マジカルランド 魔法塾、はじめました!2008-06-11

ロバート・アスプリン&ジョン・リン・ナイ
ハヤカワ文庫   880円

シリーズ16弾となります。
見習い魔術師だったスキーヴ゛は物語の進展に伴い、
次第に仲間を増やして、運よく成功の階梯を上り詰め、
いつの間にやら大魔術師と呼ばれる存在になりました。
しかし、スキーヴは自らの成功を仲間たちと類まれな運のよさにあるとし、
基礎からの魔法研究をするべく魔法探偵社を仲間に任せ、
バニーと伴にクラーにて修行にいそしんでいる毎日です。

前作「個人情報、保護魔法」
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2006/05/04/352955
から2年、
マジカルランド新作は研究に明け暮れるスキーヴのもとに、
次々と仲間から紹介された弟子志願者が訪れてきます。

素質も経歴も違う6人の弟子たちを、
曲がりなりにも指導して魔術師として成功させる。
そのスキーヴの苦闘が楽しい作品。

きょうの猫村さん 32008-06-11

ほしよりこ   マガジンハウス   1143円

きょうの猫村さん
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2005/10/19/113430
きょうの猫村さん 2
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2006/07/12/443266

一日一こまで更新されるネット発マンガ第3弾。
こうやってまとめられたものを見ても、
本当の意味では「きょうの猫村さん」の楽しさはわからない。

ネット上では彩色が施されていて、
鉛筆書きの素朴な線のみならず、
彩色のレトロ感などから、ほんわかとした雰囲気がある。
それが、単行本では全く感じ取られない。
その意味ではオールカラーでの出版がよかったのかもしれない。
でも、むコストが合わなくなってしまうのだろうね。

物語の進展は遅く、これといった事件もないストーリーなので、
読んでいて刺激を受けることもない。
それでも犬神家のお家事情にやきもきするあたり、
猫村さんという設定の得意さがよい影響を与えているのだろうね。

「きょうの猫村さん 4」が単行本化されるには、また500日ほど掛る。
発売されるのだろうか。そのとき買ってしまうのだろうか。
僕の行動にも興味が涌いてきた。