の家庭で暮らすのは初めての経験となる。
来て40日程度で一応のルールがわかったということなのだから、
正直、及第点を与えてもいいのだろう。
でも、「そらん」のしつけを思い出し、比べてみると、
条件が似ていても、一緒のようで違うことに気づく。

「そらん」をしつけている最中は「ごお」は邪魔をせず、
「そらん」を眺めて、のんびり寛いでいたけど、
「はいら」をしつけようとすると「そらん」がしつけの中に乱入して、
自ら実践して僕の注目を奪おうとする。
独占欲の表れなのか?「はいら」に専念させてくれないのだ。
あんまり邪魔をするから、別の部屋に隔離しようとすると、
抵抗する。強引に隔離するとキャンキャン呼んでうるさくする。
「そらん」の下僕でもあるから、僕は「そらん」にすまない気持ちを持ち、
結局2頭とも前にして「はいら」にしつけをすることとなる。
すると「そらん」が忠実に言うことを聞くから、
それを見て「はいら」が真似る。
いつまで経っても「はいら」の血肉になっているとは感じられない。
そういう循環にいる。

で、しつけが中途半端な気がしている。

以前に比べると僕の自由時間は減少した。
犬たちとゆっくりと寛げる時間もかなり少なくなってしまっている。
不安を抱えたままではいけない。
そう思って、2週間前に訓練士さんと相談し、
基本的なしつけと簡単な訓練をしてもらうよう頼むことにした。
先週、訓練士さんと「はいら」の初顔合わせをした。
で、昨日から「そらん」と一緒に遊びに行くことになった。
いやいや、勉強してもらいに行っている。

暫くは訓練士さんとの信頼関係を作ってもらうことにして、
僕は訓練場には行かない。
年明けくらいからは、僕も一緒に行って、
様子を見ながら、「はいら」をどういう犬にできるか考えることにした。

今のところ、「はいら」はかなり「ごお」に似た感じがしている。
だからぼんやり犬にしたいと思っている。
だけど、「そらん」と遊ぶうち体力がついていくと、
案外活動的な犬に変貌していくのかもしれないとも見える。

未来の「はいら」は見えない。
とりあえずCD―1を目指す勉強を6ヶ月くらい続けてみることにする。
『はいら』の行く末がどうなるか。
ちょっと期待してみるか。